はじめに
日本が誇る大人気車種ハイエースならびにレジアスエースに特別仕様車スーパーGL“DARK PRIMEⅡ”と、ハイエースに誕生50周年記念の特別仕様車スーパーGL“50TH ANNIVERSARY LIMITED”が設定され発売されました。
ハイエースとレジアスエースの違いや歴史、特別仕様車、ハイエースの人気の秘密を分析してみます。
■ハイエースとは
ハイエース(HIACE)は、トヨタ自動車が製造・販売しているキャブオーバー型の商用車及び乗用車です。
1967年に初代ハイエースが発売されました。
いろんなボディ形状の派生モデルが発売されましたが、現在はハイエースバン、10人乗りハイエースワゴン、コミューター(マイクロバス)の3車種の設定となっています。
価格は約300万円からと少し高めの設定ですが、商用車、貨物車として過酷な利用を想定され、100万km以上の過走行にも耐えられる設計、エンジンやトランスミッションも高性能でファンも多く非常に人気の高いクルマです。
事業用だけでなく自家用としても人気でハイエース専門の中古車店もあります。
私も草野球の移動で利用したりと多人数を乗せるクルマとしてはほぼ市場を独占しているイメージがあります。
ハイエースの車名の由来
ハイエースの語源は「トヨエース」に由来し、英語で「高級な」「上等な」「高級な」「より優れた」「一流の」「最高のもの」という意味の「High」と「Ace」の合成語からきています。
今はハイエースという一つのブランドは日本では確固たる安心感、ネームバリューを確立しており名は体を表していますね。
ハイエースのボディタイプ別の内訳
ハイエース現在の現行型は5代目にあたります。現行は2017年までに6万台が販売されています。
ボディータイプの別の販売内訳は、
ハイエースバンが約5万台でおよそ8割、
10人乗りハイエースワゴンが約1万台で16%
14人乗りハイエースコミューターが約3,000台で全体の4%
となっています。
ほとんどがハイエースバンといった感じですね。
ハイエース1カ月で大体5,000台程売れているので
同トヨタで比較すると普通車の「ノア」「カローラ」「ハリアー」と同程度売れていると言えます。
ハイエースのライバル車は
ハイエースは普通商用車のカテゴリに属します。
ライバル車の「日産NV350キャラバン」になります。
販売台数はハイエースが圧倒的で2017年はハイエースが約6万台に対して、キャラバンは約2万と2倍近く違います。
やはりハイエースの安定感、安心感は大きいのでしょうね。
ハイエースは自動車盗難のワーストの常連車
ハイエースは過酷な環境でも耐えられるように耐久性や信頼性がが高ので新興国や開発途上国などとってはトヨタ・ハイラックスと共に需要が高いので、
自動車窃盗団による日本国内での盗難と密輸出も後を絶たないそうで、日本損害保険協会が毎年発表している自動車盗難事故実態調査では、ハイエースは2007年から7年連続で自動車盗難のワースト1位となっていました。
これを重く見たトヨタは盗難防止システム(エンジンイモビライザーシステム)の全車標準装備、車速に応じて自動でドアロックがかかる車速感応パワードアロックなどで盗難防止を防ぐ対策を実施した結果、直近では2015年、2016年はワースト2位、2017年は3位と少しずつ順位を下げています。
ちなみに直近では盗難被害車両の5台に1台がプリウスというようにプリウスがダントツでワースト1、ランドクルーザーも常連となっています。
自動車盗難事故実態調査についてはこちらのまとめ記事をごらんください。
ハイエースとレジアスエースの違い
今回特別仕様車がハイエースとレジアスエースの両方で発売されましたが、ハイエースとレジアスエースの違いも説明します。
ハイエースとレジアスエースですが車両やスペックや価格も基本は同じものです。
違いはエンブレムだけになります。
ハイエースは全国のトヨペット店(東京地区は東京トヨタおよび東京トヨペット、大阪地区は大阪トヨタ)で販売されており、
レジアスエースはトヨタの販売チャネルの全国ネッツ店で販売されています。
レジアスエースはトヨタの販売チャネルのネッツ店で販売されており、
ハイエースはトヨペット店で販売されています。
ハイエースに誕生50周年記念に2台の特別仕様車!
そんな大人気のハイエースに2台の特別仕様車が登場しました。
誕生50周年記念で期間限定生産(~2019年7月31日予定)のハイエース「スーパーGL“50TH ANNIVERSARY LIMITED”」と
ハイエース・レジアスエース「スーパーGL“DARK PRIMEⅡ”」の特別仕様車が発売されました。
早速詳細を見ていきましょう!
■ハイエース「スーパーGL“50TH ANNIVERSARY LIMITED”」
まずは、ハイエースのみに設定された特別仕様車スーパーGL“50TH ANNIVERSARY LIMITED”です。
こちらは期間限定生産(~2019年7月31日予定)となります。
ハイエースの最上級グレード「スーパーGL」がベースとなっており、外装は、漆黒メッキを施したフロントロアグリル、フロントフォグランプベゼルやフルホイールキャップに高輝度塗装を施すなど、高級感と上質感あふれる印象を与えています。
バックドアには50周年記念エンブレムがついています。
内装は、ルーフ、ピラー、セパレーターバーにブラック色が採用。
シート表皮にダークブラウン色のトリコット+合成皮革&ダブルステッチを採用。
随所に茶木目マホガニー調加飾やダークシルバー加飾を施すなど、よりゴージャスな高級感と質感を醸し出しています。
その他では50周年記念エンブレム付のスマートキー
スライドドアのスカッフプレートに車名ロゴ&イルミネーションを特別装備
デュアルパワースライドドアやSRSエアバッグ+プリテンショナー&フォースリミッター機構付シートベルト(助手席)を標準装備し、プレミアムな限定車になっています。
外板色には、特別設定色グラファイトメタリックを含む全6色が設定されています。
気になる価格ですが、3,240,000円~4,133,160円となっています。
期間限定生産かつお得感もあり、限定車ということで将来的にも中古車も高値安定しそうですし、かなり魅力ある一台だと思います。
■ハイエース・レジアスエース「スーパーGL“50TH ANNIVERSARY LIMITED”」
続いては、もう一台の特別仕様車スーパーGL“DARK PRIMEⅡ”です。
こちらはハイエース・レジアスエース両方に設定されています。
特別仕様車スーパーGL“DARK PRIMEⅡ”も最上級グレード「スーパーGL」がベース車となっています。
外装は、ダークメッキを施したフロントグリル、バックドアガーニッシュが特別装備。
内装には、ダークプライムという名前に相応しくルーフ、ピラー、セパレーターバーにブラック色を採用して質感の向上を実現しています。
その他、スライドドアのスカッフプレートに車名ロゴ&イルミネーションを特別装備
SRSエアバッグ+プリテンショナー&フォースリミッター機構付シートベルト(助手席)を標準装備し安全性を向上させています。
外板色には、特別設定色スパークリングブラックパールクリスタルシャインを含む全5色が設定されています。
専用色のスパークリングブラックパールクリスタルシャイン写真で見る限りとても質感も高そうで魅力的なボディ色ですね。
ハリアーやエスクァイアにも設定されているボディカラーで高級感もありますね。
ダークプライムを折角選ぶならこの特別色をチョイスされる方が多いのではないでしょうか。
こちらの「DARK PRIMEⅡ」の車両本体価格は
3,139,560円~4,032,720円
となっています。
モデリスタから「ダークプライムII」用のドレスアップアイテムも発売
今回発売された「ハイエース/レジアスエース特別仕様車 スーパーGL ダークプライムII」用にモデリスタから同時に各種ドレスアップアイテムも同時に発売されました。
「モデリスタ クールフェイスキット」としてダークメッキ加飾の「フロントグリルカバー」、「フードカバー」と「フロントスポイラー」の3点が用意されました。
価格はクールフェイスキット(デイライト)が塗装済14万3640円、素地13万6080円、クールフェイスキットが塗装済11万8800円、素地11万1240円となっています。
その他「フロントスポイラー」、「サイドスカート」、「リヤスカート」の3点構成の「モデリスタ エアロキット」(塗装済13万0680円/素地10万9080円)
ワイドボディ用「フロントスポイラー」(塗装済4万5360円/素地3万7800円)もラインナップされています。
ハイエースは専用の雑誌もあるほどアフターパーツ市場も熱いですね。
ハイエースは元々アフターパーツも多くカスタマイズされて楽しんでいる方も多いイメージがあります。
さいごに
ハイエース50周年ということで50年間も愛され続けるというのはとても凄いことだと思います。
1代限りで終わるモデルも多い中、フルモデルチェンジのサイクルも長く5代目として売れ続け、ロングセラーとなっています。
ハイエース人気の秘密は、広大なスペースと耐久性、高品質などに加えて、商用、一般乗用など幅広い用途で利用できるマルチさだと思います。
ハイエースという一つのブランドとして確立されたのは、トヨタの1つ1つの改善、改良の積み重ねで地道にファンを増やしていった結果だと感じます。
広さだけなら他のボックス車種でもありますが、ハイエースでいいかではなく、ハイエースがいいというファンを獲得し口コミなどで人気を広げていったのが大きいと思います。
人気車種ということで下取り価格も一般的な車種とくれべて非常に高いのも非常に魅力的ですね。
高く売れるからまた買おうというリピーターも多いと思われます。
現行モデルでは、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を標準装備したりエンジンやトランスミッションの改良で燃費も向上させてくるなど細かい改善するなど抜かりはありません。
トヨタの主力車種としてハイエースは今後も引き続き多くのファンに支えられて長く愛され続け続けるんだろうなと感じます。