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スズキのエスクードはなぜ売れない?メリットや新型車情報を解説

スズキのエスクードはなぜ売れない?メリットや新型車情報を解説

スズキのエスクードは売り上げがそれほど振るわないモデルではありますが、数多くの魅力を備えています。秋口には新型車が出るという情報もあり、今後に期待が持てるでしょう。そこで今回は、スズキのエスクードの魅力をご紹介します。

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スズキのエスクードとは

スズキ エスクード 3ドア

《写真提供:response》スズキ エスクード 3ドア

スズキのエスクードは、初代が1988年5月に販売開始されたスズキのSUVで、30年以上の長い歴史を持っています。初代エスクードの登場までは同社のSUVは現在でも広く愛されている「ジムニー」やその普通車仕様しかラインアップされておらず、エスクードが3番目のSUVとなりました。

とはいえ、実際には当時「SUV」という概念が国内では浸透しておらず、「クロカン」という呼称が一般的だったといえます。

SUV自体も現在のように街乗りに適した小型の排気量のモデルではなく、排気量が大きい車種が数多くラインアップされていました。その意味でも、エスクードは小型で街乗りに向いているSUVとして当時は目新しさがある車種でした。

現行のエスクードの基本性能

現行のエスクードは「4WT・6AT」のグレードのみが販売されています。ボディーは5ドアで寸法は「全長(mm)×全幅(mm)×全高(mm)=4,175×1,775×1,610」、室内寸法は「長さ(mm)×幅(mm)×高さ(mm)=1,960×1,480×1,265」となっています。

乗車定員は5名までで、燃費性能はWLTCモードで16.0km/L、エンジンには水冷4サイクル直列4気筒直噴ターボを採用しています。

エスクードの現在までのモデルを紹介

スズキ エスクード 3代目

《写真提供:response》スズキ エスクード 3代目

エスクードは現行モデルに至るまでに数回のフルモデルチェンジを行っており、現在は4代目です。

歴代のエスクードのモデルを簡単にご紹介していきます。

初代

初代エスクードのラインナップは発売当時「3ドアハードトップ」と「コンバーチブル」の2種類でした。街乗りに適したサイズでありながらもオフロードの走行性も兼ね備えた「クロスカントリーセダン」として売り出されています。

同社のジムニーの開発経験を活かして変速機能を搭載したパートタイム式4WDシステムやボディの頑丈性を高めるラダーフレーム構造を組み込み、本格派として人気を集めました。1990年には「エスクード ノマド」というマイナーチェンジモデルが登場しており、室内をより広々と使えるようになったことが評価を得ています。

2代目

2代目エスクードは、オフロード性能は初代のものを踏襲しつつ、居住性が大幅に向上しているのが特徴的です。フロントからリアシートにかけてフルフラット化を実現できるようになったことから、その性能の進化が見て取れます。

発売から1年後の1998年には「V6スペシャル」というモデルが発表され、エスクードに対するスポーティーな印象を決定づけることとなりました。

日本国内では残念ながらそれほど人気を獲得できませんでしたが、2000年には「グレンドエスクード」という3列シート7人乗りモデルも発表されています。海外では人気を博しており、「グランドビターラXL-7」という名称で多くのオーナーに愛されたモデルです。

3代目

国内では不振に終わってしまった前述のグランドエスクードと合流し、一本化するように3代目エスクードが発表されています。

「ビルトインラダーフレーム構造」という仕組みを採用しており、これまでにも取り入れてきたラダーフレーム構造に新たに「モノコック構造」を掛け合わせることで、剛性のボディや広々とした室内空間の確保、快適な乗り心地を実現しています。

また、これまでのエスクードはオフロードを想定した本格派でしたが、サスペンションを3代目を機に独立懸架式に変更し、街乗りにも適したオンロード仕様に切り替えています。パートタイム4WDからフルタイム4WDに移行され、走破性は大幅に向上しました。

次項でご紹介する4代目モデルは2015年に登場していますが、その登場以降も3代目モデルのラインナップが続けられ、2017年まで「エスクード2.4」という名称で販売が継続されています。

4代目(現行モデル)

現行モデルの4代目エスクードは、ラダーフレーム構造とモノコック構造のハイブリッドだった3代目から完全にモノコック構造へと移行しています。デザインもダイナミックな印象から柔らかな印象に変わり、街乗りに馴染みやすい親しみのあるデザインが採用されています。

従来のエスクードはオンロード仕様に変更された3代目でもまだオフロードの印象が色濃く残っていましたが、4代目ではクロスオーバーSUVとしてより強く街乗りを意識したモデルチェンジが行われています。

2018年にはマイナーチェンジが行なわれており、全体のデザインが洗練されたスポーティーなイメージに変わると同時に、デュアルセンサーブレーキサポートなどの最新の安全性能が装備されています。

スズキのエスクードは売れ行きが低調?

《写真提供:response》スズキ エスクード 4代目

「エスクードは売れていない」などといわれることもありますが、たしかに現行エスクードの売り上げはあまり芳しい状況ではありません。これは機能性が問題になったからではなく、税抜価格で約250万円からの高額な価格設定がネックになったのではないかといわれています。

スズキは日本国内ではトヨタや日産と比べると販売台数は多くなく、ブランドイメージが影響しているのではないか、ともいわれているようです。

日本国内ではそれほど売れ行きが高くないのも事実ですが、世界ではエスクードは高く評価されており、多くのオーナーに愛されています。性能が評価されずに売れていないというわけではなく、日本ではどちらかといえば玄人向けの通好みの車といった認識を持たれている面もあり、オーナーとなった方たちからは非常に高い評価を受けています。

高い走行性を維持したまま、これまで販売が中止になることもなく3度のモデルチェンジを繰り返していることから、長く愛され続けている車であることはうかがい知れます。

詳しくは後述しますが、秋ごろには5代目の登場も予定されています。全体から見た売り上げはそれほど高くないかもしれませんが、一部の愛好家にとっては乗り続けたい愛車であることも事実でしょう。

スズキのエスクードの魅力

スズキ エスクード インテリア

《写真提供:response》スズキ エスクード インテリア

スズキのエスクードは売れていないといわれていますが、決して性能が劣っているわけではありません。

ここでは、エスクードが持つさまざまな魅力をご紹介していきます。

パワフルな走行性能

エスクードはスズキ独自のテクノロジーを駆使して開発された新世代四輪制御システムの「ALLGRIP(オールグリップ)」を搭載しており、高い走破性と走行安定性をドライバーに提供してくれます。

アクセルセンサーや車載センサーをはじめとした各種センサーが走行状況を詳細に監視し、車両の安定性が損なわれる前に自動的に制御を開始します。また、ドライビングモードが4種類選べるようになっており、走行状況に合わせて適切なものを変更することで、運転時の快適性を高められるのもポイントです。

ゆとりのある内装

エスクードはコンパクトで街乗りに適した取り回しの良さが魅力ですが、そのボディサイズと比較してゆとりのある内装も特徴的です。

2018年のモデルチェンジでシートが本革とスエード調素材のコンビシートに変更され、より高級感を感じさせる落ち着きのある室内になっているのも魅力的といえるでしょう。

後部座席は足を延ばしてゆったりと座れる空間が確保されており、頭上も十分な広さがあります。走行に十分な性能を持ちながら室内の高い居住性が確保されているのは嬉しいポイントです。

荷室が使いやすい

室内空間の居住性は確保しながら、荷室の使いやすさにも工夫が凝らされています。リヤシートを立てたままの状態で375L(ラゲッジボード装着時は362L)の大容量のラゲッジスペースを確保しており、シートを倒すことで長尺の荷物も積み込める広々とした空間にアレンジすることもできます。

荷室開口部が広めに設計されているので、大きめの荷物や重量のある荷物であってもスムーズに積み下ろしが可能です。

座席のアレンジが自由自在

エスクードは座席のアレンジが自由自在なのも特徴で、利用シーンに合わせた柔軟な使い方ができる一台です。リヤシートは「6:4分割可倒式」を採用しており、ラゲッジボードを上段や下段にセットすることでさらに多くのアレンジ方法を実現できます。

自転車などのサイズ感の大きい荷物を積み込みたいときには、リヤシートを倒して上段にラゲッジボードをセットすると平坦なスペースを確保できます。もちろん、分割可倒式なので助手席側のシートだけを倒して長尺の荷物を積み込むなど、アレンジによって使い方は千差万別です。

両サイドの仕切り板は取り外しができる仕様になっているので、ラゲッジボードを下段にセットした状態で仕切り

スズキのエスクードの新型車情報

《写真提供:response》スズキ エスクード 新型

2015年のフルモデルチェンジを最後にエスクードは新型車が登場していませんでしたが、2021年に6年越しのフルモデルチェンジが行われて新型車が発売される予想となっています。

基本的には現行モデルの方向性を踏襲するようですが、インテリアやエクステリアを全般的に刷新してより高級感を追求したデザインになることでしょう。既に安全装備の「スズキ セーフティサポート」は搭載されていますが、「デュアルセンサーブレーキサポート」においては4代目よりも機能が拡張されそうです。

具体的には、これまで搭載されていなかった後退時ブレーキサポートやハイビームアシスト、標識認識機能、ヘッドアップディスプレイ、全方位モニター用カメラなどは、ここ最近の最新スズキ車を見れば、新しいエスクードでは標準装備となってもおかしくありません。

また、エンジンも欧州向けではすでに48Vマイルドハイブリッド仕様となっており、新型モデルでもさらに環境性能と燃費性能を向上させたハイブリッドシステムの搭載が期待されます。

現在のところ、新型エスクードの発売日は2021年9月頃となる予想です。通好みの機能性の高さで長く愛されているエスクードの、新たな一面が見られるモデルチェンジになりそうです。

まとめ

《写真提供:response》スズキ エスクード 新型

エスクードの魅力や新型情報などについてお伝えしてきました。「売れない」と言われているエスクードですが、世界をはじめとして日本国内でも根強い人気を誇るモデルです。秋には新たなモデルが登場し、さらにパワーアップした性能で新しい姿を見せてくれるでしょう。

室内の快適性や荷室の使いやすさ、より進化していく安全性能など、エスクードの魅力は数多くあります。「売れていない」と敬遠せずに、ぜひ購入の選択肢のひとつに入れてみてください。

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