新潟で一番北にある道の駅~道の駅 笹川流れ~
「道の駅 笹川流れ」は、新潟県北部に位置する道の駅でありこの駅を超えると山形まで道の駅はありません。この道の駅の由来となった笹川流れは、日本海の潮の流れに対して笹川地区とかけて名付けられました。また、日本海に沈む夕日を眺めることができるスポットとしても注目されています。
道の駅笹川流れはJR羽越本線桑島駅としての機能を兼ねていることから、平日は村上や鶴岡方面へと向かう普通列車しか止まりませんが、週末になると臨時快速の「きらきらうえつ」が運行され、桑島駅に停車することから利用者が立ち寄るほどの人気です。なお、桑島駅は特急列車や貨物列車はすべて素通りします。
「きらきらうえつ」は、かつて大阪~金沢間などを走った特急電車を改造した観光用車ですが、ベースとなった特急電車の老朽化により今年9月末に引退し、10月から後継車となるハイブリッド方式の観光用気動車を導入するとJR東日本から公式発表され、「きらきらうえつ」引退へのカウントダウンが、すでに始まっているからです。しかし、今までの功績は桑島地区だけでなく沿線の観光と活性化の一助となったわけです。
濃厚バニラに塩味をプラスした限定のソフトクリームを食べながら、笹川流れや羽越本線の列車たち、天気次第になりますが沈みゆく夕日を眺めながら食べてみませんか。
また、桑島駅から少し北へ行くと観光汽船が運行し、約40分間の船の上からの笹川流れを楽しむことができます。道の駅そのものに宿泊施設はありませんが、近辺に旅館があることから酒田や秋田方面へのドライブは長丁場となるため宿泊されるドライバーさんがいるくらいです。
■アクセス情報
◎住所:〒959-3665 新潟県村上市桑島892番地5号
◎お問合せ先:0254-79-2017
◎営業時間(季節により異なります)
・物産販売及び観光案内センター→9:00~18:00、展望台とレストラン→11:00~19:00
◎休館日→毎月最終水曜日(一部施設除く)と年末年始
◎交通アクセス:JR羽越本線 桑島駅下車すぐ
◎各種設備
・駐車場→50台(EV充電器なし)
・情報コーナー、特産品販売所、展望施設
・お手洗い※24時間利用可能
・食事→可(レストラン)
◎備考:周辺に民宿4軒あり
猿沢の田園風景~道の駅 朝日まほろばみどりの里~
村上市内の北部はのどかな田園風景と日本海の自然があり、そのうち国道7号線沿いはのどかな田園風景に囲まれつつも、百川が日本海側へ向けて流れています。
これらの環境がそろったところにあるのが、道の駅朝日まほろばみどりの里です。ちなみに朝日がついているのは、猿沢や中原、朝日中野といった地域の総称で、村上市役所の支所も三面川と高根川が合流する地点の近くにあります。
建物の外観については、農家を模した構造であることから古き良き農家を現在に再現していることから、新潟県全域がコシヒカリの名産地であることを物語っています。
村上から山形の酒田へ車で移動をする際、日本海側と内陸側の二つのルートがあり、後者は市内北部の勝木(がつき※旧山北町)で合流します。しかし、勝木までの距離を考えるならば長丁場となり、山道を走ります。その疲れを癒す意味でも宿泊施設や温泉が併設されています。
■アクセス情報
◎住所:〒958-0262 新潟県村上市猿沢1212番地
◎お問合せ先:0254-72-0300
◎営業時間:9:00~17:00(食堂→11:00~21:00、物産会館→9:00~18:00)
◎休館日→年末年始(食堂と店舗は毎月最終月曜日)
◎交通アクセス
日本海沿岸東北自動車道 朝日まほろばインターから国道7号線で2分
JR羽越本線村上下車 自動車で15分
◎各種設備
・駐車場→218台(EV充電器あり)
・特産販売所、情報コーナー、温泉
・お手洗いは24時間利用可能
・食事→可(食堂)
・宿泊施設あり(年末年始は利用不能)
稲穂の里の道の駅~道の駅 神林(穂波の里)~
さて、羽越本線と国道7号線を新潟向けへと南下しましょう。のどかな田園風景に百川のせせらぎの恩恵を受けながらも遠くの越後の山々を臨むことができる道の駅が神林で、別名は穂波の里です。
由来はコシヒカリが大きく成長し、その稲穂が風になびいて波のように揺れ動くことから、この名前が付けられました。
建物の構造自体は前述の朝日まほろばみどりの里同様、古き良き農家を模した構造となっています。
また、サイクルステーションがあることから自転車愛好家にとってありがたい存在です
■アクセス情報
◎住所:〒959-3423 新潟県村上市九日市809番地
◎お問合せ先:0254-66-6326
◎営業時間:8:30~16:15(食堂→10:00~20:30、物産会館→8:15~17:15)
◎休館日→食堂と物産会館のみ年末年始
◎交通アクセス:JR羽越本線岩船町下車 自動車で2分
◎各種設備
・駐車場→46台(EV充電器あり)
・特産販売所、情報コーナー、公園
・お手洗いは24時間利用可能
・食事→可(食堂)
・サイクルステーションあり
荒川沿いの道の駅~道の駅 関川~
新潟と山形を結ぶルートの一つとして米坂線と国道113号線が走っていますが、荒川もそのルートを担ってます。
荒川という名前だけで首都圏を流れる最大の川である荒川を連想させる人がいると思いますが、今回の話はそれと無関係です。坂町から山形県側へ向かう川も実は荒川です。
その荒川に沿う形で走っている米坂線と国道113号線は、新潟と山形を結んでいます。道の駅関川はその山形県境の近くにある道の駅で別名は桂の関といいます。
国の重要文化財に指定されている渡辺・佐藤邸などが近くにあることから、日本建築のルネッサンスをのちの世に伝えています。
なお、この道の駅関川は足湯と温泉があり、山形から走り続けてきたドライバーさんなどを中心に運転の疲れをいやしてくれるでしょう。
■アクセス情報
◎住所:〒959-3264 新潟県岩船郡関川村上関1252番地1号
◎お問合せ先:0254-64-0252
◎営業時間:9:00~16:30
◎休館日→毎週月曜日と年末年始
◎交通アクセス:JR米坂線越後下関下車 徒歩19分
◎各種設備
・駐車場→280台(EV充電器なし)
・特産販売所、情報コーナー、公園、温泉、足湯
・お手洗いは24時間利用可能
・食事→可(レストラン)
中条地区の道の駅~道の駅 胎内~
車は村上から中条地区へと南下し、新潟・山形・福島の3県にまたがる雄大な飯豊連峰を望むことができ、そのおひざ元の一つとなる胎内はスキー場やゴルフ場、天文台やライフル場などがあり、越後地区のスポーツのメッカの一つとして知られています。
飯豊連峰から流れ続けている胎内側はやがて、日本海へと流れていきます。なお、胎内といえば母親のおなかの中を連想しがちですが、飯豊連峰から流れ続ける胎内川、つまり川の名前がその由来です。
今回紹介する道の駅胎内は、胎内川の中流と下流の間にある道の駅で、体内の田園風景が広がるだけでなく、美術館や資料館や樽ヶ橋遊園、クアハウス胎内などが併設されていることから、ゴルフやスキーをする方がドライブの休憩ポイントとして活用することがあります。
■アクセス情報
◎住所:〒959-2806 新潟県胎内市下赤谷387番地1号
◎お問合せ先:0254-47-2723
◎営業時間:11:00~21:00
◎休業日:毎月第3水曜日
◎交通アクセス:JR羽越本線平木田下車 自動車で7分
◎各種設備
・駐車場→145台(EV充電器なし)
・特産販売所、情報コーナー、公園(樽ヶ橋遊園)、温泉(クアハウスたいない)、お手洗い、胎内観音、市営美術館
・食事→不可
桜並木の道の駅~道の駅 加治川 さくらの里~
さて、胎内から新発田方面へとハンドルを戻しましょう。中条から羽越本線沿いに国道7号線を南下します。箱岩川が国道7号線に合流する寸前にある道の駅が加治川さくらの里です。
新発田の街を流れる箱岩川や加治川は、河川敷に植樹された桜の花があり、毎年春になるときれいな花を咲かせ、私たちを魅了させてくれます。その桜並木が道の駅加治川の別名となった由来です。
この駅の周辺は広大なる越後の山々をバックに、新発田の田園風景が広がり、収穫時期となる秋には金色に輝く稲穂たちが海のごとくきれいな輝きを見せてくれます。また、冬にはあたり一面雪景色が広がり、白く輝く大地を見せてくれます。
■アクセス情報
◎住所:〒959-2411 新潟県新発田市横岡1147番地
◎お問合せ先:0254-33-3175
◎営業時間:9:00~18:00(レストランは10:00~18:00)
◎休業日:毎月第3木曜日
◎交通アクセス:JR羽越本線金塚下車 自動車で3分
◎各種設備
・駐車場→39台(EV充電器なし)
・特産販売所、情報コーナー、お手洗い
・食事→可(レストラン)
阿賀野川沿いの道の駅~道の駅 みかわ 巨木の里~
新津から福島県側へ進む場合、シーズンになると会津若松まで蒸気機関車「ばんえつ物語」が走る磐越西線や国道49号線、これらに沿う形で流れる阿賀野川がそれぞれ結んでいます。
海外に例えるならば、ドイツのライン川を想起させる路線構成であり、これらの役割は福島と新潟の両県をまたぐ形で結んでいることから、非常に重要なライフラインとなっています。
古城などはありませんが川に沿って鉄道や道路があることから、阿賀野川とライン川に共通点があるのではと邪推したくなります。
新津から五泉までは比較的平地となりますが、阿賀野川と合流すると越後の山々がいきなり押し迫ったかのように近くなり、やがては峠越えのため山道を歩むことになります。阿賀野川はやがてくねくねとした流れとなります。
その流れの部分が磐越西線五十島駅周辺で、県道135号線を経由して対岸の国道49号線沿いにわたると、道の駅みかわへと到着します。
駅名の由来となったみかわは、現在の阿賀町に市町村合併をする前は三川村だった名残で、道の駅の名前として残っている点でも、三川村はまだまだ生きていることを物語っています。
阿賀野川は福島へと流れる貴重な交通手段で、鉄道や道路がない時代は阿賀野川が貴重な交通アクセスとして重宝されました。なお、福島県内は阿賀川となっています。
日本一の太さを誇る将軍杉のおひざ元であり、阿賀野川の自然が生み出した湧き水として有名な薬師の清水が特徴です。
■アクセス情報
◎住所:〒959-4627 新潟県東蒲原郡阿賀町岩谷2865番地
◎お問合せ先:0254-99-3779
◎営業時間:24時間営業(レストランは10:00~15:00、特産販売所は10:00~16:00)
◎休業日:レストランと特産販売所のみ水曜日(それ以外は年中無休)
◎交通アクセス:JR磐越西線五十島下車 自動車で2分
◎各種設備
・駐車場→22台(EV充電器なし)
・特産販売所、情報コーナー、お手洗い
・食事→可(レストラン)
阿賀野川ラインの道の駅~道の駅 阿賀の里~
さて、阿賀野川と磐越西線、国道49号線沿いにある道の駅は前述のみかわ以外にも存在します。それが今回紹介する道の駅阿賀の里です。特徴としては、阿賀野川ライン下りの拠点であり、東下条・咲花の両駅周辺を遊覧することになりますが、阿賀野川の流れを楽しむことができます。
この道の駅には物産館と魚市場があります。前者は地元阿賀町を中心とした新潟県産本を中心に取り扱いますが、後者となる魚市場については思わず「?」と首をかしげたくなりますが、阿賀野川で採れた魚を直販するわけでなく、日本海側で採れた魚を加工したりして販売しているわけです。
■アクセス情報
◎住所:〒959-4627 新潟県東蒲原郡阿賀町石間4301番地
◎お問合せ先:0254-99-2121
◎営業時間:9:00~17:00(レストランは11:00~15:00)
◎交通アクセス:JR磐越西線東下条下車 自動車で2分
◎各種設備
・駐車場→300台(EV充電器あり)
・特産販売所、情報コーナー、お手洗い、公園
・食事→可(レストラン)
新潟港近くの道の駅~道の駅 豊栄~
さて、新潟市内へと車を進み、新潟港方面へと向かいます。旧豊栄市区域も新潟港を司る自治体の一つで、現在は新潟市へ統合されています。国道7号線の一部は新新バイパスと呼ばれる区間があり、さながら高速道路です。その豊栄パーキングエリアの中にあるのが道の駅豊栄です。
新潟から山形・秋田・福島方面へと向かうトラックドライバーなどを中心に長距離運転の休憩スポットとして活用されています。また、東側には福島潟と呼ばれる干潟があることから、工業地帯と農業地帯、それに自然が共存している地域です。
■アクセス情報
◎住所:〒950-3304 新潟県新潟市北区木崎3644番地乙
◎お問合せ先:025-388-2700
◎営業時間:9:00~17:00(レストランと売店は7:00~19:00)
※自動販売機とトイレは24時間営業
◎交通アクセス:JR白新線黒山下車 自動車で8分
◎各種設備
・駐車場→154台(EV充電器なし)
・特産販売所、情報コーナー、お手洗い、公園
・食事→可(レストラン)
新津の道の駅~道の駅 花夢里にいつ~
さて、最後に紹介するのは信濃川の支流となる東大通川と農地に囲まれた道の駅花夢里にいつです。この駅は道の駅というよりはJAの販売所といっても過言ではありません。JAにいつ西と併設している関係上、フラワーメインの販売所です。
また、ガラス温室も併設していますので、買い物以外にも花を見ることができますのちょっとした植物園です。特産販売所やレストランも併設されていますので、特産品を購入するだけでなく、食事休憩をとることもできます。
■アクセス情報
◎住所:〒950-3304 新潟県新潟市秋葉区川根438番地
◎お問合せ先:0250-21-6633
◎営業時間:9:00~17:00(レストランは11:30~15:00)
◎交通アクセス:JR信越本線、磐越西線、羽越本線新津下車 自動車で8分
◎各種設備
・駐車場→158台(EV充電器なし)
・特産販売所、情報コーナー、お手洗い
・食事→可(レストラン)
まとめ
山形や福島の県境があることからこれらを結ぶ国道の役割は重要です。しかし、運転をし続けるとドライバー一人当たりに対する疲労の蓄積が高くなり、最悪の場合は事故を引き起こす恐れがあります。
道の駅はドライバーの疲労負担を軽減することができるメリットがあり、場所によっては近くに民宿がある道の駅もあれば、宿泊施設が併設されている道の駅も存在します。これらのメリットをうまく活用して、安全運転を心がけながら目的地へ向かいましょう!