ブリヂストン発!空気充填不要の次世代自転車用タイヤ
タイヤの中にはね、空気が入っているんだよ…。
そんな常識が今、覆されるかもしれません。
ブリヂストンとブリヂストンサイクルは2017年の4月17日に、「エアフリーコンセプト」を用いた新デザインの自転車用次世代タイヤを開発したと発表しました。
このエアフリーコンセプトは、タイヤ側面の特殊形状スポークにより荷重を支えることで、タイヤへの空気充填を不要とする新技術です。
材料にリサイクル可能な樹脂やゴムを使用することで、資源の効率的な活用にもつながります。
■空気を入れないからパンクもしない!逆転の発想の勝利
今回、ブリヂストンとブリヂストンサイクルは、エアフリーコンセプトを用いて、パンクの心配のない自転車用タイヤを開発しました。
確かに、もともと空気が入っていなければ、パンクの心配もないですね…。
スポークに使用する樹脂ならではのデザイン自由度を活かした次世代スタイルの自転車を提案します。
ちなみにタイヤはこんな感じです。
近未来みを感じます。
実用化は2019年を予定しているとのこと。
いつも自転車をこいでがんばっているであろう、奥さんやお母さんにプレゼントしてみてはいかがでしょうか。
■パンクの不安ナシ!エアレスタイヤにまさかの試乗記登場
そんなエアフリーコンセプトのタイヤを使った自転車の試乗記をご紹介したいと思います。
実際の乗り心地はどんなものなのでしょうか。
そんなエアフリータイヤを使った自転車の、試乗記を見つけてきたのでご紹介したいと思います。気になる乗り心地はどんなものなのでしょうか。
“乗ろうと思ったら空気が抜けていた”、“パンクして走行不能に ”---。空気入りタイヤだから起きる様々な状況や、空気を注入する行為からも開放される。
ブリヂストンとブリヂストンサイクルが開発した自転車用次世代タイヤ「エアフリーコンセプト」。そのタイヤを装着した自転車に世界初試乗!!
ゴム製空気袋じゃなくてもタイヤの機能は再現できるというのがエアフリーコンセプト。見てのとおり樹脂製ホイールに特殊形状スポークが荷重や路面からの入力を変形することで衝撃吸収。薄皮一枚のゴムを貼付けて、タイヤと同等のグリップ力、乗り味、ハンドリングは実現できると言う。
単純に考えてもデザイン上、色やスポークのカタチがいかようにもできるから、ファッション性に富む。スポークの形状や角度を変える事で、対荷重や乗り味も調整可能。現状、関取り=お相撲さんが乗っても大丈夫、という対荷重。
その乗り味は……。まずペダルを踏んだ瞬間、ひと踏みの軽快感、どこにも逃げのないダイレクト感はタイヤの空気よりレスポンスがいいかも知れない!?
前輪は路面のゴツゴツした凹凸まで吸収。縦方向にまるでタイヤのように撓み路面状況を滑らかに感じさせる。ハンドルを持ち上げ、落としてみる。タイヤが撓むショックアブソーバーと同じように衝撃吸収。それが乗り味に出ている。
一方、後輪は関取りの荷重にも耐えられる強度を有するので“硬い”。路面の凹凸ひとつひとつを拾いゴトゴト振動が直接サドルから身体全体に感じられる。
関取が乗っても大丈夫!
試乗記を読む限りでは、乗り心地はそれほど悪くないようです。
後輪の振動がサドルから感じられるとありますが、私はそれよりも「関取りの荷重にも耐えられる」というワードが気になりました。
タイヤの強度は侮れませんね。
空気充填不要のタイヤ爆誕!!!ノアイアとは
そんなエアレス現象は、自動車業界でも起きています。
東洋ゴム工業は9月8日、空気充填不要の近未来型エアレスコンセプトタイヤ「noair(ノアイア)」を開発したと発表しました。
この、ノアイアは、内芯側を高剛性の特殊な樹脂スポークで構成し、荷重を支持する力を確保するとともに、トレッド部分にはゴム部材を用いて、「走る、曲がる、止まる」というタイヤの基本性能を成立させています。
また、スポークとトレッドゴムの間には樹脂で構成する外径リングの内部をCFRP(カーボン繊維強化プラスチック)で補強。スポークにかかる荷重を低減しています。
過去の試作モデルでは「楕円形のスポーク構造」で荷重を支持していましたが、ノアイアではタイヤ幅の奥側と手前側を交互に交差させる「X字型スポーク構造」を採用。
独自の支持構造形態で耐久力を向上させました。
また、スポーク本数を過去モデルより倍増(100ピッチ)したことで接地圧を分散し、接地時に発生するスポークによる打撃音を緩和させ、これまで以上の静粛性を実現可能に。
ノアイアは、独自の材料設計基盤技術「ナノバランステクノロジー」によって配合した、低燃費トレッドゴムを採用。
気になる耐久力についても、同社市販製品での法規相当条件を大幅にクリアしたほか、転がり抵抗値も市販製品に比べ25%の良化、ウェット制動距離は4%短縮するなど、優れた環境性能と安全性能を達成しています。
また車外騒音についても過去の試作モデルから大幅に改善し、現行空気入りタイヤに遜色のないレベルに近づいています。
EVやコンパクトカーなどの未来型モビリティが市場の一角を形成し始める社会を想定した場合、メンテナンスフリー性のニーズがより高まることが予想されます。
東洋ゴムでは、実車に装着して走行できるレベルに到達しつつあることを踏まえ、コンセプトタイヤにネーミングを行うとともに、スポークのカラー化も実現していくなど、ラボレベルから市販化へ向け、技術開発を加速させていくそうです。
いかがでしたか。
車のテクノロジーは日々進化していますが、「タイヤ」も日々進化しているんですね。
いつか、空気をいれて作る子ども用プールや、ビーチボールでもエアレスな時代が来るのでしょうか。