スズキの新型「キャリイ」も登場!11月は何があった?
《画像提供:Response》〈写真提供:スズキ〉スズキ・スーパーキャリイ 改良新型
2025年9月には、スライドドアを有するスーパーハイトワゴン日産「ルークス」や三菱「デリカミニ」、「eKスペース」のフルモデルチェンジを遂げた新型モデルが正式発表。そして、10月は、ジャパンモビリティショー2025も開催され、中国BYDからまさかの軽スーパーハイトワゴンEV「ラッコ」が登場したほか、スズキ「ジムニー」の一部改良モデルや、日産の軽商用バン「クリッパーバン」に車中泊ユースの新モデル“マルチラック”も登場しています。
11月には、ホンダの軽トールワゴン「N-ONE」の一部改良モデルが登場し、大幅な商品力向上が図られたほか、商用車ですが、スズキの軽トラック「キャリイ」のマイナーチェンジモデルも登場しました。
また普通車では、10年ぶりのフルモデルチェンジを受けた9代目となるトヨタ新型「ハイラックスが世界初公開されているほか、一部改良を受けた商用バンの定番トヨタ「プロボックス」を始め、日産「NV200バネット」、ホンダ「オデッセイ」も公開されています。
では、そんな2025年11月のランキングはどのような変化があったのでしょうか。
■王座陥落を取り戻した「N-BOX」!ダイハツ「ムーヴ」は3位に
《画像提供:Response》〈写真提供:ホンダ〉ホンダ N-BOX
昨年一度だけ、ホンダ「N-BOX」とスズキ「スペーシア」がその順位を入れ替えましたが、それ以来一度も王座を降りることなく2025年9月まで1位をキープしたホンダのスーパーハイトワゴン「N-BOX」。しかし2025年10月のランキングではついに王座から陥落、ダイハツのハイトワゴン「ムーヴ」にその順位を明け渡しました。
しかし、11月には再び1位を奪取。ムーヴの天下は一瞬で崩れました。N-BOXの販売台数は16,198台と回復し、前年比は97.1%とやや下降傾向ですが、やはりその人気は不動なようです。
一方、続く2位はずっと変わらずスズキ「スペーシア」。前年比も100.7%とこれまでと変わらず堅調です。1位のN-BOXとの販売台数差は4,000台以上、3位に付けた「ムーヴ」との販売台数差は約2,000台あり、この差が埋まることもなかなか考えにくく、今後もこの地位を維持するでしょう。
一瞬1位になったムーヴは、3位に戻りました。これまでのハイトワゴンというスタイルは変わらずに新たにスライドドアを備えたモデルへと変化し、大きな変革を遂げた新型ムーヴでしたが、王座を維持できませんでした。しかし、前年比は320.2%、販売台数は10,951台と以前と比べて強大です。
5位には、10位と8位を行ったり来たりしていた日産のスーパーハイトワゴン「ルークス」が一気に上昇してランクイン。新型モデル登場の効果がでているのかもしれません。しかし前年比は98.4%と未だ高くはない状態。今後の展開に期待が持てます。
6位はここ数ヶ月間5位に収まっていたスズキ「ハスラー」が下落してランクイン。前年比も95.1%と、やや下降傾向は変わらずです。しかしライバルであるダイハツ「タフト」とは倍近い販売台数差があり、以前と強力なのは変わりません。
7位には12位にから這い上がった「デリカミニ/eK」がランクイン。新型モデルの発売が10月末にあったため、11月のこの大きな躍進は完全に新型車効果でしょう。前年比は95.3%と未だ前年比を上回れていない状態ではあるので、今後の展開が期待されます。
8位には6位から降格したスズキ「ワゴンR」がランクイン。12月にもマイナーチェンジを遂げた新型モデルが登場したためその買い控えかもしれません。前年比も91.3%と絶妙で、12月以降にはまた再び地位を取り戻すかと思われます。
9位には、11位から上昇したスズキ「ジムニー」がランクイン。前年比は124.7%と相変わらず好調で、5ドアの「ジムニー ノマド」の登場後も軽自動車のジムニーの人気は衰えていないようです。供給量の問題もありますから、今後も似たような地位を維持することでしょう。
10位には、先月13位から7位まで急上昇したダイハツ「ミラ」が下落してランクイン。7位まで上昇した際、ライバルであるアルトをついに下し、その上に付けましたが、今回も下落しながらも“アルトの上”という立場は守りました。販売台数差は550台に縮まってしまっているので、余談を許さない状況です。
■ルークス&デリカミニ/eKワゴンの姉妹車が躍進する一方で
《画像提供:Response》〈写真提供:スズキ〉スズキ アルト 一部仕様変更モデル
2025年10月のランキングでは、再びN-BOXが1位となったほか、新型車効果でルークス&デリカミニ/eKワゴンの姉妹車連合が躍進しました。では11位以下ではどのような変化があったのでしょうか。
ランキングをみていくと、11位には今回もミラに大敗したスズキ「アルト」がランクイン。7月にも行われたデザイン変更を伴う一部改良により、8月までは上昇が続きましたが、9月から下落が始まり、11月はTOP10から陥落しこの地位に。前年比も84.9%と相変わらず低調気味です。
12位には、9位から下落したダイハツ「タフト」がランクイン。前述の通り、ライバルハスラーとの差は大きく、大幅な改良が必要でしょう。現在のモデルも2020年登場と、すでに6年前のモデルなので、いち早い改良が望まれます。
13位には、先月に引き続き、日産のハイトワゴン「デイズ」がランクイン。一時期は8位までその地位を高めたデイズですが、この地位で安定しています。直近で大きな改良もなく、現状維持が続くかもしれません。ルークスには新型モデルが登場しているため、こちらにも近い内に大きな改良があるかもしれません。
14位には、9月ランキング外から12位に突然現れたホンダのトールワゴン「N-ONE」が引き続きランクイン。未だに15位以内にとどまり続ける同車ですが、一部改良が行われたほか、EVモデルとなる「N-ONE:e」の投入もあったため、販売台数に少し影響があるのかもしれません。前年比も109.8%と意外と高い水準を維持しているので、今後もこの地位を継続するでしょう。
15位は、先月に引き続きホンダ「N-WGN」がランクイン。一部改良モデルも登場しましたが、前年比は82.9%と以前と比べて厳しく、大きな躍進は望めないでしょう。
少しづつ変わり続ける軽自動車ランキング…N-BOXが地位を維持できるのか
《画像提供:Response》〈写真提供:ホンダ〉ホンダ N-BOX CUSTOM の「BLACK STYLE」
2025年11月のランキングでは、N-BOXが王座を取り戻すなど、多くの変化がありました。
12月には特別仕様車の投入もあったため、またしばらくこの地位を維持するものと見えますが、ここ最近好調が続くダイハツ車や、2位につけるスペーシアに再びその地位を奪われることもあるかもしれません。
今後の軽自動車業界から目が離せません。
2025年11月 軽自動車 車種名別順位
| 順位 | 前月順位 | ブランド通称名 | メーカー | 台数 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1(↑) | 4 | N-BOX/td> | ホンダ | 16,198 | 97.1 |
| 2(ー) | 2 | スペーシア | スズキ | 12,904 | 100.7 |
| 3(↓) | 1 | ムーヴ | ダイハツ | 10,951 | 320.2 |
| 4(↓) | 3 | タント | ダイハツ | 9,520 | 137.1 |
| 5(↑) | 8 | ルークス | 日産 | 7,741 | 98.4 |
| 6(↓) | 5 | ハスラー | スズキ | 6,660 | 95.1 |
| 7(↑) | 12 | デリカミニ/eK | 三菱 | 6,378 | 95.3 |
| 8(↓) | 6 | ワゴンR | スズキ | 5,361 | 91.3 |
| 9(↑) | 11 | ジムニー | スズキ | 4,969 | 124.7 |
| 10(↓) | 7 | ミラ | ダイハツ | 4,521 | 131.8 |
| 11(↓) | 10 | アルト | スズキ | 3,971 | 84.9 |
| 12(↓) | 9 | タフト | ダイハツ | 3,246 | 134.6 |
| 13(ー) | 13 | デイズ | 日産 | 2,889 | 86.0 |
| 14(ー) | 14 | N-ONE | ホンダ | 2,094 | 109.8 |
| 15(ー) | 15 | N-WGN | ホンダ | 1,659 | 82.9 |
2026年~2027年 新車情報はこちら
2025年10月のランキングはこちら
新車購入なら自動車ローンがおすすめ
新車購入なら自動車ローンがおすすめです。大きなメリットは、一括払いの重圧を感じず、お財布にやさしく車を手に入れられること。さらに、金利が低い場合、他の支払方法よりも賢い選択となることもあります。
自動車ローンを利用して車を購入する場合、まずはローン会社の比較が大切です。金利や手数料、審査のスピードなど、自分に合った会社を見つけましょう。


