第18回自動車盗難事故実態調査
日本損害保険協会は3月29日、第18回自動車盗難事故実態調査の結果を発表しました。
この調査は、自動車盗難の防止対策の一環として、損害保険会社が2016年11月に保険金を支払った事案(車両本体盗難300件、車上ねらい・部品盗難455件)を対象に実施しています。同調査は2000年から実施しており、今回が18回目となります。
盗難の多いワーストランキング
盗難の多いワーストランキングは、
1位:プリウス
2位:ハイエース
3位:ランドクルーザー
4位:アクア
の順で、この順位は3年連続で変動はなく、なんとワースト4車種で全体の52.3%を占めているそうです。
盗難被害の内容
今回の調査によると、自動車盗難認知件数は減少傾向にあり、前回調査(2015年11月)と比較すると、車両本体盗難が12件、車上ねらい・部品盗難が35件減少していることがわかりました。
車上ねらいや部品盗難では、外装部品(バンパー・ドアミラー等)の割合が増加傾向にあり、それ以外はバッグ類やタイヤ・ホイールが増加、カーナビは減少傾向にあるようです。
しかし、1件あたりの盗難被害額は増加傾向にある。また、初度登録から車両本体盗難までの期間が5年未満の車両が増加しており、防盗性能の高い車両でも被害にあうことが伺えます。
防犯対策は
日本損害保険協会では、イモビライザーやバー式ハンドルロックなどの活用、防犯設備が充実した駐車場の利用、貴重品等を車内放置しないなど、防犯対策を呼びかけています。
ちなみに、警察庁や日本損害保険協会などで構成する「自動車盗難等の防止に関する官民合同プロジェクトチーム」は、2015年10月7日~20日の期間、「第15次自動車盗難防止キャンペーン」を実施しています。
このキャンペーンは、自動車ユーザーに対し、自動車盗難への注意喚起を行って盗難防止対策ポイントを理解してもらい、「まず取り組む」という姿勢の必要性を訴求していく事を目的としYouTubeで柳沢慎吾氏の「自動車盗難、あばよ!!」動画を配信しました。
(※2017年4月現在では削除済み)
現在は、ワールドフールニュースとのコラボ映像の配信が行われています。
また、このキャンペーンでは官民合同プロジェクトチームに参加の各機関、各都道府県自動車盗難等防止協議会ほか、警察署、自動車ディーラー、整備工場、自動車教習所、駐車場などにキャンペーンポスター約6万枚を掲出するとともに、啓発チラシ約92万枚を配布しています。
このほか、オートバックスグループの協力を得て、全国の店舗で盗難防止を啓発するチラシを配布しました。