トップへ戻る

【子供の憧れ?】白バイは普通のバイクと何が違う?車種・性能・装備は?

【子供の憧れ?】白バイは普通のバイクと何が違う?車種・性能・装備は?

街中を運転していてよく目にする白バイ。近くにいる時はマジマジと観察する機械はあまり無いと思いますが、どういった車種なのか、普通のバイクとの違いはなんなのか、気になったこともあるのではないでしょうか?今回の記事では、みんなが気になる白バイ(隊員)の車種、性能や装備などの秘密をお話していきます。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


白バイ隊員の素顔

ライトブルーの制服に身を包み、颯爽と現れ、風の様に去っていく白バイ隊員。普段の生活の中で、白バイ隊員とゆっくり話ができる機会はまずありません。白バイ隊員とはどの様な人たちなのでしょうか?

一般的に白バイ隊員とよばれるのは、各道府県警察本部(東京では警視庁)交通部交通機動隊または高速道路交通警察隊に所属している警察官のことです。

このほかに皇宮警察本部に所属する皇宮護衛官のことも、白バイ隊員とよばれることもありますが、目にする機会はあまり多くありません。

今回は、街中で目にする”普通の白バイ隊員”と”白バイ”についてみていきましょう。

白バイ隊員になるには?

子供のころにみた白バイ隊員にあこがれて、警察官採用試験を受けて合格、警察に入ると同時に白バイ隊員デビュー、なんてことは起こり得ません。

警視庁及び、各道府県警察での白バイ隊員希望者の訓練は参加人数に厳しい制限があり、だれでも受けられるわけではないのです。

白バイ隊員になるには、普通の警察官として勤務を重ね、上司から推薦をもらう必要があるのです。どうしても白バイ隊員になりたいという想いを書いた志願書も必要になります。

希望者の適性を見極める期間は4週間ですが、修了試験に不合格だった場合は元の部署へ戻されます。白バイ隊員にはなれません。

また、試験に合格した場合でもすぐに白バイに乗れるわけではなく、一年ほど待機期間があります。その後、正式に 辞令を受けて、さらに訓練を受けたのちに、晴れて白バイ隊員となれるのです。

白バイの装備いろいろ

白バイは普通のバイクと何が違うのか? スマートな乗りこなしとは逆に、市販車両と比べてゴテゴテしている印象の白バイ。普通のバイクにはない、白バイならではの装備をみてみいきましょう。

測定速度インジケータ

違反車両追尾時の速度を表示する装置です。インパネ中央部に備えられており、『CB1300P』では、フロントカウル内の収納ボックスに取り付けられたプリンタで、違反速度を記録した紙をプリントアウトできます。

尚、白バイの測定メーターは一ヶ月に一度、大きな計測誤差がでないようにするため、検査(較正という)を受けて常に正確さを保持しています。

スピーカー

サイドバンパーパイプの左側に(トランジスタメガホンの)トランペットスピーカーを装備。右側には(サイレンのトランペットスピーカー)を装備しています。

また、緊急走行時のサイレン音はパトカーと白バイとでは音が異なります。(白バイの方が音は高い。)

トップボックス(無線機箱)

無線機箱に納められているのは、無線機本体と本部との交信に用いる長めのアンテナ、白バイ隊員が装着しているトランスミッターとの交信に用いられる短めのアンテナ。ほかに、赤色回転警光灯が外側に付いています。

サイドボックス(左側)

には、違反キップや地図、マーキング用の白墨など道具類が収められています。ほかに、新型車種には押すだけで本部に緊急事態を知らせる「EMボタン」が装備されています。

最近では「録画用小型ビデオカメラ」を装備する警察本部も一部ででてきています。快適装備としては、「グリップヒーター」を装備する車両もごく一部で存在します。

こんなに違う!市販車と白バイの重さ

上記の様な、数々の専用装備を搭載している白バイですが、さぞや重いのだろうと思いきや、調べてみると、白バイの重量は公式には発表されていません。

『CB1300P』の場合、装備重量が300㎏近いといわれています。

ベースとなる市販の『CB1300SB』の車両重量は273kg。 白バイ用の装備で20kg以上重量が増えていることになります。どうでしょう、意外にも市販車との差が少ないかな?

白バイのヘルメットの秘密

ヘルメットの製造は「アライ」が受け持っており、ベースとなるモデルは「SZ-M」「CT-Z」となっています。白バイ隊員のヘルメットには、メーカー名の表記はなく、「警察章」が付いています。バイザーは白です。

ヘルメット内での発話は、白バイ隊員が腰に装着したトランスミッター(送信機)を通じて白バイに搭載された短い方のアンテナがキャッチし、「切り替えスイッチ」によって、スピーカーから拡声される、または無線に乗ります。

ハンドルにマイクの出力先として、拡声器と警察無線とを切り替えるスイッチを備えています。逆に、無線を聴く場合は逆のルートでヘルメット内に音声が届きます。尚、無線機やマイクは、白バイのエンジン停止時でも使用することができます。

白バイには速度制限は適応されない?

警視庁の白バイ隊『クイーンスターズ』

白バイは、”何キロ出してよいか?”ということであれば、それは、一般道路で時速60キロ、高速道路で時速100キロとなります。

交通違反の取締り中の白バイは、指定最高速度(道路標識による速度規制)を守らなくてもよいとされています。なので、道路標識に最高時速30キロと書いてあっても、違反者追跡中であれば、時速60キロまでは出せる、ということです。

白バイの最高速度はどれくらい?

また、最高何キロでるか?ということであれば、答えは時速180キロです。

白バイにも、市販車同様、180km/hのリミッター機能があるのでそれ以上はでない様です。それ以前に周囲の歩行者や自動車を巻き込む”重大事故”を起こしかねないので、「何キロでるからそこまで出す」ということはないでしょう。むしろ無線で応援をよんで、先回りをする方が安全ですからね。

白バイの車種は?排気量は?

白バイに使われる車両は、入札で決まるため、「どのメーカーのどの車種を白バイとして使いたい」という風に警察が決めることはできません。

逆にいうと、どのメーカーでも、スペックを満たし、価格が安ければ白バイとして採用されるチャンスがあるわけですが、日本の場合、ホンダ車が多い様です。

白バイとして利用されている代表車種と市販モデルとの違いについてまとめます。

ヤマハの代表的車種 FJR1300P

市販モデルとの相違点

元になった市販車両はFJR1300で、市販モデルとはアップハンドル化、シングルシートカウル採用など。

他メーカーの白バイも複数あり

他にもホンダからは「CB1300 SUPER BOL D'OR」を元としたCB1300Pや、スズキ「GSF1200」を元としたGSF1200Pなどが多く使われている車種の一例として挙げられます。

【おまけ】白バイを間近でみられるイベント

白バイを間近でみられるイベントがあります。女性白バイ隊員や楽隊の演奏など、華やかなイベントです。観覧無料なので興味のある方は是非一度見に行ってみてはいかがでしょうか。

画像にて紹介している「全国白バイ安全運転競技大会」は、基本、毎年10月最初の土日で開催が予定されています。

1969年より始まった歴史ある大会で、競技種目はバランス走行、トライアル走行操縦、不整地走行操縦(モトクロス)、傾斜走行操縦(スラローム走行)に別けられます。因みに、一般人も無料で観覧できます。

白バイの大会(パレード)がある

警視庁及び、各道府県警察では、『年頭視閲式』とよばれるパレードを毎年1月にいっています。普段はなかなか落ち着いてみる機会のない白バイなどの警察車両をじっくりみることができます。

年末ころに警視庁及び、各道府県警察の公式サイトで周知されるので、興味のある方は忘れずチェックしましょう。

最後に

今回は、「白バイは普通のバイクと何が違う?」ということで、白バイに利用されている車種や装備、白バイ隊員についての情報を掲載させて頂きました。子供の頃に憧れていた白バイ隊員がもっと身近に感じられる様になりましたでしょうか。

これからもくれぐれも白バイ隊員のお世話にならない様、安全運転でいきましょう。

関連するキーワード


パトカー 公用車

関連する投稿


ゼレンスキー大統領が乗った車はBMW!各国首脳のG7広島サミットでの移動車を一挙紹介

ゼレンスキー大統領が乗った車はBMW!各国首脳のG7広島サミットでの移動車を一挙紹介

2023年5月19日から開催されたG7首脳会談(広島サミット)。主要議題の1つであるウクライナ情勢に関して、ウクライナ大統領のゼレンスキー氏が訪日したことに話題が集まりました。ゼレンスキー大統領の来日にあたって、さらに警備強化がされる広島市内で、ゼレンスキー大統領をはじめ、各国首脳が乗り込んだ車を紹介します。


地上最強の車「ビースト」が日本再上陸!バイデン大統領の専用車「キャデラック・ワン」はどんな車?

地上最強の車「ビースト」が日本再上陸!バイデン大統領の専用車「キャデラック・ワン」はどんな車?

2023年5月19日に開催されるG7首脳会談(広島サミット)・20日に開催される日米豪印首脳会合(クアッド)への参加で訪日した第46代アメリカ合衆国大統領のジョー・バイデン氏とともに、注目を浴びているのが大統領専用車「ビースト」ことキャデラック・ワン。バラク・オバマ大統領時代から、アメリカ大統領が訪日するたびに地上最強の車として注目が集まる大統領専用車「ビースト」ことキャデラック・ワンについて、一部メディアで報道されている情報をもとに、車両とその驚きの装備について紹介します。


【バイデン大統領来日】アメリカ大統領 専用車「ビースト」がスゴイ!驚きの性能を紹介!

【バイデン大統領来日】アメリカ大統領 専用車「ビースト」がスゴイ!驚きの性能を紹介!

2022年5月に第46代アメリカ合衆国大統領のジョー・バイデン氏が来日し、多くの注目を浴びた大統領専用車「ビースト」ことキャデラック・ワン。シェルターのように堅牢で、かつ重装備の「動く要塞」とも形容されるこの大統領専用車「ビースト」ですが、どのような装備が搭載されているのか?一体どれほどの値段なのか?などについてまとめました。


注意!覆面パトカーの見分け方!車種や特徴を細部に渡ってご紹介

注意!覆面パトカーの見分け方!車種や特徴を細部に渡ってご紹介

覆面パトカーの車種や特徴、様々な見分け方を紹介しています。交通ルールを守る大切さを改めて確認し、これから年末年始に向けてのドライブや帰省、旅行といった楽しいひと時にトラブルが起きないように心がけましょう。


【香香(シャンシャン)公開記念!】パンダの車といえば・・・?

【香香(シャンシャン)公開記念!】パンダの車といえば・・・?

2017年12月19日。上野動物園にて2017年6月に誕生した「香香(シャンシャン)」が初の一般公開を迎えました。そこで本記事ではシャンシャン初公開を記念して、「パンダのクルマ」に関する情報をまとめてお届けしています。


最新の投稿


ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツは2024年11月5日に、コンパクトSUV「ロッキー」の一部改良モデルを発表しました。安全性を高めたほか、価格を改定したといいます。


車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

突然の積雪に見舞われると、準備不足から大きなトラブルにつながることもあります。雪による交通事故や車の故障を防ぐためには、事前の準備と適切な対策が欠かせません。この記事では、車の雪対策として、事前に揃えておきたいグッズや雪道での運転時の注意点、駐車時の積雪への対策などを詳しく解説します。これから始まる寒い季節に備え、この記事を参考に雪対策の準備を整えておきましょう。


MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)が提供する新車見積は、これから新車を購入する人にオススメのサービスです。通常、新車を購入するには、ディーラーや販売店へ足を運んで見積りや商談を直接やり取りしたり、比較検討するために複数のディーラーや販売店へ出向かなければならなかったりと大変です。しかし、MOTA(モータ)の新車見積は自宅に居ながらWEBだけで、気になる新車を簡単に複数のディーラーや販売店から見積りをしてもらうことが可能です。そこで本記事では、MOTA(モータ)の新車見積サービスについて、特徴からメリット・デメリット、そして利用方法についても詳しく解説していきます。新車購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。


スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバルは2024年11月7日に、軽バン「サンバーバン」の一部改良モデルを発表しました。側面衝突時の乗員保護を高めたといいます。


オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

タイヤが安く買えることをテレビCMなどでアピールしている「オートウェイ」。本当に安く買えるのでしょうか。また、安く買えたとしても品質に問題はないのか不安に思われる方もいるでしょう。さらに、オートウェイはネットで簡単にタイヤが買えますが、取り付けはどうすればいいのか気になるところです。そこで本記事では、オートウェイの特徴や注意点をはじめ、本当に安いのか、品質は大丈夫なのかということや、購入して取り付けするまでの流れも解説します。そろそろタイヤ交換を考えている方は、この記事を読んで参考にしてください。