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カーバッテリーの寿命と交換時期は?バッテリーにやさしい車の使い方

カーバッテリーの寿命と交換時期は?バッテリーにやさしい車の使い方

キーレス、パワーウィンドウ、パワーシート… 現代の車は、電気仕掛けの便利機能が盛り沢山。自動車のバッテリーが上がってしまうと、エンジンがかからないどころか車内に乗り込むことすら難しくなっています。重要なバッテリーですが、普段点検やメンテはできてない、という方も多いのでは。この記事では、バッテリーの寿命を判断する目安や、バッテリーにやさしい車の使い方をご紹介していきます。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


現代の車には不可欠の「バッテリー」、チェックできてる?

トヨタ プリウスの補機用バッテリー

自動車は、自分で歩かずとも目的地に到達できるという便利さだけでなく、今やあらゆる快適装備を備えた「部屋」という面もありますよね。

自分の車に近づくだけでロック解除され、ドアが電動で開き、パワーシートが指定の位置に自動で動く。走行中はお気に入りの音楽が高音質で流れ、暗くなってきたら明るいヘッドライトで前方を照らす。これらの現代的な快適装備は全て、電気を消費して実現されています。

そして、その電気の消費を支えているのが「バッテリー」。中でもこの記事でご紹介していく「補機用バッテリー」なしではもはや現代の車は成立しないのですが、普段の運転でバッテリーの調子を気にかけることはあまりないのではないでしょうか。

しかし、バッテリーも使用に伴ってだんだん性能が低下していき、最後にはバッテリー上がりなどの不具合を誘発してしまうことも。

普段は働いていることを意識しないけれど、いざバッテリーが上がってしまうとその大事さに気づく… なんて悲しい体験をせずに済むように、バッテリーの調子を判断する目安に関してご紹介していきます。

バッテリーってどんな部品?車のどこに付いてるの?

《画像提供:Response 》トヨタ RAV4のエンジンルーム

一般的にはバッテリーは、エンジンルームに設置されています。そのため、ボンネットを開ければきっと見つけられるはず。白色や青色などのさまざまな色があるものの、直方体で上部に配線が接続されているものがバッテリーです。

車両によっては、荷室に設置されていたり、シート下に設置されている場合もあります。取り扱いに関する注意も含めて、まずは車両の取扱説明書を確認してみるのが良いでしょう。

ちなみに、ハイブリッド車や電気自動車がモーターの駆動に使う「動力用バッテリー」は、フロア下や後席背後などに設置されることが多く、プロ以外が触ることはできません。

ガソリンエンジン車でもバッテリーがないものもある?!

《画像提供:Response 》フォード モデルT(1908年式)

数々の電装品が搭載され、バッテリーなしでは考えられない現代の自動車ですが、ガソリンエンジンを搭載する自動車が実用化された頃は、バッテリーはまだ装備されていませんでした。

1908年に発売され、自動車の大衆化と大量生産技術の確立で有名なフォード モデルTも、当初はバッテリーを装備しませんでした。エンジンの始動は、エンジン前方に固定されたクランク棒を人力で回すことで行い、始動後はエンジンのフライホイールを利用したマグネトー発電機を用いてエンジン点火用の電力を生み出していました。

1910年代からは高級車を中心としてエンジンの始動を担当する「スターターモーター」の搭載が広まり、自動車へのバッテリーの搭載も進んでいきました。

稀とはいえ、バイクの世界では市販車でもバッテリーを装備しないモデルが近年でも発売されています。スペースや重量をなるべく節約したいオフロード向けのバイクや、レース車両などで見られました。それらのモデルでは当然スターターモーターが装備されないので、エンジン始動はキックスターターで行います。

バッテリーに決まった「寿命」はあるのか?目安は?

保証期間は2〜3年が多いが、イコール寿命ではない

パナソニックストレージバッテリー カオス

「バッテリーの寿命は2〜3年!」というフレーズをよく見かけないでしょうか。

2〜3年というスパンは、バッテリーメーカーが補償期間としている場合が多く、新品で購入してからこの期間の間で、正常な使用にかかわらず不具合が起こってしまった場合に交換に応じてもらえるというものである点には注意が必要です。

バッテリーの性能が2〜3年経ったら突然ダメになることが定まっている、といった意味合いではないので、もっと短い使用期間でも劣化が進んでしまうかもしれませんし、補償期間を過ぎた後でも問題なく使用できることもあるでしょう。

バッテリーの劣化スピードは、気温、使用頻度、車の電装品の量など、使用状況に応じて変動幅がかなり大きいもの。ご自分の愛車のバッテリーがどの程度劣化が進んでいるのか、随時チェックしておくことが必要なのです。

夏も冬も困る!バッテリー「突然死」を防ぐ早めの交換

JAF ロードサービス(イメージ)

バッテリーは、そのメカニズム上、低温では性能が低下してしまいます。そのため気温が下がる冬場では、劣化が進んでいたバッテリーが駐車中に突然上がってしまうなどというトラブルも起こりがちです。

また暑い季節でも注意が必要!快適な運転に欠かせないクーラーは電力消費が大きいので、バッテリーにも負担がかかりがちで、性能が落ちてきていたバッテリーにとどめをさしてしまう、といったことにもつながりかねません。

バッテリーへ負担がかかる夏冬だけでなく、車に乗ろうと思ったらバッテリー上がり、なんていうトラブルは一年を通して非常に困るもの。

ヘッドライトの消し忘れなど、ミスによるバッテリー上がりは注意で防げますが、バッテリーの調子もしっかりチェックしておくことで、バッテリーの寿命が来てトラブルが起きる前にしっかり交換しておくのがベストでしょう。

【診断方法】バッテリーの寿命はココを確認してチェック

《画像提供:Response 》マツダ SKYACTIV技術セミナー

バッテリーの電圧を確認する

最もわかりやすい手段としては、バッテリーの電圧をチェックしてみることがあります。カー用品店などではバッテリー用のテスターが販売されていますし、車のアクセサリーソケットに取り付けることで電圧をチェックできる商品などもあります。

自分で確認するのはちょっと…とお思いなら、ディーラーや整備工場、ガソリンスタンドなどで「バッテリーの電圧をチェックしてほしい」と依頼すれば、安心かつ確実ですね。

エンジンの始動性を確認する

バッテリーの性能が低下してくると、瞬間的に大電流が必要になるエンジン始動に失敗してしまうケースも増えてきます。エンジンがかかりそうでかからない、そんなケースが増えてきたら、バッテリーの寿命が近づいている可能性もあります。

近年ではバッテリーの性能が向上しているので、寿命に達するまで意外と普通にエンジンが始動できてしまう場合もあるようですので、これだけで判断するのはおすすめできませんが、目安のひとつにはなりそうです。

アイドリングストップ機能の作動頻度を確認する

近年のアイドリングストップ機能付きの車なら、アイドリングストップの作動頻度でも簡易的に判断が可能です。

購入当初は停車のたびにアイドリングストップしていたのに、最近は全然アイドリングストップしない場合は、バッテリーの劣化を車が検知して、アイドリングストップを自動でキャンセルしてくれている可能性があります。

暖機中やエアコン作動中など、さまざまな条件によってもアイドリングストップは作動と不作動が自動で判断されますので、バッテリー性能だけが理由ではない可能性もあるものの、気になり始めたらディーラーなどでバッテリーの状態をチェックしてもらってもよいでしょう。

車の電装品の動き方を確認する

「走行中は明るいヘッドライトがアイドリング中は暗くなる」とか、「パワーウィンドウの上げ下げが遅い」など、車の電装品の動きに注目しても、バッテリーの調子を推測することができます。

エンジンが低回転なので充電量が少なくバッテリーへの負荷が大きくなりがちなアイドリング時と、充電量に余裕がある走行時で電装品の動きに違いがあるようなら、バッテリーの性能が低下し始めているかもしれません。

バッテリー本体の表示で状態確認できるものも!

バッテリーにもよりますが、バッテリー本体にインジケーターが付いていて、バッテリー液の状態や量が把握できるものもあります。

インジケーターなどの機能は、やや高価格帯のバッテリーに多く備わっています。メンテナンスを楽にしてくれますので、次回交換時にちょっとグレードの高いバッテリーを選んでみるのも手ですね。

バッテリー寿命をグッと縮める車の使い方に注意!

JAF ロードサービス(イメージ)

あまり車を使わない

バッテリーは、コンセントなどにつなげて充電することがないので、エンジンの動力を使って充電する必要があります。数週間、数ヶ月にわたって駐車しっぱなしといった車では、充電していないのに電装品に少しずつ電力を供給することになってしまい、バッテリーが上がらなくても適切な充電量を下回る状態で放置されることになってしまいます。

普段は全く動かさない車でも、1週間に1〜2時間程度は走行させることが理想的です。アイドリングでは十分な充電量が確保されない場合もあるので注意が必要です。

ほぼ乗ることのない車なら、バッテリー上がりを起こさないために、放置期間でもバッテリーを自動的に充放電してくれる装置の利用も理想的ですね。

渋滞など低速運転が多い、短距離短時間しか運転しない

普段から車を動かしているよ、という方でも、運転の状況によっては充電が追いつかず、バッテリーが段々と弱っていってしまう場合も。

具体的には、低速でストップ&ゴーが多かったり、短距離しか乗らなかったりする場合、バッテリーから使用した電力に対して充電量が不足してしまいがちです。

普段から動かしている車であっても、1週間に1回程度は普段よりも流れのいい道を30分〜1時間程度走らせて、十分にバッテリーが充電できるよういたわることもおすすめです。

長期間バッテリー上がりを放置した

室内灯やヘッドライトなどをつけっぱなしにしてしまい、放置してバッテリーが上がってしまった!なんて経験がおありの方もいらっしゃるはず。また最近の車は、車を始動していなくても電気を消費する電装品も多くなっているので、長期間駐車しているだけでもバッテリーが上がってしまう場合もあるようです。

このような状況だと、バッテリーが完全放電されてしまっている場合もあります。一度完全放電されたバッテリーは、充電しても能力が落ちていることも多く、何度もバッテリー上がりを頻発させてしまう場合もあります。

まとめ

GSユアサ バッテリー

普段意識することの少ない縁の下の力持ちであるバッテリーは、いざ上がってしまうと困りものです。出先でバッテリー上がりで困ってしまうことのないよう、バッテリーの寿命が来る前に劣化に気づいて、しっかりと交換しておきたいところですね。

近年はバッテリーの性能も向上しているため、逆に寿命がやって来るまで不調が現れにくくなっている場合もあるようです。不安な場合は、整備士さんなどプロに相談してみるのがいいでしょう。

よくある質問

自動車用バッテリーは性能が落ちていくものなの?

自動車用バッテリーは、市販の乾電池のように使い切ったら廃棄、ということはなく、使用した分の電力はエンジンの出力などを利用して自動的に充電されるため、長く使えることが特徴です。しかし、内部の劣化が進んだりすることで段々と充放電性能が落ちていくので、交換が必要になる場合もあります。

自動車用バッテリーの寿命は何年なの?

バッテリーメーカーは2〜3年の動作保証をしている場合が多いものの、自動車は置かれている環境や使用状況が千差万別で、バッテリーへの負担も場合によって異なるため、この年数が経過するとバッテリーがダメになります、というはっきりした基準はありません。そのため、随時バッテリーの状態をチェックしてやることで、性能が落ちてきていることを確認する必要があります。

自動車用バッテリーは自分で交換できるの?

自動車用バッテリーはカー用品店などでも手に入りますし、作業の手順や感電に十分に注意する必要がありますが、DIYでの交換も可能です。ただし、不適切な作業の結果、不具合が発生してしまったりすることもあるので、心配ならばプロに作業を任せると安心でしょう。

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