北米で大人気の初代「レクサスSC」は「ソアラ」の3代目だった
レクサスSC
1991年に北米で発売されたレクサスSCの初代モデルは、日本国内ではトヨタの「ソアラ」の3代目Z30型モデルとしてデビューしました。
北米ではレクサスブランドで初めてのクーペとして開発され大ヒットとなったモデルで、1992年にはモータトレンド誌主催の「インポートカー・オブ・ザ・イヤー」を受賞し、さらにカーアンドドライバー誌の「テン・ベストカー」に1992年から4年連続で選出されたことでも有名です。
■初代 レクサスSC スペック
スペックにつきましては
ボディタイプ:2ドアクーペ、
エンジン:1UZ-FE 4.0L V8、2JZ-GE 3.0L 直6、1JZ-GTE 2.5L 直6ツインターボ、
駆動方式:FR、
最高出力:280ps/6,200rpm、
最大トルク:38.50kgfm/2,400rpm、
変速機:4速AT/5速MT、
全長4,860mm
全幅1,790mm
全高1,340mm、
ブレーキ:4輪ベンチレーテッドディスク
となっています。
「ソアラ」の4代目として2代目レクサスSCが登場
参考)ソアラMZ20型(1989年)
自動開閉式のアルミ製ハードトップを持つクーペカブリオレの2代目モデルは、2001年から2010年にかけて販売され、日本国内では4代目ソアラとして登場しました。自動開閉式のハードトップは、発売当時、世界で初めてとなるすべての駆動を電気モーターによって行うタイプで、小型モーターを10個搭載していたのが特徴です。
国内では2005年8月に、日本でのレクサスブランド開業に伴い「ソアラ」の名称は廃止され、2005年にマイナーチェンジを行ったうえで世界市場と共通の「レクサスSC」に改められました。
マイナーチェンジではエクステリアデザインが新しくなったほか、リアコンビネーションランプもLEDを採用した新デザインのものへと変更されました。
そしてヘッドライトも、自車の進行角度を明るく照らす「インテリジェントAFS」が搭載されています。
■2代目 レクサスSC スペック
スペックは
ボディタイプ:2ドアクーペカブリオレ、
エンジン:3UZ-FE型 4.3L V8、
駆動方式:FR、
変速機:5速AT(2001年 - 2005年)、6速AT(2005年 - 2010年)、
全長4,535mm
全幅1,825mm
全高1,355mm
となっています。
レクサスSC 特別仕様車The Eternal Jewel
2010年の7月末レクサスでSCの生産が終了することになり、それに伴って200台限定の特別仕様車「The Eternal Jewel」が発売されることになりました。
インテリアは、個性的な14種類のカラーコンビネーションが設定され、エクステリアもボディとルーフのカラーコンビネーションが選べる全6種類のツートーンカラーを設定し、インテリア・エクステリアの多彩なコーディネートを楽しめる一台となりました。
またシフトゲートには専用のシリアルナンバープレートが装着され、こちらも同様に専用の木目オーナメントや専用オーナメント仕様のキー一体マルチファンクションワイヤレスドアロックリモートコントロールが採用され注目を浴びました。
モータースポーツでも話題になった
レクサスSCはモータースポーツ界でも活躍し、2006年から2013年までトヨタのスポーツカー「スープラ」の後継として、SUPER GTに参戦しています。レクサスブランドの車種がモータースポーツに参戦するのは国内では初めてのことで、当時は大変な話題になり人々を活気づけました。
このペアは、2006年シーズンのシリーズチャンピオンの栄冠にも輝き、レクサスSC430のSUPER GTデビューイヤーチャンピオンを飾りました。
そして2007年シーズンよりスープラは完全にレースからは撤退し、GT500のトヨタワークスのチームはすべてレクサスSC430が使用されています。そのため2009年シーズンからは、GT500のトヨタワークスチームはすべて「チーム・レクサス」となりました。SUPER GTで公式にレクサスのブランド名が登場するのは、これが史上初となったのです。
レクサスSCの評価や性能は?
レクサスSC
デザイン面では、前後ライト、グリルなどの変化に限定されるが、機能面では6速ATの採用が大きい。その他、レクサス店舗のソファーと同素材のセミアニリン仕立てレザーやオプティトロンメーターなど高級感を演出する部分の変更を施されている。
もうひとつは安全。ヘルプネット機能の有無である。
デザインも安全もクルマにとっては重要視されるポイントなので、進化したと言えますね。
レクサスSC 中古価格や相場はいくらくらいか
初代モデルが希少価値が高く、探すのは至難の業です。
3代目セリカとして探した場合、2000年の型式で走行距離が12.6万キロのものが12万円と安い価格で、高い価格のものは2001年の型式で走行距離が5,2万キロのものが139万円のものもあります。
そして2代目モデルはレクサスSCとして探した場合、2007年の型式で走行距離が20,0万キロのものが59,9万円と安い価格で、高い価格のものは2005年の型式で走行距離が4,2万キロのものが335,0万円となっています。
※2019年5月現在
※車情報サイト レスポンス中古車情報調べ
気になる燃費はどのくらい?
燃費につきましては初代モデルを3代目セリカとして探した場合、10・15燃費が9,7km/Lから14,0km/Lで実燃費が6,85km/Lから12,62km/L、2代目モデルは10・15燃費が8,7km/Lとなっています。
終わりに
1989年に北米で誕生したレクサスは、トヨタの高級ブランドとして誕生しました。ターゲットはズバリ富裕層で、プレミアムカーを販売してきました。
レクサスが目指すスポーツカーは、欧州車のようなプレミアムスポーツカーで、ドライバーが満足する走りを追及しながらも乗り心地や質感を高いレベルでバランスしたスポーツカーになっています。レクサスの中では唯一オープンスポーツカーとして発売されていたのがレクサスSCで、今でも高い人気を誇っているので、実際に見る価値は十分にあります。
きっと「なんて豪華なクルマなんだ!」と感心することでしょう。是非とも本物のレクサスSCを見て購入を検討していただきたいと思います。