A90スープラの集大成「スープラ A90 Final Edition」登場
《画像提供:Response》《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ スープラ A90 Final Edition
トヨタ「スープラ」は、1978年に誕生したスポーツカーで、現行モデルまで直列6気筒エンジンのFR車という特徴を継承し続けています。
現行モデルは、2019年にマスタードライバーのモリゾウこと会長の豊田章男氏の強い想いで17年ぶりの復活を果たしたという通算5代目(日本国内では3代目)、BMW「Z4」の兄弟車です。2020年および2022年には一部改良が行われています。
そんなスープラ(3リッター車)の一部改良モデルが、2025年3月21日に発売されました。
《画像提供:Response》《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ スープラ RZ
今回の一部改良では「さらなる一体感のある走り」を追求し、安心・安全のためのブレーキ性能を向上させた上で、ボディ、サスペンション、シャシー剛性の向上およびチューニングの最適化、空力性能の改善を実施しています。
具体的には、新しいシャシーセッティングに伴いアクティブディファレンシャルの制御を最適化したほか、旋回中のアンダーステアを抑制し、ハンドリングを改善したほか、電子制御ダンパーの特性の見直を行いました。
また、前後スタビライザーブラケットにアルミ強化品を、フロントコントロールアームに強化ゴムブッシュを、リヤサブフレームに強化ゴムマウントを採用するなど多岐にわたる改良で、サスペンションとボディの一体感を高め、ロードインフォメーションをより伝わりやすくし、正確なハンドリングを実現しました。
さらに、リヤ床下ブレースの構造を強化することでボディ剛性を高めたほか、今回の進化点にあわせ、EPS制御を最適化し、ダイレクト感のあるステアリングフィールを実現し、コントロール性能をするなど、一部改良にとどまらない変更が行われています。
足元では、前後のキャンバー角を見直し、グリップを高めてコーナリング時の安定性を向上。ブレーキもフロントに大径化したbrembo製ディスクブレーキを採用し、バランスよくスポーツカーとしての機能を高めています。
エクステリアでは、ダックテールタイプのカーボンリヤスポイラーを採用。フロントにはホイールアーチフラップを追加し、フロントタイヤスパッツの高さを拡大することで前後の空力バランス、ダウンフォースを最適化しました。また、ホイールカラーにマットブラックを採用し、足元を引き締めています。
《画像提供:Response》《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ スープラ RZ
インテリアでは、ドライバーシートにGRロゴ刺繡を施したアルカンターラ+本革シート表皮を使用したほか、シフトノブのリングおよびステッチ(6速マニュアルのみ)、シートベルトに赤色を採用しスポーティーさを高めました。
今回の一部改良モデルの発表とともに、"現行スープラの集大成"とされる特別仕様車「スープラ A90 Final Edition」の予約受付も開始されました。
《画像提供:Response》《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ スープラ A90 Final Edition
スープラ A90 Final Editionでは、エンジン出力・トルクを向上させ、ブレーキやボディ剛性を強化、レーシングカーに多く採用されるKW社のサスペンションシステムやハイグリップタイヤを採用し、総合的に戦闘力を高めています。
パワートレインは、吸気経路を見直したほか、エンジン制御を最適化することで最高出力を387PS馬力から435馬力へ、最大トルクを500N・mから570N・mへ向上させています。
このほか、エンジンオイルパンにバッフルプレートを追加したほか、冷却性能の強化、アクラポヴィッチ製チタンマフラーを装備するなど、あらゆる側面で強化が行われています。
足元では、フロントにbrembo製19インチブレーキと高μブレーキパッドを採用するなどブレーキ性能を強化。さらにGR Supra GT4が採用しているKW製サスペンションを採用するなど特別仕様車とは思えない内容です。
エクステリアでは、カーボンフロントスポイラー、カーボンフロントカナード、フロントセンターフラップ、GR Supra GT4を彷彿させるスワンネック構造のカーボンリヤウイングを装備することで前後の空力バランス、ダウンフォース、ドラッグを最適化するとともに、通常モデルとは一線を画するスタイリングになっています。
インテリアは、シートパッドにアルカンターラ素材を使用したレカロ製カーボンフルバケットシート「RECARO Podium CF」を採用。また運転席シートを赤色とし、コックピット感を高めています。
《画像提供:Response》《写真提供 トヨタ自動車》 トヨタ スープラ A90 Final Edition
また、ステアリングホイール、ドアトリム、センターコンソールニーパッド、センターアームレスト、シフトノブ・ブーツ、インストルメントパネル中央部の表皮にもアルカンターラ素材を使用。また、赤色シートベルト、専用カーボンスカッフプレートを採用するなど差別化も徹底しています。
価格は、一部改良モデルがAT、MTともに800万円、A90 Final Editionが1,500万円です。
具体的な時期は明かされていませんが、本モデルをもって現行スープラの生産は終了すると宣言されており、数少ないMTのハイパフォーマンスモデルを購入できる最後の機会となりそうです。
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