サンデードライバーという言葉の意味
悪質な「あおり運転」などの報道が何故耐えないのか?
についてを考え、記事の作成、構成を練っていた中で「サンデードライバー」という単語がいくつかの情報の中に散見されました。
そもそもサンデードライバーという単語の意味は、三省堂 大辞林(第三番)では「休日だけ自動車の運転をする人。また、そのために運転技術の未熟な人。」と定義され、小学館 デジタル大辞泉では「(平日は鉄道などの公共交通機関を利用し)休日だけ自動車を運転する人。」と定義されています。
■筆者個人もサンデードライバーと認識
あまり興味はないと思いますが筆者個人も年に3~5回程度しか車に乗らないサンデードライバーで、今現在も年末年始などの長期休暇を除けば週に1度程しか車の運転はしていません。
個人の認識ですが、サンデードライバーの言葉の意味は後者のイメージしか持っていませんでした。
が、どうやら世の中は前者である「そのために運転技術の未熟な人」の比重を重くし解釈している方が多いのだろうと感じました。
単なる言葉の意味や捉え方の違いではあるのですが、大手メディアまでもが「サンデードライバー=邪魔・危険」のような論調で記事を公開しているものもあったため、少々疑問を感じながら執筆させて頂きました。
■そもそも都心部に住んでると多くの人がサンデードライバーなのでは?
公共の交通機関が発展している都心部に在住している場合、電車などでの通勤がメインとなるのは必然的な話。
そうなるとマイカーを持っていようがなかろうが、多くの方がサンデードライバーになるのでは無いか?と個人の見解ではあるのの思っていたわけです。
しかし、グーグルで「サンデードライバー」と検索すると有名メディアですら「サンデードライバーはこういう特徴を持っているから気をつけて」に近しい論調の記事が上位に掲載されています。
それを見て感じたのが「いやいやいやいや、何故サンデードライバーがそうだと決め付ける??」という点。
確かにたまの休日にしか車の運転をしない人と平日も含め普段から車での移動が多い人と比べ、他者から見て「不慣れに見える運転」をするのは所謂サンデードライバーに多いのかもしれません。
だがしかしです。
「追越車線を走り続ける」や「ウィンカーを付けない」等の行為をしている中に、サンデードライバーがどれだけ居るのだろうか?そこがそもそも甚だ疑問なのです。
とはいえ世間的には邪魔者扱いされていることが多い
上記のようなことを思っていたわけですが、前段でも触れてた通り世間一般的にはサンデードライバー=邪魔者という認識が強いようです。
無料でも見れるデータのため掲載しますが、インターネットにて「サンデードライバー」と検索したときに出てくるサジェストキーワードは下記のようになっています。
迷惑
車選び
バッテリー
特徴
走行距離
邪魔
事故
高速
渋滞
煽り
あるある
危ない
イライラ
うざい
ウインカー
運転 下手
車の運転に関連するキーワードのみを並べていますが、なんと悲しいことか…。
そもそも「サンデードライバー」という単語を検索する人の割合は全然多くないのですが、そこから派生するキーワードが上記の羅列…。
そしてTwitterで同単語を検索しても出てくるのは9割近くは批判的ツイート…。
言いたいこと全てがわからない訳でもありませんが、過激な意見ばかりが目に付きます。
■運転頻度が高い=ルールを遵守している・マナーが良いのか?
地方出身である筆者個人も、昔は平日休日問わずに車の運転をしていました。
しかし、平日だからといって上記で挙げたようなルール無視やマナーの悪い運転をする車が居なかったのかというと答えは完全に「NO」で、平日であっても何度も見かけた光景です。
休日に交通量が増えるのは当たり前であり、運転頻度が高いドライバーの中にもマナーを守らない・他の迷惑を考えないドライバーが居るわけですから、交通量が増えればそういった光景に出くわす確率も単純に増えるのでは?と考えています。
自己弁明や過大評価、過信をするわけではありませんが、運転頻度が少ない筆者個人の運転中の信条は「他者を不安・不満・不信にさせない」です。他者とは同乗者であったり、歩行者、他ドライバー全てに対してです。
■ルール違反・マナーが悪い運転はもちろんNG
そもそもの道路交通法を始めとした法律に違反する運転・行為や、他者に迷惑をかけるような行為は言語道断で排除していくべきと考えています。
話が散らかり気味ではありますが、「サンデードライバー」は他人に迷惑をかける。
という発想になるのではなく、運転頻度の高いドライバーの中にもルール無視・マナー違反を犯す、または技術が高くないドライバーは居るというのを認識し、せめて「自分だけはそうならないようにしよう」、と心がけて欲しいと切に思います。
本当に「思いやり」をもって運転して欲しい
車というのは人の命を簡単に奪うことが出来る乗り物です。
一般的に、自身の家族や大切な人が危険な目にあうことを良しとする人は居ないと思います。
それと同様に、他者にも思いやりをもった運転を心がけていれば悲惨な事故・事件はもっと減らせるはず。
煽り運転による事件・事故は何故減らないのか?という疑問から生まれた、サンデードライバーという言葉の捉え方に対しての違和感。話の着地点もそろそろ危うくなってしまいましたが、本当に願うことは、
「思いやり」をもって運転して欲しい。
ということです。
運転技術が拙いドライバーが居るのは仕方のないことだと割り切り、マナー良く、ルールを守れるドライバーの皆様は、それを割り切り「思いやり」を持ち、「自分だけが良ければ良い」という考えを減らしていければもっと良い交通社会が成り立つはずです。
そして、それは運転技術が拙いドライバーにも言えることですし、運転頻度が少ない方にも言えることで、全てのドライバーの方々に持って頂きたい感情です。
■JAFの思いやりティ ドライブ
「思いやり」という点で是非見ていただきたいのが、JAFにて展開されている「思いやりティ ドライブ」というプロジェクトです。
JAF 思いやりティ ドライブ(Omoiyalty Drive) 【優しい運転で、みんなが笑顔に。】
https://omoiyalty.jp/街をゆく全てのクルマが思いやりいっぱいだったら、もっと素敵な交通社会が成り立つはず。そんな想いをみんなで叶える思いやりのプロジェクト。あなたも一緒に「Omoiyalty Drive (思いやりティ ドライブ)」はじめませんか?
以前も別記事にて紹介しているプロジェクトですが、もっともっと多くの人に見て欲しいと思えるプロジェクトです。
「私の交通マナー体験談」として思いやりドライバー、迷惑ドライバーのツイートを掲載していたり、他にも多数交通マナーについてを考えさせられるコンテンツが多数掲載されていますので是非ともチェックしてみてください。
最後になりますが、不可解な動きをする車や、車間距離を詰めてくる車、追越車線を走り続けてたりウインカーを出さなかったりとルール遵守すらしない車は一定数存在します。
運転頻度が高かろうが低かろうがです。
イラっとしてしまうのは仕方のないことですが、「ヘタクソ!」だの「サンデードライバーだからだ!!」等とただ感情的になるのではなく、そういったドライバーは居るから自分だけはちゃんとしよう。という精神で運転し、思いやりをもって欲しいと切に願います。
最後まで読んでいただいた方に、少しでも共感して頂ければ幸いです。
(話が散らかっているため自信ないですが・・・)