トヨタ・シエンタとは
トヨタ シエンタ
シエンタはトヨタ自動車が生産・販売するミニバンタイプの乗用車で、車内の空間が自由自在に使えることを売りにした車です。
ライバルであるホンダ・フリードと販売競争を続けていますが、シエンタは2019年8月に登録車の新車販売台数月間1位を記録しました。
現在は2015年7月に発売された2代目モデルが生産されており、ガソリンエンジンとハイブリッドの2種類から選べます。シエンタの車内は2列または3列シートの2種類があり、乗車定員は5名または7名です。
2列目のシートまで折り畳めば広い荷物スペースを確保することができ、マウンテンバイク2台を搭載することが可能です。2・3列目シートや荷物棚は自由にアレンジすることが可能で、広大な空間を自由自在に使えます。
■シエンタの活用法!お買い物から遠出まで
トヨタ シエンタ
トヨタ・シエンタはミニバンの中では小さい部類に入りますが、シートや荷物スペースを自由にアレンジすることでさまざまな用途に使えます。
荷物室が広いので、日用品・食料品のまとめ買いや大型の家具などを買って帰ることができます。最大の7名まで乗車可能なので、家族みんなで外出するのにも便利です。
シエンタは燃費性能が高く、ハイブリッドモデル(前輪駆動)だとWLTCモード燃費は22.8km/Lです。ハイブリッドモデルの実燃費性能は20km/L前後なので、普段のお買い物や送り迎えなどにも便利で経済的です。
シエンタは航続距離が長くて車内で快適に過ごすことができるので、遠出やアウトドアレジャーにもおすすめです。
街乗りにうれしいコンパクトサイズ
トヨタ・シエンタの乗車定員は最大7名で車両総重量は1.7tですが、車体のサイズは全長4.26m×全幅1.7mで5ナンバーサイズです。
ワンボックス車なので大きいように見えるかもしれませんが、3ナンバーの3代目プリウスよりもひとまわり小型です。
最少回転半径は5.2mなので、狭い路地や住宅地も楽に走れます。シエンタは小回りがきくコンパクトサイズなので、街乗りにも使いやすい車といえます。
車体サイズはコンパクトですが、シートアレンジすれば広い荷物スペースを確保できるので普段のお買い物にも便利です。
三列シートで家族揃ってお出かけ
ミニバンタイプのトヨタ・シエンタの大きな魅力のひとつは、7名がゆったりと移動できる3列シートであることです。2列目が3人掛けで、1列目と3列目は2人が座れます。
他社のミニバンの中には、3列目シートの足元スペースが狭い車も少なくありません。シエンタの場合は、3列目シートでも大人が狭く感じないほどの広いスペースが確保されています。
シエンタは車内で大人7名がゆったりと過ごすことができるので、家族や友人と一緒にお出かけができます。
低燃費で給油いらずのロングドライブ
トヨタ・シエンタは街乗りだけでなく、長距離ドライブも考慮して設計されています。床や車高が低めなので、高速道路や山道でも安定した走りが楽しめます。
シエンタにはハイブリッドモデルが用意されていて、カタログ値ではWLTCモードで22.8km/Lの高い燃費性能を誇ります。
実燃費でも20km/Lかそれ以上なので、ガソリンを満タン(42L)まで給油すると航続距離は800~1,000kmまで延びます。シエンタはロングドライブでも給油いらずなので、遠出やアウトドアレジャーにもおすすめです。
シエンタとフリードを徹底比較!
ホンダ フリードプラス(左)とトヨタ シエンタ(右)
トヨタ・シエンタの最大のライバルは、ホンダ・フリードです。両者とも5ナンバーサイズのミニバンで乗車定員やシートパターンは、ほぼ同じですが、いくつかの点で違いがあります。
シエンタとフリードはよく似ていますが、燃費性能の面で違いがあります。ハイブリッドタイプ同士の比較では、システム出力でフリードは3割ほどハイパワーとのことです。
そのかわりにフリードのハイブリッド仕様では燃費性能がWLTCモードで20.8km/Lに留まっており、シエンタよりも低い数値となっています。
トヨタ シエンタ ファンベース 販売店装着オプションのユーティリティフック
フリードは走行性能を重視しており、シエンタと比較するとサスペンションが硬めです。このためハンドル操作が素直に反映されますが、路面のノイズが車内に伝わりやすいというデメリットがあります。
快適にロングドライブを楽しみたい方は、サスペンションが柔らかくて振動が少ないシエンタのほうがおすすめです。
ハイブリッドタイプのシエンタは燃費性能が高いですが、フリードよりも車両本体価格が低めに設定されています。
ホンダ・フリードの価格帯は最安のB ホンダセンシング(ガソリン・FF 6人乗り)の199.76万円からとなっていますが、シエンタはファンベース X(ガソリン・FF 5人乗り)の180.95万円からラインナップがあります。
車両価格や燃費性能などの経済性を比較すると、トヨタ・シエンタのほうが優れています。
運転そのものを楽しみたい方はホンダ・フリードがおすすめですが、快適性や経済性を重視する人にはシエンタがおすすめです。
ただし純粋に運転を楽しみたい人は、スポーツ仕様のセダンやスポーツ・クーペを選んだほうが良いでしょう。
経済性や快適性が重視されるミニバンではトヨタ・シエンタが優れており、販売台数もフリードを上回っています。
シエンタでの車中泊、どんな感じ?
トヨタ シエンタ
シエンタは、後席を収納すれば車中泊ができるという特徴があります。トヨタ自動車の公式サイトによると後席を収納すると広い空間ができ、車中泊も可能であることが明記されています。
2・3列シートを格納すれば、シエンタの車内で車中泊ができます。シートアレンジを変えると奥行きが1,430mmのフラットな空間ができるので、斜めに寝れば大人でも体を伸ばして横になれます。
シエンタは多くの荷物を搭載することができるので、2人程度であれば車中泊キャンプも可能です。快適性はキャンピングカーに及ばないものの、工夫すれば車中泊が可能なのでオートキャンプにも活用できます。
■シエンタで快適に車中泊するコツ
シエンタは後席シートを自由にアレンジすることができるので、上手に工夫すれば快適に車中泊をすることができます。
シエンタで快適に車中泊をするコツは、体を伸ばして横になれるフラットな空間を確保することです。
車中泊のスペースを作る方法のひとつは、公式サイトで紹介されているように後席シートを格納して「フラットラゲージモード」にすることです。床にエアマットやエアクッションなどを敷けば、立派な寝床が完成です。
2列目シートを前方に折り畳まずに、シートを前方に倒すことでもフラットなスペースを作り出す事出来ます。
2・3列目シートの背もたれを倒すと床面よりも1段高くなりますが、前方の空間も有効に活用できます。後方に段差が生じてしまいますが、荷物やエアクッションを詰めればフラットになります。
■車中泊にぴったりのグレード、ファンベース!
シエンタのファミリーには、2列シートのファンベースも用意されています。ファンベースだと乗車定員が5名になりますが、シートの後方の空間を自由自在に使えるので車中泊にもぴったりです。
車両後方のラゲッジスペースの床下には、大容量の収納ボックスがあります。後席をチルトダウン格納すれば、奥行きが2mを超えるフラットな空間が出現します。この方法であれば、大人2人が体を伸ばして横になれます。
ファンベース車で就寝する時は、荷物や食料などを床下の収納ボックスや運転席・助手席に置いておくことができるでしょう。
ハイブリッド車は1500Wの電源コンセントをメーカーオプションで選択でき、小型扇風機・ライト・小型冷蔵庫などが使えます。
まとめ
トヨタ シエンタ ファンベース
トヨタ・シエンタは経済性や使い勝手の点で優れていて、高い人気を集めているミニバンのひとつです。
上手に工夫すれば車中泊も可能なので、格安料金でオートキャンプを楽しむ方法もあります。