広がり見せるカーリース、魅力的な「月々○万円の新車」
カーリース展示 イメージ
自動車といえば、人生で家の次に高い買い物であるという方も多いのでは。ファミリーに嬉しいミニバン、小回りのきくコンパクトカーや軽自動車など、車があると移動範囲がグッと広がりますし、毎日の通勤や送り迎え、お買い物で車が必須!という方もたくさんいらっしゃることでしょう。
しかし、ここ最近では軽自動車でもかなりお高め。人気の軽スーパーハイトワゴンでは、カスタム系で総額200万円を越えてしまうこともしばしばです。あらゆる車で安全装備がこれまでにないほど充実していたり、基本快適装備はどの車でも揃っていたりが一般的とはいえ、なかなか新車は手が届きにくくなってきていますよね。
そんな現代で、月々定額のわかりやすさとリーズナブルさで新車が手に入る「カーリース」は、近年人気が急上昇している車の使い方です。
月々の車関連の支払い額を抑えたいし、あまり車選びや車の維持に悩みたくないけど、新車が欲しい!というワガママにもしっかり対応してくれるカーリースは、免許を取ったばかりの方から、ご高齢で乗り換えというベテランの方まで、さまざまなシーンで最適な車選びのひとつとなってくれることでしょう。
■カーリースってそもそもどういう仕組みなの?
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カーリースという名前や、「月々1万円の車選び」といったキャッチフレーズを耳にすることはあっても、カーリースの基本的な仕組みについては詳しく知らない…という方のために、ここでカーリースについてザッとおさらいしておきましょう。
新車や中古車よりもカーリースの方がおすすめの方もいますが、カーリースにはカーリースの注意ポイントもありますので、良い点も悪い点もしっかり理解しておきたいところですね。
車の「サブスク」、利用したい期間分を定額料金で使用
カーリースは、近年さまざまな業種で人気の「サブスクリプション型」で車を利用するものとも表現されます。サブスクリプション型は、音楽や映画、ソフトウェアなどのサービスを、商品代金を支払って買い切るのではなく、利用する期間分だけ定額の利用料金を支払うことで利用するサービス。
カーリースも、新車を買い切るのではなく、リース期間分の利用料金を月額に分割して支払っていくサービスです。自動車という長く付き合う商品だけあって、カーリースは数年単位のリース期間がポピュラーな設定となっています。
契約終了後の残価を除いて月払いするので、支払いがラク
カーリースの月々の支払い額は、新車価格を利用する月数で直接割ったものではなく、リース期間終了時の予想下取り価格である「残価」を新車価格から差し引いた額を月額割りするプランが一般的。そのため、新車価格を全てローン支払いするよりも、月々の支払額が低く抑えられるケースも多くなっています。
残価をリース開始時点で予測してあるということで、リース終了時点での車の状態にはシビアな制限がかかる場合もあります。リース期間中は、走行距離やボディの傷など、下取り価格が下がってしまうようなダメージには気をつける必要があります。
頭金不要、税金や保険料までコミコミのプランも魅力的
一般的なローン支払いでは、頭金の支払いを求められることも。しかしカーリースでは、頭金が不要で、月々のリース料金だけを支払いするだけでOKのプランが一般的です。また頭金だけでなく、毎年かかる自動車税や、メンテナンス費用、車検費用までリース料金にまとまっているプランもあります。
そのため、リース期間中は自動車関連の出費をリース料金のみに抑えることができるのも大きな魅力。車の維持費は月々、年々変化があり管理が面倒なものですが、カーリースを活用すればより分かりやすい管理ができるようになりますね。
■カーリースのメリットとデメリットをまとめてみた
車関連の支払いを明瞭化できる!頭金不要で始めやすい
何よりもカーリースの大きな魅力として挙げられるのは、車関連の支払いがリース料金ひとつにまとまるというところでしょう。5月には税金、2〜3年ごとには車検費用、随時メンテナンス料金… と、突然の大出費に驚いてしまうことなく、毎月のリース料金だけでわかりやすい管理が可能です。
また、頭金が不要で新車が選べるといった点や、残価分が差し引かれた月々の支払い額が低く抑えられることなどもカーリースの魅力的な部分です。毎月の支払い額を抑えつつ、管理もしやすくなるということで、家計のやりくりにも余裕が生まれそうですね。
加えて、各カーリース提供会社ではサービスの競争が激化しているので、消費者としては嬉しい特典も多数。ガソリンスタンド系列のカーリースで契約すればガソリン価格が割引になるクーポンがもらえたり、カー用品店系列のカーリースなら用品代金などに使えるクーポンがもらえたりと、カーライフに役立つ特典も見逃せませんね。
支払い総額では損をするケースも、途中解約不可など制限にも注意
いいところばかりが目につきやすいカーリースですが、もちろん注意点もあります。まず、月々の支払額でいえばローン支払いよりも低めに抑えられるケースが一般的ですが、総支払額で比較してみると、カーリースは割高となってしまうケースもしばしば。これは、金利の関係や、設定される残価が市場とは違う場合などで大きく影響するようです。
さらに、リース期間終了時の残価が先に設定されているということで、先述したように走行距離や車両の状態などに厳しめの制限がかかっている点も注意が必要です。普段から通勤などでお車を利用される方なら、ちょっと遠くまでドライブ旅行といったシーンでは、利用期間中の走行可能距離と照らし合わせながら気を遣った計画も必要になるかもしれません。
また、カーリースは基本的に契約期間中の解約ができません。どうしても解約したい場合は、車両代金や違約金などの負担が大きくなってしまうこともあります。数年というスパンでは、転勤やお引っ越しなど、ライフステージにも変化がある可能性もありますよね。乗り換えや解約に柔軟に対応するサービスもあるものの、カーリース全体としては解約しにくいというのが現状です。
カーリースを利用したい!どんな項目が審査でチェックされる?
ホンダ N-WGNカスタム
カーリースのメリットもデメリットも理解した上で、自分にぴったりだからカーリースを利用したいとお考えの方は、契約時に受ける必要のある審査についても理解しておきましょう。
カーリースとローン支払いは、名前は違うとはいえ月々の支払いを分割して行う点は一緒ですし、どちらも審査を受ける必要があります。そのため、カーリースを利用したい、と思っても、審査で落ちてしまうと利用することができません。
どんなポイントがカーリースの審査でチェックされるのか、まとめてみました。
■年齢
サービスにより差がある部分ですが、年齢に制限をかけているカーリースもあります。あまりに若い方や高齢の方は、収入がアルバイトや年金のみと、安定していないケースが多いためです。
より幅広い年齢に対応することを謳い文句としたサービスもありますので、年齢がネックで審査が通らない方は、他のサービスを探してみるのもよいでしょう。
■年収と雇用形態
月々の支払額が低めに抑えられるとはいえ、数年単位で支払いを続けていく必要があるカーリースですので、年収や雇用形態もチェックされます。正規雇用で雇用期間が長めなど、安定した収入があるとみなされるとより審査に通りやすくなるようです。
また、収入と支出のバランスをチェックする必要があるため、すでに組んでいるローンやキャッシングなどの借入残高も考慮されます。
■信用情報
現在は安定した収入のある方でも、過去にローンや携帯電話の本体代などで支払い遅延などがあった場合は、信用情報機関にデータとして残っているので、カーリース利用審査の際にそれらのデータがあった場合には審査が通りにくくなる場合もあります。
また、自己破産や債務整理などを行った情報も残ります。
これらの情報は、5〜10年の間は信用情報機関に記録が残っているので、長い期間審査に不利な状態が続いてしまうこともあります。
リースの審査に通るために気をつけておきたいポイント
■年収と支払い額のバランス
《画像提供:Response 》トヨタ ヤリス
審査では、リース料金をリース期間中滞りなく支払い続けてもらえるかどうかという点が重要視されます。そのため、収入に対してあまりに高すぎるリース料金設定の車を選んでいたりすると、審査に通りにくくなってしまいます。
車種のランクをあまり上げすぎないことや、同じ車種の中でも高級グレードを選びすぎないことなど、ご自身の収入とのバランスの取れたリース車種選びをしておくと、カーリースの審査に通りやすくなるようです。
さらに、頭金を設定することが可能なリースプランなら、頭金の支払いでリース金額を下げることによって、より審査に通りやすくなることもあるので検討してみてもよいでしょう。
■勤続年数が短すぎると通りにくい場合も
《画像提供:Response 》日産 キックス
安定した収入によって月々のリース料金の支払いを滞りなく行ってもらうことをカーリース会社は重要視しますので、お勤めの会社への勤続年数が短めだと審査に不利になることもあります。
一般的に、勤続年数は3年以上から評価の対象となることが多く、それ以下の場合では安定した収入とみなされないこともあるようです。いますぐ新車が欲しい!という気持ちはちょっと我慢して、勤続年数をしっかり増やしてから審査にチャレンジすると、通りやすさも向上しますし、車選びの基準もよりハッキリと定まっているかもしれませんね。
まとめ
《画像提供:Response 》定額カルモくん調べ カーリース 人気車種
気になるカーリースの審査基準についてご紹介してきました。
ローン支払いと同じく、厳しめの審査を通る必要のあるカーリースですが、ぴったりとハマる方にはメリット満載の賢い車の使い方です。
実際に欲しい車をカーリースしようと思った時に審査が通るかどうか、カーリース会社の店舗やホームページなどで簡易審査に対応しているところもありますので、お試しで体験してみてもよさそうです。
よくある質問
■カーリースを契約するのに審査があるの?
カーリースもローンと同じように月々分割で利用代金を支払っていくシステムであり、支払い能力に関する審査を受ける必要があります。
■カーリースの審査を受けるのには店頭に行く必要があるの?
人気のカーリース会社ではオンラインで取引が完結するものもあり、ネット上でとりあえず審査に通りそうかだけ先にチェックすることが可能な会社もあります。店頭に赴く必要がないサービスを選べば、時間の都合がつきにくい方でも申し込みできます。
■カーリースってお得なの?
カーリースというと月々の支払額の低さがアピールされますが、実は支払い総額で見ると、金利の都合や車両状態によって精算が必要となったりして、フルローンによる支払いよりも割高になる場合もあります。新車のカーリースにこだわらず、より予算を抑えることのできる中古車も並行して検討するのがよいでしょう。
カーリースと中古車はどっちがおトク?支払い額近し!メリット・デメリットで見極めよう | カーナリズム
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