ジャンプスターターとは?
Anker PowerCore ジャンプスターター mini
バッテリーが何らかの理由で上がってしまった場合、一般的には助けに来てくれた友達や近くの一台のクルマに、ブースターケーブルをつないでエンジンをかけます。
他にはロードサービスに依頼する、ガソリンスタンドや近くのホームセンター、自動車用品店などでバッテリーを交換する方法をとることになります。
しかし、どの方法も場所や時間を問わず起こりえるバッテリー上がりに対処できるかというと難しいです。そこで、時間や場所、手間や費用をかけずにいつでも使用できるジャンプスターターが注目を集めています。
携帯型(モバイルバッテリー型)の電力供給装置にバッテリーのプラスとマイナスにクリップを接続するだけで、エンジンを始動することが可能となります。
軽量小型のジャンプスターター
Anker PowerCore ジャンプスターター mini
以前の製品はサイズ的に大きくて携帯には不向きな物が多かったのですが、最近では技術の進歩によって、サイズが小さくクルマに保管・携帯する際に邪魔にならずに便利になっています。
サイズも様々で、ダッシュボードに入るほど小さなものや携帯電話のように、ポケットに収まるほどコンパクトかつ軽量化が進んでいます。
■バッテリーが上がるってどういうこと?
バッテリー上がりとは、「寿命」、「充電の不足」、「電力の消費」などが主な原因となります。
寿命
バッテリーにも寿命があり、2~3年を目安に交換が必要です。寿命が近くなると電気を蓄えることができなくなるため、電力の使いすぎや充電不足でなくても上がりやすくなってしまいます。
冷えている場合
バッテリー液は寒冷に弱く、冷えてしまうと性能が下がってしまいます。
特に冬場などは液が冷えやすくなり、古い場合、さらにバッテリー上がりが起きやすくなってきます。
ライト
ヘッドライトなどの消し忘れで電力を消費してしまい、上がってしまうことが多くみられます。
特にヘッドライトの場合は、電力消費量が大きく数時間で上がってしまいます。
停止時の車載装置
エンジンの停止時には、電力をバッテリーから供給するためエアコンなどの車載装置を使い過ぎると、充電がなくなってしまうことが原因で上がってしまいます。
特にエアコンは大きな電力を使用するため、バッテリーが上がる可能性が高くなります。
自然放電
長期間にわたりクルマに乗らない場合でも、電力は消費されていきます。蓄えた電力が自然放電によって放電されてしまうため、充電がなくなってしまうことが原因です。
■バッテリー上がりの対処法
対処法としては、ロードサービスに連絡する、他のクルマに救援してもらう、ジャンプスターターを使う、バッテリーを交換する、などが挙げられます。ここでは、他のクルマに救援してもらう際の手順をざっくりとご紹介します。
ブースターケーブル(ジャンプケーブル)を使用し、他のクルマとつなぎエンジンを始動させます。接続法を間違えてしまうとスパークや感電することもありますので、注意が必要です。
①助けを求めているクルマのバッテリーのプラス端子に、ケーブルの先に付いている赤いワニ口クリップを留めます。
②救援車のほうに反対側の赤クリップをプラス端子に留めます。
③救援車のほうに黒いワニ口クリップをマイナス端子に留めます。
④助けを求めているクルマに反対側の黒クリップをマイナス端子につなぎます。
⑤救援車のほうからエンジンをかけ、助けを求めているクルマのセルモーターを回します。その後、しばらくはエンジンをかけたままにしておきましょう。
⑥ケーブルをつないだ時と逆の順番で外して終了です。
ジャンプスターターの使い方
ブースターケーブル
■1. 充電の残量を確認
使用する前に必ず充電の残量を確認しましょう。残量は50%以下の場合、十分な出力がなくエンジンをかけることができません。
また、本体への負荷が大きくなるため故障の原因となり、充電がきちんとある状態で使用することが大切です。
■2. ブースターケーブルを取り付ける
ジャンプスターターに付属のブースターケーブルを取り付けます。
奥まできちんと差し込み、緩みがないようにすると指示ライトが点滅します。
■3. 端子を取り付けていく
赤のケーブルをクルマのプラス端子に黒をマイナス端子にしっかりと取り付けます。
■4. 点灯を確認しエンジンをかける
ケーブルがきちんと接続されると指示ライトが緑に点灯します。
点灯を確認したあと、30秒以内にエンジンをかけます。
■5. ブースターケーブルを外す
エンジンをかけたら接続した順番と逆にブースターケーブルを外して終了です。
ジャンプスターター選びのポイント
ジャンプスターター Autowit Super Cap2
■電圧をチェックする
クルマの種類によってカーバッテリーの電圧は変わります。軽自動車や普通自動車であれば12Vとなり大型のトラックやバスなどは24Vとなります。
電圧が違うジャンプスターターを使うと故障の原因となりますので、必ず確認してから購入しましょう。
■アンペア(A)を確認
アンペア(A)を確認しましょう。アンペア(A)とは電流を表す単位です、普通自動車であれば300A、ミニバンなどの少し大きいクルマは400A、スポーツカーや外車などは700A、となります。
外車の場合には、日本車のみ推奨とされている物もあるので注意が必要です。
■電池の種類を確認
電池の種類は、リチウムイオン電池、リチウムマンガン電池、鉛電池、リチウムポリマー電池など様々です。一般的に普及しているのはリチウムイオン電池ですが、排気量の大きなクルマには不向きとされています。
また、電池容量は「ミリアンペアアワー(mAh)」という単位で表示され、数字が大きいほど容量が大きくなります。
■保護機能が付いているか
大きな電流を流す事ができるため、使用方法を間違えてしまうとクルマや本体がショートするなど事故が起きる可能性があります。
そのリスクを防ぐために保護機能が付いているものを選びましょう。
ジャンプスターターおすすめ3選!
ここでは、ジャンプスターターの選び方のポイントとおすすめの5選をご紹介します。
■1. Beatit B10PRO
12,800mAhの大容量で7.2L以下のガソリン車や5.5L以下のディーゼル車に対応可能です。最新式のスマートブースターケーブルを使用しており、超軽量かつ超薄型で持ち運びに便利なうえ、インテリアの邪魔になりにくいデザインとなっています。
■2. Arteck ジャンプスターター 12V車用エンジンスターター
こちらは、12V車用となっておりガソリン車であれば最大2.5Lまで可能です。最高級の電池や回路を使用し、安全性に優れた商品となっています。ACアダプターもしくはカーアダプターが使用可能で、わずか4時間でフル充電が可能です。
■3. GOOLOO 緊急ジャンプスターター
約450Aのピーク電流と10,000mAh大容量となっていて、一度のフル充電で12V(4,000ccのクルマ)を約20回連続で始動することが可能です。さらに、持ち運びに便利な収納ポーチなどもついていて、付属品も含めて収納可能でコンパクトな商品です。
バッテリー上がり以外にも使えるジャンプスターター
ジャンプスターター RAVPower 14000mAh 12V エンジンスターター ( Quick Charge 3.0 , USB充電可, 最大1000A )LED緊急ライト搭載 安全保護機能内蔵
エンジンの始動以外の使い道は、12V仕様の電気製品をはじめスマホやデジカメなどの充電やLEDライトで夜の作業やアウトドア、さらに緊急時のSOSライトとして使用が可能です。
また、エアコンプレッサーが装備されているものであれば、タイヤの空気を入れることもできます。
まとめ
エンジンスタート補助用電源PT1,000L
バッテリー上がりの際はもちろん、非常用としてクルマだけでなく自宅やアウトドアなどに一台用意しておくことで、万が一の場合でも安心することができます。