NV350キャラバン 概要・走行性能
■概要・特徴
現在販売されている日産NV350キャラバンは、5代目となり2012年に11年ぶりにフルモデルチェンジが行われました。
この車のライバル車となるトヨタ自動車の「ハイエース」に対抗してモデルチェンジが行われ、燃費に関してもハイエースを上回っています。
日産NV350キャラバンには、ガソリン車とディーゼル車があり、ガソリン車のJC08モード燃費は、2リットルのガソリンエンジンタイプで1リットル当たり9.9kmで、2.5リットルのガソリンエンジンタイプで1リットル当たり9.1kmとなっています。
一方、ディーゼル車については、1リットル当たり12.2kmです。
■デザイン・ボディーカラー
日産NV350キャラバンは、どんなオーナーも満足させてくれるように、全7色のカラーラインナップが用意されています。
ボディ幅については、標準幅であると1,695mmで、ワイド幅の車を選択すると1,880mmとワイドになりますので大きな荷物も積載可能です。
日産NV350キャラバンのコクピットデザインは、細やかな配慮が行われていて、メッキやシルバーなどにて装飾され、仕事へのモチベーションを高めてくれます。細部にわたるアジャスト機能もついていますので、どんな体型の人にもぴったりとフィットして運転しやすい車です。
■ラゲッジスペース
日産NV350キャラバンの荷室にはラゲッジユーティリティナットが取り付けられていますので、収納スペースを自分流にアレンジすることが可能です。
ラゲッジユーティリティナットにユーティリティーフックを装着すれば、フックにゴムベルトをつけられますので、横置きできない荷物の固定に役立ちます。ルーフインナーバーを取り付ければ、洋服を吊るすこともできます。
その他、運転席周りの収納もA4のバインダーなどが置けるインストアッパートレイや500mlのペットボトルを2本冷やしながら収納できるインストロアトレイなど充実しています。
■車中泊
日産自動車では、アウトドア向けにカスタマイズした日産NV350キャラバンを2台「キャンピングカーショー2017」に出展しました。
そのうち1台は、LIB搭載グランピングカーとなっており、12kWhもの大容量のリチウムイオン電池を搭載しています。そのため、車内にて電子レンジやテレビ、エアコンなどの家電製品が自由自在に使用できるようになっています。
もう一台は、NV350キャラバン プレミアムGXをベースに、ロンリューム加工をした床張りを採用し水や汚れを取り除きやすくなっています。この車には、ベッドシステムがついているので快適な車中泊が行えます。
NV350キャラバン 走行性能・エンジンシステム
■エンジンシステム
NV350キャラバンには、ディーゼルターボ車とガソリン車のラインナップがあります。
特に日産の最先端テクノロジーを集結した、ディーゼルターボエンジンYD25DDTiは、低燃費と力強さの両立を実現しています。
エンジンの始動には、ブレーキを踏みながらボタンをプッシュするだけでエンジンが始動できるプッシュエンジンスターターを採用していますので、従来のキーに比べて5秒も早くエンジンを始動して走り出すことができます。
ディーゼルターボエンジンは、日本の厳しい排出ガス規制である、ポスト新長期規制にも対応しています。
■燃費
NV350キャラバンは、新開発のディーゼルターボエンジンもガソリンエンジンも低燃費を実現しています。
全てのAT車には、フルレンジ電子制御の5ATを採用していて、ギヤ比をロー化とワイドレンジ化を行い燃費を向上させています。
この新開発エンジンでは、JC08モード燃費が1リットル当たり12.2kmという高燃費を叩き出しています。
カラー車両情報ディスプレイを付けることができますので、平均燃費や瞬間燃費をインパネにて瞬時に確認でき、エコドライブを行うことが可能です。
■タイヤ
NV350キャラバンでは、2,555mmというロングホイールベース化が行われています。そのため、荷室が拡大されて、走行性能も安定させました。
高性能サスペンションを採用することにより、車内の揺れを最小限に抑えることで、商品の輸送品質を大幅に向上させています。車内の揺れを抑えたため優しい乗り心地となり運転者の疲労も軽減し、長時間運転も可能にしています。
リアのハッチは広い開口部となっていますので大きな荷物もスムーズに積載できます。観葉植物やガラス類など傷つきやすい荷物も安心して運び込めます。
■走行性能
NV350キャラバンは、本格商用バンとしての多彩な機能が搭載されています。
暗くなると自動的にライトを点灯し、明るくなると自動的に消灯するオートライトシステムを搭載しています。さらには、固有の暗号を照合してエンジンの始動を許可するシステムである、エンジンイモビライザーが搭載されていますので、車が盗難にあうこともないでしょう。
路面の状態に応じて、スイッチ一つで4WDと2WDの切り替えが行える、パートタイム4WDシステムが導入されていますので、通常の舗装路を2WDで走行し、滑りやすい路面では4WDをセレクトすれば、運転のしやすさと燃費の向上の両立ができます。
NV350キャラバン 装備・安全性
NV350キャラバンは、日産自動車の販売している商用車と乗用車のラインナップがあり、特に商用車は大きな荷物が搭載できるなど、ビジネスユースにて最高のパフォーマンスを発揮してくれる車です。この車の装備や安全性についてご紹介します。
■安全装備
日産NV350キャラバンは、SAFETY SHIELDの考え方に基づき設計された車で、車の状態に合わせて衝突回避などの様々なバリア機能を働かせて車を安全に走行させてくれます。
ミリ波レーダーにて前方の車両を検知して衝突の可能性が高まると、インパネ内の警告灯やブザーによりドライバーに注意喚起を行い、衝突しそうになった時には自動的に緊急ブレーキを作動させる、エマージェンシーブレーキが搭載されています。
後方にカメラを取り付け、インパネ内にて後方視界を確保できるバックビューモニターを搭載することも可能です。
■運転支援
日産NV350キャラバンでは、最新のナビゲーションシステムとドライブレコーダーをセットにしたナビレコ安心パックと、ナビゲーションシステムとバックビューモニターをセットにしたナビカメ安全パックというお買い得パッケージが用意されています。
最新ナビゲーションシステムでは、メモリータイプとなっていますので、3年3回無料にて地図データの更新を受けることができ、常に最新地図を参照しながらのドライブが可能です。進化した音声認識機能が搭載されていますので、ハンズフリーにて操作が可能です。
■標準装備
日産NV350キャラバンには、緊急時に自動的に緊急ブレーキを作動させてくれるエマージェンシーブレーキが標準装備となっています。
他にも、瞬間燃費や平均燃費などを表示してくれる、車両情報ディスプレイが搭載されていますので、エコ運転をするのに役立ちます。車両情報ディスプレイでは、航続可能距離なども表示してくれますので、ロングドライブ時に給油の目安にもなります。他にも走行時間や走行距離なども表示してくれますので、休憩を取る目安にすることもできるでしょう。
■バリエーション・価格
日産NV350キャラバンには、バンやワゴンのラインナップがあります。
バンの中でもベーシックなタイプは、バンDXとなり2,239,920円にて販売されています。バンの中でも最も高級モデルは、ロングボディーと低床が採用されたプレミアムGXで、2,648,240円です。
ワゴンについては、ロングボディのDXとGXのラインナップがあり、どちらも3,016,440円にて販売中です。
他には、インテリアやエクステリアに特別装備が施されたライダーというグレードがあり、3,084,480円となっています。