ダイハツ トールってどんなクルマ?
トールはダイハツが開発したトールワゴンタイプのコンパクトカーです。
「ルーミー(トールカスタムがベース)」・「タンク(トールがベース)」としてトヨタに、また「ジャスティ」としてスバルにもOEM供給されています。
このトールですが、一番の特徴はなんと言ってもコンパクトなボディとは対照的にゆったりとした車内の空間でしょう。
たとえばリアシートでさえも足元は広々としており、天井の高さとも相まって車内のスペースにはかなりの余裕を感じることができます。もちろんラゲッジスペースもたっぷりの空間があり、リアシートを折りたためば自転車なども載せてしまえるくらいです。
それに加えて、リアシートを折りたたんだ状態で床のボードを反転させれば、汚れに強い加工の施されている面が出てくる点もうれしいポイントですね。
また、シートとシートの間にもゆとりが設けられており、車内での移動もスムーズに行うことができます。
ダイハツ トール内装
内装面に目を向けると、インテリアは黒を基調とした洗練された雰囲気のデザイン。
これにカスタムではシルバーの加飾が採用されていてさらにスタイリッシュな印象を与えます。また、カスタムのシートには撥水仕様ファブリックを採用し、撥水仕様となっているのでお手入れがしやすくなっています。
そして、肝心の運転しやすさという点でもトールは優れたクルマと言えるでしょう。
まず、アイポイントの高さに加えて水平を基調としたインパネの採用によりドライビング中の広い視界が確保されていることに加え、軽乗用車に近いコンパクトなボディサイズも相まって狭い道でも楽々。
また、最小回転半径4.6mと小回りが利くので曲がり角の多い細道の運転や狭いスペースでの車庫入れもスムーズに行うことができます。
加えて安全面でもXグレード以外にはスマートアシストⅢが標準装備となっているので安心ですね。
スマートアシストについて詳しく知りたい方はこちら
スマートアシストIII(イメージ)
ダイハツ トールのグレードごとの違い
続いて、現行トールの各グレードごとにその違いをご紹介していきます。
まずは3つのカスタムグレードからご見ていきましょう。
■カスタムGターボ “SA Ⅲ”
エンジンは1.0L DVVTターボエンジンを搭載しており、パワフルな走りを堪能できます。
アクセルレスポンスに優れたスポーツモードの設定がありステアリングのスイッチ操作で簡単に切り替えが可能です。
エクステリア面では15インチアルミホイール、カスタム専用のメッキフロントグリル、カラードフロントバンパー、LEDヘッドランプなどを装備。内装面でも撥水シート表皮(ファブリック)シートなどカスタム専用の仕様となっています。
■特別仕様車 カスタムG “リミテッド Ⅱ SA Ⅲ”
2019年10月に設定された特別仕様車です。
メッキフロントグリル、カラードフロントバンパー、LEDヘッドランプなどカスタム専用の装備があることはもちろん、もともとはオプションであるパノラマモニター&純正ナビ装着用アップグレードパックやコンフォータブルパック(運転席と助手席のシートヒーター・シートバックテーブル)が標準で装備されています。
「特別仕様車」の名にふさわしいクルマと言えるでしょう。
■カスタムG “SA Ⅲ”
カスタムGターボ “SA Ⅲ”とほぼ同様の装備ですが、エンジンが1.0L DVVTエンジンとなっています。
スポーツモードの設定はありませんが、街中でのスムーズな加速や無理のない登坂性能を実現するためのパワーは十分。燃費の面でも優れた性能を発揮します。
エクステリアや内装面に関してはアルミホイールが14インチとなっている以外はカスタムGターボ “SA Ⅲ”とほぼ同じ仕様となっています。
続いて、ノーマルグレードです。ノーマルグレードは5種類あります。
■Gターボ “SA Ⅲ”
ノーマルグレードのターボ車でエンジンはカスタムGターボ “SA Ⅲ”と同様の1.0L DVVTターボエンジンを搭載。スポーツモードの設定がありステアリングのスイッチ操作で切り替え可能な点も同じです。
14インチフルホイールキャップやメッキグリル、カラードフロントバンパーなどのエクステリア面に関してはノーマルグレードのものとなっています。
また、内装の加飾やファブリックのシート表皮などもノーマルグレード仕様です。
■特別仕様車 G “リミテッド Ⅱ SA Ⅲ”
カスタムG “リミテッド Ⅱ SA Ⅲ”と同様に2019年10月から販売されている特別仕様車です。
このグレードでもパノラマモニター&純正ナビ装着用アップグレードパック・コンフォータブルパックがオプションではなく、標準装備となっています。
また、通常のG “SA Ⅲ”とは異なりLEDヘッドランプ(G “SA Ⅲ”はマルチリフレクターハロゲンヘッドランプ)を採用。
内装面でも部分的にシルバーの加飾が施され上質な印象が感じられるほか、ボディカラーも本来であればカスタムのみで選択可能なツートンカラーを選ぶことができるのもうれしい点です。
■G “SA Ⅲ”
カスタムGターボ “SA Ⅲ”からこのグレードまではワンタッチオープン・予約ロック機能付きのパワースライドドアが左右両側ともに装備されています。(X “SA Ⅲ”とXでは左側のみ)
また、フロントドアとフロントクォーターのガラスにスーパーUV&IRカット機能付ガラスが採用されているのもこのG “SA Ⅲ”以上のグレードとなっています。
これらの装備や価格などの関係で見た場合、このG “SA Ⅲ”はバランスがよく、トールの中でも比較的人気の高い魅力的な一台となっています。
■X “SA Ⅲ”
カスタムGターボ “SA Ⅲ”からこのモデルまで「SA Ⅲ」のつくグレードに関しては、すべて衝突回避支援システム「スマートアシストⅢ」が標準装備となっています。
このX “SA Ⅲ”とXではパワースライドドアが左側のみの装備となるほか、フロントドアとフロントクォーターのガラスがUVカット機能付ガラスになっていたり、メーターが単眼メーター(上位のグレードでは自発光式2眼メーター)であったりと装備が必要最小限のものになっています。
しかし、その分価格も抑えられています。
■X
「スマートアシストⅢ」が搭載されていない点を除けばX “SA Ⅲ”とほぼ同じ装備で、トールシリーズの中でも最廉価バージョンになります。
ちなみに、エンジンに関してはターボ以外のどのグレードも同じ1.0L DVVTエンジンが搭載されており、走り面での大きな違いはないでしょう。
ダイハツ トールカスタム
ダイハツ トール
ノビノビ、家族サイズ。 ダイハツ トール公式サイトです。製品の詳細情報をはじめ、オンライン見積や店舗検索、試乗予約もこちらから。
カスタムグレードには、カスタムにしかない専用LEDや特別なガーニッシュがついてきます。
いずれも個性豊かな様々な特徴があり、どれを選ぶか迷ってしまいますね!
ダイハツ トールのスペックと新車・中古車価格
続いて、ダイハツ トールのスペックや新車価格・中古車価格などを紹介していきます。
■ダイハツ トールのスペック
まずスペックからです。
ここでは、トールの中でも人気が高いと思われるG “SA Ⅲ”(2WD)のスペックをご紹介します。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 1,670mm×1,735mm×2,180mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,490mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,070kg | |
燃費 | JC08モード:24.6km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブ DOHC横置 | |
最高出力 | 51kW(69PS) /6,000rpm | |
最大トルク | 92N・m (9.4kg・m) /4,400 rpm | |
駆動方式 | FF(前2輪駆動) | |
トランスミッション | 自動無段変速機(CVT)・インパネチェンジ式シフト |
■ダイハツ トールの新車価格
次にトールの新車価格をグレードごとにご紹介します。
カスタムGターボ “SA Ⅲ” | 2,002,000~2,026,200円 | |
---|---|---|
特別仕様車 カスタムG “リミテッド Ⅱ SA Ⅲ” | 1,930,500~2,130,700円 | |
カスタムG “SA Ⅲ” | 1,870,000~2,070,200円 | |
Gターボ “SA Ⅲ” | 1,837,000~1,861,200円 | |
特別仕様車 G “リミテッド Ⅱ SA Ⅲ” | 1,815,000~2,015,200円 | |
G “SA Ⅲ” | 1,716,000~1,916,200円 | |
X “SA Ⅲ” | 1,556,500~1,756,700円 | |
X | 1,490,500~1,690,700円 |
■ダイハツ トールの中古車価格
最後にトールの中古車価格ですが、価格帯は890,000~2.280,000円、流通台数は1,523台となっています。(2020年4月 レスポンス中古車調べ)
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まとめ
今回はダイハツ トールをご紹介しました。
なお、トールとトールカスタムに関しては2020年度にマイナーチェンジが予定されています。
その内容としては、「スマートアシストⅢ」をさらに進化させた「スマートアシスト4」の全車標準装備、およびフロント・リヤ各4個ずつの「接近お知らせ表示付コーナーセンサー」も全車に標準装備などとなっています。
マイナーチェンジ車の発売は2020年12月を予定しているとのことなので、発売が待ち遠しいですね!