ランボルギーニ ウラカンとは
ランボルギーニ・ウラカンとは、イタリアの自動車メーカー「ランボルギーニ」が2014年にジュネーブモーターショーで発表した超高級スーパーカーです。
今回は皆さんが気になるであろうウラカンファミリーや、販売価格・燃費・内外装などの各種使用について解説していきたいと思います。
これまでにランボルギーニ・ウラカンには以下のバリエーションが発売されています。
・Huracan EVO
・Huracan EVO SPYDER
・Huracan AVIO
・Huracan EVO RWD
・Huracan RWD SPYDER
・Huracan PERFORMANTE
・Huracan PERFORMANTE SPYDER
レーシングカーモデル
・Huracan SUPER TROFEO
・Huracan SUPER TROFEO EVO
警察用モデル
ランボルギーニ・ウラカンはレース用だけでなく、ローマ警察用モデル「ポリツィア」というラインナップも存在します。ボディの側面にはイタリア国旗のストライプデザインが施されており、タイヤはウラカン標準のスポーツタイヤ「ピレリPゼロ」を採用し、ガンホルスター、携帯用消火器、標準VHF警察無線も搭載しています。
ローマ教皇へも献呈
さらにランボルギーニ・ウラカンはローマ教皇にも特別仕様で献呈されており、この車は2018年5月にオークションに掛けられ、売上金は慈善事業に寄付されました。
2019年1月には改良新型ランボルギーニ 「ウラカン エボ」へ進化!
「ランボルギーニ ウラカン EVO」は、ウラカン ペルフォマンテの5.2リットルの自然吸気V型10気筒エンジンを搭載し、640hp (470kW)/8000rpm、600Nm/6000rpmを実現した次世代車両力学制御と空気力学を採用した新世代スポーツカーです。
従来のラインナップより空力性能を高めることをコンセプトに改良を加え、フロントバンパーとウイングを一体化しアンダーボディの空力性能を見直すことによりダウンフォース7倍、空力効率6倍を実現しました。
ウラカン EVOには独自の挙動制御システム、アクティブ・エアロダイナミクス機能(LPI:Lamborghini Piattaforma Inerziale、ランボルギーニ・ピアッタフォルマ・イネルツィアーレ)を搭載、垂直方向の車両ダイナミクスを「LMS」(磁気レオロジー・サスペンション)によって、そして横方向はステアリングシステムで制御しています。
そして、これらのシステムを統括する中央処理装置「ランボルギーニ ディナミカ ヴェイコロインテグラナータ(LDVI)」によって、ドライバーの意図を汲み取り、最適な車両の走行に置き換えることが可能となりました。
速度の乗ったコーナリングや荒れた条件下でも安定した走りを確保する「ランボルギーニ・ダイナミック・ステアリング(LDS)」や、ストラーダ、スポーツ、コルサの3つの運転モードをLDVIが解析し運転の楽しさや爽快なドライブをサポートしてくれます。
先日、ジュネーブモーターショー2019にて「ウラカン・EVO・スパイダー」が発表されました。ウラカン・スパイダーを大幅改良しEVOと同様にV型10気筒ガソリン自然吸収エンジンを搭載し0~100km/h加速3.1秒、0-200km/h加速は9.3秒、最高速325km/hをたたき出す高速仕様となっています。日本価格は3282万7602円(税別)と発表され、今後の動向が気になるところです。
ランボルギーニ ウラカン モデル毎の価格、燃費、スペックは?
ウラカンはランボルギーニ最大のヒット車となったガヤルドの後継機として登場しました。様々なモデルが用意されていますが、最初に登場したベースグレードモデルは2014年に発表されたランボルギーニ・ウラカン(LP610-4)です。
■ランボルギーニ・ウラカン(LP610-4)スペック
・エンジン:V型10気筒DOHC
・排気量:5,2リットル
・最高出力:448[610]/8,250 kW[PS]/rpm
・最大トルク:57,1/6,500 kgf・m/rpm
・トランスミッション:7速DCT
・駆動方式:4WD
・使用燃料:ハイオク
ランボルギーニの大半は跳ね上げ式のドアとなっていますが、ウラカンは一般的な開き方をしますので低い天井にぶつけることなく扱いやすくなっています。価格は約2,820万円となっています。
■ランボルギーニ・ウラカン・アヴィオ
フェルッチオ・ランボルギーニの生誕100周年を記念して戦闘機から着想を得た250台限定モデル「アヴィオ」をジュネーブモーターショーにて公開しました。もともとジェット戦闘機がランボルギーニのコンセプトの一つとなっており、特に「アヴィオ」にはネーミングや配色・素材に航空学を意識したデザインとなっています。ボディカラーにもミリタリー感を意識したダークグレー系の色を採用しています。
スペックはLP610-4と同じで価格は2,820万となっています。
■ランボルギーニ・ウラカン・スパイダー
ウラカン・クーペのオープンカーモデルとしてウラカン・スパイダーは発表されました。ルーフ無しでも空力性能やねじれ剛性を損なわないデザインとなっており、フォルムは炭素原子の6角形をモチーフに作られています。
■ ランボルギーニ・ウラカン(LP580-2)
LP580-2 価格を下げるために、出力を580馬力まで抑え4WDから後輪駆動(RWD)に変更し、車重も1,390㎏にダウンしました。価格も2,280万円とL610-4と比べ格段にコストパフォーマンスが良くなりました。
■ランボルギーニ・ウラカン・スパイダー(LP580-2)
LP580-2のオープンモデル。4WDスパイダーモデルより33kg軽量化することで0-100km/h加速は3.6秒、最高速度は319km/hを実現しました。
■ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォマンテ(LP640-4 )
ペルフォルマンテはイタリア語でパフォーマンスという意味で、カーボン素材を採用することで従来モデルよりも40㎏軽量化することに成功しました。
出力は640馬力とベースモデルよりも更にパワフルになり、フォージド・コンポジット製のフロントスポイラーとリアウイングで、走行状況に合わせて車内エアフローを切り替えて動力性能を高めるシステム「ALA(エアロダイナミカ・ランボルギーニ・アッティーヴァ)」を搭載しています。また、タカラトミーからミニカーも発売されるなど人気モデルとなっています。
■ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォマンテ・スパイダー
ベースモデルのウラカン・スパイダーから35k軽量化され、最大出力は640hp/8000rpm、最大トルクは61.2kgm/6500rpm、0~100km/h加速3.1秒、最高速325km/hというハイパワー・ハイスピードを実現しました。
■ランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオ(LP620-2)
レースカーとしても人気を博していたガヤルドが生産終了となり、後継として作られた(ウラカン・LP610-2)のレーシングカーモデル。スーパートロフェオとはランボルギーニのワンメイクレースの名称です。ウラカンのベースモデルから最大出力を10ps引き上げ、リアウイングを大きくしてエアロダイナミクス性能を向上し、世界的なGTカテゴリーのレギュレーションに適応させるため、4WDから2WD(MR方式)に変更しました。ベースモデルから150㎏軽く、徹底した軽量化が施されています。
■ランボルギーニ・ウラカン・スーパートロフェオ・EVO
2017年に世界初公開されたスーパートロフェオ(LP620-2)の後継機となるモデルです。エンジンにX-トラック製の6速シーケンシャルミッションとギヤボックスアクチュエーターを組み合わせた事により、280km/hの速度を実現させました。エンジンの最高速度のトルクを向上させるため、エアーインティーク取り付け箇所を両サイドからルーフ上部に変更したのが大きな変更点です。
LP640-2をEVO仕様にアップグレードすることも可能です。
ランボルギーニ 納車までの期間とその後の維持費はおおよそどのくらい?
ディーラーでウラカンを購入した場合、早ければおよそ1年程度で納車可能です。
注文を入れた後、ディーラーが本社に連絡し3か月ほどかけて生産枠を確保します。一年間ほどかけてサンタアガタ・ボロネーゼ工場からラインオフした後に、3週間ほどかけて船舶輸送で日本に到着します。その後日本仕様への変更を受け、ディーラーにて整備を行った後納車になります。
ウラカンは納車までに時間がかかってしまいますが、焦って注文してしまうと、納車待ち期間内に新型が出てしまうこともあるので、購入は常に情報をチェックしながら慎重に検討していきましょう。欧州は日本と違い8月ごろが翌年のモデルなので年末納車で即年度落ちにならないように注意しましょう。
納品後のランボルギーニの維持費に関して、まず税金など固定されている維持費を計算してみました。
自動車税(初年度) \88,000
自動車重量税 \20,500
自賠責保険 \11,983
計:98,983円
年間のメンテナンス費用に関してはランボルギーニのディーラーでのオイル交換費が約30,000円、12か月点検で約90,000円、問題なく使えていれば5年間で約70万かかるでしょう。
※あくまでも概算の数値となります。
右ハンドルのオーダーはできるか?
ランボルギーニの右ハンドルオーダーは可能かどうか気になっている方もいらっしゃると思います。ランボルギーニは正規ディーラーで購入することで、全車にオプションとして右ハンドルにすることができます。※費用がかかるだけでなく納期も延びますので注意しましょう。
まとめ
ランボルギーニにはミウラ、ムルシエラゴ、ディアブロといった闘牛の名前が冠されておりウラカンとは17世紀に活躍した闘牛ウラカンの名前からとられています。車種が新しくなるに従いスペックだけでなくパフォーマンスや乗り心地の向上、運転の楽しさにも力を入れられており超高級車の名に恥じない夢を与えてくれる車となっています。今後も最も注目されているスポーツカーとしてさらなる飛躍を遂げていってほしいですね。