トップへ戻る

ベルランゴとカングーを比較してみた

ベルランゴとカングーを比較してみた

シトロエンがジュネーブモーターショーで初公開する新型「ベルランゴ」は、シトロエンの主力商用車および小型MPV。そう、日本で大人気の「ルノー・カングー」と同クラスなのです。まだ日本には導入予定のないモデルですが、これは比較せずにはいられません。フランス製小型MPVはどうしてこんなに魅力的なんでしょうか?

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • カービュー査定

べルランゴって?

シトロエン べルランゴ

ルノー カングー

おそらく、この車名を聞いたことのある人はかなりの欧州通。

日本国内では販売されていませんし、主たる需要は商用なのですから当然と言えば当然。

しかし、「ルノー・カングー」のように日本に導入されていたらいいライバルになっていたかもしれません。両車はそれだけ似通った車種であり、日本車で言えば「トヨタ・ハイエース」と「日産NV350キャラバン」の関係でしょうか。

「べルランゴ」の現行モデルは、2008年に発表され、新型は約10年ぶりのモデルチェンジを受けて登場する、3世代目モデルとなります。新型の特徴のひとつが、プジョーだけでなく、PSAグループの傘下に入ったオペル版の「オペル コンボ」も用意されることです。

べルランゴのエクステリアは日本人好み?

べルランゴのエアバンプ

ルノーカングー

しかし、同じプラットフォームをベースに開発されていても、「べルランゴ」のフロントマスクには、シトロエンの最新デザイン言語が導入されており、誰が見てもシトロエンとわかる表情となっています。また、ボディサイドには、素材の内部に空気カプセルを入れた「エアバンプ」が装着可能で、フロントマスクとあいまって、「C3」を彷彿とさせるデザインになります。

まずこのエクステリアが新型「べルランゴ」の最大の売り。

「カングー」の機能性剥き出しのデザインも人気がありますが、新型「べルランゴ」と並べたらどうでしょう。「カングーの世界観は好きだけどもうちょっと・・」と思う人も、「べルランゴ」なら満足するはずでしょう。日本車のミニバンよりかなりカッコイイのです。

バリエーションの豊富なべルランゴ

新型「べルランゴ」は、5名乗りのショートボディと、全長が250mm長い7名の乗りのロングボディを設定。

パワートレインは、ガソリンが1.2L、ディーゼルが1.5L。トランスミッションには、8速ATが設定されています。

これに対し、日本仕様の「カングー」は5名乗りのみで、1.2L直噴ターボと6速EDC(エフィシエント デュアル クラッチ)、もしくは6MTの組み合わせとなります。

実際に乗り比べてみないことにはその差はわかりませんが、8速ATと7人乗りを設定する「べルランゴ」がやや有利か。

最新のコネクティビティも充実

シトロエン べルランゴ

ルノー カングー

新型「べルランゴ」は最新モデルらしく、コネクティビティも充実させています。最新世代の3Dコネクトナビゲーションシステム「シトロエン・コネクト・ナビ」を採用した8インチのタッチスクリーンは、電話、メディア機能を制御する音声認識機能を備え、リアルタイム交通情報、サービスステーションおよび駐車場情報、ガソリン価格情報、気象情報などが分かるコネクトサービスが付帯しています。

先進運転支援システム

また、19の先進運転支援システム(ADAS)の採用し、中でも、8速AT車のストップ機能付きアダプティブクルーズコントロールは、フロントガラスの上部の多機能カメラを使用し、ドライバーの設定に合わせて車速を自動的に維持し、前走車に追従走行する機能を持ちます。

さらに、アクティブレーン逸脱警告システム、3.5インチのカラーディスプレイやヘッドアップディスプレイに表示する 交通標識認識システムを設定。

これらの先進装備は「カングー」にとってつらいところ。カングー ゼンEDC・6MTには、フロントエアバッグ、フロントサイドエアバッグ、カーテンエアバッグ、運転席・助手席アンチサブマリン機構を標準装備しているものの、自動ブレーキ等は未装着。室内のデザインとあいまって、商用バンとの差別化が希薄なのです。そこが「カングー」のいいところなのですが。

オシャレ?な「コーヒーブレイク☕警告」

変わったところでは、「コーヒーブレイク警告」として、65km/h以上のスピードで2時間運転した後、ドライバーに休憩を取るよう促すシステムが搭載されているのです。これ、フランスっぽくていいですね。

まとめ

欧州では商用バンとして「ルノー・カングー」と並ぶ人気の「シトロエン・ベルランゴ」ですが、1988年に輸入されたことがあるものの、その後は現在まで輸入されず、一方の「カングー」はなぜか日本のみで人気車種となり、年に一度の「カングージャンボリー」には、フランス人もびっくりするほどの「カングー」が集まります。

新型「ベルランゴ」は、「シエンタ」や「フリード」といった、国産コンパクトミニバンを検討中のユーザーにも、訴求効果が十分にある人気車種となる可能性もあり、個人的には是非日本に輸入してもらいたいと思う車種。

みなさんはどう思われますか?

  • カービュー査定

関連する投稿


【2025~2026年 新車情報】新型車とモデルチェンジ予定の車を総まとめ

【2025~2026年 新車情報】新型車とモデルチェンジ予定の車を総まとめ

2025年から2026年以降に登場予定の新型車とフルモデルチェンジ・マイナーチェンジの発表があった新車情報をまとめて紹介。新情報は追加・更新していきます。(2025年5月15日更新)


フィアット新型「ドブロ」発表! ポップなミニバンが大幅改良

フィアット新型「ドブロ」発表! ポップなミニバンが大幅改良

Stellantisジャパン株式会社は2024年12月5日、フィアットのMPV(Multi-Purpose Vehicle=マルチ・パーパス・ビークル)「ドブロ(Doblo)」および「ドブロ マキシ(Doblo MAXI)」の最新モデルを発表。同日より、全国のフィアット正規ディーラーにて発売しました。


日産 新型「セレナ 4WD」発表!「e-4ORCE」モデル&スポーティモデル追加

日産 新型「セレナ 4WD」発表!「e-4ORCE」モデル&スポーティモデル追加

日産は2024年10月3日に、「セレナ」のe-POWER車に、電動駆動4輪制御技術「e-4ORCE」を搭載した新たな4WDグレードを設定したと発表しました。実際の発売は11月中旬を予定しています。


【2024~2025年 新車情報】新型車とモデルチェンジ予定の車を総まとめ

【2024~2025年 新車情報】新型車とモデルチェンジ予定の車を総まとめ

2024年から2025年以降に登場予定の新型車とフルモデルチェンジ・マイナーチェンジの発表があった新車情報をまとめて紹介。新情報は追加・更新していきます。(2025年1月30日更新)


レクサス新型「LM」発表! 豪華な“6人乗り”仕様がついに登場

レクサス新型「LM」発表! 豪華な“6人乗り”仕様がついに登場

レクサスは、2024年5月9日、最上級ミニバン新型「LM」の国内仕様のラインアップに新たな6座仕様車の“version L”を追加設定したと発表しました。同車の発売は同日より行われています。


最新の投稿


 1~5年で車を買い替えた方の約6割が後悔!?乗り換えるまでの期間が短いほど後悔する方が多く"もっと長く乗ればよかった"と感じやすい【ナイル調査】

1~5年で車を買い替えた方の約6割が後悔!?乗り換えるまでの期間が短いほど後悔する方が多く"もっと長く乗ればよかった"と感じやすい【ナイル調査】

ナイル株式会社は、同社が運営する個人向けカーリースサービス「おトクにマイカー 定額カルモくん」にて、自家用車を所有している全国の男女を対象に、車の買い替え時期や理由などについてインターネット調査を実施し、結果を公開しました。


クルマを毎日利用する人の半数以上がガソリン価格に応じてクルマの利用頻度を「変えたいが、変えられない」【パーク24調査】

クルマを毎日利用する人の半数以上がガソリン価格に応じてクルマの利用頻度を「変えたいが、変えられない」【パーク24調査】

パーク24株式会社は、ドライバー向け会員制サービス「タイムズクラブ」の会員を対象「ガソリン価格」に関するアンケート実施し、結果を公開しました。


【新車販売台数ランキング】4月はどんなクルマが売れた?トヨタ勢が強すぎてホンダ・日産が押され気味!?

【新車販売台数ランキング】4月はどんなクルマが売れた?トヨタ勢が強すぎてホンダ・日産が押され気味!?

自販連(日本自動車販売協会連合会)が発表した2025年4月の新車販売台数ランキングによると、1〜4位までは変化がなく、いつも通りの力強さを見せつけましたが、5位以下では「アクア」や「ノア」「ヴォクシー」などトヨタ勢の躍進がみられるなど、ランキングに変化がありました。


mobiAI、韓国Ciel Mobility社およびインドネシアJasnita社とオンデマンド型公共交通に関する戦略的MOUを締結

mobiAI、韓国Ciel Mobility社およびインドネシアJasnita社とオンデマンド型公共交通に関する戦略的MOUを締結

日本を拠点とするモビリティ・物流向けAIソリューション企業 mobiAI株式会社は、インドネシアの通信技術企業 PT Jasnita Telekomindo Tbkおよび韓国のモビリティプラットフォーム企業 Ciel Mobilityと、オンデマンド型公共交通(Demand Responsive Transport、以下「DRT」)事業の共同展開に関する覚書(MOU)を締結したことを発表しました。


ダイハツ新型「ムーヴ」発表へ!11年ぶりの全面刷新を実施へ

ダイハツ新型「ムーヴ」発表へ!11年ぶりの全面刷新を実施へ

2025年5月12日、ダイハツは、2年ぶりの復活、そして11年ぶりの全面刷新を遂げた7代目となる新型軽乗用車「ムーヴ(MOVE)」に関する情報を先行公開しました。発売は同年6月を予定しています。