ジャンプスターターとは?
ジャンプスターターとは、バッテリーが上がってしまった時、簡単にエンジンをかける事ができる便利アイテムで、バッテリーが弱ってきている時やバッテリーが上がってしまった際の非常用として重宝します。
また、商品によってはモバイルバッテリーとして、スマホを充電できたりと嬉しい便利機能がついているものもあります。
■そもそもバッテリー上がりってどんな状態?
そもそもバッテリー上がりとはどのような状態を指すのでしょうか。
バッテリー上がりとは、スマホで言うところの充電が切れている状態の事を指します。
気を付けてヘッドライトの光量や、スターターの音などを聞いていれば、バッテリーが弱ってきている事に気付けますが、中々難しいものです。
気付けば時すでに遅しという感じで、突然エンジンがかからなくなってしまうのが現実です。
■バッテリー上がりが実際に起こった時の対処法は?
では、実際にバッテリー上がりとなってしまった場合、どのように対処すればいいのでしょうか。
バッテリーが上がってしまった場合は、一旦バッテリーケーブルを繋いでエンジンさえ始動させてしまえば、自走する事は可能な場合があります。もし、エンジンを始動する事ができた場合は、そのまま速やかに整備工場へと向かうべきでしょう。
ただ、そのエンジンをかけるには、別の車とバッテリーケーブルを繋いだ状態でエンジンを始動するしか方法はありません。つまり、バッテリー上がりをした車以外の、正常に動く状態の車が一台と、バッテリーケーブルが必要となってしまいます。
店舗などの駐車場でバッテリー上がりになった場合、車は周りにたくさんあっても、バッテリーケーブルを持っている人は中々いないでしょう。そして、両方が揃っていても、その人が助けてくれるとは限りません。
そして、ハイブリッド車が増えた昨今、ハイブリッド車でガソリン車を救援できないなどの問題もあります。しかし、そんな時にジャンプスターターがあれば、人に頼らなくても一人でエンジンを始動する事ができます。
ジャンプスターターの仕組みについて
ジャンプスターターは頻繁に使用するものではないので、いざ必要な状況になっても中々スムーズに使いこなすのは難しいもの。赤と黒のクランプがあるけど、どっちがプラスでどっちがマイナスなのか?繋ぎ方の順番はどっちが先なのか?といった疑問を解消し、緊急時でも落ち着いてジャンプスターターを使用できるように仕組みと使用方法を解説していきます。
■ジャンプスターターの仕組み
ジャンプスターターは簡単にいうなら車用のモバイルバッテリーです。これまでジャンプスターターケーブルを用いてエンジンを使用する場合は、もう一台の車のバッテリーに接続する必要があり、ケーブル単体では使用ができませんでした。そのため交通量の少ない道でバッテリー上がりが起きた場合は、ケーブルだけを持っていても他の車がなければ対処することはできませんでした。
その点ジャンプスターターはケーブルがバッテリーに接続されているので、しっかり充電されていればいつでも使用可能です。
ジャンプスターターは本体であるバッテリー部分と2本のケーブルクランプで構成され、赤のクランプはプラス端子・黒のクランプはマイナス端子となります。
またジャンプスターターのバッテリーには車種に応じたサイズがあり、私たちが日常で使用している乗用車は12V(ボルト)用、トラックやバスといった大型車には24V(ボルト)用となっています。
機種によってはモバイルバッテリーとしても使用できるため、1台あれば何役でもこなしてくれる頼もしい存在です。
■詳しい使い方
1.ボンネットを開け、バッテリーの位置を確認する
2.赤のクランプをバッテリーのプラス端子に接続する
3.黒のクランプをバッテリーのマイナス端子に接続する
4.数十秒待つ
5.ジャンプスターターの指示に従いエンジンをかける
6.エンジンがかかったら黒→赤の順でクランプを外す
ジャンプスターターでエンジンをかけた場合はしばらくエンジンをかけたままにするか、しばらく走行するようにしましょう。エンジンがかかってもすぐにエンジンを切ってしまうとまたエンジンがかからない状態に戻ってしまいます。
次に注意点について説明していきます。
■注意点
1.取り付ける順番は赤→黒
2.赤と黒のクランプを直接つなげない
3.ジャンプスターター本体の充電がないと使用できない
バッテリーの端子は絶対に素手で触らないでください。作業の際は素手ではなく、ゴム手袋やメカニックグローブなどを使用するといいでしょう。
ジャンプスターターの使い方が知りたい
ジャンプスターターの使用方法はとてもシンプルで簡単に使用する事ができます。
車の知識があまり無い方にとって、車のバッテリーを触る事に抵抗がある人も多いかと思いますが、ジャンプスターターの使用方法は至ってシンプルです。
バッテリーの赤色の端子に赤のケーブルのクリップを繋ぎ、黒色の端子に黒のケーブルのクリップを繋ぐだけです。同じ色に同じ色のクリップを取り付けるだけで、あとはエンジンを始動すれば良いのです。
■【動画】これでばっちり!ジャンプスターターの使い方を学ぼう
オートバックス公式より、わかりやすいジャンプスターターの使い方が紹介されています。
ジャンプスターターの選び方
ジャンプスターターを購入するに当たっての選び方は、5つの項目から判断しましょう。
チェックポイント!
ボルト数 | 乗用車であれば、12V。 1トントラックから大型トラックであれば、24V。 |
最大電流 | 排気量の大きい車であれば、要チェック。 |
電池容量 | モバイルバッテリーやその他の用途としても使用する場合は、要チェック。 |
保護機能 | 安全保護機能が備わっているかも要チェック。 |
追加機能 | 車のスターター以外の機能がついているものもある。 |
■1. ボルト数(V)
軽自動車から普通車まで、乗用車であれば基本的にすべて12Vです。
1トントラックから大型トラックは基本的にすべて24Vです。
■2. 最大電流(A)
軽自動車や排気量の少ない車に関してはそこまで気にする必要はありません。排気量の大きい車になってくると、電流が低いとエンジンが始動できない場合があるので、注意しましょう。
■3. 電池容量(mAh)
どれだけの回数エンジンを始動できるかの目安として、この数値を見ますが、業務用では無い限り耐久性は気にする必要はあまりありません。
ただ、モバイルバッテリーやその他の用途としても使用する場合はこちらも注意して選ぶべきでしょう。
■4. 保護機能
メカニック以外の一般人が使用する事を想定して、逆接続やショートなどをしてしまった場合の安全保護機能が備わっているものが多いです。
■5. 追加機能
USBポートが複数ついているなど、車のスターター以外にもモバイルバッテリーとして使用できる便利な機能がついているものもあります。
ジャンプスターター 人気・おすすめ商品20選
では、Amazon等ネットで購入が可能なオススメしたい人気商品20選をご紹介していきます。
■LUFT
こちらの商品は楽天人気ランキングで一位を獲得する人気商品になっています。最大電流300mAでガソリン車なら5000cc、ディーゼル車なら3000ccまでの排気量に対応しているので、現在販売されているほとんどの車種に使用できます。
またショート保護や高電圧保護などさまざまな保護機能を備えているのも特徴で、安心して使用できる1台です。
USBによるモバイル機器への充電機能も備えているので遠出する際はぜひ持っていきたいですね。
■HITACHI
日本のメーカーであるHITACHIは名前を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。家電のイメージが強いかもしれませんが、工具や自動車関連用品にも強みを持っています。
いざという時に日本メーカーの信頼性は心強いですよね。ガソリン車は4000cc以下の12V車、ディーゼル車は3000cc以下の車で使用できます。
■PHILIPS
PHILIPSは医療関連機器を中心とするオランダの電機メーカーです。日本では電気シェーバーの知名度が高いメーカーですね。こちらの商品はガソリン車なら6000cc、ディーゼル車なら3000ccまで対応し、ほとんどの車種で対応可能な大容量バッテリーを搭載しています。パワフルなのにコンパクトで遠出する時は持っていきたい1台です。
■suaoki
suaokiはモバイルバッテリーやポータブル電源が有名な新興メーカーです。バッテリー機器に強いメーカーなのでジャンプスターターという商品と相性のいいメーカーといえるでしょう。USB TYPE-Cによる急速充電に対応しているので、スムーズに受電ができます。(出力にも対応しています。)
■JF.EGWO
こちらの商品はエアコンプレッサーを搭載している珍しい商品で、これ1台を持っていればバッテリー上がりだけではなく、車の空気圧管理もできます。タイヤの空気圧管理はパンクを防ぐ為に定期的に行いたいですが中々面倒なもの。出かける前も出かけてからも頼りになる1台です。
■BUTURE
BUTUREは2017年に設立された新鋭のメーカーで、ジャンプスターターの開発に専念しています。この商品は厚さが2センチと非常にコンパクトなので、車内のスペースをあまり使わず常に載せておけるのが特徴です。バッテリー満充電の状態で約20回スターターとして使用できる点も嬉しいポイント。
■BIUBLE
こちらの商品は21800mAhの大容量バッテリーを搭載した1台で、満充電の状態で約40回も使用可能です。24ヶ月の保証付きなので万が一の故障の際も安心できます。
■Arteck
Arteck製ジャンプスターターです。
こちらの商品の最大の特徴は、最大5.0Lまでのガソリンエンジンと3.0Lまでのディーゼルエンジンであれば、フル充電で最大20回も始動できる高性能・高耐久性と、リーズナブルなお値段設定というコストパフォーマンスの高さが両立している事!
勿論その高性能と高耐久は、ジャンプスターター以外の使い方にも活用できます。本機にはUSBポートがあり、ノートPC・タブレット・スマホなど思う存分充電する事ができます。
また、LEDフラッシュライトが搭載されており、フル充電で120時間点灯可能で、ストロボで位置を知らせる機能も搭載されています。
そして、コンパクトなボディとなっている為、アウトドアや旅行などのレジャーから出張などのビジネスシーンにも活用できる優れものです。24ヵ月の安心保障もついています。
■BRPOM
いざジャンプスターターを使おうと思ってもどれだけ充電が残っているかパッとはわかりにくいもの。インジゲーターライトを搭載している機種も多く、普段使わないとわかりにくいものです。その点この商品にはLCDディスプレイを搭載し、残りの充電容量が確認しやすくなっています。また放電の少ないリチウムポリマーバッテリーなので長期間使用せずに保管しても安心な仕様となっています。
■UTRAI
この商品はジャンプスターターとしての機能だけではなく、エアコンプレッサーとしての機能も備えているのが特徴です。タイヤの空気圧管理はパンクを防ぐ為に有効なので、圧力計付きのエアコンプレッサーがあると使えるでしょう。また自然災害の多い昨今、これ1台を持っているだけで様々なトラブルに備えられる1台です。もちろんスマホへの充電も可能。