カーサイドタープって何?
ジープ・レネゲードBIKINI Edition
カーサイドタープとは、車の横や後ろに張って、雨や日差しを凌ぐ居住空間を拡張するアイテムになります。車で乗り付けた場所がそのままくつろぎ空間へと変身する、手軽で利便性が高いのが大きな特徴となります。
フレームを通してタープを張るため通常のテントによく似ています。強い紫外線や雨天の対策となるため、車中泊やオートキャンプの際などキャンパーに人気のツールとなっています。
カーサイドタープのメリット
エアフレームカーサイドタープ
カーサイドタープのメリットとして挙げられるのが、テントを設営するのに比べて、設営および撤収ともに非常に容易であり時短になる点があげられます。
車体の側面を利用する製品であれば、固定するポールは片側分だけで良いため設置に時間がかかりません。中には車体に直接取り付けるだけで設置可能な吸盤タイプもあり、日除け用途なら設営はさらに簡単となります。
設営と撤収が即座に行えるということは、急な天気の変化にもすぐ対処可能ということでもあります。山や海など急激に天候が変わりやすい環境でも、雨に濡れずにスムーズな荷物の出し入れが可能になります。
カーサイドタープは折り畳むとコンパクトで持ち運びしやすく、軽量な製品が多いのも魅力の1つとなります。タープの生地の一辺は車で支える構造となるため必要なポールが減り、通常のテントよりも軽くなります。
さらに軽量な製品が欲しいのであれば、ポールを使わないモデルを選ぶとより手軽に利用可能となります。
キャンピングカーに搭載されているカーサイドオーニングと比べて、風に強いのも大きなメリットです。オーニングは、電動のものだと実装する際には約10万円前後かかりますが、タープであれば1〜2万円から入手できます。
カーサイドタープの種類
スズキ ハスラー カーテン&タープキット
一口にカーサイドタープと言っても、形状や構造が異なるさまざまな種類の製品が存在しています。ここでは基本的な種類を見ていきましょう。
■リアゲートタープ
リアゲートタープの特徴は、上へと跳ね上げた車のリアゲートに取り付けて屋根の代わりにする事です。リアゲートタープの設営には、バックドアをそのまま使用するため設置が簡単で、丸ごと覆う形になるため着替え時の目隠しにもなります。
側面の一辺を巻き上げて留めておけば、日除けしつつ開放感のある空間を作り出すことも可能となります。
■シェルター(スクリーン)式タープ
シェルター式タープは、フレームを使用して側面にもタープを張り巡らせてまわりを囲い込むタイプで、宿泊用テントの組み立て方と共通する部分も多く、車体の一面に立てかけて覆うように装着し設置します。
フレームによって安定するため、テントのようなプライベート空間を確保できるのがメリットで、支柱部分がしっかりしているため張り方をアレンジしにくいものの、強風を防ぐほどの安定感があります。
周囲を覆う形状であるため外からの視線をガードでき、着替えや車中泊の際に活躍する構造のタープとなります。
■ヘキサタープ
ギリシャ語で数字の「6」を表す単語・ヘキサを冠する通り、六角形の形状・構造を特徴とするタープとなります。2本のポールで支えつつ、六角の頂点からロープを張ることで全体を固定する構造となっています。
車の側面にタープを設置したい場合は、いずれかの頂点もしくは一辺を車体に固定すると良いでしょう。形状が多角形であるため自由度が高く、柔軟にアレンジしやすく色んな地形やシーンで活用できます。
日差しの角度や風向きによって張り方を変更できるため、他の形状よりも臨機応変な点がメリットで、キャンプ場で見かける頻度が高く、特にアウトドアに慣れている人ほど重宝している傾向にあります。
■レクタタープ
レクタとは、英語で長方形を意味する単語・レクタングルを略した言葉になります。その名の通り、天幕が長方形であるタープを指します。形も長方形だけでなく正方形もあり、サイズに関してもさまざまな種類が用意されています。
車にタープの一辺を連結させて、固定した反対側をポールで支えるという極めてシンプルな構造で、カーサイド用が多く販売されていますが、対象の用途ではない製品でも車と連結できれば使用できます。
製品のバリエーションが多く、自家用車の大きさや形状・カラーとの組み合わせを楽しむことも可能となっています。
カーサイドタープの選び方
ジープ・レネゲードBIKINI Edition
■車体のサイズに合ったタープを選ぶ
まず第一に失敗しない選択方法として、車体の種類や寸法に適合した形状・サイズのタープを選ぶことが挙げられます。
カーサイドタープにはミニバンやワゴン用、SUV用など車体の種類ごとに製品が用意されています。いくらデザインが気に入っていても、車の横に広げた時にサイズがマッチしなければ風雨を防げません。
使用する人数や用途に適した空間を確保できるかどうかも、タープを選ぶ際において非常に重要です。
■安定感も見ておく
軽量かつコンパクトで設営が容易なタイプは、素早くスムーズに設置できるデイキャンプ用となります。
一方しっかりと固定できる安定感の強いタイプは、車中泊やオートキャンプのベースにおすすめとなります。
■耐水圧もチェック
屋外で使用するという目的がある以上、購入する際にはタープの耐水圧の数値のチェックも欠かせません。
ほとんどのタープには雨天時の対応力が分かる、耐水圧が記載されているため必ず確認しましょう。耐水圧は生地の上に立てた筒の中に水を注いで行き、どの高さまで水の浸透を防いだかを示しています。
単位はmmであり300mmであれば小雨程度、耐水圧が1万mmであった場合大雨にも対応可能とまります。天候の変わりやすい山や川原でのキャンプが多い方は特に、耐水圧の高いタープをおすすめします。
■収納した時のサイズも確認
機能性やデザインを重視しがちですが、収納する時のサイズや全体の重量を確認することも非常に大切となります。
収納する際にコンパクトに畳める製品を購入すれば、移動時の車内だけでなく保管時も場所の確保がしやすくなります。いくら車で運ぶと言っても、カーサイドタープ自体の重量も無視できない条件の1つと言って良いでしょう。
軽量な製品は持ち運びがしやすいだけでなく、設営する際もさほど労力を要せず容易に設置できます。少人数で設営するのであれば軽量なタイプがおススメとなります。
まとめ
ジープ・レネゲードBIKINI Edition
ポールの替わりに車体を使うことで、部材を簡略化できるカーサイドタープはアウトドアに最適なアイテムで、支柱で固定する安定感の高いタイプから、手軽に組み立てられるタイプまで幅広いラインナップがあります。
キャンピングカーなどに実装されているカーサイドオーニングよりはるかに手軽に導入でき、タイプの異なる複数のカーサイドタープを使い分けることにより、キャンプや釣りなどをより多彩に楽しめます。
これからの季節、使用する際のシチュエーションに適したお気に入りの製品を探してキャンプに出かけましょう!