マツダ CX-8はどんなクルマ?
マツダ CX-8 エクスクルーシブモード
マツダCX-8は、マツダの日本国内向けクロスオーバーSUVの最上位モデルであり、国内向けのマツダ車としては唯一の3列シート車でもあります。
マツダはミニバンのプレマシーとビアンテの販売を終了させ、ミニバンに替わる新たな市場を作る目的で3列シートSUVのCX-8をデビューさせました。
CX-8の室内は、3列目シートを補助席的なものではなく、ミニバンのように6人/7人がゆったりと乗れる居住空間となっています。
エンジンは発売当初2.2L直列4気筒のディーゼルターボエンジン「SKYACTIV-D 2.2」のみでしたが、2018年10月に、2.5L直列4気筒ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G 2.5」と2.5L直列4気筒ガソリンターボエンジンの「SKYACTIV-G 2.5T」が追加設定されています。
マツダ CX-8 改良新型 荷室
また、ラゲッジルームは、3列目シート使用時でも239L、3列目シートを倒すと572Lという容量を確保しています。さらに、荷室のトランクボード下には307mmの深さのサブトランクもあります。
■CX-8のグレードと価格
マツダ CX-8 改良新型 3列目シート
CX-8のグレードは非常に多いのですが、基本は2.5Lガソリンエンジンとターボエンジン。そしてディーゼルエンジンという3つのエンジン別のグレードです。
CX-8の車種選びにおいては、このエンジン選びが決まれば、あとは支払い可能な金額のグレードを選ぶだけです。
現在、CX-8には特別仕様車が多く設定されており、お買い得感があるのでおすすめです。
CX-8メーカー希望小売り価格(消費税抜き)
グレード名 | エンジン種類 | 2WD | 4WD | |
25S | SKYACTIV-G 2.5 | 2,722,000円 | 2,937,000円 | |
25S Smart Edition | SKYACTIV-G 2.5(ガソリン) |
| 3,067,000円 | |
25S PROACTIVE | SKYACTIV-G 2.5(ガソリン) | 3,445,200円 | 3,347,000円 | |
25S Black Tone Edition | SKYACTIV-G 2.5(ガソリン) | 3,288,000円 | 3,503,000円 | |
25S L Package | SKYACTIV-G 2.5(ガソリン) | 3,999,600円 | 3,851,000円 | |
25S 100周年特別記念車 | SKYACTIV-G 2.5(ガソリン) | 4,082,000円 | 4,297,000円 | |
25T Exclusive Mode | SKYACTIV-G 2.5T(ターボ) | 4,180,000円 | 4,395,000円 | |
25T 100周年特別記念車 | SKYACTIV-G 2.5T(ターボ) | 4,430,000円 | 4,645,000円 | |
XD | SKYACTIV-D 2.2(ディーゼル) | 3,070,000円 | 3,285,000円 | |
XD Smart Edition | SKYACTIV-D 2.2(ディーゼル) | 3,200,000円 | 3,415,000円 | |
XD PROACTIVE | SKYACTIV-D 2.2(ディーゼル) | 3,480,000円 | 3,695,000円 | |
XD Black Tone Edition | SKYACTIV-D 2.2(ディーゼル) | 3,636,000円 | 3,851,000円 | |
XD L Package | SKYACTIV-D 2.2(ディーゼル) | 3,984,000円 | 4,199,000円 | |
XD Exclusive Mode | SKYACTIV-D 2.2(ディーゼル) | 4,180,000円 | 4,395,000円 | |
XD 100周年特別記念車 | SKYACTIV-D 2.2(ディーゼル) | 4,430,000円 | 4,645,000円 |
上記価格は2020年12月現在のメーカー公式サイトによります。
■CX-8のスペック
マツダ CX-8 改良新型 ダッシュボード
全長×全幅×全高 | 4,900mm×1,840mm×1,730mm |
室内長×室内幅×室内高 | 2,690mm×1,540mm×1,250mm(サンルーフ車は1,196mm) |
乗車定員 | 6~7人 |
エンジン種類 | 最高出力 | 最大トルク |
SKYACTIV-G 2.5 | 140kw(190PS)/6,000rpm | 225N・m(25.7kgf・m)/4,000rpm |
SKYACTIV-G 2.5T | - | - |
SKYACTIV-D 2.2 | 147kw(200PS)/4,000rpm | 450N・m(45.9kgf・m)/2,000rpm |
WLTCモード燃費 | JC08モード燃費 | |
SKYACTIV-G 2.5 | 12.2~12.4km/L | 13.2~13.4km/L |
SKYACTIV-G 2.5T | - | - |
SKYACTIV-D 2.2 | 15.4~15.8km/L |
上記スペックは2020年12月現在のメーカー公式サイトによります。
商品改良された最新のCX-8
マツダ CX-8 エクスクルーシブモード
マツダ CX-8 改良新型 インテリア
12月17日に発売されたCX-8の改良モデルは、従来モデルからどこが改良されたのでしょうか。
走行性能については、SKYACTIV-D 2.2の最高出力を190psから200psに向上し、アクセルペダルの操作力を最適化することで、ディーゼルエンジンの強力なトルクを意のままにコントロールできるように改良されています。
ガソリンエンジンのSKYACTIV-DRIVE(6AT)では,エンジンとトランスミッションの制御技術をアップデートし、これまでよりも加速力が瞬時に発揮するようにサポートするようになりました。
機能では、パワーリフトゲートを搭載。フロントコンソールには、Qi規格対応ワイヤレスチャージャーを設定したことと、マツダコネクトを最新化、センターディスプレイのサイズも10.25インチに拡大しています。
さらに全タイプに「マイ・マツダ」との連携による利便性向上や緊急通報サービスなどによりユーザーをサポートすることが出来るようになっています。
また、Lパッケージ、エクスクルーシブモード、100周年特別記念車といった上位グレードのフロントグリルの形状を変更し、エレガントな質感の「プラチナクォーツメタリック」を新設定しました。
さらに、最上位グレード「エクスクルーシブモード」で7人乗り仕様が新たに設定されています。
CX-8のおすすめグレードは「スマートエディション」
マツダ CX-8 スマートエディション(改良前モデル)
CX-8は装備の充実した最上級グレードでは500万円前後という高額設定のため、ミニバンからの乗り換えたいユーザーにとっては手が出しずらい傾向になっていました。
そこで投入されたのが「スマートエディション」です。装備を充実させた上で、エントリーグレードでは300万円切り、4WDでも323万というお買い得な特別仕様車となっています。「スマートエディション」は今回の商品改良後も設定されています。
装備では、ベース車両ではオプション扱いのスマートブレーキサポート&マツダレーダークルーズコントロール(全車即追従機能付)などが標準装備されるほか、アダプティブLEDヘッドライトやアクティブドライビングディスプレイといった、上位グレードのプロアクティブに迫るような豪華装備の数々が備わるのがうれしいポイントです。
また、パワーリフトゲートも新たにオプション設定されるなど、利便性を向上させました。
この装備と値段なら、CX-8を選ぶ人もきっと多くいることでしょう。
一味違う上級グレード「エクスクルーシブモード」とは?
マツダ CX-8 エクスクルーシブモード
CX-8には「Lパッケージ」という上位グレードがありますが、エクスクルーシブモードは他モデルとの差別化をもっと強調した上級モデルのプレミアムモデルという位置付けのグレードとなります。
ボディカラーには、深みのある質感に水晶のような透明感もある上品な色合いの「プラチナクォーツメタリック」という新色が追加されました。
さらに専用装備として、19インチアルミホイールは専用の高輝度塗装仕様に変更され、フロントバンパー下部にガーニッシュを付し、新形状のテールパイプを採用しました。
そしてインテリアは、シートにナッパレザーが採用され、シートバックサイドには独自のキルティングパターンやブラックパイプのアクセントがあるなど、質感の高いモダンな作りこみとなっています。
これまでも上質感あるエクステリアとインテリアだったCX-8が、このエクスクルーシブモードでさらにプレミアム感が増して輸入車にも負けないモデルとなっています。
2018年式 マツダ CX-8
CX-8のライバル
■メルセデスベンツ GLB
メルセデスベンツ GLB
GLBはスクエアなデザインと高い悪路走破性を持つSUVでありながら、広い室内空間と7人乗車を標準となっているなど、CX-8のライバルとなりえる車種です。
2列目シートは140mm調整が可能な40:20:40分割の前後スライド機構を装備し、ロック解除レバー操作で、前に倒してスライドすることで、3列目シートの乗り降りも楽になっています。
エンジンは、2.0L直列4気筒クリーンディーゼルターボと、2.0L直列4気筒ガソリンターボがラインナップされています。優れた悪路走破性能と取り回ししやすいサイズが魅力のGLBですが、コンパクトがゆえに室内の快適性はCX-8には及ばないようです。
メルセデスベンツ GLB 3列目シート
全長×全幅×全高 | 4,640/4,650mm×1,845mm×1,700mm |
乗車定員 | 7人 |
最高出力 | 最大トルク | |
直列4気筒2.0Lディーゼル | 110kw(150PS) | 320N・m(32.6kgf・m) |
直列4気筒2.0Lガソリン | 165kW (224PS) | 350N・m (35.7kgf・m) |
グレード | エンジン種類 | WLTCモード燃費 |
GLB 200 d | 直列4気筒2.0Lディーゼル | 17.5km/L |
GLB 250 4MATIC Sports | 直列4気筒2.0Lガソリン | 12.0km/L |
上記スペックは2020年12月現在のメーカー公式サイトによります。
■プジョー5008
プジョー 5008
5008はもともとミニバンだっただけに、室内の広さと快適性にはこだわっているSUVです。
ベースとなった3008よりもホイールベースを伸ばして大人7人がゆったりと座れる3列シートを確保し、2列目シートは独立3座でそれぞれ前後スライドとリクライニングが可能となっています。
また、荷室容量は5人乗車時では762L、2列目シートを畳めば1,862Lの積載容量を実現し、さらに3列目シートは取り外し可能となっているのが特徴です。
国産車ともドイツ車とも違う、フレンチSUVの世界を味わえる車がプジョー5008です。
プジョー 5008
全長×全幅×全高 | 4,640mm×1,840mm×1,650mm |
乗車定員 | 7人 |
最高出力 | 最大トルク | |
直列4気筒2.0Lディーゼル | 130kw(177PS)/3,750rpm | 400N・m/2,000rpm |
直列4気筒1.6Lガソリンターボ | 133kW (180PS)/5,500rpm | 250N・m /1,650rpm |
WLTCモード燃費 | JC08モード燃費 | |
1.6Lガソリンターボ車 | 13.4km/L | 14.3km/L |
2.0Lディーゼル車 | 16.6km/L | 21.2km/L |
上記スペックは2020年12月現在のメーカー公式サイトによります。
まとめ
マツダCX-8をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
つぎつぎと新しいSUVが登場する中でも、CX-8のような3列シートのSUVは意外と貴重な存在。したがって、ミニバンのような使い方ができる国産SUVを探している人は、マツダCX-8がぴったりかもしれませんね。