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あえて今問いたい!SUVは本当に売れているのか?

あえて今問いたい!SUVは本当に売れているのか?

SUVブームと言われて久しいのですが、本当にそうなのでしょうか?魅力的な新型が続々と登場している割には、街中で見る限りそれほど増えていると筆者は感じませんでした。そこで5月度の新車販売ランキングからSUVだけを抜き出してみました。結果は果たして…。

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2019年5月度SUVクラス新車販売台数ランキング

トヨタ RAV4

2019年前半で最も話題を集めた一台が4月に発売された新型 RAV4でした。そして早くも5月のランキングでは6,817台を記録して登録乗用車の7位にランクイン。一躍国産SUVのトップに躍り出る結果となりました。そしてホンダのヴェゼルと軽自動車のスズキハスラー、トヨタのC-HRが続きます。さらに、少し離されてトヨタハリアーと日産エクストレイルという老舗ブランドが続き、評価の高いスバルのフォレスターも僅差で迫っています。

軽自動車で唯一の存在であるジムニーはこのフォレスターとマツダの CX-5の間にランクされます。そしてスズキのクロスビー、トヨタのランドクルーザープラドまでが先代を超える登録台数となり、それ以後の車種は3桁の台数になります。

2019年5月度SUV順位と度登録台数

1位 トヨタ RAV4 6,817台
2位 ホンダ ヴェゼル 4,818台
3位 スズキ ハスラー 4,367台
4位 トヨタ C-HR 4,208台
5位 トヨタ ハリアー 2,929台
6位 日産 エクストレイル 2,713台
7位 スバル フォレスター 2,527台
8位 スズキ ジムニー 2,373台
9位 マツダ CX-5 2,199台
10位 スズキ クロスビー 1,978台

ブームというほど売れてはいない?

トヨタC-HR

新型 RAV4が早くも登録乗用車全体のベスト10入りをはたしましたが、これはC-HRのデビュー当時と同じ現象。C-HRはその後アクアやプリウスに匹敵するほどの人気を集め、単月では首位になるなどSUVブームと言われる要因にもなります。しかし、SUVというよりもスポーツクーペという方が合っているC-HRにそれほど多くの需要があるわけでなく、スタイリングに不満の多かった現行プリウスの不人気の裏返しという人気の結果であり、本家のプリウスとともに販売が急激に下降。登録乗用車全体で見れば16位という現状となっています。

新型 RAV4はC-HRの二の舞に?

マツダCX-5

新型 RAV4はどうかというと、クロスオーバーSUVの元祖らしく、しっかりとした走行性能と広い室内スペースを合わせた王道のモデル。しかし、C-HRのように一過性のヒットとなる可能性もあります。それはハリアーをも凌ぐ幅広ボディと高価格帯。価格訴求グレードの「X」こそ260万円台ですが、そのほかは全て300万円台でハイブリッド車では380万円にも達します。専門家からの評価の高いマツダのCX-5であっても大ヒットし損ねているのがこの辺りが要因であり、その代わり数々の新機構と高品質で現在の地位を保っているのです。

変わらぬヴェゼルの人気

ホンダヴェゼル

唯一変わらぬ健闘を見せるのがホンダのヴェゼル。一時期のSUV№1の称号をC-HRに奪われた後も変わらぬ支持を取り続け、常にベスト10に顔を出し、気が付けばC-HRを上回っているのです。このヴェゼルの人気はクロスオーバーSUVとしてのコンセプトである乗用車の機能性と利便性を失わない「そこそこのSUV」であることと、コンパクトSUVの大前提である価格の安さを保っていることです。大方のユーザーにとって過度のSUV性能は必要なく、ちょっと地上高の高いSUVの雰囲気だけで良く、ヴェゼルプラス100~150万円も支払う必要はないのです。

ジムニーの特殊性とハスラー

スズキジムニー

軽自動車唯一の本格SUVであるジムニーは、SUVというよりクロカン(クロスカントリー)というべき車種であり、高価なクロカンに匹敵する悪路走行性能を安価な軽自動車で表現した稀に見る異質なモデルであり、現在は生産が追い付かないほどの人気がありますが、これも一過性のものと思われます。このようなクロカン車が街中を席捲する風景は想像つかず、先代モデルを見れば需要が一巡したあとは月販数百台程度に落ち着くはず。メーカーもそのことは承知しているので、いたずらに生産ラインを増強しないために生産が追い付かないだけなのです。

スズキハスラー タフワイルド

そして、軽自動車ではハスラーを無視できません。RAV4とヴェゼルに次ぐ堂々の3位にランクしたハリアーはデビュー当時2万台近い販売台数を誇ったクロスオーバーSUVです。このハスラーをスVとしてっ見ないことも多いのは、同クラスにハスラーに匹敵するライバルが存在せず、SUVというより「ハスラー」というできジャンルとなってしまったため。内容としては完璧なクロスオーバーSUVであり、ジムニー目当てで訪れたユーザーも、現実的選択としてハスラーを選ぶことが多いはずです。この小さなSUVの未来は、どのSUVより大きいと思われます。

SUVベスト10圏外

レクサス UX250

11位 トヨタ ランドクルーザープラド 1,921台
12位 マツダ CX-8 1,341台
13位 ホンダ CR-V 1,035台
14位 レクサス UX250H 871台
15位 マツダ CX-3 785
16位 スズキ ジムニーシエラ639台

SUVランキングの11位以降はいわゆる「月販数百台クラブ」。総合の順位で言えば40位~50位かそれ以下となります。 UX250Hはレクサスでは上位のランキングで、これは台ヒットといっても良いでしょう。そして ホンダのCR-Vはやはり輸出モデルそのままでは、国内に需要がないとして撤退した先代モデルとなんら変わらない状況で、かつてRAV4とともに凌ぎを削った面影はありません。

まとめ やっぱりSUVは強かった!?

確かに登録乗用車のベスト50内に16車種もSUVが入っている事実は、もはやミニバンとハッチバックに匹敵する勢力であることは間違いありません。

50位以降にも三菱のエクリプスクロスやアウトランダー、スズキのエスクードやSX4 S-CROSS、そして数多くの輸入SUVも含めればその車種は膨大なものになります。

つまり、もはやSUVは昭和において何度かあった一過性のブームとは異なり、令和の時代には一つのジャンルとしてしっかりと定着したと思って間違いないでしょう。

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