カーワックスとは?
《写真提供:response》Photo by シュアラスター[写真02] シュアラスター『マンハッタンゴールドワックス』
車は日焼けするということを知っていますか。また「酸性雨」という言葉を聞いたことはありませんか?車を屋根付きの車庫やガレージに保管せず、雨ざらしの駐車場に停めていることはないでしょうか?
保管方法によっては車は日焼けしています。長い間何の手だてもせずに放置しておくと車のボディの退色や、酷い場合には塗装が剥離することもあります。
一度傷んだ塗装のダメージは回復がとても難しいでしょう。こうなる前に車を外因から守り、綺麗な艶のあるまま永く維持するにはいくつかの手段があります。最も簡単な方法はこまめにワックスを施すことでしょう。
残念ながら洗車だけでは、この日焼けや酸性雨といった外因から車を守ることはできない場合が多くあります。洗車するごとにワックスをかけるくらいのちょっとした心遣いで、見違えるほど車の輝きは維持できます。
カーワックスとは車のボディ表面を保護する物質なので、ボディに汚れをつきにくくしてくれるだけでなく、太陽からの紫外線などによる日焼けや退色を防ぐ役割もあります。
洗車した後ワックスを車に施すだけで、車のボディは驚くほど長く新車に近い輝きを維持することができます。また車を埃などから守り、汚れを近づけにくくなります。
今回はこのカーワックスについて見てまいりましょう。
カーワックスの効果
《写真提供:response》《撮影 佐藤耕一》X-MAL1デモンストレーションの様子(DIYショー2017)
先にも述べたとおり、ワックスの効果は汚れを寄せ付けにくくするばかりではなく、劣化からボディを守る働きもあります。紫外線から車を守り、雨や埃などから車の汚れを最小限に留める効果があり、車をいつも新車のときのような輝きに近づけてくれます。
そればかりではありません。ワックスを掛ける事を習慣にすると、車の寿命を延ばす事にもつながっていきます。ワックスをかけるという事は車全体をよく見るという事になるからです。
具体的には車の異常をいち早く見つけることも出来ます。洗車してワックスをかけるという事は、それだけ長い時間車に触れて確認すると言う事になります。また、ボディの小さな傷にも気づくことになるでしょう。
傷が小さいうちに気づくことができれば、大がかりな板金塗装を行なわなくても、タッチペンなどの補修でも充分たります。これは大きな出費を抑える事にも繋がります。
また洗車やワックスをかけるときには、タイヤなどにも目が行きます。これはタイヤの異常にも気づく機会が増えるという事になります。このように、ワックスをかけるという事はボディのみならず車全体の様子も把握できます。
ワックスをかけるということは一見ボディの為だけのものに見られがちですが、視野を大きくすると、車のコンディションを肌で感じる事ができ、言い換えれば最も初歩的な整備と言えるものではないでしょうか。これもワックスがけの効果といえます。
とはいえワックスがけの一番の目的は、ボディの塗装の保護という事は間違いありません。いつまでも綺麗な塗装の車は価値も違ってきます。何よりも埃や汚れだらけの車と比べ、乗っていて気持ちが良くなります。
カーワックスの選び方
《写真提供:response》ポルシェ クラシックカーケアキット
カーワックスには幾通りの種類があります。車のカラーと同じだけワックスの種類があると言っても過言ではありません。それでもあえて分別するならダークカラーの車、ライトカラーの車、メタリックカラーの車などで分類できるでしょう。
カーワックスの使用に際しては、よく選んで車に適したものを使用することをおススメします。なんでも良いというチョイスはかえって効果が半減したり、まったく効果のないものになったりする可能性があります。
また季節によりワックスのタイプも変えたほうが効率が良くなる場合があります。液状タイプのワックスが良い季節もあれば、固形タイプのものが適している場合があることも知識として持っておくといいでしょう。ワックスをかける上でも役立つことと思います。
カーワックスの選び方として気になることのひとつに価格があげられます。確かに現在ではカーワックスもお手軽に入手出来るようになりました。一番安く入手出来る方法は量販店やディスカウントショップで購入すると安く購入できます。
現在では国内で購入する場合、あまりに酷い粗悪品を販売しているところはないようですが、販売員の知識などはやはり車用品専門店などと比べると乏しいようです。購入したいものが既に決まっている場合であれば問題ないかもしれませんが、アドバイスがほしい場合はやはり専門店での購入が望ましいでしょう。
一度購入すれば殆どの場合何度か使う事ができる商品になるので、よく調べ詳しい方にアドバイスを受けつつ、車に最適なワックスを探してみてください。
カーワックスのかけ方
《写真提供:response》マンハッタンゴールド(シュアラスター)
むらなく均等に塗るこれがワックスの基本ですが、なかなか最初は上手くいかないものです。どうすれば上手くワックスを塗ることが出来るのでしょうか?
まず基本となる道具は最低限そろえましょう。ワックスを上手に塗るためにはスポンジが必要になります。商品の中にはスポンジが最初から付いているものもあります。
出来るなら塗り専用のスポンジを用意しておく方が良いでしょう。まずワックスを塗るスポンジに水をつけ良く絞って用います。そしてそのスポンジでワックスをスポンジに均等になるよう掬います。
ワックスをボディに塗っていきます。その際あまり力を入れすぎて、こすったりしないように塗るのがコツになります。こすりすぎてボディに傷がつくことは避けたいものです。
塗り方は円を書くように塗る方法が一般的と思われがちですが、ワックスはヨコヨコ・タテタテと一定方向に塗るのが基本となります。塗る際にはワックスの厚さにも気を付けましょう。出来る限り均等になるように塗ってください。あまり厚く塗る必要はありません。
一気に全体に塗るよりも、パーツ毎に塗っていくほうが綺麗に仕上がります。ワックスが少し白くなってきたら拭き取りましょう。拭き取りには専用のクロスなど柔らかい物を用いましょう。これで終了になります。
最後の仕上げに超極細繊維のクロスなどを用いて拭きとれば新車の輝きが蘇ってきます。
カーワックス人気の10選
《写真提供:response》Photo by スリーエムジャパン[写真03] マグアイアーズ『アルティメット ペーストワックス』
Amazonや楽天で人気の高いワックスをご紹介します。参考にしてください。
■シュアラスター マンハッタンゴールド ワックス ジュニア
ワックスの素材にこだわりのある方向けのワックスになります。世界でも評価の高いブラジル産カルナバ蝋から採取された、純度の高い天然カルナバ蝋をブレンドした最高級の部類のワックスとなります。
■ソフト99(SOFT99)カーワックス 極WAX 白の極
最先端のケミカル技術と、厳選された素材で作られたワックスになります。特に艶の仕上がりを重視する方でホワイトパール色の車向けの商品となります。
■SOFT99(ソフト99 ) ミラーシャイン
一番の特徴はふき取り不要で、付属のマイクロファイバーで塗りこむだけで綺麗な艶を出すことができます。また、乾燥待ちの時間もなく耐久期間もおおよそ3か月と長くもつのも特徴となっています。
■RINREI(リンレイ) ジャパンワックス
日本の気候や風土にあったワックスだと言えるでしょう。材質はカルナバ蝋と木蝋の混合で、長期間の光沢と防水性能があり、持続力が特徴のワックスとなっています。
■クリンビュー イオンコートグロッシー
特徴は、高純度のカルナバワックスとイオン配合レジンの組み合わせによる高い性能で、固形ワックスの撥水性能と、艶出し効果を両立させたワックスになります。
■シュアラスター クイックワックス
天然カルナバ蝋をブレンドした深みと艶のある輝き、撥水性をスプレータイプで実現しました。水を使わず洗車とワックスがけができ、ワックスが掛かっている車のメンテナンスにも使用することができます。
■3M クイックワックス
特徴は光沢が深くて紫外線にも強くなおかつ湿気対策にもなります。スプレーした後ふき取るだけの簡単仕上げで、十分効果を得ることができます。
■WILLSON(ウィルソン) ニューウイルソン
ワックスを掛ける際のスポンジへの取り具合や、ボディへの塗り延ばし感は非常に良く、他のワックスに比べ撥水効果は大いに期待できるワックスとなります。
■ シュアラスター スーパースター
カルナバ蝋ワックスの代名詞的なシュアラスターワックスの、シンボルともいえるワックスになります。青いパッケージでお馴染みのシュアラスター社のワックスの中でも、耐久性に優れているのがこのスーパースターです。
■SOFT99(ソフト99 ) 激防水
新開発の耐久防水樹脂、耐水FSIレジンが、風や雨さらに酸性雨から車を守ります。撥水・防水機能は軽い洗車なら10回以上は耐えられる耐久性があります。
まとめ
水を使わずに洗車とワックス
最後にワックスはどれくらいの期間でかければよいでしょうか?正しいワックスのかけ方であれば掛け過ぎという事は無いでしょう。雨が降った次の日にはワックスをかけるといった方もいます。
ワックスがけは正直面倒くさい作業ですが、手間を掛ければかけるほどその出来栄えには差が出てくるものです。せっかくワックスをかけるのであれば、最高の仕上げを目指して頑張るのも、有意義な時間の使い方ではないでしょうか。