SUVってどんな車?
スズキ・ジムニーXL
スポーツユーティリティビークル、通称SUVはオフロード走行に主眼をおいて開発された車種です。
SUVは四輪駆動なことが特徴であり、悪路等であっても豪快に走行することが出来るのが強みです。
車両によっては低河川の走行も出来るものも。基本的にはオフロードで利用される車ですが、ごつい印象があるので都市部で目立つことから、都会派の人からも支持されています。
価格的にはセダンよりも高い車両が多いものの、この記事で紹介するように安くて使いやすい車両もあります。
また、SUVは大容量な車両が多いので、仕事用車両などとしても良く活用しています。
SUVの代表的な車両としては、ジープラングラーやレクサスNXがありますが、このタイプの車種としてはやはりジムニーが人気です。
SUVなのかワゴン車なのかわからない中間的な車両もあります。また、似た車種としてはピックアップトラック等もあります。
特に最近はクロスオーバーSUVのが大躍進しています。クロスオーバーSUVは高速道路での走行性能が高いことも特徴になっています。
大人気のスズキジムニーってどんな車?
スズキ・ジムニーXC
スズキが販売しているジムニーは実に人気が高い車種です。
軽自動車のオフロード4輪駆動であるところが特徴で、1970年の発売開始から今までワイドやシエラなどのような多様なモデルも生産されているのも特徴です。
海外での人気も高く、北米や欧州、アジア等での展開もされているくらいです。
このジムニーは軽自動車ということもあって、「気軽に買えるSUV」というのが何よりの宣伝文句になっています。
初代の発売から50年と長い歴史を誇るジムニーですが、なんとモデルチェンジは3回しかなく、とてもモデルライフが長いことも特徴です。
このことが評価されて、2008年度に「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」も受賞。また、2代目のSJ30型ジムニーは日本車としては2ストロークエンジンを搭載した最後の日本車としても有名です。
そもそもジムニーという名称はジープとミニ、そしてタイニーをかけあわせて命名されたものです。
このことからわかるように、ジムニーはジープを参考にして製造された車両でもあります。
ジープほどの積載量はありませんが、やはりジムニーはジープに比べると圧倒的な燃費の良さを誇るのが特徴です。
ジムニーに5ドアが追加の噂生産はインドで?
スズキ・ジムニーXC
ジムニーといえば3ドアが定番でした。しかし、ジムニーに5ドアの車種が追加されるとの噂が広まっています。
生産はインドが予定されているものの、全てがまだ噂の域を出ません。まだオフィシャルリリースもされていないにも関わらず、これだけ噂が広まっていることからもジムニーの人気の深さが伺えるというものではないでしょうか。
なぜインド生産との噂が広まっているかというと、インドにおけるスズキ子会社、「マルチスズキ」で、近年まで2代目ジムニーのロングボディ仕様が「ジプシー」という車名で生産されていた実績があるからです。
いずれにしても5ドアバージョンが生産されれば、更にジムニーの活用の場も広まってくることでしょう。ファミリーワゴンとしての利用もある程度できそうです。
■かつて存在した「マルチスズキジプシー」
スズキ ジプシー Escapade
マルチスズキジプシーはインドのマルチ・スズキ・インディアで生産されたジムニーのロングホイールベース仕様であり、独特な名称になっています。
こちらは1985年に製造・販売を開始したもので、ベースのジムニーに対して全長、全幅が数割増大しているのが特徴でしょう。
インド市場向けに販売されたジプシーですが、車両重量も軽く、山岳地帯等でも活用しています。これは車体のコンパクトさと、信頼性のある四輪駆動システムに対する評価の高さによるものです。
ジプシーは基本的には後部が幌仕様か樹脂ハードトップ仕様で、インド国内では発売されて以降警察車両や軍用車両として使われたこともあるほか、南米やアフリカなどへも輸出されました。
格安なジムニーがインドで生産されることで更にコストダウンしたこともあって、インドやパキスタン等を中心に評価が高く、モデルライフ終盤でも中古車市場が高騰することもあったとのことです。
日本でもジプシーが走ってる?!
クロスオーバーSUVが全盛となっている日本においても、高い信頼性が証明された本格的クロカン車両への需要は一定数存在し、2014年にはトヨタが国内市場向けに2004年に販売終了していたランドクルーザー“70“シリーズを期間限定で再度販売したこともあったほどです。
ジムニーにおいてもそれは変わらず、大人気の新型モデルに負けないほど、歴代のジムニーには根強いファンがおり、中古車市場でもなかなか値崩れしていません。
日本における2代目ジムニーをベースにしているマルチスズキ・ジプシーは、厳しくなったインド国内の環境規制対応が難しいことなどから2018年に民間向け販売が終了となっています。
しかし、自社でインドから日本国内に輸入したジプシーを台数限定で販売していた会社が存在するようです。車検取得できるよう準備するのに1年以上かけたとのこと。
中古車市場に出回るタイプの車ではなさそうですが、独特なスタイル、信頼性の高い四輪駆動、ジムニーより拡幅・延長されたといってもまだクロカン車としては小型なジプシーを日本で購入できると、目立つ事間違いなしですね。
■ジムニーは伸ばしやすいラダーフレーム構造とは
ジムニーならではなのがラダーフレーム構造です。ラダーフレーム構造は強度と耐久性を重視した構造になっており、はしご型フレームと呼ばれることもあります。
このラダーフレームは重量が増えることが難点。耐振動性も悪いものの、やはり耐久性が高いことが最大の利点。
このラダーフレーム構造は強度に優れることから、トラックやSUVにも多く活用されています。また、レントゲン車のように大型検査機器を搭載する車両等にも活用されています。
このように様々な車両で活用されていますが、乗り心地という点ではモノコックボディー構造等に劣るというのが難点です。
しかし、現代的な車のほとんどが採用しているモノコックボディは、ラダーフレーム構造のようにボディがフレームの上に載る構造とは異なり、ボディ自体がフレームの役割をして強度を保っています。
このため、モノコックボディ車では、5ドアと3ドアで全長を作り替える場合、ボディ部の大幅な再設計が必要となります。
ラダーフレーム構造を採用しているジムニーは、強度を保つフレームとボディを別々に設計すれば良いため、全長方向における調整が比較的容易といえそうです。
ラダーフレーム構造の3ドア5ドアの例:ジープラングラー
ラダーフレーム構造はかつて自動車の基本的な構造でしたが、現代では本格派のクロカン車や商用車などに残っている程度となっています。
本格派クロカン車として絶大な人気を誇るジープ・ラングラーも、ラダーフレーム構造を採用しています。
ラングラーはよく見かけるロングボディの4ドア車以外にも、より悪路走破性の高いショートボディの2ドア車が用意されており、ラダーフレーム構造の全長方向への設計変更のしやすさを表しています。
ジムニー5ドア、発表はいつ頃?日本導入は?
スズキ・ジムニーXCブラックトップ2トーン
ジムニー5ドアに関する情報はますます増えてきています。噂ではジムニー5ドアは2022年に生産・販売されるとのことですが、生産地等についても憶測が流れています。
そもそも5ドアのジムニーが求められている理由には通常のジムニーの使いにくさがあります。
従来のジムニーはやはり3ドアならではの積載量の限界や多人数仕様時の難点がありました。何より家族で使うには使いにくいという声も多くありました。こうしたことから5ドアのジムニーが生産されるに至ったのです。
とはいえ、5ドアにすることで思わぬデメリットも生まれています。例えば、5ドアにするとジムニー最高の特徴である軽快なオフロード性能が落ちることは避けられません。
これによって他のSUVと対して変わらなくなるのでは、といった憶測も流れています。他に、5ドアにすることでジムニー自体の価格も上がってしまって、利用しにくくなるといった声もあります。
また、より車両重量もますことから、お尻デッカチな車になって動かしにくくなるのではという意見も。いずれにしてもまだ実際の車両が出ていないので何とも言えないところでしょう。
まとめ
ブラック2トーンルーフ
ジムニーに関する話題としてはやはり5ドアバージョンが巷を賑わせています。世界的に人気の高い車種であるジムニーだけに、5ドアバージョンがでれば世界中で好セールスを記録する事でしょう。こうしたこともあり、今後もジムニー熱は収まることがないであろうことは確実です。
ジムニーは新車価格も維持費もSUVの中では抜群に安い車種ですから、SUV初心者の人にもおすすめできます。
また、ジムニーは社外パーツも多いのでカスタマイズ好きな人にもオススメです。
魅力的な点が多くてとにかく面白い車種ですから、近々車の買い替えを控えている方は、5ドアジムニーを検討してみるのも良いでしょう。
10月22日【最新情報】ジムニーシエラ 5ドアのスズキ新型「ジムニーロング」発売?
スズキ「ジムニーシエラ」の5ドアモデルが日本に導入されるのではないかという噂。ついに日本導入決定か、との情報を入手いたしました。
まだ詳しいことはわかっておりませんが、2021年には登場するのではないかとのこと。続報を待ちましょう!