トップへ戻る

地上最強の車「ビースト」が日本再上陸!バイデン大統領の専用車「キャデラック・ワン」はどんな車?

地上最強の車「ビースト」が日本再上陸!バイデン大統領の専用車「キャデラック・ワン」はどんな車?

2023年5月19日に開催されるG7首脳会談(広島サミット)・20日に開催される日米豪印首脳会合(クアッド)への参加で訪日した第46代アメリカ合衆国大統領のジョー・バイデン氏とともに、注目を浴びているのが大統領専用車「ビースト」ことキャデラック・ワン。バラク・オバマ大統領時代から、アメリカ大統領が訪日するたびに地上最強の車として注目が集まる大統領専用車「ビースト」ことキャデラック・ワンについて、一部メディアで報道されている情報をもとに、車両とその驚きの装備について紹介します。

⏳この記事は約3~4分で読めます。[PR]


大統領専用車「ビースト(キャデラック・ワン)」とは

《画像提供:Response》

ビースト(キャデラック・ワン)の名前の由来

キャデラック・ワンという名称は、大統領専用航空機「エアフォース・ワン」や大統領専用ヘリ「マリーン・ワン」などに倣い名付けられたもの。「ワン」という名称は大統領専用の乗り物のことを指しており、大統領専用車にもこの「ワン」が付けられています。

アメリカ大統領専用車であるキャデラック・ワンが、ジョージ・W・ブッシュ大統領時代に重装甲車仕様になった頃、アメリカ大統領を守る「地球上で最強の野獣」の名を取り、ビースト(the beast)の愛称で呼ばれるようになりました。

ビーストの製造と値段

ビースト(キャデラック・ワン)の製造はアメリカの自動車メーカーであるゼネラルモーターズ(GM)社。GM社は2009年モデルのキャデラック・プレジデンシャルリムジンとして公表しました。

さまざまなGM車をベースに製造され、値段は公表はされていませんが、1台150万ドル(2023年5月現在の為替レートで約2億円)という情報も。

同じ仕様のビーストが全部で12台作られており、通常そのうちの2台がアメリカ大統領の訪問国に運ばれます。同じ仕様のものを2台用意することで、どちらにアメリカ大統領が乗っているか一瞬ではわからないようにするための対策も兼ねているわけですね。

2018年11月にドナルド・トランプ大統領が訪日した際には、装着している外交官ナンバーも前後に異なるものを装着していたそう。本対策が徹底されているのがうかがえます。

ビーストの輸送方法

ビースト(キャデラック・ワン)がどうやって日本に来るのかも気になるところ。

アメリカ大統領の乗るエアフォース・ワンには積み込む場所がないため、アメリカ空軍の大型長距離輸送機「C-17 グローブマスターIII」によって運ばれています。

ここからは、アメリカ大統領を守る大統領専用車であるキャデラック・ワンを「野獣」「ビースト」と言わしめる驚きの装備を紹介します。

ビーストが備える驚きの装備

《画像提供:Response》

サイズやエンジンをはじめとしたスペックは最高機密であり、一切明らかにされていませんが、アメリカの一部メディアなどでも取り上げられていた情報をまとめます。

堅牢かつ強固な装甲

車体の素材には鉄鋼、アルミニウム、チタン、セラミックを使用し、総重量は8トン。装甲板のようなドアは約8インチ(20cm)という厚さ。5インチ(12.7cm)の厚さを誇る防弾窓も備えています。

銃撃に備え、運転席の窓のみ3インチ(約7.6cm)だけ開く仕様になっており、車体下には爆弾、手榴弾から守るため耐爆処理も施されています。

また、映画などで燃料タンクを銃で打たれて車が爆破、といった描写をご覧になった方も多いかと思いますが、ビーストの燃料タンクは特別な泡が詰め込まれており、直接銃撃等を受けても引火も爆発もしないようになっているなど、車外からのあらゆる銃撃や爆破を徹底的に防御する機能を備えています。

パンクしても100km走行可能なタイヤ

強固なのは外壁だけではありません。ビーストのタイヤは、パンクしてもそのまま走行できるケブラー繊維で補強されたランフラットタイヤ(グッドイヤー製)を装備しています。

仮に銃撃でタイヤがパンクしてしまっても、100kmは走行できることに加え、ゴムの部分が無くなり、リムだけになっても走行が可能になっています。

大統領と同じ血液型の血液を格納

ビーストの装備は車外からの攻撃を防ぐだけではありません。

アメリカ大統領が万が一、銃撃や爆発に巻き込まれケガを負ってしまったときに備えて、消防設備や酸素供給だけでなく、車内の冷蔵庫に大統領と同じ血液型の輸血用バッグを格納しています。

その他、大統領を守る装備の数々

その他にも、科学兵器や生物兵器などを使用したテロ対策として、キャビンが完全に密閉されていたり、催涙ガス砲やショットガンなどの銃火器をはじめ、夜間にヘッドランプを破壊されても走行できるように暗視カメラなども搭載されています。

また、副大統領やペンタゴン(アメリカ国防総省)との直接回線が可能な衛星電話が内蔵されているなど、アメリカ大統領を守る「地球上で最強の野獣」「ビースト」の名に相応しい最強装備です。

大統領専用車の歴史

《画像提供:Response》

ビーストの前身と初の登場

大統領専用車の歴史は、1910年代にウィリアム・タフト大統領が、ホワイトハウスに初めて公式に自動車を導入したところから始まります。

ビーストの直接の先代モデルは、「DTS・プレジデンシャル リムジン」と呼ばれる車両で、2005年のジョージ・W・ブッシュ大統領の2度目の就任式で登場。そして、2009年に就任したバラク・オバマ大統領の時代に「ビースト」として公式に登場しました。

トランプ大統領が17億円でセキュリティを強化

このバラク・オバマ大統領時代に使用されたビーストを、ドナルド・トランプ大統領時代に17億円の追加予算を投じ、さらなるセキュリティ強化を施したとの情報も。

前述の驚きの装備に、これ以上どこを強化すべきところがあったのか気になるところではありますが、アメリカ大統領の命を守る役割を持つだけでなく、アメリカ合衆国の力を象徴する存在でもある大統領専用車としては当然、ということでしょうか。

まとめ

バイデン大統領のG7首脳会談(広島サミット)への参加で注目を浴びる大統領専用車「ビースト」ことキャデラック・ワン。その歴史やアメリカ大統領を守る驚きの装備について紹介しました。

車外からの銃撃や爆撃からの防御装備のみならず、アメリカ大統領に万が一があったときに備えた救護装備など、「地球上で最強の野獣」「ビースト」の名に相応しい、まさに地上最強の車です。

トランプ大統領時代に17億円のセキュリティ強化も実施されましたが、ロシアによるウクライナ侵攻など、世界的に緊張が高まっているなか、これからさらなるセキュリティ強化も行われていくのではないでしょうか。今後のビーストの進化にも注目です。

走行中のビースト(キャデラック・ワン)を動画で見る

G7首脳会談(広島サミット)に関連する記事はこちら

こちらもおすすめ!

ダイキャストモデル :32キャデラック車用ダイキャストUSA大統領専用車合金車モデルアーミーワンメタル高級車のおもちゃ音と光 (Color : B)

2023年6月にアメリカ公開、8月に日本公開の「トランスフォーマー/ビースト覚醒」もお見逃しなく!

関連するキーワード


キャデラック 公用車

関連する投稿


ゼレンスキー大統領が乗った車はBMW!各国首脳のG7広島サミットでの移動車を一挙紹介

ゼレンスキー大統領が乗った車はBMW!各国首脳のG7広島サミットでの移動車を一挙紹介

2023年5月19日から開催されたG7首脳会談(広島サミット)。主要議題の1つであるウクライナ情勢に関して、ウクライナ大統領のゼレンスキー氏が訪日したことに話題が集まりました。ゼレンスキー大統領の来日にあたって、さらに警備強化がされる広島市内で、ゼレンスキー大統領をはじめ、各国首脳が乗り込んだ車を紹介します。


【バイデン大統領来日】アメリカ大統領 専用車「ビースト」がスゴイ!驚きの性能を紹介!

【バイデン大統領来日】アメリカ大統領 専用車「ビースト」がスゴイ!驚きの性能を紹介!

2022年5月に第46代アメリカ合衆国大統領のジョー・バイデン氏が来日し、多くの注目を浴びた大統領専用車「ビースト」ことキャデラック・ワン。シェルターのように堅牢で、かつ重装備の「動く要塞」とも形容されるこの大統領専用車「ビースト」ですが、どのような装備が搭載されているのか?一体どれほどの値段なのか?などについてまとめました。


ついに出た新型キャデラック エスカレード!価格、装備内容まで大追跡

ついに出た新型キャデラック エスカレード!価格、装備内容まで大追跡

2021年の高級SUV業界で台風の目になること間違いなしの車こそ、ついに新型の日本導入が始まったキャデラック エスカレードでしょう。本国アメリカでも特別なステータス性を持つエスカレード、登場した新型は最新装備も充実で見所が満載です。そのボディサイズのデカさが注目されがちなエスカレードですが、この記事でご紹介していく魅力を知れば、思わず欲しくなってしまうかもしれませんよ。


今こそセダンだ!最新キャデラック CT5を徹底解説

今こそセダンだ!最新キャデラック CT5を徹底解説

時代の流れはSUVやミニバンかもしれませんが、やっぱり高級車としてステータス感のあるセダンには独自の魅力があります。高級車ブランド キャデラックのラインナップとしては国内唯一となるセダン「CT5」も、あえてSUVではなくこちらを選びたくなる魅力がいっぱい。どうせカッコつけるなら低く構えたセダンでビシッと決めたいあなたにおすすめなCT5、魅力や装備、価格まで詳しくご紹介していきます。


お手頃サイズのアメ車SUV、キャデラック XT4はココに注目!価格や装備

お手頃サイズのアメ車SUV、キャデラック XT4はココに注目!価格や装備

高級車作りに一家言をもつアメリカの自動車メーカー、キャデラックは、これまでも高級SUVを長くラインナップし続けてきましたが、どれもサイズが大きめのものでした。2021年、ついにキャデラックのコンパクトSUV「XT4」の日本導入が開始され、話題になりました。キャデラックならではの存在感と高級感が、扱いやすいサイズにギュッと凝縮されたXT4。その魅力を探っていきます。


最新の投稿


ワイパー交換は自分でできる?交換時期から交換方法・料金の目安など徹底解説

ワイパー交換は自分でできる?交換時期から交換方法・料金の目安など徹底解説

車のワイパーは、雨天時の視界を確保するために欠かせない存在です。突然雨に降られた時に使おうとすると、なんとなく違和感がある、水がきちんと拭えない、といった経験がある方も多いのではないでしょうか。ワイパーの交換は、オートバックスやイエローハットなどのカー用品店やガソリンスタンドで依頼することもできますが、自分でも交換可能です。この記事では、ワイパー交換時期や料金の目安をはじめ、ワイパー交換方法と長持ちさせるためのコツを解説します。


走行距離課税(走行税)はいつから実施?仕組みや海外で導入している内容についても解説!

走行距離課税(走行税)はいつから実施?仕組みや海外で導入している内容についても解説!

毎年5月になると送られてくる自動車税の納付書。家計の出費が増え、頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。そんな自動車税に、「走行距離課税(走行税)」という新しい税制が導入される可能性があると話題になっています。ネット上では、「誰が言い出したのか」「いつから始まるのか」「また出費が増える」など、新しい税制が導入されるかもしれないことについて、不安の声も多いようです。今回は「走行距離課税」について、いま分かっていることや今後の見通しについて解説します。


【三菱デリカミニ販売開始】4WDモデルが人気!CM犬の名前は「デリ丸。」に決定

【三菱デリカミニ販売開始】4WDモデルが人気!CM犬の名前は「デリ丸。」に決定

三菱自動車は、新型軽スーパーハイトワゴン「デリカミニ」を2023年5月25日から販売を開始しました。1月13日に予約注文が開始され、5月24日までに約16,000台が予約されています。


カスタム・ドレスアップカーが大集合!「PickUp Cars 2023」開催概要と参加車両をピックアップ

カスタム・ドレスアップカーが大集合!「PickUp Cars 2023」開催概要と参加車両をピックアップ

車のカスタムやドレスアップ情報が共有できるSNS「CARTUNE(カーチューン)」の「本日のPickUP!」で紹介された車が一堂に会する「PickUp Cars 2023」が2023年5月28日に開催されます。「PickUp Cars 2023」の開催概要と参加予定の車両を紹介します。


黄砂がついた車は洗車機NG!黄砂で車を傷つけない洗車方法とおすすめ洗車グッズを紹介

黄砂がついた車は洗車機NG!黄砂で車を傷つけない洗車方法とおすすめ洗車グッズを紹介

3~5月の黄砂の時期は、その洗車方法にも特別な注意が必要になるのをご存知でしょうか。この記事では、黄砂が車に与える影響や、黄砂対策としての洗車のポイントやタイミング、おすすめの洗車アイテムや車のダメージを予防する方法について紹介します。


セゾンプラチナ・ビジネス・アメリカン・エキスプレス・カード