三菱i-MiEV とはどんな車?
■主な特徴
電気自動車となると充電環境が心配だが、最近ではサービスエリアやコンビニエンスストア、道の駅など様々な場所に急速充電スポットが設置されている。i-MiEVには便利な急速充電機能があり、Mグレードでは約15分、Xグレードでは約30分にて80%までの充電が可能だ。
また、専用の充電ケーブルを使用すると、家庭でもショッピングセンターでも、いつでもどこでも充電ができるのだ。i-MiEVは、買い物など毎日の利用に十分な航続可能距離を達成している電気自動車で、一充電走行距離は、Mグレードで120Km、Xグレードでは172Kmとなっている。
■小さいけどデザイン性は抜群!
i-MiEVは、丸っこいデザインが採用されていて、とても可愛らしいフォルムだ。フロントウインドウは大型となっていて、三角窓が採用されるなど、車内から外の視認性が良く運転のしやすい車に仕上がっている。
ボディーカラーについては、新色であるレッドメタリックとライトニングブルーマイカなどを含む全5色が用意されていてどんなユーザーでも満足させてくれる。特に、クールシルバーメタリックとホワイトパールの2トーン有料色は、未来的な雰囲気を醸し出していて乗る人を満足させてくれそうだ。
■分かりやすい且つ使い易いエンジンシステム
i-MiEVは、航続可能距離を伸ばすための工夫が随所に盛り込まれている。セレクターレバーが搭載されていて、ECOポジション、Dポジション、Bポジションが用意されている。ECOポジションは、市街地走行に適したエコな走りが楽しめるモードで、Dポジションはアクセル操作に即応した走りが可能で、力強い加速を得ることができ坂道を登るのに適しているのだ。
Bポジションは下り坂を走るのに適したポジションで下り坂でスピードを抑えてくれる。回生ブレーキ機能が搭載されているため、減速時の回生ブレーキ力を利用して発電を行い駆動用バッテリーに充電してくれる。そのため、航続可能距離を伸ばすのに役立っているのだ。
■実際、電気自動車の燃費はどうなの?
電気自動車における燃費の概念は、一充電走行距離にて表すことができる。先にも紹介した、一充電走行距離は、Mグレードで120Km、Xグレードでは172Kmが燃費の良さを物語っている。駆動用バッテリーについては、耐久性の高いリチウムイオン電池を採用していて、電池セルを組電池化した電池モジュールをつなぐことで、大容量駆動バッテリーを実現している。
回生ブレーキ機能を搭載しているので、減速時にはモーターが発電機として働く。そして減速時に充電を行い、長い一充電走行距離を可能にしているのだ。
三菱i-MiEVの車内空間
■小さいボディなのに座り易いシート!!
三菱i-MiEVは乗る人が快適になるために様々な工夫がなされていて、その1つがフロントシートの形状だ。座る人の姿勢を良くするために独特な形状となっているため、長時間座っていても疲れないようになっている。
さらにフロントシートにはシートヒーター機能も持たせており、シートの背面と座面から座っている人を温めてくれる。冬場でもエアコンを付けずにシートヒーターだけでも快適に過ごせるようになっているのが特徴だ。定員は4名となっているため、一人ひとりに対して広い居住空間を確保しているのも良いところと言えるだろう。
■工夫されている車内空間
三菱i-MiEVは車内空間に対して工夫をしており、乗る人が快適に過ごせる用になっていて、その1つがセンターパネルにある。センターパネル中央下部にはヒートポンプエアコンを調整するスイッチがあるなど、様々なスイッチを集約しており、センターパネルから自由に車内を操作できるのが特徴だ。
センターコンソールにはドリンクをはじめ、様々な小物を置くことができる大型のカップホルダートレイが設置されている。さらに、三菱i-MiEVは充電中であってもエアコンが使用できるのもありがたい点だ。
シート種類はブラック&アイボリーとなっており、電気自動車がもっている静かさをよりいっそう引き立たせるインテリアとなっている。また、ステアリングとシフトノブには本革巻を採用しており、ドライバーの手が滑らずにしっかりと握ることのできる質感担っているのも特徴だ。
■快適さを大きく考えて加えられた機能
三菱i-MiEVは専用の高効率モーターを搭載しているため、電気自動車とは思えないほどの高トルクを実現している。そのため、急な坂道であってもパワフルに登ることができ、停止中からの加速もスムーズに行うことが可能だ。
駆動用バッテリーを車の中央下部に配置したことにより低重心による安定性を得ることができ、これにより車体のブレが少なくなるだけでなく居住スペースに余裕ができるなど様々な恩恵を乗る人にもたらすようになった。また、空調機能にはヒートポンプエアコンを採用しており、細かく温度調整ができるようになっている。
三菱i-MiEVの安全性能はどうなのか
■衝突から守ってくれる”RISE”!
三菱i-MiEVには複数の衝突安全機能が盛り込まれている。まずはRISE(ライズ)と呼ばれる強化ボディだ。衝突したときにフレームが屈曲することで衝撃を分散・吸収してくれる物だ。また、高い電圧がかかるパーツをボディの内部に設置する防護構造になっている。
SRSエアバッグも搭載されていて、運転席と助手席に前方から衝撃がかかることを抑えてくれる。横方向からの衝撃に備えて、SRSカーテンエアバッグも標準搭載されている。カーテンエアバッグにより、乗員の頭部を守ることができる。
■E-TACSが標準搭載!!
三菱i-MiEVは安全のための装備も充実している。盗難防止のため、セキュリティアラームが搭載されている。これは国土交通省から認可を受けた品だ。リモコン操作で車体のドアをロックしたあとに、リモコンを使う方法以外でドアが開けられると、音とハザードランプ点滅で周囲に知らせる。
また、「E-TACS」と呼ばれる警告ブザーが標準搭載だ。このブザーはパワースイッチを切り忘れた状態で運転席のドアを開けると鳴るようになっている。バッテリーの充電状態を示す「駆動用バッテリー警告灯」もあり、バッテリーの目盛りが2目盛り以下になると作動する。充電忘れを避けるために効果的だ。
■運転支援も充実している
三菱i-MiEVにはドライバーの運転操作を支援する機能もある。動作システムを総合的に制御するシステムが「MiEV OS」だ。バッテリーの状況を常に把握しているだけではなく、発進やブレーキに関する制御も行っている。これにより、省エネでありながら快適・安全な走行が可能だ。
また、「ASC」と呼ばれる機能もあり、車体がスリップしたときにブレーキやモーターを自動制御して車体を安定させる。車両周辺の歩行者などに配慮する機能として、車両接近通報装置もある。徐行時に車の接近を知らせるために音を出す装置だ。
■三菱i-MiEVのバリエーションとそれらの価格
三菱i-MiEVは「i-MiEV M」と「i-MiEV X」の二つのグレードに分けて作られている。両者は駆動方式や定員は同じだが、総電力が異なる。i-MiEV Mのほうが手頃な価格で、メーカー希望小売価格は2,273,400円(税込)、i-MiEV Xは2,624,400円(税込)だ。
また、次世代の自動車技術開発のためにi-MiEVをベースにした「OVEC-TWO」という車種が製作された。運転制御用のパーツなどが新たに組み込まれていて、新しい車両設計への活用が期待されている。