スズキの軽自動車の特徴とは
スズキ ワゴンR HYBRID
国産自動車メーカー「スズキ」の軽自動車は、低燃費・コンパクトで親しみやすさが魅力であり、機能性も満足できる車として、高い人気を誇っています。
そんなスズキの軽自動車は国内だけではなく、海外にも展開されており海外のユーザーも虜にしてしまうほどの実力を持っているのです。
■福祉車両も販売
福祉車両もラインナップ
スズキは福祉車両として「エブリイワゴン」「エブリイ」「スペーシア」「ワゴンR」「ワゴンRスティングレー」を展開しています。
福祉車両全体の中でも高い人気を誇り、車いす乗車を考え頭上や足元にもできる限りのゆとりある空間を作り出されています。
さらに、走行中の乗員への安全性を考えて、固定用のウィンチベルトや3点式シートベルトなどを採用。他にも、車いす利用者の介助をサポートするため乗降操作性を考慮してテールゲート一体型スロープ、電動ウインチなどを備えています。
海外でも評価の高いスズキの軽自動車
実は海外でも評価の高いスズキの軽自動車
軽自動車という規格は日本独自のものであり、海外には存在しない規格となっています。
かつては日本大手自動車メーカー「スズキ」の軽自動車が海外へ輸出されることは稀でした。しかし、近年では軽自動車の存在も世界的に知られ、海外でも注目とされるものとなってきたのです。
海外にも軽自動車のような、普通車より排気量が小さいミニマムカーと呼ばれる車が生産・販売されていますが、日本の軽自動車のような多数のモデルをラインナップしている機能的なミニマムカーは世界でも類を見ないということで、海外での人気も急上昇しているのです。
軽自動車は海外でも女性ドライバーにとても好まれており、その理由として低コストへの評価が最も高く、車内への工夫など凝らした収納スペースやコンパクトカーに見合った、ボディカラーの展開が挙げられます。
このような機能性を取り入れていくことで、車両の型は大きくなってしまうのは仕方がないこととされますが、スズキの軽自動車は高い機能性に加え、コンパクト性を維持しているということが魅力的な車と言われる理由です。
その他にも、欧州では道幅が狭い場所が多く存在することもあり、コンパクトな軽自動車は運転の際にとても利用しやすく、小回りが利くという面でも評価が高く、需要も非常に高いようです。
■海外ではスズキの軽トラックも人気!
スズキ キャリイ KC 2015年
北米を中心とする海外で爆発的人気とされるのが「軽トラック」で、海外のバイヤーは軽トラックを買い付けるため、来日までして購入する状態です。
なぜそこまで軽トラックが人気となっているのでしょうか?
米国へ正規輸入されていない他の車と同等に、軽トラックも発売から25年(カナダでは15年)経過した車種については、米国への輸入ができます。「Mini truck(ミニトラック)」「Kei Truck(ケイトラック)」と日本の名としてそのまま呼ばれるほど、北米では関心を集めています。
日本で軽トラックの中古車は安く購入できるのですが、北米などでは5倍以上の値が付くほどの人気の車となります。
その魅力は、なにより小柄でありチャーミングなルックス、また丈夫でタフな車体のため凸凹な道でも乗り切ってしまう走破性、そしてシンプルな設計と言えるでしょう。
■遂に海外でも660㏄で生産を開始!
スズキは、同社を代表する軽自動車「アルト」をパキスタンで2019年6月15日に発売開始しています。
エンジン排気量は660ccと軽自動車規格そのもので、日本独自規格として発展してきた軽自動車が安さと低燃費、スズキの技術をフル活用して新興国市場を開拓することが可能と判断された事によるものです。
アルトは、パキスタン子会社「パックスズキモーター(カラチ市)」で生産され、部品などの輸入をして最終組み立てをする「ノックダウン生産」で製造されます。これは、日本で2014年から販売される8代目をもとにして現地モデルとして生産がされています。
これまで海外市場では軽自動車の車体に800ccのエンジンを載せるなどして販売してきたスズキは、パキスタンでは、18年度には13万8千台の販売台数を記録し、5割のシェアを握っています。同国内は既に軽自動車の輸入車も多数流通しているようです。
【現行車種】スズキの軽自動車一覧
■【アルト】ザ・ベーシックな軽自動車
スズキ アルト(2015年)
新車価格:858,000円〜1,254,000円(税抜)
アルトは、1979年の発売以来、常に軽自動車のベーシックであり続けてきました。
2021年12月に発売された9代目アルトは、クセの強いデザインだった8代目と比べ、正に「ベーシック」といえるプレーンなスタイリングで登場しました。
軽自動車は、今、N–BOXの用な、背が高くて巨大な室内空間を持つスーパーハイトワゴンが大人気ですが、アルトの様なベーシックなハッチバックにはスーパーハイトワゴンには無いメリットがあります。
それは、「軽い」ことです。
アルトはガソリンエンジン搭載の「L」グレードでは車重が680kgしかなく、燃費もWLTCモードで25.2km/Lと超低燃費。多くのスーパーハイトワゴンが1トン近い車重を持ち、燃費も20km/L程度にとどまるのに対して、アルトの燃費の良さが光ります。
そして、もう一つ見逃せないメリットも。新型アルトは「安い」のです。
最上級グレードのHYBRID X でも消費税抜きで1,145,000円から購入できます。一番安いAグレードでは、なんと税抜858,000円から用意されています。Aクレードは快適装備の多くが省略されていますが、デュアルカメラブレーキサポートやサイドエアバックやカーテンエアバックのような安全装備はしっかりと装備されていて、ただ安いだけのグレードではありません。
最近のスーパーハイトワゴンが乗り出し価格で200万円を超えるのが当たり前になってきた中で、軽自動車とは本来、低価格車であるという原則をしっかりと守っています。この辺りも、アルトはまさに軽自動車の「ベーシック」なのです。
スズキ アルトのスペック
【スズキ アルト HYBRID X】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,525mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,460mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 710kg | |
燃費 | WLTCモード:27,7km/L | |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒 | |
最高出力 | 36kW(49PS) /6,500rpm | |
最大トルク | 58N・m (5.9kg・m) /4,000rpm | |
モーター種類 | 直流同期電動機 | |
最高出力 | 1.9kW(2.6PS) /1,000rpm | |
最大トルク | 40N・m (4.1kg・m) /100rpm | |
駆動方式 | 2WD(前2輪駆動) | |
トランスミッション | CVT |
情報は2022年4月現在の公式サイトより
■【エブリイワゴン】元祖ワンボックス軽
スズキ エブリイワゴン
新車価格:1,427,000円〜1,754,000円(税抜)
ユーザーのニーズ以上の「広さ」「燃費性能」「使いやすさ」を実現しているのが、このエブリイワゴンです。
室内空間を最大限に活かすことを重視しているため、シンプルなデザインであり華美な印象を感じることはありませんが、安全装備はしっかりと装備されています。
室内全体を広々と使用できるため、普通では車に収まらないほどの荷物を簡単に収めることができてしまいます。また、運転席とその他の席にもしっかりとしたスペースを確保してあるため、狭いと感じることはありません。
スズキ エブリイワゴンのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,815mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,430mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 960kg | |
燃費 | WLTCモード:13.3km/L | |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボ | |
最高出力 | 47kW(64PS) /6,000rpm | |
最大トルク | 95N・m (9.7kg・m) /3,000rpm | |
駆動方式 | 2WD(後2輪駆動) | |
トランスミッション | 4AT |
情報は2022年4月現在の公式サイトより
■【ジムニー】本格的オフロード性能
スズキ ジムニー
新車価格:1,350,000円〜1,730,000円(税抜)
新型を発売する度に納車待ちが発生してしまうほどの人気があるのが、このジムニーです。
人気の理由は、その見た目や、やはりラダーフレーム構造の継承によりラフロード(登板、V字溝、雪道など)の走破性にさらに磨きをかけられていることでしょう。
このラダーフレームは本格的オフローダーによく採用されている構造ですが、軽自動車ではジムニーにしか取り入れられていません。
スズキ ジムニーのスペック
ィサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,725mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,250mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 1,040kg | |
燃費 | WLTCモード:14.3km/L | |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボ | |
最高出力 | 47kW(64PS) /6,000rpm | |
最大トルク | 96N・m (9.8kg・m) /3,500rpm | |
駆動方式 | パートタイム4WD | |
トランスミッション | 4AT |
情報は2022年4月現在の公式サイトより
ジムニーについて詳しく知りたい方はこちら
■【スペーシア】家族での移動が楽しくなる
スズキ・スペーシア
新車価格:1,193,000円〜1,506,000円(税抜)
スペーシアは、家族や仲間と旅を満喫して楽しい思い出作りをしてほしいといった願いが込められ、「スーツケース」をイメージしたデザインとなっています。
ワンタッチダブルフォールディング式リアシートで車内空間も広く使うこともでき、事故を未然に防ぎながら運転をサポートする、スズキの安全技術「Safety Support」機能も搭載しています。
そのため、お子さんがいる家庭にも人気の車種となっています。
スズキ スペーシアのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,785mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,460mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 850kg | |
燃費 | WLTCモード:22.2km/L | |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒 | |
最高出力 | 38kW(52PS) /6,500rpm | |
最大トルク | 60N・m (6.1kg・m) /4,000rpm | |
モーター種類 | 直流同期電動機 | |
最高出力 | 2.3kW(3.1PS) /1,000rpm | |
最大トルク | 50N・m (5.1kg・m) /100rpm | |
駆動方式 | 2WD(前2輪駆動) | |
トランスミッション | CVT |
情報は2022年4月現在の公式サイトより
スペーシアについて詳しく知りたい方はこちら
■【ハスラー】新ジャンル開拓!
スズキ・ハスラー 東京モーターショー2019展示
新車価格:1,204,000円〜1,588,000円(税抜)
ハスラーは、軽自動車に求められている日常での使いやすさとアウトドアの2つの要素を元に、アクティブなライフスタイルに合う軽クロスオーバーをコンセプトとして、全く新しいジャンルの軽乗用車となっています。
軽ワゴンとほとんど同等の広々とした室内空間と、ラフロード走破性、さらにSUVテイストのデザインや優れた燃費性能、安全性能が一台の軽自動車に凝縮されたスズキの人気車種です。
スズキ ハスラーのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,680mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,460mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 820kg | |
燃費 | WLTCモード:22.6km/L | |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒インタークーラーターボ | |
最高出力 | 47kW(64PS) /6,000rpm | |
最大トルク | 98N・m (10.0kg・m) /3,000rpm | |
モーター種類 | 直流同期電動機 | |
最高出力 | 2.3kW(3.1PS) /1,000rpm | |
最大トルク | 50N・m (5.1kg・m) /100rpm | |
駆動方式 | 2WD(前2輪駆動) | |
トランスミッション | CVT |
情報は2022年4月現在の公式サイトより
ハスラーについて詳しく知りたい方はこちら
■【ワゴンR】元祖ハイトワゴン
スズキ ワゴンR HYBRID FXリミテッド
新車価格:999,000円〜1,404,000円(税抜)
初代がデビューした当時は軽自動車はセダン系が主流であり、その他にも背の高い車種、商用ワンボックスをベースとしたモデルしかありませんでした。
そこで天井を高く、着座位置も上げることで広居住スペースやドライブ中の安全な視界確保、乗り降りのしやすさを実現させ、記録的な大ヒットとなったのが「ワゴンR」です。
軽ワゴンならではの使い勝手の良さをさらに向上させており、幅広い世代に人気となっています。
スズキ ワゴンRのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,650mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,460mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 770kg | |
燃費 | WLTCモード:25.2km/L | |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒 | |
最高出力 | 36kW(49PS) /6,500rpm | |
最大トルク | 58N・m (5.9kg・m) /5,000rpm | |
モーター種類 | 直流同期電動機 | |
最高出力 | 1.9kW(2.6PS) /1,500rpm | |
最大トルク | 40N・m (4.1kg・m) /100rpm | |
駆動方式 | 2WD(前2輪駆動) | |
トランスミッション | CVT |
情報は2022年4月現在の公式サイトより
■【ラパン】名前もカワイイ!
スズキ ラパン 2019年
新車価格:1,100,000円〜1,409,000円(税抜)
女性をターゲットに生産された「ラパン」。2002年に初代モデルを販売し、男性も対象にしたホットモデルも生産されておりましたが、徐々に女性向けへと進化していき2代目からは「ラパン ショコラ」も追加されました。
ラパンという名前はフランス語で「ウサギ」を意味しており、女性らしさのあるウサギのような可愛らしいエクステリアとなっています。
スズキ ラパンのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,525mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,460mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 680kg | |
燃費 | WLTCモード:25.2km/L | |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒 | |
最高出力 | 38kW(52PS) /6,500rpm | |
最大トルク | 63N・m (6.4kgf・m) /4,000rpm | |
駆動方式 | 2WD(前2輪駆動) | |
トランスミッション | CVT |
情報は2022年4月現在の公式サイトより
■【キャリイ】はたらく軽自動車
スズキ キャリイ
新車価格:684,000円〜1,212,000円(税抜)
荷物運びでよく使用されるということで、荷台の広さを重視したボディスタイルとなっています。
濡れたものを積んだり、海辺での仕事で使われることもあるため、さびで穴があいてしまう事への対応として、防錆(亜鉛メッキ)鋼板をボディー表面積の100%に使用しています。
デザインもとてもシンプルに仕上げられています。
スズキ キャリイのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,765mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 1,905mm | |
最大乗車定員 | 2名 | |
車両重量 | 730kg | |
燃費 | WLTCモード:18.2km/L | |
エンジン種類 | R06A型水冷直列3気筒 | |
最高出力 | 37kW(50PS) /5,700rpm | |
最大トルク | 59N・m (6.0kgf・m) /3,500rpm | |
駆動方式 | 2WD(後2輪駆動) | |
トランスミッション | 5MT |
情報は2022年4月現在の公式サイトより
キャリィについて詳しく知りたい方はこちら
まとめ
スズキ ラパン
スズキの軽自動車はコンパクトで低燃費なのはもちろんのこと、最大限に「室内空間」「走破性」を活かしていくことを考えて生み出されていると言えます。
また、その実力は世界的にも評価されています。軽自動車の購入をお考えの方はスズキの軽自動車も検討してみてください。
■車をローンで購入するなら?カーローン申込ランキング
スズキの軽自動車に関するFAQ
■スズキの軽自動車の特徴は?
スズキの軽自動車の特徴は、なんと言ってもその種類です。ごくベーシックなセダンタイプから、スーパーハイトワゴン、本格的なクロスカントリー4WDまで、あらゆるタイプのクルマがラインナップされています。スズキならば、あなたのニーズにマッチする軽自動車が、きっと見つかるハズです!
■スズキの軽自動車のオススメは?
スズキの軽自動車は、どの車種もユーザーの用途をよく考えて作られていて、どれもオススメです。
あえて言えば、家族4人で乗る事の多い人であれば、「スペーシア」がオススメです。とにかく広い室内が広いので、どの席に座っても狭い!と思わなくてすみます。
最近流行りのSUVを楽しみたいのであれば、「ハスラー」でしょうか。ビビットなスタイリングとカラーバリエーションが、乗る人の気持ちを高めてくれます。
また、「ジムニー」は本格的なラダーフレームをもったクロスカントリー4WDです。そのため、ジムニーには代替車種というものが存在しない、唯一の存在といっていいでしょう。