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トランプ大統領来日で注目集る!大統領専用車「ビースト(キャデラック・ワン)」
2017年11月。トランプ大統領が来日し多くの注目を浴びている大統領専用車両の「ビースト」ことキャデラック・ワン。
「動く要塞」「シェルター」のような重装備で話題を呼んでいるこの大統領専用車ですが、どのような装備が搭載されているのか?どれほどの価格なのか?などについてをまとめて掲載しています。
現キャデラック・ワンは、オバマ前大統領時代にやってきた
現在のアメリカ大統領 専用車である通称「キャデラック・ワン」は、オバマ前大統領が就任した2009年1月に大統領就任式で使用された車両となっています。GMは、新型リムジンをキャデラック『プレジデンシャル・リムジン』として公表しました。
ブッシュ前々大統領が使用していた先代モデルは、2004年に登場した『DTS・プレジデンシャル・リムジン』とキャデラックの最高級セダンDTSの名前が冠されていましたが、オバマ前大統領就任時に発表された新型には既存モデル名は無く、シンプルな格子状のグリルも既存の特定のモデルとは異なるシンプルなものとなっています。
警護上の配慮から、ボディサイズやエンジンスペック等の詳細は一切明らかにされていませんでしたが、8年ほど経った今、アメリカの一部メディアの報道などから、徐々に詳細が明らかになりつつあります。
大統領専用車 キャデラック・ワン 別名・ ビーストのスゴさとは!?
アメリカ大統領の専用車である「キャデラック・ワン」。キャデラック・ワンという名称もエアフォース・ワンなどに倣い名づけられた名称ですが、この「キャデラック・ワン」、搭載されている装備、機能、仕様から別名「The Beast(ビースト)」とも呼ばれています。
大統領の専用車ということだけあって、防弾ガラスや装甲板といった防御機能はもちろんですが、「ビースト」「野獣」と言わしめる要素が多々あります。アメリカの一部メディアなどでも取り上げられていた情報をまとめます。
まず、1点目として挙げたいのが「ドア・窓のぶ厚さ」です。上記の画像からでは把握し難いですが、こちらをご覧ください。
見ての通り、装甲板のような相当な分厚さ。ドアの厚さはおよそ8インチ(20cm)、防弾窓に関しても5インチ(12.7cm)という厚さを誇っています。防弾ガラスの厚さを色々調べてみたところ、出てくる数字は1cm台~6cm台(10mm~60mm)が殆ど。ドア、窓の厚さだけみてもケタ違いなことがわかります。
画像で見るとドアのぶ厚さが良くわかる…!
それ以外の性能、装備にも驚くべき要素、情報が満載です。いくつか例をあげていくと、
■生物兵器、バイオテロ対策として、キャビンは完全に密閉される。
■使用しているタイヤはパンク耐性があるが、万が一タイヤが吹き飛ばされた場合、リムのみで走行が可能。
■燃料タンクは、フォームシールにより密封されているため直接銃撃等を受けても爆発しない。
■窓は運転席の窓のみ、3インチ(約7.6cm)だけ開く。
■車体下は爆弾、手榴弾から守るため耐爆処理が施されている。
■車体の素材には鉄鋼、アルミニウム、チタン、セラミックを利用。
■万が一の事態に備え、消防設備、酸素供給、大統領と同じ血液型の血液が格納されている。
■重さは約8トン。
■催涙ガス砲と夜間視界カメラが、車の前部に隠されてる。
■衛星電話が内蔵されており、ペンタゴンとの直接回線が可能。
という仕様。まさに「野獣」「動く要塞」と呼ぶにふさわしい重装備。大統領と同じ血液型の血液が、積まれているというのには驚きです。
また、詳細に関しては報じられておりませんが現大統領であるトランプ大統領は、この大統領専用車「キャデラック・ワン」を17億円掛け、さらにセキュリティーを強化した。と一部のメディアが報じていました。本当だとしても「これ以上どこを?」と思ってしまいますが、一国の、アメリカの大統領ともなれば極必然、なのでしょうか。
ちなみにアメリカ大統領専用車である、キャデラック・ワン。別名「ビースト」の価格は150万ドル(日本円で約1億6000万円)という価格。同じリムジンが12台あり、使用していないときはシークレットサービスの本部の地下に駐車され、24時間監視されているんだとか。
仮にこれらの報道や内容が本当だとすると、1億6000万円が12台、そしてセキュリティー強化に17億円ということですから、合計すると約36億円というとんでもない金額に。
税金の無駄遣いという声も多く出てきてしまいそうですね。。
【動画】これは、大失態!?大統領専用車、腹下こすり立ち往生
こちらは、2011年5月、アイルランドのダブリンを訪問中に起こった出来事。GM製のキャデラック プレジデンシャルリムジンこと「キャデラック・ワン」が、アメリカ大使館を出発しようとしていた際、約8トンという野獣の如し重量と、超ロングホイールベースが災いしたのか、車体底部を大使館の門の段差にこすりつけ、立ち往生してしまったのです。
オバマ大統領の登場を待ちわび、歓声を上げていたギャラリーからも、どよめきが上がりました。事前に調査していれば防げたであろうこのトラブル。アメリカ大統領のセキュリティに関る大失態とも言えるこちらのトラブルは下記の動画から一部始終をご覧頂けます。
また、動画、画像などには残っておりませんが、2013年3月にはイスラエルを訪問中、走行中のアメリカ大統領専用車が、突然スローダウンし、停止してしまうというハプニングも。再始動を試みたものの、エンジンはかからずで、急遽、代わりの車が手配されるということが。
原因は燃料のガソリンを入れるところ、誤ってディーゼル用の軽油を入れたために、エンジンが停止してしまったのだとか。意外とおっちょこちょいなんでしょうか。
ちなみに余談ですが、アメリカ大統領専用車であるキャデラック・ワンこと、「ビースト」は、公務などで海外を走行する際、フロントの国旗をアメリカの国旗と、訪れている国の国旗を差し走行するようです。