車用ポリッシャーとは
スポンジバフとポリッシャー
車は定期的に洗車することによって綺麗な状態を保つことができます。
愛車はいつまでも綺麗な状態を保ちたいものです。そのため、洗車に凝っているという方も多いのではないでしょうか。今日では洗車を便利にしてくれるアイテムがいくつも登場しており、ポリッシャーもそのひとつです。
新しい車であれば、手洗いでも十分に綺麗な状態にすることができます。しかし、長く乗り続けていると次第に車のつやがなくなってしまうものです。さらに比較的新しい車であってもしばらく洗車をしないでいると水垢などが付着して、手洗いでは簡単に汚れを落とすことができなくなってしまいます。そこで、ポリッシャーが活躍してくれるのです。
ここではまずポリッシャーとはどういった道具で、どのように使用できるのかをご紹介します。
■ポリッシャーの仕組みと使い方
ポリッシャーとは、車の表面を研磨して水垢などのしつこい汚れを落とすための電動工具の一種です。手作業でも研磨は可能ですが、ポリッシャーを使用することによって短時間で汚れを落とすことができます。
ポリッシャーの仕組みはとてもシンプルで、もっとも一般的なのは付属しているパフやスポンジなどを回転させることによって磨くといった形になります。
■ポリッシャー使用のメリット・デメリット
ポリッシャー使用のメリットは「短時間で車をしっかりと磨くことができる」という点です。手作業で車のボディを研磨するには、かなりの時間や労力が必要となります。加えて、人力では均等に磨くことが難しいというケースもあります。それに対して、ポリッシャーを使用すれば短時間で均等に車の表面を磨くことが可能となります。
さらに、単なる洗車のみでなくワックスがけやコーティングなどにも使用することができるという点もメリットのひとつといえます。これらも手作業で行うことが可能ですが、ポリッシャーを使用することによって全体により均等に塗り込むことができ、仕上がりが非常に綺麗になります。
一方で、ポリッシャーの使用にはいくつかのデメリットがあります。
まず、もっとも注意しなければならないのが正しく使用することができなかったり、力を入れすぎたりすると車の塗装に傷がつくことがある点です。
さらに同じ場所に連続してかけすぎると、摩擦によって熱が発生して塗装を劣化させてしまう恐れもあります。そのため、使用するためにはある程度の慣れが必要となります。
加えて、埃などが多い場所で使用した場合も塗装に傷がついてしまう恐れがあるため、洗車場所を選ばなければならないという点もデメリットのひとつです。
このようにポリッシャーにはメリットとデメリットの両方がありますので、それぞれをしっかりと頭に入れた上で使用すべきか検討するようにしましょう。
■素人でも扱えるもの?
ポリッシャーはそれほど扱いの難しい道具というわけではありません。とはいえ、微妙な力加減が求められますので、綺麗に仕上げるためにはある程度の慣れが必要です。そのため、最初できるだけ目立たない部位で試してみるのがおすすめです。
ポリッシャーの選び方については以下で詳しく説明しますが、回転数を細かく調整できるタイプのものであれば初心者の方でも比較的扱いやすいでしょう。
ポリッシャーによって使い方も異なりますので、使用前には説明書などを確認して正しい使い方を身につけることが大切です。
ポリッシャーの選び方
どうやって選べばいい?
近年では家庭でもポリッシャーを使った洗車を行うケースが多くなり、需要が高まっていることから種類も増えています。そのため、どれを選べばいいのかわからないという方も多いでしょう。続いては、ポリッシャー選びのポイントをご紹介します。
■ポリッシャーの種類
ポリッシャーにはいくつかの種類があり、それぞれが異なった特徴を持っています。
もっともシンプルな、一方向への単一回転のみで研磨を行う方式のものが「シングルアクション」です。研磨力は非常に高い一方で摩擦熱や磨き傷などがつきやすいというデメリットもあります。
そして回転に変則的な動きを加えて研磨を行うタイプのものが「ランダムアクション」です。シングルアクションと比較すると研磨力はやや劣りますが、磨き傷などがつきにくいのが特徴です。
加えて、研磨力が低いものの、もっとも磨き傷などがつきにくいタイプが「ダブルアクション」です。プロの現場などでは最終仕上げに使用されるタイプです。傷がつきにくいこともあって、初心者の方も使いやすいでしょう。
ポリッシャーは種類によって使い勝手が異なりますし、仕上がりにも差がでますので購入前にどのタイプが適しているかを確認しておきましょう。
■回転数による違い
回転数によっても、ポリッシャーの使い勝手に差がでます。回転数が高ければそれだけ研磨力は高くなりますが、同時に傷がつきやすく、摩擦による熱が発生しやすくなってしまいます。一方で、回転数が低ければ研磨力は落ちるもののその分だけ扱いやすくなります。
初心者の方の場合、回転数が高いと扱いにくくなりますので注意が必要です。最近では回転数を調整できるタイプのポリッシャーも増えていますので、できるだけ幅広い用途で使用したいのであれば調整できるものを選ぶといいでしょう。
■使いやすいポリッシャーとは
ポリッシャーの使いやすさの感覚は人によって異なりますが、微妙な力加減が必要な道具ですので取り回しのしやすいコンパクトで軽量なものがおすすめです。
使いやすさの点ではコードの有無も重要なポイントです。コードつきのものであれば連続で長時間使用することができますが、電源がない場所では使えないというデメリットがあります。加えて、コードが邪魔になって取り回しにくくなります。
一方で、充電式のコードレスタイプであれば電源のない場所でも使用できますし、コードが邪魔になることがなく取り回しがしやすいというメリットがあります。しかし、バッテリーが搭載されている分だけ重量が重くなってしまうという点がデメリットです。
おすすめのポリッシャー15選
ここでは、具体的におすすめのポリッシャーをピックアップしてご紹介します。ポリッシャーの購入を検討しているものの、どれを選べばいいのかわからないという方は参考にしてみてください。
■1. リョービ RSE-1250
老舗電気工具メーカーとして知られるリョービのポリッシャーです。ランダムアクションタイプなので、十分な研磨力がありながら傷がつきにくく、初心者の方にも扱いやすいアイテムとなっています。
洗車のみではなく木工研削など多用途で使用することができるため、DIYなどでも使用したいという方にもおすすめです。ポリシングスポンジも付属していますので、すぐに使用できるという点もうれしいポイントとなっています。
コードつきのタイプですが、その分本体はコンパクトで軽量設計です。さらに回転数もダイヤルで簡単に調整できますので、はじめての方でも使用しやすいでしょう。
■2. EARTH MAN EP-300A
コストパフォーマンスの高い電動工具などで知られるアースマンの電動ポリッシャーです。スポンジパッドや各種パッドカバー、ワックス用のヘラなどまで付属しているフルセットながら実売価格は4,000円台と、初心者の方でも購入しやすい価格帯に抑えられています。
こちらもランダムアクションタイプになっていますので、磨き傷などがつきにくく初心者の方にも安心です。無段階変速スイッチがついており、回転数を自由に調整できるという点もポイントです。ハンドルが2カ所についていて力の調整もしやすいため、使いやすいポリッシャーを探しているという方にもおすすめです。
■3. マキタ PV7001C
電気工具をはじめとして、近年では高品質な家電品メーカーとしても知られるようになったマキタのポリッシャーです。価格帯としては実売価格で2万円オーバーと、今回ご紹介したアイテムの中では高価ですが、その分品質や耐久性は抜群です。
電子制御機能が搭載されていますので、負荷をかけても回転数が落ちにくいことからとても高い研磨力を実現しています。全体の重量バランスも計算されていますのでフラットに力をかけやすく、全体をしっかりと磨き上げることができます。
有名メーカー製だけあってパッドなどの消耗品やアタッチメントの種類が豊富なので、さまざまな用途で使用したいという方におすすめです。
■4. プロスタッフ 電動ポリッシャー
コストパフォーマンス抜群のダブルアクション方式のポリッシャーです。軽量かつコンパクトな設計ですので、初心者の方でも取り回しやすいデザインに仕上がっています。
比較的研磨力の低いダブルアクション方式ですが、高速回転にも対応しているため短時間で車を磨き上げることができます。
こちらもコードつきのタイプですが標準でコード長は10mとなっていますので、延長コードを使用しなくてもさまざまな場所で使用できるという点もうれしいポイントです。安価でも綺麗に仕上げることができるダブルアクションポリッシャーが欲しいという方におすすめです。
■5. KIMO QM-5001
電源がない場所でも気軽に使用することができるコードレスタイプのポリッシャーです。バッテリータイプながら最大回転数3,000RPMを実現しており、トルクもありますのでしっかりと研磨することができます。
回転速度も5段階に調整することができますので、しつこい汚れ落としから仕上げまで幅広く使用できるという点もポイントです。
パッドなども付属していますので、充電すればすぐに使用することができます。ワイヤレスタイプながら実売価格で7,000円前後というコストパフォーマンスも魅力的です。
■6. FOCUSMART FMTCWQD400
FOCUSMART FMTCWQD400は、車のワックスがけや研磨を効率的にできるシガーソケットを電源とした電動ポリッシャーです。DC12Vのシガーソケットに接続し、スイッチを入れるだけで使用でき、複雑な操作は入りません。
電源コードは約4.5mあるので、ほとんどの車はボンネットからトランクまで使用可能。2種類の専用パフが付属されており、用途に合わせて使用できます。
■7. CAR'S GIFT CL-LS52200
6速可変速度コントロールダイヤルが特徴のCAR'S GIFTによる電動ポリッシャーです。500〜2,200rpmの速度調整が可能で、車はもちろん、ボート、大理石、床など対象に合わせて幅広く利用できます。ワックスがけや研磨なら低速、研磨や塗装の欠陥除去は中速〜高速がおすすめ。
ポリッシャーは3kgほどでやや重量はありますが、均一なワックスがけや研磨にはむしろ子の従量が役立ち、グルーミングプロセスを簡単かつ効率的にしてくれます。
■8. TECH DREAM DSFDGFCH
TECH DREAM DSFDGFCHは700W純銅モーターを採用し、パワフルな作業にも耐えられる電動ポリッシャーです。放熱性がよく、長時間の作業でも安定した動作を提供します。
さまざまな用途を念頭に、仕上げパフとなるウールパッド、波型スポンジ 平型スポンジなどを付属。自動車のボディだけでなく、ヘッドランプ磨き、風呂やタイルの磨き、その他塗装面の艶出しなどを効率的に行えます。
■9. FLEX(フレックス) XFE7-15
150mmパッドと125mmパッドの両方を使用できる、本格電動ポリッシャーのFLEX XFE7-15。バランスウエイト部分が小さく設計されているのでバランスがとりやすく、跳ね返りの振動も最低限に抑えられます。さらにバランスウエイト部分はボールベアリングレス設計で、粉塵やコンパウンドが入り込むことによる故障を防ぎます。
加えて、パッドを効率的に冷やす設計がされており、摩擦熱によるパフの機能低下を抑え、長時間作業でもダブルアクションによる効果的なワックスがけや研磨を実現。
■10. ルペス(Rupes) LHR21 Mark Ⅲ
LHR 21 MarkⅢは、作業効率を高めつつ、高品質な仕上がりを目指して開発されたツール。作業工程を簡素化でき、スピーディーで滑らかなポリッシュを提供します。21mmオービット径と150mmベルクロパッドの組み合わせは、広範囲なボディの仕上げにおすすめです。
フロントグリップはラバー仕様で、安定した操作とコントロールを実現。スピードコントロールダイヤルは親指で簡単に操作でき、作業箇所や用途に合わせて瞬時に調整できます。
■11. 洗車の王国 382
「洗車の王国」が販売している電動ポリッシャーの最大の特徴は、コードレスであるところ。非常にパワフルなポリッシャーでありながら、コードレスタイプなので、作業範囲に制限がなく、自由にワックスがけや研磨を行えます。
専用充電器もセットで、自宅コンセントであらかじめバッテリー充電しておけば、野外の駐車スペースや電源がない洗車場でもポリッシュできます。小型軽量化を目指した結果、本体重量は1.32kg、バッテリーは185gと、女性でも取り扱えるサイズです。
■12. pa-man CD-B9
パフ目やキズが付きにくいとされる「オービット(偏芯)回転」に対応したコードレス電動ポリッシャーです。無負荷回転数は2,500rpm、約90分の充電時間で約30分の連続使用が可能です。
リチウムイオン電池(1,500mAh)があらかじめ2つセットのほか、ワックス掛け用の綿製カバーとワックスの拭き取り用のポリエステルカバーがそれぞれ5つセットなので、商品が届いた日から本格的な作業が可能。
■13. AUTIWOZ W02PO51-JP-K1
Autiwozが提供するデュアルアクションポリッシャーは、8mmランダム軌道により、研磨をシンプルかつ効果的に行えます。800Wの強力モーターを搭載しているので、パワフルなポリッシュが可能。
回転はコントロールノブにより、1,500rpmから4,500rpmの範囲で設定でき、6種類のスピード設定があります。中・低速にあたる1〜4速はワックスがけや研磨、高速域の5〜6速はサンディングにおすすめです。
■14. FLEX(フレックス)XFE7-12
XFE7-12は、FLEX(フレックス)から発売されている小型ダブルアクション電動ポリッシャーです。コンパクトSUVやスポーツカーといった緩やかな曲面の多いボディや、複雑な曲面を磨き上げるのに力を発揮します。
「回転バックアップ機構」を搭載しており、大きなオービットや負荷のかかる回転時にも、回転数を落とすことなく、ワックスがけや研磨が可能。さらにトップハンドル位置が工夫されており、握ったままでも磨いているポイントを簡単に確認できるので、磨き残しの心配がありません。