スタッドレスタイヤ とは?
original【スタッドレスタイヤ徹底ガイド'07】高重心・高荷重にしっかり対応の専用スタッドレス…トーヨータイヤ ウインタートランパスMK3
スタッドレスタイヤとは、「スタッド=鋲(びょう)」が「レス=ない」タイヤということです。自動車が積雪路や凍結路などを走行するために開発されたスノータイヤの一種です。
グリップ力を高め、路面とタイヤを密着させることから、普通のタイヤと比べると駆動力や制動力をより大きく路面に伝える工夫がなされています。
夏タイヤとの大きな違いは、「ゴムの質」です。スタッドレスタイヤのゴムは、過酷な冬道でも性能を発揮する必要があるため、低温域でもしなやかさを保つことができる性質を持ち、滑りの原因となる氷上の水膜を除去するための工夫がされています。
スタッドレスタイヤに大切な性能って、なに?
■雪上・氷上性能
スタッドレスタイヤにとって最も大事な性能は、雪上・氷上でのグリップ性能です。
スタッドレスタイヤの表面には、ブロックと呼ばれるゴツゴツとしたゴムのかたまりが配置され、そのブロックには「サイプ」と呼ばれる細かい溝がギザギザに刻まれています。
スタッドレスタイヤは、このブロックの角やサイプの切れ込みで路面をひっかくことで、雪道でのグリップを得る構造になっています。
さらに、サイプには、その細かい溝に路面の水を取り込むことで、さらにグリップを向上させる「除水効果」もあります。
また、スタッドレスタイヤに使われるゴムは、サマータイヤのゴムとは全く異なる性能が与えられています。
スタッドレスタイヤのゴムは、低温でも硬くならない性質が与えられています。また、発泡ゴムと呼ばれる細かい気泡が入った特殊なゴムで、タイヤと路面の間の水分を吸収する機能もあります。
アイスバーンと呼ばれるツルツルの氷上路では、凍った路面とタイヤとの間にあるごく薄い水膜がタイヤを滑らせる原因になっています。
発泡ゴムは、そのごく薄い水膜の水分を、スポンジのようにタイヤの中にたくさん仕込まれている気泡で吸って吸収する機能があります。その結果、タイヤと氷が直接接触する事で、しっかりとしたグリップを発揮する仕組みになっているのです。
雪深い地域にお住まいの方は、何よりも「雪上・氷上性能」を重視してスタッドレスタイヤを選ぶ事をオススメします。
■ドライ&ウェット性能
降雪期間の間は、ずっと道路が雪で覆われてる地域もあれば、そうでない地域もあり、日本の冬の路面状況は千差万別です。
当然、冬の間、たまにドカ雪が降るものの、普段はそれほど雪は積もらないという地域もあり、それらの地域ではスタッドレスタイヤでもドライ路面やウエット路面でのグリップ性能が求められます。
スタッドレスタイヤは雪の積もった滑りやすい路面で使うタイヤなので、雨の日でもグリップするのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、実は、初期のスタッドレスタイヤは雨の日のグリップ性能が低いモデルもありました。
最近のスタッドレスタイヤは、ドライ&ウェット性能の向上がめざましく、タイヤとしての性能のバランスが全般的に高くなっています。
一昔前のように、ドライ&ウェット路面が明らかに苦手というスタッドレスタイヤは、著名なブランドの製品ではもうありません。
冬の間、それほど雪がふらないけど、サマータイヤでは不安という方であれば、オールシーズンタイヤも検討してみる事をオススメします。
雪上・氷上性能 | 雪上・氷上でのグリップ性能が重要。 スタッドレスタイヤの細かい溝に路面の水を取り込むことで、グリップを向上させる「除水効果」もある。 | |
---|---|---|
ドライ&ウェット性能 | ドライ路面やウエット路面でのグリップ性能も重要。 オールシーズンタイヤなどの性能も近年、全般的に高くなっている。 |
おすすめ1:ブリヂストン BLIZZAK VRX
北海道、北東北で高い評価を受けているブリヂストンのブリザックシリーズ。雪道や氷道が滑るのは氷の上の水の膜によるもの、VRXに採用されている「発泡ゴム」が多数の気泡によりその水膜をしっかり除去し、優れたグリップ力を発揮します。
◎商品情報
・商品名:BRIDGESTONE(ブリヂストン) スタッドレスタイヤ BLIZZAK (ブリザック) VRX
・メーカー名:ブリヂストン(BRIDGESTONE)
おすすめ2:ブリヂストン BLIZZAK VRX2
「アクティブ発泡ゴム2」のグリップ力を最大限に発揮させるため、「非対称パターン」もVRXから進化しています。剛性を向上させたブロックが、路面とタイヤの接地面積を最大化することで、グリップ力を向上させました。さらに「長持ち」「静かに」を実現しています。
◎商品情報
・商品名:BRIDGESTONE(ブリヂストン) スタッドレスタイヤ1本 BLIZZAK(ブリザック) VRX2
・メーカー名:ブリヂストン(BRIDGESTONE)
おすすめ3:ヨコハマ iceGUARD 6
ピラミッド状に折りを4段に重ね、剛性を高めた「クワトロピラミッドサイプ」を採用。立体形状のサイプがお互い支え合うことで、ブロック剛性を向上させ、接地性を確保します。
センターのブロックには、「クワトロピラミッド ディンプルサイプ」を配し、高い排水性とエッジ効果を実現。摩耗が進行した場合でもディンプルが剛性を確保し、エッジ効果を持続させます。
◎商品情報
・商品名:YOKOHAMA(ヨコハマタイヤ) スタッドレスタイヤ iceGUARD 6 アイスガード iG60
・メーカー名:ヨコハマタイヤ (YOKOHAMA TIRE)
おすすめ4:ダンロップ WINTER MAXX 02
タイヤを長く使うとゴムが硬くなるのは、走行で熱や圧力が加わり、ゴムの中から軟化剤のオイルが抜けてしまうから。
そこで新軟化剤として、株式会社クラレ開発の「液状ファルネセンゴム」を採用。ゴム分子と結合し抜けにくいためゴムのしなやかさを維持。 密着力が持続し、氷上性能が一段と長持ちします。
◎商品情報
・商品名:DUNLOP(ダンロップ) スタッドレスタイヤ WINTER MAXX 02 (ウィンターマックス) WM02
・メーカー名:ダンロップ(DUNLOP)
おすすめ5:トーヨータイヤ Winter TRANPATH TX(ミニバン/SUV用)
ハイト系専用プレミアムスタッドレス。ふらつきを抑えた安定感のある走りと、進化したアイス性能をそなえたタイヤ。
「吸収」「密着」「ひっかき」3つの効果が同時に、瞬時に機能するスタッドレス。水膜を瞬時に吸収・除去する「NEO吸着ナノゲルゴム」がアイス性能をさらに進化させました。
◎商品情報
・商品名:トーヨータイヤ WINTER TRANPATH TX
・メーカー名:トーヨータイヤ (TOYO TIRES)
おすすめ6:グッドイヤー ICE NAVI 7
細分化された極小シリカで柔軟性が増したコンパウンドとトレッドパターンの改良によって、氷上・雪上性能が向上。ブレーキ性能とコーナリング性能がアップしたことで高いトータル性能を発揮します。さらに、ウェット路面でも安定したハンドリングを実現します。
◎商品情報
・商品名:GOODYEAR(グッドイヤー) ICE NAVI7
・メーカー名:グッドイヤー(Goodyear)
おすすめ7:ファルケン ESPIA W-ACE
トレッドは方向性を持った左右対称のパターンである「ラッセルパターン」を採用。ブロックのエッジ成分を従来よりも増加させています。
サイプはタテとヨコに配置した タテヨコサイプ を配置。横方向がアイスブレーキ性能を、縦方向はアイスコーナリング性能の向上を考えて設計されています。
◎商品情報
・商品名:ファルケン(FALKEN) スタッドレスタイヤ ESPIA W-ACE
・メーカー名:ファルケン(Falken)
おすすめ8:ミシュラン X-ICE3+
最先端コンパウンド「表面再生ゴム」により、新品時のアイスブレーキング性能を向上。その性能は摩耗時にも発揮。
トレッド溝底までサイプを入れたトレッドデザインで、摩耗しても安心です。タイヤノイズを減らすためにブロックの大きさ、配置を最適化しています。
◎商品情報
・商品名:MICHELIN(ミシュラン)スタッドレスタイヤ X-ICE 3 PLUS
・メーカー名:ミシュラン(Michelin)
おすすめ9:コンチネンタル VikingContact 7
新開発のノルディック・コンパウンドには「アクティブ・グリップ・シリカ」を配合。多数のシリカ分子が機能化ポリマーに結合し、高密度かつ均一に分布することで、ウェット路面で優れたグリップ性能、 ブレーキ性能を発揮します。
コンパウンドに配合した菜種オイル(「菜種オイル・コンポジション」)が、低温下で他の成分に柔軟性をもたらし、路面温度の低い冬の道路でも優れたグリップ性能を発揮してくれる点が魅力です。
◎商品情報
・商品名:Continental(コンチネンタル)スタッドレスタイヤ VikingContact 7
・メーカー名:コンチネンタル
おすすめ10:ピレリ ICE ASIMMETRICO PLUS
新たに開発されたデュラブルソフトコンパウンドの採用により、性能 (効き)の持続性を向上させました。
アイス・アシンメトリコで効果が裏付けられた3Dバタフライサイプ、ソフトコアブロック、スノートラップ等のデザイン技術と融合し、スタッドレスタイヤに求められるトータルバランスをさらに高めました。
◎商品情報
・商品名:PIRELLI(ピレリ) スタッドレスタイヤ WINTER ICE ASIMMETRICO PLUS
・メーカー名:PIRELLI (ピレリ)
まとめ
スタッドレスタイヤは、車の形状や、走行する地域や使用用途によっても選ぶ基準が異なります。それぞれのタイヤを比較し、雪道でも安心・安全なタイヤを選び、冬場でも快適なドライブを楽しみたいものです。
■自分でタイヤ交換するのはめんどくさい!そんな貴方におすすめ!
タイヤ交換をしたい、でも何からすればいいのか。自分で全部やるのはめんどくさい。そんな方にはTIREHOODがおすすめです。
タイヤ購入・取付予約が同時にできる!
近所にあるガソリンスタンドをはじめとした
店舗が予約できる!
そして、
購入したすべてのタイヤにパンク保証がつく!
TIREHOOD公式ページはこちら
スタッドレスタイヤのFAQ
■スタッドレスタイヤって、なに?
スタッドレスタイヤは、雪や氷で覆われた路面を走るためのタイヤです。
「スタッドレス」の意味は、「スタッド=鋲(鋲)」が「レス=無い」、つまり、「鋲の無いタイヤ」という事になります。
以前は、冬の間に使うタイヤとして「スパイクタイヤ=鋲付きのタイヤ」が主流でした。しかし、スパイクタイヤは金属製のスパイクが道路の路面を削って粉塵が発生する等、環境問題を引き起こす原因になっていました。
そのため、法規制でスパイクタイヤの使用を禁止する地域が増え、次第に環境への負荷が少ないスタッドレスタイヤへの以降が進んで行きました。
■スタッドレスタイヤとサマータイヤ違いって、なに?
スタッドレスタイヤとサマータイヤの大きな違いは、「ゴムの質」です。
スタッドレスタイヤは雪道や凍結路を走る事が多いので、温度が低くなっても硬くならないゴムが採用されています。また、「発泡ゴム」と呼ばれる、スポンジのように路上の水分を吸収する特殊な性質をもったゴムが開発され、凍結路でのグリップを大幅に向上させるなど、スタッドレスタイヤ特有のゴムが使用されています。
■降雪地域では、必ずスタッドレスタイヤを選ばなければいけないの?
冬の間、頻繁に雪が降って道路が雪で覆われる地域では、必ずスタッドレスタイヤを装着する事をオススメします。
一方、冬季に数回しか雪が降らず、それほど積雪の量も多くない地域にお住まいの方は、サマータイヤとスタッドレスタイヤの特徴を兼ね備えた「オールシーズンタイヤ」を選択する、という方法もあります。オールシーズンタイヤは、一年中同じタイヤを履くことが出来ますので、タイヤ代と保管場所を節約できるというメリットがあります。
ご自分がお住まいの地域の気候に合わせて選択される事をオススメします。