トヨタのハイエース 海外向け新シリーズ
トヨタ自動車は2月18日、『ハイエース』の海外向け新シリーズをフィリピンで世界初公開しました。
自動車市場が拡大し続ける新興国・地域では、物流に加えて、観光用ミニバス、乗合バス等の乗客輸送の需要が拡大。ハイエースの新シリーズは、このような多様なニーズに柔軟に対応するために開発されました。
残念ながら、日本導入はないようです。
■トヨタのハイエースってどんな車?
ハイエース
トヨタのハイエースは、1967年に登場しました。
歴史は長く、ファンから長く親しまれているワンボックスワゴンです。
エンジンのパワーや荷室容量の大きいことから、宅配業や送迎バスなどの企業の貨物車、社用車として多く使われています。
商用車としての利用が多数を占めますが、個人で所持している方や、ファンが多い車でもあります。
■トヨタのハイエース 海外向け新シリーズとは
トヨタ・ハイエース海外向け新シリーズ
新シリーズは、TNGAの設計思想に基づく、刷新された専用プラットフォームを採用し、乗り心地、静粛性、安全性能を大きく向上。
各国の様々な道路環境でも安心・安全を感じられる高い耐久性と長距離走行でも疲れない快適な室内を実現しました。
ボディタイプはショート・標準ルーフとロング・ハイルーフの2タイプを設定。
エクステリアは、セミボンネット化したパッケージを生かしながら、ハイエースの「信頼感・力強さ・機能美」を継承・進化させ、快適かつ先進的な空間を想起させるスタイルとしています。
■トヨタのハイエース 海外向け新シリーズ エンジンは
エンジンは2.8リットルディーゼルの「1GD」と3.5リットルガソリンの「7GR」を設定。
安全面では、ユーロNCAP 5★相当の性能を実現する「トヨタセーフティセンス」を採用しています。
■トヨタのハイエース 海外向け新シリーズ インテリア
インテリアは、用途に応じて、複数の座席および荷室のレイアウトを用意。乗合バス用途の「コミューター」では、クラス最大の乗車人数17名を設定。
新設定の「ツーリズム」では、快適装備と専用インテリアを採用します。
また、バンは世界各国のパレットが搭載可能な荷室を確保。
大型ドアトリムポケットや大型シート下収納等、機能性を高める一方で、安心感を与える快適な内装デザインを採用しています。
ハイエース海外向け新シリーズは、今回のフィリピンでの発売以降、来年にかけて、新興国を中心とした国・地域に順次投入。
なお、市場環境が異なる日本では、従来モデルを継続していくとのことです。
■バンコクモーターショー2019でも公開!
公式には3月26日のプレスデーが初日だが、その前日に優良顧客を招く「VIPデー」として開幕しているバンコクモーターショー2019。
そのトヨタブースでもっとも興味深いモデルは、ステージ上に飾られた新型『スープラ』ではなく、ブースの脇にさりげなく置かれた1台のバンだ。近づいてみると、なんと噂の新型『ハイエース』。ただし名前はハイエースではなく、『コミューター』となっていた。
コミューターとは、日本のハイエースの仕様名としても使われている多人数乗用モデルのことで、タイでは「送迎やツアーシャトルとして使われる小さなバス」として驚くほどの頻度で見かける人気車種だ。その新型というわけである。
それしても実際に見る新型ハイエース/コミューターはとにかく大きい! 全長はなんと5915mm。6mに迫ろうかという大迫力だ。
日本で販売されているハイエースは前席の下にエンジンを搭載するいわゆるキャブオーバーだが、新型はエンジンを前に出して搭載するボンネット付きのパッケージング。そのため、3860mmと従来車のスーパーロングボディに比べて750mmも伸びたホイールベースは驚くばかりだ