マツダ プレマシーとは?
マツダ5(プレマシー)
マツダ プレマシーとは自動車メーカーマツダにより、1999年から製造販売が行なわれたコンパクトミニバンとなります。初代プレマシーは5ナンバーサイズで設計されており、コンパクトカーを意識して製造開発されました。
その後、モデルチェンジによりコンパクトな使いやすさより、ファミリーカーとして使いやすさをイメージして3ナンバーへと変わっています。
室内にゆとりの間を造り出し居住空間の向上によって、ミニバンの激戦時代真っ只中にカーライフとしてユーザーからの人気を集めてきました。
プレマシーはマツダの車種としてスタイリッシュなデザイン性、ミニバンらしからぬ走行性能、環境性能を確実に進化させてきましたが、2018年には生産終了と終止符を打ちました。
■マツダ プレマシーの評判
プレマシーはなかなかの好評判を得ています。一人でドライビングを楽しむのもよし、家族で楽しむにもよしと「プレマシーを購入してよかった」などの情報が多く、仕事から私生活、休日のお出かけなど様々な面で活躍できる車種となっています。
このようなクルマユーザーからの評判バランスを維持することは、かなり難しいとされています。そんな不満要素が出る前に、マツダは改良を加えていきました。
時代の流れに乗り切れなかったプレマシー
マツダ5(プレマシー)米国仕様
これまで紹介したように、優れた車種なのですがプレマシーが製造販売終了ということは、やはり何らかの理由があり、その先へと進み出すことができなかったのでしょう。それには2つの理由が考えられます。
1つは開発コストへの負担があったこと、もう1つはブームの流れに追い付けなかった、ということです。
マツダは自動車メーカーとして有名ではありますが、他車と比較すると小会社となっているため、ミニバンという激戦区では他車のように、製造開発へ高額な費用を掛けて生き延びることが厳しい状況とされていました。
そのため、マツダはプレマシーの撤退とともに、ミニバン市場のジャンルからも撤退をしていくこととなりました。
さらに、現在ではSUVブームを筆頭にハイブリッド、EV(電気自動車)など環境配慮技術へと自動車市場のブームは流れ始めています。その流れにプレマシーは一歩乗り遅れたことが原因で、製造販売の終了と痛手を負いました。
どんなに優れた技術を施された車種であっても、一歩でも遅れることなくその時代のブームの流れに乗らなければ、消えていってしまいます。このことにより、自動車業界が厳しい争いの場となっていることが分かります。
■マツダ プレマシーのエクステリア
3代目プレマシーでは、先代から燃費、手頃なサイズを維持しつつ、新たに「NAGARE(流れ)」造形を内外装に採用することで、イメージを一新しています。
プレマシーのデザイン性はスタイリッシュだけに拘っただけではなく、凄いのは何と言ってもダイナミクスではないかと思います。Cd値0.30という、ミニバンジャンル上では驚異的な空力性能をもっています。
正面フロントデザインもマツダ車であるインパクトが伝わりやすく、シグネチャーである5角形のグリルが印象的です。
■マツダ プレマシーのインテリア
短時間の移動なら我慢するというようなきつさを感じる内装ではなく、広々した空間で車中泊にも適した車種として使用可能でしょう。
コンパクトミニバンということで、3列目の最後部シートは「補助席」としての使用位置づけとなっています。
マツダ プレマシーの中古価格
初代(1999年4月〜2005年1月生産モデル) | 中古平均価格 25.5万円 |
2代目(2005年2月〜2010年6月生産モデル) | 中古平均価格 23.5万円 |
3代目(2010年7月〜2017年12月生産モデル) | 中古平均価格 54.2万円 |
※情報は車情報サイトresponse中古車価格より(2021年1月現在)
2021年1月現在、2代目モデルでは10万円以下の車両本体価格から在庫が確認できるなど、7人乗りの使い勝手の良さを思えばかなりお安めな中古車相場となっています。
まだ間に合うマツダ プレマシーの購入の仕方
プレマシー インテリア
プレマシーは製造販売終了してそこまでの年月は経っておらず、まだ中古車販売店でも購入可能な車種となっています。そのためさまざまな年式・グレードを見つけることができます。
満足度が高いのは2013年1月以降後期型とされ、スカイアクティブ技術(超高圧縮比ガソリンエンジン+最新6速AT)が搭載されているグレードとなっています。
お好みの年式・グレード・オプションまで絞り込んでから、その後にカラーバリエーションを選択すると、自分の好みに合ったプレマシーまで近づくことが出来ると思います。
マツダ プレマシーの後継車
マツダ CX-8
ミニバンからの撤退後にマツダはプレマシーの後継車として、市場にCX-8を筆頭に参戦の道を切り開き始めています。
全長4,900mm、全幅1,840mm、全高1,730mmの大型ボディと3列シートを採用し、最大乗員数7人と室内はミニバン並みの広さを誇り、ミニバンユーザーも納得の車種となっています。
デザインはロングノーズでスポーティな外観が印象的となっており、走行性能としてもパワフルなディーゼルエンジンやガソリンターボエンジンが選べますし、ハンドリングもシャープに切れることから、ミニバンよりスポーティな走りを実現しています。
このようにマツダのアイデンティティが多く備わったCX-8は、プレマシーの後継車としても将来的な活躍が期待できる一台となっています。
今後のマツダの戦略
マツダ5 プレマシー
現在の自動車経済は、新型コロナウイルスの影響により、世界各地のあらゆる自動車メーカーが痛手を負っています。マツダも例外ではなく、前年同期比で販売台数が半減した月もあったなど、赤字状態となっています。
今後、この赤字を取り戻すには長い年月が掛かると考えられているため、ユーザーニーズに対応した性能、装備などを製造せざるを得ないでしょう。
まずは現在の不安定な現状をどうにか安定させるために、これから訪れるEV(電気自動車)、エコテクノロジーへ力を入れることが考えられています。
国内だけではなく欧州等でも販売予定とされ、販売台数を増やして収入源を確保し、それをさらに次の車種へと注ぎ込んでいくという戦略方法になるでしょう。
ここで流れに乗り遅れてしまっては倒産まで考えられる時代とも言われており、そうならないようにマツダの開発技術を搭載された車種が、市場に現れる可能性も考えられています。
まとめ
マツダ プレマシー
マツダ プレマシーは車内空間が広く、欠点が少ない車種となります。製造販売が終了してしまったのもブームの流れに乗れなかっただけであり、今でもミニバンを求める方におススメできる車種となります。