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トヨタが誇るスーパーカー2000GTとは?今なお人気を集める理由とは何?

トヨタが誇るスーパーカー2000GTとは?今なお人気を集める理由とは何?

SUV人気が変わらない車市場ですが、これまでも数多くの「スポーツカー」が高い人気を集めてきました。エコカーやダウンサイジングターボなど環境に優しい車が主流となっている中で、スポーティな走りができる車は、時代を問わず魅力的です。1960年代に3年のみ発売された2000GTは、ヤマハと開発された幻の車。この記事では、今なお人気を集める理由に迫ります。

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幻のフラッグシップカー2000GTとは?

《写真提供:response》トヨタ 2000GT

1960年代のトヨタは、ライバルメーカーのようなイメージリーダーとなるフラッグシップスポーツカーを持っていませんでした。セダンなどの実用車を多く生産していたトヨタから、数年間のみ発売されたスポーツクーペが2000GTでした。

国際的に通用するスポーツカーとして、DOHCエンジン、4輪ディスクブレーキ、ラック・アンド・ピニオン式ステアリングなど当時の高級スポーツカーに負けない装備が搭載されていたモデルです。

現在では通常の車に装備されているものでも、当時としては最新のメカニズムでした。高性能エンジンの開発には、ヤマハ発動機の参加も影響していました。というのも、ヤマハは四輪自動車を販売することができなかったこと、トヨタも高性能スポーツカーを生産することが難しかったという双方のニーズがマッチしたことにより、共同開発されます。

《写真提供:response》トヨタ 2000GT

当時の強敵となるスポーツカーのプリンス・スカイラインやポルシェに対抗できるスポーツカーとして、ヤマハ発動機とトヨタの共同開発がスタートしました。レースで勝利することは、それだけ性能が良い証ともなり、消費者への宣伝効果が見込まれます。それゆえに、高性能スポーツカーの存在が必須だったのです。

ヤマハはエンジンの高性能化を、トヨタは全体のレイアウトやデザインなどを担当します。当時ヤマハは日産自動車と四輪開発を計画していましたが、頓挫したことにより研究者が集められていました。

2つのメーカーが力を合わせて、現代まで人気を誇る幻のスポーツカーを開発したのです。試作車を含まないならば337台しか生産していないことも、2000GTが幻の1台といわれる理由です。

2000GTのエクステリア

《写真提供:response》トヨタ 2000GT

角ばったようなセダンが主流だった当時として、特徴的な流線形でロングノーズ・ショートデッキのフォルムは、現代でも多くの人を魅了しています。

ヘッドライトは小型でありながらも、高さを確保するために小型のリトラクタブルタイプとなっています。それもあまりにも全高が低いことから、当時の規格に合わず、高さを確保するためという理由もありました。しかし開閉に時間がかかるという特徴がありました。

2000GTの車高の低さは、横から見たときに明白となっています。ロングノーズのボンネットには、6気筒エンジンが搭載されており、運転席側のボックスにはバッテリーが、助手席側のリッドにはエアクリーナーが収納されています。

ジャガー Eクラスの影響も感じられる美しいクーペボディには、限られたスペースに補機類が設置されていました。

2000GTのインテリア

《写真提供:response》トヨタ 2000GT

2000GTのインテリアには、ヤマハ楽器の木工技術が取り入れられています。ウッドステアリングやインストルメントパネルなど多眼メーター類には、高級スポーツカーにふさわしい演出が加えられており、特別な車であることを感じさせてくれます。

また当時としてはまだ少ない3点式のシートベルト、前後の調整機能などがあるインテリアです。それほど厚みがないシートですが、ホールド性が高いシートなことも、スポーツカーであることの証です。

2000GTのスペック

《写真提供:response》トヨタ 2000GT

搭載されたエンジンは、2L直列6気筒DOHCエンジンで、三国工業がライセンス生産していたソレックス型3連キャブレターで、最高出力は150PSとなっていました。これは、当時の国産車の中ではトップレベルの出力です。

5速MTと組み合わせて走ると、0-400mは15.9秒、最高速度220km/hも実現しています。当時の2Lクラスの車の中で、世界トップレベルの性能を誇っていたのです。

レースでも戦えるスペックがありながらも、クラウン用として量産されていたエンジンのブロックを流用していたことから、実用性にも配慮されたパワーユニットで、公道でも扱いやすいエンジンだったようです。

2000GTのレースでの成績

《写真提供:response》トヨタ 2000GT

高性能なスポーツカーとして、レースにも多数参戦しており、輝かしい成績も残しています。例えば、1966年5月の第三回日本グランプリでは、プロトタイプのモデルで3位に入っていました。

1966年の鈴鹿1000kmレースではワンツーフィニッシュして優勝するなど、耐久レースでも強さを発揮しています。また鈴鹿500kmレースで優勝や富士24時間レースでもスポーツ800と並んでデイトナフィニッシュするなど、他のモデルを凌駕する強さを発揮しています。

市販前年の1966年では、スピード・トライアルに挑戦しており、合計13のカテゴリーにエントリーして、13の国際新記録と3つの世界新記録を記録しているなど、スペックの高さを誇りました。

これらの記録はポルシェ911Rによって、破られることになりましたが、国産スポーツカーの性能の高さを証明する材料になったことでしょう。

2000GTの車両価格

《写真提供:response》トヨタ 2000GT

2000GTの当時の販売価格は、238万円ほどです。当時の価格を現代の価値に換算すると、約2,000万円ほどという高額な金額です。しかし2000GTはコストをかけて生産されていたので、売っても儲けがないほどでした。

一般の方からすると、高嶺の花の高級スポーツカーでありながら、販売してもメーカーも赤字というコストとのバランスが崩れていた車です。

開発にも莫大な費用がかかったとされていますが、それほどまでして高性能の車を生産したいというトヨタの希望が託されていました。それも当時トヨタはスポーツカーの性能で苦戦していたからです。

そこで、当時の給料からするとほとんどの人が購入できない車両価格で、コストも採算度外視のものとなったのです。

《写真提供:response》トヨタ 2000GT

現代でも人気がある2000GTですが、中古市場ではほとんど出回りません。出回ったとしても、フェラーリのような価格帯、またそれ以上の費用が必要でしょう。

イベントに出展していたビンテージカーヨシノの2000GTでは、価格は1億3000万円となっていました。レストアされた極上車の場合には、家を何件も購入できるほどの費用が必要です。

映画にも登場した2000GT

トヨタ 2000GT

2000GTはスポーツカーとして名を知られていただけでなく、映画にも登場してしています。スパイ映画の007のポンドカーとして、日本を舞台とした「007は二度死ぬ」に登場しました。

元々はシボレー・カマロを使用する予定だったようですが、日本車を使う方が良いとして2000GTが採用されたようです。ボンド役のショーン・コネリーがあまりに長身だったことから、撮影車と予備車の合わせて2台の2000GTは、市販車としてはラインナップされなかったオープン仕様に改造されていました。。

映画「真夜中のスーパーカー」に登場しており、実際に2000GTを所有している俳優の唐沢寿明氏が出演していたり、「ラストコップ THE MOVIE」に私物の2000GTが登場しています。

まとめ

2000GTの特徴や当時の活躍をご紹介してきました。多くの方が2000GTのフォルムに魅了されますが、億を超える車両価格になっているので、購入は難しいでしょう。

しかし発売当時から、2000GTに対する思いが深い方が多くおられるので、綺麗にレストアされたり、良いコンディションを保った車両が残されています。トヨタ博物館にも展示されているので、博物館で素晴らしいフォルムを眺めてみるのも良いですね。

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