三菱の新型デリカD:5最新情報
三菱の新型デリカD:5
■三菱の新型デリカD:5とは?
新型デリカD:5
2019年2月にオールラウンドミニバンの新型「デリカD:5」は販売開始されました。
フルモデルチェンジではなく、基本構造は2007年に発売された当時と変わらず、各部をブラッシュアップさせたビッグマイナーチェンジとなっています。
もっとも注目されたのがフロントデザインで、「ダイナミックシールド」や縦型のマルチLEDヘッドライトを採用し、一目で新型「デリカD:5」と分かる特徴的なエクステリアとなり、まるでフルモデルチェンジか新規車種の様な新鮮な印象を与えています。
また、予防安全技術「e-Assist」を装備して安全性を向上。さらに、大幅改良を施したクリーンディーゼルエンジンと新開発のA/Tの組み合わせにより、よりパワフルで滑らかな走りへと進化させています。さらに新グレード「URBAN GEAR(アーバンギア)」を設定しています。
新型「デリカD:5」はディーゼルエンジン搭載モデルのみとなります。ガソリンエンジン搭載モデルは従来型「デリカD:5」のグレードと装備内容を見直し継続販売したのち、2019年10月に生産終了が発表されています。
そこで今回の新型「デリカD:5」の記事はディーゼルエンジン搭載モデルの情報となりますが、中古車ではガソリンモデルもご紹介します。
※デリカD:5 ガソリンモデル メーカー公式サイトより
「2019年10月23日以降のご注文につきましては、生産終了により、グレード、カラー、メーカーオプションなどが、お客様のご希望に添えない場合がございます。詳しくは営業スタッフへお問い合わせください。」
■新旧デリカD:5の違いとは
三菱 デリカD:5 従来型(左)と新型(右)
ビッグマイナーチェンジとなって生まれ変わった三菱の「デリカD:5」は、ディーゼルエンジンによるパワフルな動力性能や伝統の走破性など、デリカらしさを継承させ、高級感・質感、先進安全装備を大幅に向上させました。
特に押し出しの強い「アドバンスド・ダイナミックシールド」デザインの採用は旧型との大きな違いとなっています。
また、パワートレインは圧倒的人気を誇るディーゼルと4WDに一本化し、他のミニバンにはない唯一のオールラウンドミニバンとしてのコンセプトを明確にし、標準車に加え、よりモダンな「デリカD:5アーバンギア」を設定したのも旧型との違いです。
さらに、三菱で「e-Assist」と呼んでいる衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報システム、レーダークルーズコントロールシステム、オートマチックハイビームの4つが全車標準装備となり、上級仕様には、後退時車両検知警報システム、後側方車両検知警報システム&チェンジアシストも採用しています。
三菱の新型デリカD:5最新情報
■新型デリカD:5のスペック(ボディサイズ・燃費・エンジンほか)
駆動方式 | 4WD | |
---|---|---|
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,800mm×1,795mm×1,875mm | |
室内寸法(長さ×幅×高さ) | 2,980mm×1,505mm×1,310mm | |
車両重量 | 1,930~1,980㎏ | |
最大乗車定員 | 7 8名 | |
燃費 JC08モード | 13.6㎞/L | |
WLTCモード | 12.6㎞/L | |
最小回転半径 | 5.6m | |
エンジン種類 | 直列4気筒ディーゼルターボ | |
総排気量 | 2,267cc | |
最高出力 | 107kW (145PS)/ 3,500rpm | |
最大トルク | 380N・m (38.7kg・m)/ 2,000rpm | |
燃料タンク容量 | 軽油64L |
※基本情報・スペックはメーカー公式サイトより(2020年2月現在)
■新型デリカD:5の内装
新型デリカD:5 内装
新型デリカD:5 内装
オールラウンドミニバンとしての機能と上質さを備えたインテリアとされる内装は、水平基調のインストルメントパネルにサバ杢柄の立体木目を採用。シート生地はエンボスを施した幾何学柄に、メーカーオプションの本革シートはダイヤキルティングとするなど高級感を演出してます。
セカンドシートでは、8人乗り車がリクライニング&リラックスモード、センターアームレスト、運転席側/助手席側ともにウォークイン機構、チップアップ機構の付いた6:4分割ベンチシート。
そして7人乗り車は、リクライニング&リラックスモード、アームレスト、運転席側/助手席側ともにウォークイン機構、チップアップ機構が装備されたキャプテンシートになります。
また、車速感応オートドアロックも全車標準装備され、電動スライドドアとエレクトリックテールゲートにはクローズ&ロック機構を採用して利便性を向上させました。
■新型デリカD:5の外装
新型デリカD:5 外装
新型デリカD:5 外装
三菱 デリカD:5 従来型(左)と新型(右)
新型デリカD:5の最大の特徴となった外観には、フロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」が採用され、ヘッドライトは縦型形状のLEDマルチとなり、LEDポジションランプも搭載しました。
また、リアコンビネーションランプはリアゲートガーニッシュとの連続性を持たせ、テールランプを外側まで光らせるデザインに変更されています。
従来型のデザインにとどまったガソリンモデルと比較すると、その変わりようは歴然としており、まるで別の車種のように見えます。
そして、三菱はこの「ダイナミックシールド」を採用した押し出し感の強い”オラオラ顔”に手応えを感じたようで、軽自動車のeKクロスを始め発売間近のeKクロススペースにも導入しています。
■新型デリカD:5のオールラウンド性能
オフロードを走行できるRVとしての剛性を得るため、リブボーンフレームと、アンダーボディに大型のクロスメンバーを採用したボディに、2.2Lクリーンディーゼルエンジン+INVECS-II 6速スポーツモードATを組み合わせて採用。
そして、三菱自動車独自のAWC(All Wheel Control)思想に基づいた電子制御の4WDシステムと、悪路で障害物を乗り越えて通過するためのアプローチアングル(21.0°)、ランプブレークオーバーアングル(16.5°)、ディパーチャーアングル(23.0°)、最低地上高(185mm)を実現し、本格SUVと変わらぬ悪路走破性能を持つのがオールランドミニバンといえる所以です。
■新型デリカD:5のグレード別価格
【三菱の新型デリカD:5新型 グレード名・グレード別価格(※2020年2月現在)】
デリカD:5 M | 3,913,800 円 |
デリカD:5 G | 4,015,000円 |
デリカD:5 G-Power Package | 4,235,000円 |
デリカD:5 P | 4,371,400円 |
デリカD:5 ALL BLACKS Editio | 4,601,300円 |
デリカD:5 URBAN GEAR | 4,472,600円 |
■新旧デリカD:5の中古車価格
2010年式 デリカD:5
2019年新型デリカD:5 250~480万円
2007~2019年マイナーチェンジ前モデル19~415万円
マイナーチェンジ前のモデルにはガソリンモデルも含まれますが、やはり高額となるのはディーゼルエンジンモデルです。安価なガソリンモデルも需要がありますが、他社のミニバンと差別化が難しく、逆に燃費などで不利になることからやや低め傾向の相場です。
ディーゼルエンジンモデルはオンリーワンであり、デリカD:5の独占場なので強気の販売価格となります。しかし、新型デリカD:5の登場により中古車価格も差を付けざるを得ず、旧型はの相場も若干低めとなってきています。
■新型デリカD:5のおすすめグレードは”URBAN GEAR”(アーバンギア)
URBAN GEAR
新型デリカD:5のおすすめグレードは、新型デリカD:5のイメージリーダーでもある「アーバンギア(URBAN GEAR)」です。フロントグリルはメッキグリルで都会的な表情を作り上げ、フロントバンパーはより低くワイドで厚みのあるものとなっています。
また、リアは低重心を表現し、マフラーの切り欠きをなくすことでクリーンなイメージも持たせ、18インチのホイールも、切削光輝処理と彫刻的な造形の専用となって、特別感を演出しています。
インテリアではアーバンギアはクールでモダンな空間を作り上げ、ブルーイッシュブラックパールと名付けられたパール柄を再現し、艶のある青みを持った黒木目が都会的な雰囲気を醸し出しています。
最上級車となりますが、せっかく新型デリカD:5を購入するなら、もっとも新型デリカD:5らしい”URBAN GEAR”を選ぶべきです。
■新型デリカD:5のおすすめカスタムパーツ、情報
ディーラーオプション装着車
新型デリカD:5は、自分好みのカスタムをすることで印象が大きく変わってきます。よりワイルドにするか?あるいはシティ派にするか?Amazonから注目のパーツを選んでみました。
三菱のデリカD:5新型 発売後情報
■新型デリカD:5の売れ行きはどう?
新型デリカD:5の発売後の状況を見てみると、2019年度の販売目標台数は月販1,500台とされていましたが、発売直後に事前予約が一斉に登録されて5千台を超える大ブレイク。
その後は目標台数を割ることも多かったのですが、一貫して前年度を超える台数となり、累計では2月度からの発売ながら前年度を50%近く上回る結果となっています。そして2020年を迎えても順調に販売台数を重ねています。
この販売台数はミニバンとしては、トップの日産セレナやトヨタのヴォクシーに比べて4分の一程度、としてもホンダのヴェゼルの半数程度ですが、新型車が多数デビューする中、発売から13年が経過したモデルとしては驚異的ともいえる台数です。
そして、オールラウンドミニバンとしてさらに魅力を増してからはその勢いが増しているのも確かです。
■新型デリカD:5 販売台数(前年同月比)
■2019年 デリカD:5販売台数
2月 1,771台 (131.1%)
3月 5,288台 (281.9%)
4月 1,071台(202.1%)
5月 1,525台 (149.5%)
6月 1,326台 (105.7%)
2019年1月~6月累計 11,924台(164.9%)
7月 1,412台 (128.5%)
8月 1,115台 (137.7%)
9月 2,227台 (152.4%)
10月 868台(88.3%)
11月 1,215台(107.0%)
12月 1,324台(169.5%)
2019年1月~12月累計 20,085台(148.8%)
2020年
1月 1,365台 (144.8%)
※上記販売台数は
(社)日本自動車販売協会連合会公式サイトより
■新型デリカD:5の納車は?いつ頃?
新型デリカD:5の納車ですが、販売予定台数と実際の販売台数が同程度なので、1ヵ月程度で納車されます。ただし、人気が”URBAN GEAR”に集中しており、生産も”URBAN GEAR”を中心になっているために、それ以外のグレードは受注生産になり、納車まで多少時間がかかることもあります。
■新型デリカD:5の評判は?
①新型デリカD:5の試乗記
個人的にミニバンは嫌いだが新型『D:5』の走りは悪くない。ステアリング操作に嫌なクセはなく、とても素直にクルマが動く。コーナーでのロール抑制は自然で好感を持てた。いきなりグッと押さえ込まれるのではなく、若干ロールしてから安定させる感じだ。ドライバーにとっては操作感が強いため楽しさも得られる仕上がりである。開発担当者によるとこれはシャシー前部を見直した恩恵。マウントもしっかりしていて副次的な揺れはない。
そしてこれを高速道に持ち込むとさらにいい。直進安定性が素晴らしく、ロングドライブも疲れなさそうだ。でもって中間加速はディーゼルユニットが力強くクルマを押し出す。
ミニバンとしては最上級の走行性能。機敏な動きというわけではないが、しっかりとした安定感のある動きで高速道路も優れた安定性を示している印象。長く支持される理由はこの辺りにあるようです。
②新型デリカD:5の口コミ
初クリーンディーゼルターボ、トルクもあって最高です!
積雪寒冷地なので頼もしい相棒。
とりあえず色々LED化しました。
あと、サブコン搭載しました。
まさにビッグトルクでさらに乗りやすさが倍増しました!
太いトルクでぐいぐい走るディーゼルエンジンを期待していた人には、その期待を裏切らない性能。しかし、他のコメントでは少々エンジン音が大きいという指摘もありました。
新型デリカD:5 まとめ
以上、新型デリカD:5の情報をご紹介しましたが、まとめると次のようになります。
①大胆なデザインのフロントフェイス
②唯一無二のオールラウンドミニバン
③ビッグトルクのディーゼルエンジン
④伝統の四輪駆動システム
その中でも新型デリカD:5を語る上で、もっとも大きなポイントは大胆なデザインのフロントフェイスです。他にもいいところはあるのですが、どうしても目がいってしまう魔力さえ感じます。
貴方も新型デリカD:5の魅力をたしかめに是非ディーラーを訪れてください。