室内の広い車とは?
《画像提供:Response》《写真提供 トヨタ自動車》インテリアカラー:クリムゾン
結論からいえば、「室内の広い車」とは、「ボディサイズの大きい車」のこと。コンパクトカーでも、効率的なパッケージングで広い室内を確保している車もありますが、やはり室内の広さは「ボディサイズに比例する」というのが現実です。
また、ボディタイプもスペース効率に優れるキャブオーバータイプのワンボックスや、2BOXのミニバン、SUVなどに限定されてきます。
室内の広い車のメリット・デメリット
《画像提供:Response》《写真提供 トヨタ自動車》レクサス LX600(ソニックチタニウム)
■メリット
室内が広いと、車の使い勝手が良くなる傾向があります。室内長が長い分たくさんの荷物を積めて、広い分、乗車人数の設計も増やすことができます。
車に積載量や大人数の乗車定員を求める方にとっては、このような広い車の持つ多用途性が基準になるでしょう。
■デメリット
広い車=ボディサイズの大きい車ということなので、取り回しが悪くなる傾向にあります。
今回紹介する車の中には、全長が5,000mmを大きく超えるサイズもあります。広い道を走る分にはあまり気になりませんが、狭い道も多い日本では、その大きなボディを持て余してしまうこともあるでしょう。
室内の広い車おすすめ15選!
■トヨタ ハイエース ワゴン
《画像提供:Response》トヨタ ハイエース ワゴン 2WD 2700ガソリン グランドキャビン(ラグジュアリーパールトーニング)
最初に紹介するのは、トヨタ ハイエース ワゴン。なかでも、乗車定員10人の「グランドキャビン」グレードは、全長が5,380mm、室内長は3,525mmにもなります。床面積は5.97m2にもなり、畳になおすと3.3畳ほどと、もはや「走る部屋」として使えるような広さです。
《画像提供:Response》トヨタ ハイエース ワゴン
室内サイズの3,525mm×1,695mm×1,565mmがどれくらい広さかというと、数値上はスズキ アルト(3,395mm×1,475mm×1,525mm)をその室内にすっぽり収められるほど。
これだけ室内が広いので、乗車定員の10人が乗っても、キャビン足元も頭上も広々と余裕があります。
ハイエースワゴン グランドキャビンは乗車定員が多いので、個人ユースだけでなく、ジャンボタクシーやホテルの送迎車など、プロユースとしても重宝されています。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,380mm×1,880mm×2,285mm | |
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ホイールベース | 3,110mm | |
最大乗車定員 | 10名 | |
車両重量 | 2,040kg | |
燃費 | WLTCモード:8.8km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリン 2,693cc | |
エンジン最高出力 | 118kW(160ps)/5,200rpm | |
エンジン最大トルク | 243N・m(24.8kgf・m)/4,000rpm | |
モーター種類 | - | |
モーター最高出力 | - | |
モーター最大トルク | - | |
駆動方式 | 2WD(後輪駆動方式) | |
トランスミッション | 6速オートマチック(6 Super ECT) | |
新車価格 | 3,390,091円(消費税抜) |
■トヨタ グランエース
《画像提供:Response》《写真 トヨタ自動車》トヨタ グランエース プレミアム(内装色:ブラック)
グランエースは、沢山のゲストをもてなすこともできるミニバンです。
全長は5,300mmあり、8人乗りのグランエース Gの室内長は3,365mm。室内長がハイエースワゴン グランドキャビンにくらべて若干短いのは、グランエースがボンネットをもつ2BOX車なのに対し、ハイエースワゴンはボンネットの無いキャブオーバーの1BOXのため。床面積は5.83m2と、十分な広さです。
実は、グランエースはトヨタが海外市場向けに販売している「ハイエース」を国内販売したモデルです。日本市場では、前述のキャブオーバー型のモデルが継続販売されていますが、海外では2BOXの新型に切り替わり、ボディサイズや室内サイズも大幅に拡大されており、結果グランエースも巨大な車になっています。
《画像提供:Response》《写真 トヨタ自動車》トヨタ グランエース インテリアカラー(ナチュラルベージュシート×フロマージュルーフ)
グランエースはGグレードが4列シートの8人乗りで、長い室内長をいかして、4列のシートを並べても、各シートで実用的なスペースを確保。しっかりと多人数のゲストをおもてなしできます。
《画像提供:Response》《写真 トヨタ自動車》トヨタ グランエース G(ホワイトパールクリスタルシャイン)
グランエースには、6人乗り仕様もあり、室内長が3,365mmながら3列シートのレイアウト。2列目・3列目シートには、飛行機のビジネスクラスのようなゴージャスなシートが装備され、VIP仕様になっています。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,300mm×1,970mm×1,990mm | |
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ホイールベース | 3,210mm | |
最大乗車定員 | 8名 | |
車両重量 | 2,770kg | |
燃費 | WLTCモード:10.0km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ディーゼルターボ 2,754cc | |
エンジン最高出力 | 130kW(177ps)/3,400rpm | |
エンジン最大トルク | 450N・m(45.9kgf・m)/1,600-2,400rpm | |
モーター種類 | - | |
モーター最高出力 | - | |
モーター最大トルク | - | |
駆動方式 | 後輪駆動方式 | |
トランスミッション | 6速オートマチック | |
新車価格 | 5,636,364円(消費税抜) |
■メルセデス・ベンツ Vクラス
《画像提供:Response》《写真提供 メルセデス・ベンツ日本》メルセデス・ベンツ V220d アバンギャルド エクストラロング ブラックスイート
メルセデス・ベンツのミニバンがVクラスです。メルセデス・ベンツ V 220 ⅾ アバンギャルド エクストラロング ブラックスイートの全長は、トヨタ グランエースよりも85mm長い5,385mm。室内床面積はカタログ上では確認できませんが、その長い全長から考えると、かなりの広さでしょう。
Vクラスには、全長別で3タイプがあり、トヨタ アルファードなどとほぼ同サイズの全長4,905mmのノーマルモデル、全長5,150mmのロング、そして、全長5,385mmのエクストラロングがラインアップされています。
室内空間的には、ノーマルモデルもエクストラロングも乗員が座るスペースには、大差はありません。ロングやエクストラロングで延長されたスペースは、主に荷室の拡大に使われています。
《画像提供:Response》《写真提供 メルセデス・ベンツ日本》カップホルダー、USBポート、スマートフォン用トレイ、小物入れを備えたエクスクルーシブシート
2列目シートは、シートヒーター、オットマン、マッサージ機能等、豪華装備が豊富に装備されていて、3列目シートには、独立した3席のシートが付いています。2列目シートがVクラスの特等席であることは間違いないでしょう。
トヨタが、海外版ハイエースをグランエースとして国内投入した背景には、高級ホテルの車寄せで待機しているミニバンのほとんどが、Vクラスだったためと言われています。いわゆる、VIPを多数乗せてゴルフ場に送迎する「上級送迎車」としてのポジションを、Vクラスは押さえています。
ゴルフバッグ等の荷物を乗せるために、Vクラスにはロングやエクストラロングの仕様が必要とされているのかもしれません。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,385mm×1,930mm×1,930mm | |
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ホイールベース | 3,430mm | |
最大乗車定員 | 7名 | |
車両重量 | 2,550kg | |
燃費 | WLTCモード:12.9km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ディーゼルターボ 1,949cc | |
エンジン最高出力 | 120kW(163ps)/3,800-4,400rpm | |
エンジン最大トルク | 380N・m/1,600-2,400rpm | |
モーター種類 | - | |
モーター最高出力 | - | |
モーター最大トルク | - | |
駆動方式 | 後輪駆動 | |
トランスミッション | 電子制御9速AT | |
新車価格 | 12,090,909円(消費税抜) |
■レクサス LX
《画像提供:Response》《写真提供 トヨタ自動車》レクサス LX600 エクスキューティブ(マンガンラスター)
レクサス最高級SUVであるLXも、室内が広い車のひとつ。
全長が5,100mmと、5,000mm超えのボディサイズLX600“OFFROAD”は、室内長2,775mm、室内幅1,630mm、床面積は4.52m2となります。ハイエースワゴンやグランエースの床面積には及びませんが、SUVとしてはかなりの広さです。
《画像提供:Response》《写真提供 トヨタ自動車》インテリアカラー:ヘーゼル
4.52m2の床面積を活かして、LXには7人乗り仕様車がラインアップされています。
3列目シートにも電動リクライニング機能がつき、カップホルダーはもちろん、UCB-Cの充電ポートまで用意されているのは、さすがレクサスブランドの最高級SUV。3列目シート仕様では、どのシートに座ってもそれなりのスペースが確保されており、乗る人が狭さを感じることは無いでしょう。
《画像提供:Response》《写真提供 トヨタ自動車》インテリアカラー:エクスキューティブ専用サンフレアブラウン
LXには、4人乗り仕様も用意されています。室内長が2,005mmながら、4つのシートしか置かず余裕のある贅沢な空間を実現しています。
リヤシートは左右独立シートが装備されており、レッグスペースは飛行機のビジネスクラスを思わせるような広さ。とくに左側のリヤシートは、エクストラスライド機能で助手席を前方に押しやり、電動オットマンを引き出して、リラックスした姿勢を取ることができます。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,100mm×1,990mm×1,885mm | |
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ホイールベース | 2,850mm | |
最大乗車定員 | 7名 | |
車両重量 | 2,590kg | |
燃費 | WLTCモード:8.0km/L | |
エンジン種類 | V型6気筒インタークーラー付ツインターボ ガソリン 3,444cc | |
エンジン最高出力 | 305kW(415ps)/5,200rpm | |
エンジン最大トルク | 650N・m(66.3kgf・m)/2,000-3,600rpm | |
モーター種類 | - | |
モーター最高出力 | - | |
モーター最大トルク | - | |
駆動方式 | 4輪駆動 | |
トランスミッション | Direct Shift-10AT(電子制御10速オートマチック) | |
新車価格 | 11,363,636円(消費税抜) |
■キャデラック エスカレード
《画像提供:Response》《写真提供:ゼネラルモーターズジャパン》キャデラック エスカレード ホワイトスポーツエディション
キャデラックは、アメリカ車の最高級ブランド。一昔前は、キャデラックの最高級モデルはセダンでしたが、今はエスカレードが最高級車。時代の流れを感じます。
エスカレードは、ボディサイズがとにかく大きく、全長5,400mm×全幅2,065mmというスペックは、普通免許で運転できる乗用車としては、トップクラスの大きさです。アメリカ本国では、さらに大きいロングホイルベース仕様(全長:5,766mm)が用意されています。
エンジンもデカく、6.2L V8 エンジンを搭載。燃費は公開されていないものの、日本でエスカレードを維持しようと思えば、ガソリン代に関しては覚悟が必要です。
《画像提供:Response》《photo by Cadillac》キャデラック・エスカレード 新型
室内は、2列目がキャプテンシート、3列目シートがベンチシートとなっており、2列目も3列目も、足元の余裕はタップリ。大柄の方でもゆとりあります。ハリウッドセレブの愛車にエスカレードが選ばれることが多いのも、この快適な居住性のためなのかもしれません。
さらに日本仕様のオーディオには、36スピーカーの「スタジオリファレンスシステム」が標準装備。36個ものスピーカーを一体どこに装着するのかと考えてしまいますが、エスカレードの広い室内であれば問題ないのでしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,400mm×2,065mm×1,930mm | |
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ホイールベース | 3,060mm | |
最大乗車定員 | 7名 | |
車両重量 | 2,740kg | |
燃費 | 未発表 | |
エンジン種類 | V型8気筒ガソリン 6,156cc | |
エンジン最高出力 | 306kW(416ps)/5,800rpm | |
エンジン最大トルク | 624N・m(63.6kgm)/4,000rpm | |
モーター種類 | - | |
モーター最高出力 | - | |
モーター最大トルク | - | |
駆動方式 | 4WD | |
トランスミッション | 10速AT | |
新車価格 | 15,818,182円(消費税抜) |
■BMW X7
《画像提供:Response》《photo by BMW》BMW X7 改良新型
BMWのトップオブSUVのX7も、非常に室内の広い車です。室内長や室内幅が公表されていませんが、7人がゆとりをもってで座れる室内空間があります。
ボディサイズも全長5,170mm、全幅2,000mmと大きく、ホイールベースは、あの超巨大SUVのキャデラック エスカレードよりも長い3,105mmもあります。軽自動車は全長3,400mm以下なので、あと少しで軽自動車がホイールベースの中に収まってしまうほど。
X7は、昨年行われたマイナーチェンジで、非常に個性的なフロントマスクに。このデザインを受け入れられるかどうかが、X7を購入する際の第一関門になるかもしれません。
《画像提供:Response》BMW X7
X7は、ベンチシートとキャプテンシートを選べ、乗車定員はベンチシートモデルが7人、キャプテンシートモデルが6人となります。
BMWは、ラインアップにミニバンを持たないため、多人数乗車をする場合、SUVモデルを購入するしかありません。BMWで3列シートが設定されているモデルには、X5とX7があります。
X5も全長が4,955mmもある巨大SUVですが、3列シートは狭く、大人の使用には適しません。大人6人〜7人がゆったりとくつろぐには、X7を選ぶのがおすすめです。
X7のエアサスペンションは、ドライブモードをコンフォートにセットすると、非常に快適な乗り心地を提供してくれまるでしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,170mm×2,000mm×1,835mm | |
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ホイールベース | 3,105mm | |
最大乗車定員 | 6名/7名 | |
車両重量 | 2,610kg | |
燃費 | WLTCモード:8.2km/L | |
エンジン種類 | V型8気筒ガソリンターボ 4,394cc | |
エンジン最高出力 | 390kW(530ps)/5,500rpm | |
エンジン最大トルク | 750N・m(76.5kgm)/1,800-4,600rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 9kW(12ps)/2,000rpm | |
モーター最大トルク | 200N・m(20.4kgm)/0-300rpm | |
駆動方式 | 4輪駆動 | |
トランスミッション | 電子油圧制御式8速AT | |
新車価格 | 15,436,364円(消費税抜) |
■メルセデス・ベンツ GLS
《画像提供:Response》《画像:メルセデス・ベンツ日本》メルセデス・ベンツ GLS エクステリア
メルセデス・ベンツの巨大SUVがGLS。ボディサイズは全長5,220mm、全幅2,030mmの堂々たるサイズです。ホイールベースも、X7よりも長く3,135mmもあります。
それでいて、最小回転半径が5.8mと5メートル台に収まっているのは、街中の使い勝手としては大きなアドバンテージ。小回り性能の高さは、メルセデス・ベンツの伝統ですね。
GLSには「アダプティブダンピングシステム プラス」と呼ばれるエアサスペンションが標準装備となっていて、良質な乗り心地を実現。また、本気でオフロードを走りたい方には、「オフロードエンジニアリングパッケージ」というオプションが用意されています。
《画像提供:Response》《画像:メルセデス・ベンツ日本》メルセデス・ベンツ GLS インテリア
GLSの室内は、巨大なボディサイズに比例して、非常に広々としています。1列目から3列目まで豪華なレザーシートが装着され、3列目シートにもカップホルダーと、USB-Cの充電ポートがあります。
このサイズになると、3列目も十分実用的なので、フル7シーターとしてミニバンのように使ってもいいでしょう。
メルセデス・ベンツには、Vクラスというミニバンもありますが、室内空間はVクラスが広く、3列目までキッチリ座れます。ただ、Vクラスはベースが商用車で、GLSにはあるエアサスペンションや、6気筒ディーセルターボエンジンといったプレミアム性を出すための装備がありません。
GLSとVクラス エクストラロングの価格差は、それほど大きくないので、メルセデス・ベンツのブランドで多人数乗車ができる車を買う際は、よく比較検討されることをおすすめします。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 5,220mm×2,030mm×1,825mm | |
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ホイールベース | 3,135mm | |
最大乗車定員 | 7名 | |
車両重量 | 2,570kg | |
燃費 | WLTCモード:11.3km/L | |
エンジン種類 | 直列6気筒ディーゼルターボ 2,924cc | |
エンジン最高出力 | 243kW(330ps)/3,600-4,200rpm | |
エンジン最大トルク | 700N・m/1,200-3,200rpm | |
モーター種類 | - | |
モーター最高出力 | - | |
モーター最大トルク | - | |
駆動方式 | 四輪駆動 | |
トランスミッション | 電子制御9速AT | |
新車価格 | 12,909,091円(消費税抜) |
■ボルボ XC90
《画像提供:Response》《画像:ボルボ・カー・ジャパン》ボルボ XC90 インスクリプション T8 ツインエンジン
XC90は、ボルボの中では最もボディサイズの大きなモデル。全長4,950mm、全幅1,930mm~1,960mmというサイズは、メルセデス・ベンツ GLEや、BMW X5とほぼ同等。ドイツのライバル車とくらべ、それほど大きさを感じさせないデザインなところに、北欧車らしさを感じます。
パワーユニットは、これほど大きな車にもかかわらず、ハイブリッドモデルは2L 直列4気筒ガソリンターボで、317psと400N・mを発揮し、若干のモーターアシストがつきます。
ドイツのライバル車にくらべると、トルクなどは半分の数値ですが、粛々とXC90を走らせてくれます。何事も、目立ちすぎないのが北欧のボルボ流なのでしょう。
《画像提供:Response》《画像:ボルボ・カー・ジャパン》ボルボ XC90 B5 AWD テイラードウール エディション
XC90の室内スペースは、ボディサイズの大きさゆえ、2列目までは非常に快適です。3列目シートは、シートの作りはしっかりとしていますが、背の高い人にはヘッドクリアランスに余裕がなく、クリアランスを広くしようにも、シートリクライニング機能がついていません。
身長がそれほど高くない人やお子さんであれば、十分快適に過ごせますが、SUVを大人7人が乗るフル7シーターとして使いたいのであれば、GLSやX7の購入を考えた方がいいでしょう。
XC90の特徴は、2列目中央のシートに「インテグレーテッドチャイルドシート」とよばれる、チャイルドシートを内蔵していること。3歳程度(ボルボ推奨値は身長95cm以上)であれば、後付けのチャイルドシートを用意する必要がありません。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,950mm×1,930mm×1,775mm | |
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ホイールベース | 2,985mm | |
最大乗車定員 | 7名 | |
車両重量 | 2,100kg | |
燃費 | WLTCモード:10.8km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒ガソリンターボ 1,968cc | |
エンジン最高出力 | 184kW(250ps)/5,400-5,700rpm | |
エンジン最大トルク | 350N・m(35.7k・gm)/1,800-4,800rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 10kW/3,000rpm) | |
モーター最大トルク | 40N・m/40rpm | |
駆動方式 | ||
トランスミッション | 電子制御8速AT | |
新車価格 | 8,218,181円(消費税抜) |
■トヨタ アルファード/ヴェルファイア
《画像提供:Response》《写真 トヨタ自動車》トヨタ・アルファード
トヨタの大人気ミニバン、アルファード/ヴェルファイア。2022年の新車販売台数では、アルファードが6万台余りを売り上げて10位と、堂々のトップ10入りを果たしています。
しかも、現行型のアルファードは2015年1月にフルモデルチェンジし、発売からすでに8年が経過しています。それにもかかわらず、アルファードが売れ続けていることは驚異的です。
アルファードは、2023年中のフルモデルチェンジが噂されていますが、新型発売の際は争奪戦が繰り広げられるかもしれません。
《画像提供:Response》撮影 中村孝仁トヨタ ヴェルファイア エグゼクティブラウンジZ
アルファードの室内長は3,210mmと余裕の3m超え。床面積も5.1m2と、とても広い車です。シート配置は3列ですが、どのシートに座っても広くてゆとりがあります。
特等席は2列目。豪華仕様のエクゼブティブラウンジには、飛行機のビジネスクラスや、新幹線のグランクラスを思わせるキャプテンシートが2席装備されています。この豪華なシートには、電動リクライニングとオットマン、ひじ掛けには内蔵のテーブルまで設けられ、トヨタのおもてなしの心が徹底して発揮されています。
2列目シートを一番後ろまでスライドさせれば、1列目シートに足を伸ばしても届かない広さを確保していて、大型のミニバンならではの余裕を感じさせます。
アルファードは、このような室内の余裕を活かして、次第にタクシー、ハイヤーのようなプロユースや、VIPの専用車としても使われるようになっています。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,945mm×1,850mm×1,950mm | |
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ホイールベース | 3,000mm | |
最大乗車定員 | 7名 | |
車両重量 | 2,240kg | |
燃費 | WLTCモード:14.8km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリン 2,493㏄ | |
エンジン最高出力 | 112kW(152ps)/5,700rpm | |
エンジン最大トルク | 206N・m(21.0kgf・m)/4,400-4,800rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 前:105kW(143ps)/後:50kW(68ps) | |
モーター最大トルク | 前:270N・m(27.5kgf・m)/後:139N・m(14.2kgf・m) | |
駆動方式 | E-Four(電気式4輪駆動方式) | |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | |
新車価格 | 6,908,182円(消費税抜) |
■マツダ CX‐8
《画像提供:Response》《写真提供 マツダ》マツダ CX-8 エクスクルーシブモード
ミニバンをラインアップから廃止したマツダが、多人数乗車を求めるユーザーのために発売したのが、CX-8です。
ボディサイズは全長4,925mm×全幅1,845mmと、アルファードとほぼ同じです。室内長は2,690mmで、床面積は4.1m2と、アルファードに比べるとやや狭くなっています。それでも室内床面積4.1m2は、国産車SUVでは有数の広さです。
CX-8はインテリアの質感向上に非常に努力していて、最上級グレードのXD エクゼブティブモードでは、高級車の証明であるナッパレザーシートを採用するなど、高級輸入SUVに負けない仕上がりです。
《画像提供:Response》マツダ CX-8 XD Lパッケージ
CX-8の室内空間は、2列目までは文句なしのスペースが与えられています。3列目シートは、全長が5,000mmを切るSUVの宿命で、身長の高い大人がゆったり寛げる空間ではありません。しかし、シートはしっかりと豪華に仕立てられ、身長が低い人やお子さんであれば、十分過ごせる場所となっています。
CX-8で特筆できるのは、他車から追突された際の3列目シートの安全性にこだわっていること。強固な高張力鋼板をリアセクションの構造材として使い、国内の衝突安全基準を大きく上回る安全性を確保しています。CX-8であれば、お子さんも安心して3列目にシートに座らせられます。
また、CX-8は国内で販売されている日本車としては珍しく、正式に牽引に対応しています。純正のアクセサリーカタログにトレーラーを引っ張るためのヒッチメンバーが用意されていて、750kgまでのトレーラーを引っ張ることができます。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,925mm×1,845mm×1,730mm | |
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ホイールベース | 2,930mm | |
最大乗車定員 | 6名 | |
車両重量 | 1,840kg | |
燃費 | WLTCモード:15.8km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒ディーセルターボ 2,188cc | |
エンジン最高出力 | 147kW(200ps)/4,000rpm | |
エンジン最大トルク | 450N・m(45.9kgf・m)/2,000rpm | |
モーター種類 | - | |
モーター最高出力 | - | |
モーター最大トルク | - | |
駆動方式 | 4WD | |
トランスミッション | SKYACTIV-DRIVE 6EC-AT(スカイアクティブ・ドライブ) | |
新車価格 | 4,449,000円(消費税抜) |
■三菱 デリカ D:5
《画像提供:Response》三菱デリカD:5
悪路に強いミニバンとして、独自の存在感を発揮しているデリカ D:5。
ボディサイズは、全長4,800mm×全幅1,795mm、室内長は2,980mm、室内幅が1,505mm。室内床面積は4.48m2と、SUVのレクサス LXとほぼ同じになります。
全長が100mm以上長いSUVのCX-8よりも、デリカ D:5のほうが室内長が約300mmも長いのは、さすがミニバンです。
《画像提供:Response》三菱デリカD:5
デリカD:5の室内は、アルファードほどではないものの、かなりの広さです。デリカD:5には、大柄な3列シートが装備されており、3列目は2列目とほぼ変わらない広さと乗り心地を実現しています。
そのかわり、3列シートの跳ね上げはかなり力が必要で、跳ね上げたあとも、かなり荷室を浸食します。このあたりは、車によって何を優先するのか?というコンセプトの違いが出てくる部分です。
デリカD:5は、AWC(All Wheel Control)思想に基づいた、超本格的な4WDシステムを装備しています。最近のSUVはフルタイム4WDが多いのですが、デリカD:5はロック機能がついたパートタイム式4WDで、抜群の悪路走破性を誇っています。
アウトドアが好きな人は、デリカを指名買いする人もいるほどで、最低地上高もミニバンでは異例の高さの185mm。アプローチアングルとデパーチャーアングルもしっかり確保されていて、非常に個性的な4WDミニバンです。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,800mm×1,795mm×1,875mm | |
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ホイールベース | 2,850mm | |
最大乗車定員 | 8名 | |
車両重量 | 1,980kg | |
燃費 | WLTCモード:12.6km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ディーゼルターボ 2,267cc | |
エンジン最高出力 | 107kW(145ps)/3,500rpm | |
エンジン最大トルク | 380N・m(38.7kgf・m)/2,000rpm | |
モーター種類 | - | |
モーター最高出力 | - | |
モーター最大トルク | - | |
駆動方式 | 4WD | |
トランスミッション | 8速スポーツモードAT | |
新車価格 | 4,069,000円(消費税抜) |
■ホンダ ステップワゴン
《画像提供:Response》《写真提供 ホンダ》ホンダ・ステップワゴンSPADA
ホンダ定番のミニバン、ステップワゴン。今回のフルモデルチェンジで、トヨタ ノア/ボクシーや日産 セレナのライバルが全幅を5ナンバーサイズに抑えたのに対し、ステップワゴンは3ナンバーサイズの1,750mmまで全幅を拡大しました。また、全長もスパーダモデルで4,830mmと、三菱 デリカ D:5とほぼ同じにまで成長しています。
オデッセイを販売中止としたホンダが、オデッセイのユーザー層も取り込むために、ステップワゴンのボディサイズと室内サイズを拡大した、との噂もありますが、ライバル2車とくらべてステップワゴンは確実に一回り大きくなっています。
パワーユニットは、通常はモーターで走行し、エンジンは発電に専念するe:HEV方式を採用。高速道路走行時のみ、エンジンとタイヤを接続し、直接エンジンで走行します。高速走行時は、エンジンとタイヤを接続した方が効率が良いため、このようなシステムをホンダは採用しています。
《画像提供:Response》《写真提供 本田技研工業》ホンダ ステップワゴン e:HEV スパーダ プレミアムライン インテリア
ステップワゴンの室内は、どのシートに座っても広々としています。ただ、3列目はノア/ボクシーやセレナというライバルに比べて、サイズ的に若干小さめ。
ステップワゴンには、3列目シートの床下収納機能があり、収納時にリアサスペンション等の干渉を避けるため、すこし小ぶりなシートサイズになってしまうのが原因です。ただ、座り心地に効くシートの厚みは十分に確保されていて快適に座れるでしょう。
3列目シートを床下収納ができるメリットは、普段は2列目シートまでしか使わない人には圧倒的。フラットで、跳ね上げシートに邪魔をされない荷室が確保できるので、収納能力でライバルの2台に大差をつけています。
また、3列シートを床下に収納できるので、7人乗りモデルは超ロングスライドの2列目シートとなっていて、より上級のアルファードに負けないレッグスペースがあります。
ステップワゴンは普段は2列目までしか使わない人や、2列目シートに人を乗せることの多い方におすすめできるミニバンでしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,830mm×1,750mm×1,840mm | |
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ホイールベース | 2,890mm | |
最大乗車定員 | 7名 | |
車両重量 | 1,840kg | |
燃費 | WLTCモード:19.6km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリン 1,993cc | |
エンジン最高出力 | 107kW(145ps)/6,200rpm | |
エンジン最大トルク | 175N・m(17.8kgf・m)/3,500rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 135kW(184ps)/5,000-6,000rpm | |
モーター最大トルク | 315N・m(32.1kgf・m)/0-2,000rpm | |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | |
新車価格 | 3,310,000円(消費税抜) |
■トヨタ ノア/ヴォクシー
《画像提供:Response 》《写真提供 トヨタ自動車》トヨタ ヴォクシー 新型
トヨタの大人気ミニバン、ノア/ボクシー。ステップワゴンがフルモデルチェンジで完全に3ナンバーサイズに移行したのに比べ、ノア/ボクシーのボディサイズ拡大はフルモデルチェンジでもほとんど大きくなっていません。
全幅こそ、3ナンバーサイズの1,730mmに拡大されたものの、全長は4,695mmとギリギリ5ナンバーサイズに収まっています。その分、室内床面積は、ステップワゴンよりも少し狭い4.12m2です。
ノア/ボクシーの特筆すべき特徴は重量が軽いこと。ライバルが重量1,840〜1,850Kgに達するのに対し、ノア/ボクシーは180kgも軽い1,670Kgに収まっています。
ノア/ボクシーのパワーユニットは、プリウス等でおなじみのトヨタハイブリッドシステムを搭載。トヨタハイブリッドシステムは、走行の状況に応じてエンジンとモーターを自動的に切り替えるシステムで、ノア/ボクシーは、重量が軽いこともあり、WLTCモード燃費ではライバルを圧倒する23.0km/Lを記録します。
《画像提供:Response 》《写真提供 トヨタ自動車》トヨタ ノア 新型
ステップワゴンやセレナとのライバル比較で触れなければならないのは、3列目シートの格納方法。
ノア/ボクシーは、跳ね上げ式の3列目シート格納となっていますが、シートを巧みに3列目のクオーターウインドウのスペースに押し込むことで、荷室への浸食を最小限にしています。ただ、その分3列目シートはサイズは十分なものの、シートの厚みは若干薄くなっているようです。
2列目シートはロングスライド機能を装備しており、レッグスペースを非常に広くとることができます。しかし、シートを最後端までスライドした場合、跳ね上げた3列目シートがサイドウィンドウの視界を邪魔してしまう弱点があります。この点は、3列目シートを床下収納できるステップワゴンのほうが優れています。
ただし、ノア/ボクシーは全長が5ナンバーサイズに収まり、十分実用的な室内スペースも備えた、非常にバランスのとれたミニバンでしょう。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,695mm×1,730mm×1,895mm | |
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ホイールベース | 2,850mm | |
最大乗車定員 | 7名 | |
車両重量 | 1,670kg | |
燃費 | WLTCモード:23.0km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリン 1,793cc | |
エンジン最高出力 | 72kW(98ps)/5,200rpm | |
エンジン最大トルク | 142N・m(14.5kgf・m)/4,000rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 前:70kW(95ps) 後:30(41ps) | |
モーター最大トルク | 前:185N・m(18.9kgf・m) 後:84N・m(8.6kgf・m) | |
駆動方式 | 2WD(前輪駆動方式) | |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | |
新車価格 | 3,400,000円(消費税抜) |
■日産 セレナ
《画像提供:Response 》《写真提供:日産自動車》日産 セレナ ハイウェイスターV
日産セレナは、モデル末期でも高い人気を保っていたミニバンですが、2022年12月にフルモデルチェンジしました。ボディサイズは、ハイウェイスターと最上級のルキシオン以外のグレードで、5ナンバーサイズをキープしています。
一方、室内サイズは室内長3,135mm、室内幅1,545mmで、とくに室内長はクラス最長。室内床面積も4.84m2と、クラス最大を誇ります。
セレナのパワーユニットは「e-POWER」と呼ばれる、エンジンを発電専用にし、モーターで走行する方式。ホンダのe:HEVと同じシステムですが、e-POWERは高速道路走行時のモーターとタイヤの直結モードがないのが特徴です。
走行用モーターの最大トルクは、ステップワゴンとまったく同一の315N・m。ガソリンエンジン換算では、3L自然吸気エンジン並みの高トルクになるので、余裕の動力性能をもたらします。
《画像提供:Response 》《写真提供 日産自動車》日産 セレナ 新型
セレナは室内長があるので、クラス最大級の室内空間を実現しています。
特筆すべきは、セレナだけが3列シートのスライド機能を持っていることです。ステップワゴンやノア/ボクシーは、3列目シートはリクライニングはできてもスライドはできません。3列目シートがスライドするため、シチュエーションによって荷室を優先するのか、3列目シートの居住空間を優先するのかが自由に決められます。これは先代から続くセレナのアドバンテージです。
セレナの3列目シートは跳ね上げ収納式で、跳ね上げ操作にかなりの力が必要です。バネによるアシストがあって、軽い力で3列シートを収納できるステップワゴンやノア/ボクシーのような便利さは、セレナにはありません。
また、3列目シートを跳ね上げたあとの、荷室へのシートの張り出しもかなり大きく、荷室を浸食します。これらのセレナの特徴は、スライド機能など、3列目シートの居住性を重視したゆえのトレードオフともいえます。セレナは3列目シートに人を乗せる機会の多い人に最適なミニバンでしょう。
最後に、セレナの最上級グレード「LUXION」には、高速道路同一車線でのハンズオフドライブが可能な、「プロパイロット 2.0」が搭載しています。ミニバンへのハンズオフ機能の付いた高度運転支援システムの採用は世界初とのことで、行楽地からの帰りの運転などで、ドライバーの疲労を大幅に押さえることができる装備です。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,765mm×1,715mm×1,885mm | |
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ホイールベース | 2,870mm | |
最大乗車定員 | 7名 | |
車両重量 | 1,850kg | |
燃費 | WLTCモード:18.4km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒ガソリン 1,433cc | |
エンジン最高出力 | 72kW(98ps)/5,600rpm | |
エンジン最大トルク | 123N・m(12.5kgf・m)/5,600rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 120kW(163ps) | |
モーター最大トルク | 315N・m(32.1kgf・m) | |
駆動方式 | 前輪駆動 | |
トランスミッション | - | |
新車価格 | 4,362,000円(消費税抜) |
■プジョー 5008
《画像提供:Response 》《写真提供 グループPSAジャパン》プジョー 5008 改良新型
プジョー 5008は、SUVともミニバンともいえる面白いポジショニングの車です。全長は4,640mmと、5ナンバーサイズに収まりますが、全幅はノア/ボクシーやセレナを大幅に上回る1,840mmとなっていて、CX-8とほぼ同じ値です。全高は1,650mmと、日本のミニバンにくらべて大幅に低くなっています。
つまり、プジョー 5008は、全長はノア/ボクシーなどと同じで、大幅に幅広く背が低い車です。室内空間は、車高が低いので高さ方向の余裕は限られるものの、車幅が広いので、2列目には3席独立シートが装備されています。
プジョー 5008には、ディーゼルターボモデルとガソリンターボモデルがラインアップされています。7人を乗せて走行することを考えると、400N・mの最大トルクを発揮するディーゼルターボモデルを選んだ方が、動力性能的には余裕があります。
《画像提供:Response 》《写真撮影 渡邊伊緒菜》プジョー 5008 GT BlueHDi
プジョー 5008の室内の特徴は、2列目シートがそれぞれ独立したシートとなっていること。独立シートはヨーロッパのミニバンでよく見られる形式ですが、シートがそれぞれ独立しているので、チャイルドシートを3つ並べて固定できるというメリットがあります。
日本のミニバンでは、2列目シートはキャプテンシートで2人乗りになっているか、ベンチシートで3人乗りになっていても、チャイルドシートを正しく装着するのが難しい形状が多いのが実情です。その点、独立シートであればそのような問題は発生しないので、お子さんが多い家庭の方にはこちらの形式のほうが合っているかもしれません。
3列目シートは、全長が短く、車高も低いので、大人が座るとシートから膝が浮き上がってしまう、いわゆる「体育座り」になってしまいます。そのため、3列目シートは子供用か、あくまで大人の短時間乗車用として割り切ったほうがいいでしょう。
日本車にはない独特のパッケージングをもつプジョー 5008は、非常に魅力的です。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,640mm×1,840mm×1,650mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,840mm | |
最大乗車定員 | 7名 | |
車両重量 | 1,690kg | |
燃費 | WLTCモード:16.6km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ディーセルターボ 1,997cc | |
エンジン最高出力 | 130kW(177ps)/3,750rpm | |
エンジン最大トルク | 400N・m/2,000rpm | |
モーター種類 | - | |
モーター最高出力 | - | |
モーター最大トルク | - | |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | 8速AT | |
新車価格 | 5,494,546円(消費税抜) |
まとめ
《画像提供:Response》《写真提供 トヨタ自動車、ホンダ、日産自動車》2021年上半期のミニバン販売ランキングからおすすめグレードを紹介
室内の広い車を15台厳選して紹介しました。
同じくらいの室内床面積でも、SUVとミニバンでは居住性が違ってくるのが注目すべきポイントです。室内の広い車は、沢山の人が乗れる車ともいえますので、多人数乗車の機会が多い方の車選びの参考にしてみてください。
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よくある質問
■車は最高何人乗り?
免許の種類で車の乗車定員は変わってきます。普通免許と準中型免許では、ドライバーも含め最大10人乗りの車が運転できます。中型免許になれば、最大乗車定員が29人以下までの車を運転できます。大型免許では、運転できる車の最大乗車定員の規定はありません。
■ワンボックスカーとミニバンの違いは?
ワンボックスカーは、別名、キャブオーバーともいわれます。キャブオーバーの特徴は、エンジンがドライバーのシートの下や、荷室の下などに搭載されていること。エンジンを収めるボンネットが不要なため、室内空間を非常に広く確保できます。
ミニバンは、多くの場合、エンジンルームと居住空間がわかれた、2BOXのデザインになっています。かつては、多くのキャブオーバータイプのワンボックスが販売されていましたが、現在では、年々厳しくなる衝突安全基準に適応するため、2BOXタイプの車が商用車などでも増えています。