バッテリーの交換時期・目安は?

バッテリーの寿命は一般的に3年〜4年程度と言われています。しかし、車の使用状況によってバッテリーの劣化状況は異なるため一概に言うことはできません。l
下記に当てはまる車の乗り方をしている方はバッテリーに負担をかけやすい走り方をしているといえます。
・1度に乗る時間が少ない
・たまにしか乗らない
・渋滞時の走行が多い
【バッテリー交換】事前準備
まず、バッテリー交換をする際に必要な準備をご紹介します。
■バッテリー液の硫酸から目を保護する
バッテリー液は希釈された硫酸で希硫酸と呼ばれます。希釈されているとはいえ硫酸のため、皮膚に付着すると皮膚炎、眼に入ると失明の危険性があります。また綿素材の衣類に付着すると穴があくこともあります。
そのため、下記のような保護メガネを装着してください。
■火気、火花厳禁

バッテリーからは水素ガスが発生するため、火気や火花が飛ぶと引火爆発のおそれがあります。必ず、火気のない場所で作業を行うようにしてください。
【バッテリー交換】取り外し

■1. エンジンを切る
まずはエンジンを切ることで、バッテリーに流れる電気を遮断することができます。
整備工場やガソリンスタンドでは、エンジンをかけたままバッテリー交換をしている場合があります。
これは、「エンジンをかけたまま短時間バッテリー交換をすることで、ECU学習をリセットしないようにする」という狙いがあります。
バッテリー交換に十分に慣れ、短時間でバッテリー交換を出来る業者ではこうした方法を使いますが、初心者の方は必ずエンジンを切ってからバッテリー交換を始めましょう。
■2. 必ずマイナス側端子ケーブルを先に取外す
次に、バッテリーにつながっているマイナス側ケーブル端子を外します。
外す端子は必ずマイナス側ケーブル端子を先に外してください。
まず、電気は+(プラス)端子から電気負荷(電球などの電気が流れる対象)を通り(−)マイナス側に流れています。
そこで、マイナス側ケーブル端子を先に外すことで家のブレーカーを落として漏電を防ぐように、ショートを防ぐことができます。
プラス側ケーブル端子から外すとどうなる?
では、プラス側ケーブル端子を先に外すとどうなるのでしょうか?
プラス側ケーブル端子を先に外しただけでは何も起こりませんが、プラス側ケーブル端子をマイナス端子に当てる、車のボディに当てる、プラス側ケーブル端子と金属工具を挟んでマイナス端子に当たるなどをすることでショートが起き、火花が散り、最悪の場合は水素ガスと引火爆発を引き起こす危険性があります。
ショートとは?
ショートとは
ショート(短欠)とは、抵抗がなくプラス端子とマイナス端子を直接つなぐことをいいます。抵抗がなく1度に大量の電流が流れるため火花が散ることにつながります。先ほどご紹介したように、火花が散ると水素ガスへの引火爆発につながります。
ショートの対策
とはいえ、車にはショートが起きた際の安全策として、ヒューズという部品が事故を防いでくれます。ヒューズは規定以上の電流が流れると溶けて接続が切れるようになっている部品です。
でもヒューズが切れると部品交換が必要に
ヒューズはショートが起きた際の安全策ですが、溶けたヒューズの交換が必要になってしまいます。事故の可能性や、余計な出費を防ぐためにも端子は必ずマイナス側コードから外すようにしましょう
■3. プラス側ケーブル端子を取外す
次にプラス側ケーブル端子を取り外します。
■4. バッテリーを固定している金具を外す
バッテリーを固定している金具を取り外します。この際も金属製の工具が、バッテリーのプラス端子とマイナス端子を接触しないように気をつけて下さい。
■5. バッテリーを取外す
古いバッテリーを取り外します。
【バッテリー交換】取り付け
■6. バッテリーを交換し、取付金具で確実に固定する
新しいバッテリーを取付台に置き、取付金具で確実に固定します。この際に締め付けが強すぎるとバッテリーボックスを破損する可能性があります。締め付けが緩すぎると、走行中の振動でバッテリーの破損の原因になります。
■7. プラス側ケーブル端子を取り付ける
プラス側ケーブル端子をバッテリーのプラス端子に取付ます。
■8. マイナス側ケーブル端子を取り付ける
マイナス側ケーブル端子をバッテリーのマイナス端子に取付けます。
車の設定を守るにはメモリーキーパー
車にはECU(Engine Control Unit:エンジンコントロールユニット)と呼ばれるエンジンの運転制御を電気的な補助装置があります。ECUにはいくつかの機能があり、その中でもメモリー機能は走行距離や、車内時計などの時間を記録しています。
メモリーの保護のために下記のようなバックアップ電源を使用することで、電子機器のメモリーを保護することができます。
まとめ
いかがでしたか?本記事ではバッテリーの交換方法をご紹介しました。バッテリーあがりの場合には下記の記事を参考にしてみてください。