7人乗りSUVという個性…プジョー 5008
世界的なSUV攻勢が奏功し、2016年の販売台数が12.3%増となった仏ブランドのプジョー。
日本においても新世代SUV群の第1弾、『2008』が国内販売に大きく貢献。この3月からは、新たなプジョーの顔となる新型『3008』を投入しこの勢いを加速するねらいです。
そして“プジョーSUVイヤー”の大トリを飾るモデルとして、新型『5008』を今秋に日本導入することが明らかになりました。
7人乗りSUV、ディーゼルエンジン、そして洗練されたデザインという個性を武器に市場にアピールします。
新型5008は、パワートレインや基本技術を3008と共有する3列7人乗りSUV。
軽量化と居住空間、プジョーらしい軽快な走りを実現するプラットフォーム「EMP2」を採用しながら、ホイールベースを3008比で165mm延長し2840mmとし、7人乗りSUVとして十分な居住空間を確保しながら、全長を4640mm(3008比で+190mm)に収め、取り回しの良いサイズを実現したとしています。
3席が個別にリクライニング/折りたたみが可能な2列目シートは、3列目へのアクセスを容易にしながらも、3席の座面幅をすべて等しくすることで快適性を担保。
さらに3列目シートを収納することで1060リットル(欧州カタログ値)の大容量ラゲッジスペースを実現するなど、SUVならではの使い勝手も追求しました。
また、3008同様にリアバンパーの下に足をかざすだけで開閉が可能な電動テールゲートも備えています。
インテリアは新世代プジョーの先進性をデザインでも表現した「i-Cockpit」を採用。デジタルグラフィックスによるメーター/インフォテイメントパネル、ダッシュボード中央のタッチスクリーン、そしてその下にピアノの鍵盤のように並べられたトグルスイッチは、見た目の美しさだけだなく全ての機能を直感的に操作できるようデザインされています。
エクステリアは、エレガントさと本格SUVらしい力強さを両立したもの。直立したフロントフェイスと大型グリル、長くフラットなボンネット、高いウェストラインとワイドなプロテクター、フロントのアンダーガードなど、その意匠の多くに3008との共通性をもたせながら、リアまで伸びたメッキのウインドウトリム、ブラックアウトしたリアウインドウとスポイラー、より直立したリアゲートが5008ならではの高級感と実用性の高さを印象づけます。
現在日本導入が予定されているラインアップは、180psを発揮する2.0リットルディーゼルの「5008 GT BlueHDi」と、165psの1.6リットルターボガソリンの「5008 Allure」の2種類。
価格は未公表だが、BlueHDiが400万円台後半あたり、Allureが300万円台後半あたりになるもよう。ライバルの少ないセグメントながら、輸入ブランド、国内ブランドのSUV、ミニバンに対し価格面でも競争力を示すことになりそうです。
発表記者会見の場で日本初公開となった5008は、現時点では参考展示車ということで正式な日本仕様ではないが、いち早く多数の写真とともに紹介します。
ボディカラーはメカニカルな力強さが印象的な「アマゾナイト・グレー」。これに「ブラックダイヤモンドルーフ」が組み合わされています。
足元には18インチアロイホイールとスノータイヤを装着し、本格SUVらしい走破性を予感させますね。
新風、新世代プジョーのベンチマーク 3008
3月に日本導入を発表した新型SUV『3008』は、プジョーの新しいベンチマークとなることを目指し開発された肝入りのモデルで、すでに10万台(2017年3月時点の世界販売)を販売する人気車種となっているそうです。
4月10日には、ディーゼルモデルを日本に導入することを正式発表。販売の中核に据え、新生プジョーの魅力をアピールしました。
新型3008は、『308』で初採用した新プラットフォーム「EMP2」をベースとした軽快な走り、本格SUVデザイン、最先端のコックピットデザインを実現した「i-Cockpit」、先進的アクティブ・セーフティ機能の充実など、「これからのプジョー・ブランドを牽引するに相応しい資質を与えられた」(プジョー・シトロエン・ジャポン)、文字通りプジョーの新しい“顔”となるモデル。
「洗練された本格SUVデザイン」とするエクステリアは、直立したフロントフェイスと大型グリル、長くフラットなボンネット、高いウェストラインとワイドなプロテクター、フロントのアンダーガード、そして大径18インチホイールがSUVとしての力強さを演出。さらに先進的なヘッドライトと、3D LEDリアコンビランプ、ブラックダイヤモンドルーフが先進感とプレミアム感を醸し出す。ボディサイズは、全長4450mm×全幅1840mm×全高1630mm。
i-Cockpit と呼ぶインストルメンタルパネルは、未来的な空間を創りだす。デジタルグラフィックスによる12.3インチの画面、ダッシュボード中央の8インチタッチスクリーン、そしてその下にピアノの鍵盤のように並べられたトグルスイッチは、見た目の美しさだけだなく全ての機能を直感的に操作できるようデザインされている。