ホンダ N-BOXという車
《写真提供:response》《画像提供 本田技研工業》N-BOX EX(左)/N-BOXカスタム L・ターボ
ホンダのNと聞けばホンダN360という車に行きつきます。1967年から発売されたこのN360は当時としてはベストセラーと呼ぶにふさわしい車となっています。そのNの称号を受け継いで発売されたのが、現在のNシリーズになります。
Nシリーズは現在N-ONE、N-WGN、N-VANそしてN-BOXの4モデルがラインアップされています。中でもN-BOXの人気は高く、特にファミリー層に選ばれる傾向があります。
N-BOXの人気は、登録車まで含めた国内新車販売台数ランキングで、2017年から2020年まで4年連続No.1を獲得している点からも分かりますが、どうしてファミリー層に人気があるのでしょうか。
この記事でご紹介するN-BOXの魅力を知れば、その疑問の答えが見つかることでしょう。
N-BOXの最新装備
《写真提供 ホンダ》N-BOXコーディネートスタイル
最新のN-BOXの特徴は軽自動車で最大級の広さがあげられます。ホンダがその広さを最も効率よく、どの様に活かすかを考えた末、一つの結論として得たものとして、シートアレンジの自由さが挙げられます。
後ほど詳しく触れたいと思いますが、N-BOX全タイプに標準でホンダの安全運転支援システムHonda SENSINGを標準装備していることも見逃してはなりません。
■ホンダの全方位衝突安全性能とは?
ホンダの全方位衝突安全性能の基本は、強い骨格づくりからといった理念を元に、素材から見直されています。ボディ骨格は軽量でありながら強度に優れた素材を適所に配置することで、万が一の衝突安全性能を飛躍的に向上させています。
「コンパティビリティー対応ボディ」と呼ばれるボディは、もしもの時の衝突時に相手車両にダメージを最小限に抑えるボディの事になります。また歩行者傷害軽減ボディも採用されています。
エアバッグも身体の前面だけを保護するものではなく、側面衝突に備えたサイドエアバッグ、そして頭部や頸椎部を保護するサイドカーテンエアバッグが上位グレードでは標準装備されています。
ホンダの安全に対する意識の高さがうかがわれる配慮では無いでしょうか。
■軽自動車にもHonda SENSING
N-BOXにも搭載されている「Honda SENSING」ですが、ぶつからないための「衝突軽減ブレーキ」、急な飛び出しを防ぐ「誤発進抑制機能」、歩行者との衝突を避ける「歩行者事故低減ステアリング」、走行ラインをはみ出さないための「路外逸脱抑制機能」があります。
他には安全な車間距離を保つ「アダブティブクルーズコントロール」、ふらつき防止を監視する「車線維持支援システム」、先行車の発進を知らせる「先行車発進お知らせ機能」、標識の見逃しを防ぐ「標識認知機能」もあります。
さらには不意のバックを防ぐ「後方誤発進抑制機能」、自動で切り替わる「オートハイビーム」。以上の10にもおよぶシステムで、常に状況を把握しドライバーをサポートします。
このように「Honda SENSING」は、より運転を安心にするための大きな助けになっています。
簡潔に説明するなら「Honda SENSING」は、前走車との車間距離を適切にとり走行したり、衝突を予測しブレーキをアシストしたり、誤発進を防ぎます。あらゆるシーンで安全運転をサポートしてくれるシステムになります。
■小さいボディに驚きの性能ホンダN-BOX
初代N-BOXはエンジン、ボディ、ミッションなどすべて新設計された車でしたが、二代目N-BOXも、ライバルであるコンパクトカーに対抗すべく、これらすべてを新たに再設計するという力の入れようでした。
二代目N-BOXのエンジンは直列3気筒自然吸気エンジンと、ターボエンジンを採用しています。特に自然吸気エンジンはホンダの誇るVTECを採用したことは、軽自動車初となる出来事でした。
初代N-BOXはエンジン、ボディ、ミッションなどすべて新設計された車でしたが、二代目N-BOXも、ライバルであるコンパクトカーに対抗すべく、これらすべてを新たに再設計するという力の入れようでした。
二代目N-BOXのエンジンは直列3気筒自然吸気エンジンと、ターボエンジンを採用しています。特に自然吸気エンジンはホンダの誇るVTECを採用したことは、軽自動車初となる出来事でした。
ターボエンジンには「電動ウェイストゲート」が搭載されており、アクセルを踏み込んだ際に過給圧を最適にコントロールします。これによりターボのパワフルさはそのままに、レスポンスと燃費性能を向上させています。
燃費もメーカーカタログ値でノンターボのFF車の場合、WLTCモードで21.2km/L。ターボ車でもWLTCモードで20.2km/Lと良好な数値が出ています。
さらに、車全体を燃費優先モードに統合制御してくれるECONモードでは、停車前の減速時から起動するアイドリングストップシステムが作動し、より燃費性能が向上します。このECONモードはエンジンをかけると自動でONになるので、意識せずに低燃費運転ができます。
ホンダN-BOXのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,790mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,520mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 890kg | |
燃費 | WLTCモード:21.2km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒横置 | |
最高出力 | 43kW(58PS)/7,300rpm | |
最大トルク | 65N・m(6.6kgf・m)/4,800rpm | |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | 無段変速オートマチック(トルクコンバーター付) |
ホンダ N-BOXって普段使いにはどう?
■家族でお出かけにも楽々の室内空間
《写真提供:response》ホンダ N-BOXの室内空間
ファミリー4人での乗車にもけっして窮屈さを感じさせないインテリアは、N-BOXの大きな魅力となっています。先にも述べましたが多彩なシートアレンジにより、お子様のいるご家庭でも、安心してお出かけになることが出来るのがN-BOXになります。
特筆すべき点として荷室の広さが挙げられます。リアシートを倒せば幅112cm・奥行153.5cmの荷室になり、27インチサイズの自転車も収納可能になります。
リアシートの座面を跳ね上げれば、違うレイアウトの荷室が広がります、こうすることにより、狭い場所などでリアゲートを跳ね上げられない場合でも、後席を荷室として活用出来ます。その広さはA型ベビーカーを納められる広さがあります。
「心地よい時間が流れるモダンな空間」というキャッチコピーの通り、シックなインテリアデザインになります。室内色の組み合わせは標準仕様でブラウンとアイボリー、カスタムでブラックとガンメタとなっており、シックでモダンな室内空間を演出しています。
メーター類も視認しやすいすっきりとしたスリムなスタイルで、インテリアとしての役割も果たしています。
■可愛さもありながらスタイリッシュでもあるエクステリア
《写真提供:response》《写真撮影 宮崎壮人》ホンダ N-BOX
フロントグリルなどは安心を与えてくれる骨太なデザインを採用していますが、全体的に洗練されたデザインといえるでしょう。
また、女性が乗っても違和感なくスタイリッシュなデザインは、そのヘッドライト形状の愛くるしさにあるかもしれません。すっきりしたデザインでありながら丸みを帯びたデザインは可愛らしさを演出しています。
ホンダN-BOXの価格
《写真提供:response》《撮影 内田俊一》ホンダN-BOX
ホンダN-BOXの新車価格、中古車価格についてご紹介します。ファミリーでのご使用も視野に入れて購入できるので、新車での購入も良い買い物になるでしょう。
■ホンダN-BOXの新車価格
N-BOXはグレードがとても多く、120万円台から190万円台まであり予算に応じて選択しやすいこともN-BOXの魅力の一つとなっています。
また、ターボ車とノンターボ車の差額がそれほど大きくないため、選択肢が広がります。
G | FF:1,299,000円 4WD:1,420,000円 |
L | FF:1,418,000円 4WD:1,539,000円 |
L(コーディネートスタイル) | FF:1,618,000円 4WD:1,739,000円 |
L・ターボ | FF:1,599,000円 4WD:1,720,000円 |
L・ターボ(コーディネートスタイル) | FF:1,718,000円 4WD:1,839,000円 |
EX | FF:1,508,000円 4WD:1,629,000円 |
EX・ターボ | FF:1,836,000円 4WD:1,957,000円 |
Custom L | FF:1,609,000円 4WD:1,730,000円 |
Custom L(コーディネートスタイル) | FF:1,799,000円 4WD:1,920,000円 |
Custom L・ターボ | FF:1,790,000円 4WD:1,911,000円 |
L・ターボ(コーディネートスタイル) | FF:1,909,000円 4WD:2,030,000円 |
EX | FF:1,709,000円 4WD:1,830,000円 |
EX・ターボ | FF:1,836,000円 4WD:1,957,000円 |
※ホンダ公式サイトより(2021年3月現在)
■ホンダN-BOXの中古車価格
《写真提供:response》撮影 中村孝仁ホンダ N-BOX
軽自動車の中でも人気の車種なので、まだ大きく値引きされていません。
言い換えればそれほど年式は古くないので、状態のよい中古車を探しやすい車といえるでしょう。
G | FF:70万円台~180万円台 4WD:90万円台~190万円台 |
L | FF:130万円台~170万円台 4WD:130万円台~190万円台 |
L(コーディネートスタイル) | FF:150万円台~180万円台 4WD:- |
L・ターボ | FF:150万円台~200万円台 4WD:- |
L・ターボ(コーディネートスタイル) | FF:180万円台~ 4WD:- |
EX | FF:170万円台~ 4WD:180万円台~ |
EX・ターボ | FF:180万円台~210万円台 4WD:- |
Custom L | FF:140万円台~190万円台 4WD:4WD:170万円台~190万円台 |
Custom L(コーディネートスタイル) | FF:FF:170万円台~180万円台 4WD:- |
Custom L・ターボ | FF:170万円台~210万円台 4WD:200万円台~220万円台 |
L・ターボ(コーディネートスタイル) | FF:170万円台~190万円台 4WD:200万円台~ |
EX | FF:170万円台~190万円台 4WD:190万円台~ |
EX・ターボ | FF:180万円台~210万円台 4WD:210万円台~ |
※情報は車情報サイトresponse中古車価格より(2021年3月現在)
※表示価格は車両本体価格です。
まとめ
《写真提供:response》《写真撮影 中野英幸》ホンダN-BOX(向かって左)とN-BOXカスタム
ホンダ N-BOXをご紹介しました。安全性能の充実、ホンダセンシングなど最新の装備を備えたN-BOX。ご家族で使える車としては最適な1台ではないでしょうか。