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DS 3クロスバックってどんな車?気になるコンパクトSUVを徹底解説

DS 3クロスバックってどんな車?気になるコンパクトSUVを徹底解説

シトロエンのプレミアムブランド、DSが販売している、コンパクトなSUV・DS 3クロスバック。今回は、その魅力と実力を探ってみたいと思います。日本での評判はどうなのでしょうか?

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プジョー・シトロエン・ジャポン

DS 3クロスバック E-TENSE

DS 3クロスバック E-TENSE

別会社であったプジョー・ジャポンとシトロエン・ジャポンは、2008年4月に両ブランドが持つ人材や資源を効率的に活用することを目的として、「プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社」を設立しました。その背景には、両社の販売台数が伸び悩んだ状況があります。

合併後は、プジョーとシトロエンの既存販売ネットワークについてそれぞれ独立して運営することになりました。

その後、シトロエンブランドから独立した新ブランドDS Automobilesが、2015年に日本でも販売を開始します。当初はシトロエン販売店での併売扱いでしたが、2017年からはブランド別の専売体制を導入しています。

プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社発足から12年が経過した2020年2月1日、プジョー・シトロエン・ジャポン株式会社は、社名を「Groupe PSA Japan株式会社」に変更し、プジョー、シトロエン、DS Automobiles(以下DS)といった3ブランドを展開することになります。

グループPSAは、プジョー、シトロエン、DS、オペル、ヴォクソールの5つのブランドを擁し、従業員数はグループ全体で21万人にものぼります。

DSオートモビル

DSオートモービル

DSオートモービル

DS Automobiles(ディーエス オートモビル)は、グループPSAの高級車ブランドです。DSという名前はシトロエン・DSに由来しています。

1955年にシトロエンが発表したDSは、アッパーミドルクラスの乗用車としてフランス車の主幹軸を担うモデルで第一線にあり続け、改良を繰り返しながら製造されてきました。

発表当初「異次元の自動車」とうわさが立つほどの人気ぶりで、公開直後の15分間で743件の受注、バックオーダーは1万2,000件余りという記録が残されています。

しかし、改良を繰り返して長期生産されたDSですが、シャーシ、駆動系の設計が古い上、室内スペース効率が悪く、部品点数、精度管理など生産効率に関する制約があまりにも多かったことから1970年代に入ると市場競争力の面で不利になってきて、1975年主力生産を終了します。

生産終了から34年が経過した2009年、同年発表された新型車「DS 3」にて、DS名が復活し、グループPSAの新ブランドDS Automobilesとして単独ブランドとなりました。(公式なブランド設立日は2014年6月1日)

DSラインは2010年初めにシトロエン C3をベースとするDS 3から始まります。その後、DS 4、DS 5が発表され、2015年ヨーロッパでシトロエンバッジを落としDSを独立したブランドにしました。

トヨタ自動車に「トヨタ」と「レクサス」があるように、「シトロエン」と「DS」は別ブランドになったのです。その年、日本でも販売を開始。当初はシトロエン販売店での併売扱いでした。2017年からはブランド別の専売体制を導入しています。

DS 3クロスバックとは?

DS 3 クロスバック

DS 3 クロスバック

車名を見るとDS 3の派生モデルのように思えますが、実態は別モデルのDS 3クロスバック。コンパクトな3ドアハッチバックのDS 3に対して、DS 3クロスバックは全長もホイールベースも一回り大きな5ドアハッチバックとなっています。

MINIやアルファロメオMiToなど、日本で販売されている3ドアハッチバックモデルはそれほど多くなく、しかも、どのモデルも個性が強いのが特徴です。

DS 3もその中のクルマのひとつで、C 3から枝分かれした個性派3ドアモデルは、普通のクルマでは満足できないこだわりのユーザーを狙ったDSシリーズの1台でした。そのようなDS 3と冠を同じくして登場したDS 3クロスバックが発売されたことにより、DS 3は販売を終了となります。

コンパクト感とラグジュアリーなコンセプトはDS 3から継承されており、車高を上げてパワートレイン系はアップデートされSUVに仕立てたDS 3クロスバックは、2019年6月にデビューをし、ガソリン車とEVを用意しています。

DS 3クロスバックの特徴

コンパクトSUVのDS 3クロスバックは、ラグジュアリーな内・外装が最大の特徴です。ボディサイズが全長4,120mm×全幅1,790mm×全高1,550mm、排気量は1,199ccであることから、全幅以外は5ナンバー枠ながら全幅が1.7mを超えていることもあり3ナンバー登録になります。

車体サイズでいうと、DS 3クロスバックは現在日本で買えるクロスオーバーSUVでもかなり小さなクラスとなり、全長や全高は日産ジュークやルノー・キャプチャーよりも短く低くなります。

DS 3クロスバックは日本車ではBセグメントとCセグメントの間くらいにあるSUVなのですが、強気のプライス設定は、DSがDS 3クロスバックを「小さな高級車」として販売していることにも伺えます。

DS 3クロスバックの運動性能

搭載されるガソリンエンジンは、排気量が1.2L 直列3気筒で、ターボチャージャーを使って過給します。トランスミッションにはPSAグループのBセグモデルとしては初の8速ATが採用されています。

3気筒のため軽自動車のような振動や騒音が心配されますが、上り坂で加速をする場面でわずかに感じるくらいで、乗車中にそれらを意識することはほとんどありません。

馬力も十分で、最高出力130馬力/5,500rpm、最大トルク230N・m/1,750rpmと1,280kgの軽いボディは、高速道路で速度を保ちながらエコモードで走行していても力不足を感じません。

さらにスポーツモードに切り替えると、より高いエンジン回転で走行するよう制御されるので、俊敏な走りが体感できます。

DS 3クロスバックのインテリア、エクステリア

DS 3クロスバックのインテリア

DS 3クロスバック グランシック

DS 3クロスバック グランシック

パリの名所にインスピレーションを受け、2つのテーマでデザインされたDS3クロスバックのインテリアは、グレードによって使用される素材が異なります。So Chicグレードにはバスチーユファブリック、Grand Chicグレードにはバスチーユレザーが採用されます。

ダイヤモンドパターンを採用したコックピット中央部のスイッチもおしゃれで、タッチスクリーンはAndroid Auto/Apple CarPlayに対応し、スマホアプリを操作できます。

リアシートの居住性は、大柄な大人が乗り込んだ場合、レッグスペースに余裕がなく、これは、全長4,120mmというコンパクトなサイズ、クーペ風のデザインによるものでしょう。

DS 3クロスバックのエクステリア

全高1,550mmというサイズは前述したように立体駐車場に入るサイズなので、街乗りにはとてもありがたいサイズ感となります。独特なヘッドライトとデイライトと共に目を引くフロントマスクは、グリルの周りにメッキ部分が多用されているので高級感が漂います。

DS 3クロスバックのグレード構成は、「So Chic」「Grand Chic」となります。最上級クラスとなるGrand Chicには、DS マトリクスLEDビジョンヘッドライトという配光モードを速度や前走車に合わせて可変させられるアダプティブヘッドライトが標準装備されます。

Grand Chicの足元は、2,560mmというホイールベースに対して、215/55R18の大径タイヤは、SUVらしさをかもし出します。

特筆したいのはドアハンドルです。普段は格納されており、キーを持つ人が近づくとポップアップします。施錠もキーを持って離れると作動する仕組みになっています。

ボディカラーはメタリックな8色がラインナップ。2トーンカラーが基本で、ボディカラーに応じてルーフカラーが選択できます。

DS 3クロスバックの新車、中古車価格

DS 3クロスバックの新車価格

DS 3クロスバックの新車価格をグレード別にご紹介しましょう。

【EV】

DS 3CROSSBACK E-TENSE Grand Chic
4,854,546円


【ガソリン車】

DS 3CROSSBACK So Chic
3,390,910円
DS 3CROSSBACK GRAND CHIC
3,872,728円

DS Automobiles公式サイトより(2021年4月現在)

エクステリアはグレード間で大きな違いはありません。細かい所でいくとホイールのサイズアップなどになります。

インテリアに関しては、シートがファブリックからレザーに変わる点が大きな変更です。

DS 3クロスバックの中古車価格

DS3クロスバックの中古車価格についても見ていきましょう。

【EV】

DS 3CROSSBACK E-TENSE
440万円台~470万円台


【ガソリン車】

DS 3CROSSBACK So Chic
210万円台~310万円台
DS 3CROSSBACK GRAND CHIC
260万円台~410万円台

※情報は車情報サイトresponse中古車価格より(2021年4月現在)
※表示価格は車両本体価格です。

外車だけあって少し高い価格となっており、210~410万円台となっています。EVとなると価格は400万円台で推移しています。

DS 3クロスバックは買い?

DSブランド自体、メジャーとはいえないブランドになりますが、それを購入する方にとっては、人と被らないクルマ選びが楽しめます。個性的なエクステリアとインテリアに、購入した人の所有欲を満たしてくれるクルマとの評価が多く、希少性が極めて高いことから優越感を抱くことも。

走行性ではつながりがスムーズな8ATなので、燃費に配慮している点も大きく、3気筒エンジンですが吹け上りが良いのもDS3クロスバックの魅力でしょう。

DS 3クロスバックのライバルは?

グループPSAからするとライバルはアウディQ2のようです。DS 3クロスバックの価格を見ると、売れ筋であろうSo Chicは370万円のアウディより控えめな設定にしています。

エンジンバリエーションに4気筒が存在するアウディですが、他のQシリーズと異なりQ2だけはクワトロの設定がないので、性能面での差はそれほどありません。

まとめ

DS 3クロスバック

DS 3クロスバック

街乗りしていると目を引くDS 3クロスバックは、SUVでありながら女性の愛車としても輝ける1台です。飛び出し感のある元気なエンジンとシトロエン由来の柔らかなサスペンションの組み合わせを持つDS 3クロスバックで、フランス車を操作する悦に入りこんでみませんか。

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