アキュラ初のEV 新型「ZDX」初公開
《画像提供:Response》〈photo by Acura〉アキュラ ZDX
アキュラは、ホンダが米国など国外のみで展開する高級車ブランド。日本ではあまり馴染みがありませんが、トヨタで言えばレクサス、日産で言えばインフィニティのような存在といえばわかりやすいかもしれません。
そんなアキュラが、2023年8月18日、モントレー・カー・ウィークにて新型「ZDX」およびその高性能モデルとなる「ZDX タイプS」を初公開しました。
新型ZDXは、アキュラ ブランド初のBEV(バッテリーEV)となるSUVで、ゼネラルモーターズ(GM)の「Ultium(アルティウム)」バッテリーを搭載したGMとの共同開発モデルです。
昨年2022年のモントレー・カー・ウィークで発表された、今後の電動化時代におけるアキュラのデザインの方向性を示したデザインコンセプト「Acura Precision EV Concept(アキュラ・プレシジョン・イーブイ・コンセプト)」を具現化する最初のモデルでもあります。
低重心かつ50:50に近い重量配分を備えた最先端の電気自動車プラットフォームの上に構築されており、そのボディサイズは、全長5,021mm×全幅1,955mm×全高1,635mmと、日本で販売されているSUVから見るとかなり大きい部類に入ります。
《画像提供:Response》〈photo by Acura〉アキュラ ZDX
内外装デザインは、ロサンゼルスのアキュラデザインスタジオのチームによってデザインされました。
エクステリアは、ロングホイールベースを生かした流麗なシルエット、全長5m超えのSUVにしては低い全高がもたらすロー&ワイドの迫力が、アキュラのパフォーマンスに対する強いこだわりを表現しています。
フロントフェイスには、アキュラブランドで象徴的なシケインDRL、Jewel Eye LED ヘッドライト、3Dエンボスダイヤモンドパターンとライトで囲われたグリルのようなダイヤモンドペンタゴンがあしらわれ、先進的な印象としています。
カラーには、Acura Precision EV Conceptにも用いられた新しいアキュラの冗長的なカラーとなるダブル エイペックス ブルー パールを用意。さらに、ZDXタイプ Sでは、鮮やかな金色のシグネチャー タイガー アイ パールも用意されます。
インテリアには、ハイエンドな素材を使った高級感の高い仕上がりで、各所にあしらわれた赤いアクセントがスポーティさを感じさせます。
これからのアキュラモデルでスタンダードとなるバング&オルフセンのラグジュアリーオーディオや、アキュラ初のGoogle built-inを搭載。Google built-inのなかには、BEV用に特化したというGoogleマップも含まれ、充電状況を考慮し、適切な充電を挟む計画もた輝など最適化されたルートを案内するほか、その充電時間も配慮した所要時間を推定できるなど、利便性が高められています。
《画像提供:Response》〈photo by Acura〉アキュラ ZDX
パワートレインは、通常グレードとなる新型ZDXには、最高出力340馬力のシングルモーターもしくは、デュアルモーター。高性能モデルとなる新型ZDX タイプSではシステム最高出力500馬力のデュアルモーターが用意されます。
これに組み合わせるバッテーリーは102kWhのアルティウムバッテリー。最大航続距離は、新型ZDXのデュアルモーターモデルで506km、シングルモーターモデルで523km、新型ZDX タイプSで463kmになります
さらに新型ZDX タイプSでは、パワートレインだけでなく、車高調整機能付きエアサスペンション、パフォーマンスチューニングされたアダプティブダンパー、イエローの6ピストンキャリパーを備えた15.6インチのブレンボ製フロントブレーキが装備され、制動力や安定性など様々なパフォーマンスが総合的に高められています。
先進安全装備には、新たなAcuraWatch 360+を搭載、ハンズフリー対応の道路で最大 400,000マイル(約64万km)のハンズフリー走行が可能となるほか、アキュラ初の自動駐車支援システムも搭載され、縦列駐車のストレスを軽減します。
価格は、詳細には発表されていませんが、新型ZDXが60,000ドル(867万円ほど)台、新型ZDX タイプSが70,000ドル(1,012万円ほど)台と公表されています。
米国では、先行受注が2023年後半に開始、最終的な納車は2024年初めから開始されると言います。
米国での発表ではありますが、新型ZDXおよ新型ZDX タイプSのリリースは、ホンダの日本法人からも行われました。アキュラ自体日本に導入されているわけではないため、このままの姿で日本に導入される可能性は低いかもせしれませんが、何かしら国内でも動きがあるかもしれません。