光るフロントマスクと大画面で印象一新。EV専用設計で収納力も磨いたGLC
《画像提供:Response》《写真提供 メルセデス・ベンツ日本》 メルセデスベンツ electric GLC
メルセデス・ベンツ日本は2026年10月28日、GLC初の電気自動車「electric GLC」を発表し、全国の正規販売店で予約注文の受け付けを開始しました。後輪駆動の「GLC 250 electric」と、四輪駆動の「GLC 300 4MATIC electric」という2つの選択肢で、日本の電動SUV市場に加わります。
今回のモデルは、従来のGLCを単に電動化したものではありません。新しいEV専用プラットフォーム「MB.EA-M」を採用し、駆動系から室内のレイアウトまで専用に設計。メルセデスの主力SUVとして親しまれる車名に、まったく新しい中身を与えた一台です。
その変化をひと目で伝えるのが、大きなフロントパネル。歴代の300SELなどを思わせるグリルの輪郭を残しながら、942個のバックライト付きドットを並べ、発光やアニメーション表示を可能にしました。星をモチーフにしたヘッドランプとともに、伝統的なメルセデスの顔をデジタル時代へと引き継いでいます。
走りを担うのは、GLC 250が354PS、GLC 300が421PSを発揮する電動パワートレインです。後輪側には2速トランスミッションを組み合わせ、発進時の力強さと高速巡航時の効率を両立。前輪にもモーターを備えるGLC 300では、必要に応じて前輪側の駆動を切り離し、電力消費を抑える工夫も盛り込みました。
バッテリー容量は85.5kWhで、一充電航続距離はメーカー公表値でGLC 250が642km、GLC 300が618km。日本仕様は最大100kWのCHAdeMO急速充電と、最大6.0kWの普通充電に対応します。海外仕様の充電性能とは分けて、日本の充電環境に合わせた内容を確認したいポイントです。
《画像提供:Response》《写真提供 メルセデス・ベンツ日本》 メルセデスベンツ electric GLC
室内では、ダッシュボードを横断する「MBUXスーパースクリーン」が標準装備となりました。さらに有償のアドバンスドパッケージを選ぶと、39.1インチの一枚画面による「MBUXハイパースクリーン」を装着可能。大画面の存在感だけでなく、表示や操作の体験そのものを刷新しています。
中核を担うのは、自社開発OSの「MB.OS」と第4世代MBUX。複数のAIを統合したバーチャルアシスタントは会話の文脈を保持し、目的地や周辺施設の情報を自然な対話で探せます。対応するソフトウェアは無線通信で更新できる仕組みで、デジタル機能の利用にはアカウント連携やサービス契約などの条件があります。
家族で使うSUVとして見逃せないのが、収納の充実です。後部の荷室は通常520リッター、後席を倒すと1,690リッターに拡大。加えてボンネットの下には、GLCで初となる128リッターのフロントトランクを設けました。充電ケーブルなどを後ろの荷物と分けてしまえる、EV専用設計ならではの便利さです。
車両本体価格はGLC 250 electricが913万円、GLC 300 4MATIC electricが957万円(いずれも税込)。主力SUVの使い勝手を大切にしながら、光を使ったデザインとデジタル技術で新しい個性を加えたelectric GLC。長距離性能だけでなく、毎日の乗りやすさにも目を向けたい新型EVです。


