ちょっと待って、チャイルドシートの着用は義務?
チャイルドシートを選ぶ前に、まずは基本的なことを確認しましょう。
現在、チャイルドシートの着用は法律で義務付けられています。
いつからいつまでがチャイルドシート着用の対象年齢なのか、罰則などについてはこちらの記事をどうぞ。
チャイルドシート着用義務はいつまで?法律・罰則と免除されるケースは?
https://matome.response.jp/articles/1200チャイルドシートはは法律で着用義務年齢が決まっています。何歳から何歳まで着用が必要なのか、着用義務が免除されるケースの紹介や、着用を怠った場合の罰則についてを記載しています。お子様の命を守るチャイルドシートのルールについて確認してみましょう。
チャイルドシートは対象年齢によって呼び方が違う?
チャイルドシートと一口にいっても、実は対象年齢別に呼び方が3つに分かれています。
チャイルドシートを購入するときにインターネット検索がぐっと楽になる対象年齢別のチャイルドシートの呼び方をご紹介します。
※本記事の中では最も一般的に呼ばれている、チャイルドシートを使用させていただきます。
■ベビーシート(乳児用)
新生児〜乳児で使われるシートは、ベビーシートと呼ばれます。
首のすわっていない赤ちゃんのために、寝かせるタイプのシートになっています。
身長:70cm以下
体重:9〜18kg
タイプ:後ろ向きに使用するシートタイプと、横向きに使用するベッドタイプ
■チャイルドシート(幼児用)
幼児期に使われるシートは、チャイルドシートと呼ばれます。
首がすわり自分で座れることになったら使い始めるため、前向きのシートになっています。
体重:9~18kg
身長:65~100cm
タイプ:前向き
■ジュニアシート(学童用)
学童期に使われるシートは、ジュニアシートと呼ばれます。
「座席を上げて背の高さを補う」、「腰ベルトの位置を子供の臀部に合わせる」ことによって140cm以下の子どもでも通常通り座席ベルトを使えるようにします。
体重:15〜36kg
身長:140cm以下
タイプ:前向き
チャイルドシートの選び方1 日本の安全基準を満たしているか
■日本の安全基準は欧州基準と同じ Eマークのある商品を選びましょう
2012年7月から日本のチャイルドシート安全基準が、欧州の基準に合わせた「車両・チャイルドシートの国際調和・安全強化を図ったヨーロッパの安全基準[ECE R 44/04]」となりました。
2012年7月以降は、上記のようなEマーク認可がおりた商品しか販売認められていません。
購入する際は、必ずEマークのついたチャイルドシートを選ぶようにしましょう。
■自マークは旧基準の印 中古で購入する場合はご注意を
2012年6月30日以前 旧基準を満たした印である自マーク
自マークのあるチャイルドシートは2016年6月30日以前の旧基準であることを示しています。
チャイルドシートを譲り受ける場合や、中古のチャイルドシートを購入する場合は、自マークがついていないか確認しましょう。
■欧州基準の呼び方
区分 | 年齢 | 体重 |
G0 | 新生児〜9ヶ月 | 10kg未満 |
---|---|---|
G+ | 新生児〜18ヶ月 | 13kg未満 |
G1 | 9ヶ月〜4歳頃 | 9kg〜18kg |
G2 | 3歳〜6歳頃 | 15kg〜25kg |
G3 | 6歳〜12歳 | 22〜36kg |
先ほどチャイルドシートは対象年齢によって、「ベビーシート」「チャイルドシート」「ジュニアシート」と呼び方が変わることをお伝えしました。
日本が採用している欧州の安全基準では下記のように「G0」、「G+」、「G1」、「G2」、「G3」と呼び方が分かれます。
「ベビーシート」「チャイルドシート」「ジュニアシート」の呼び方と共に覚えておくと、商品選びがさらに簡単になります。
チャイルドシートの選び方2 ISOFIX(アイソフィックス)固定式のチャイルドシートから選ぶ
欧州基準「車両・チャイルドシートの国際調和・安全強化を図った安全基準[ECE R 44/04]」の採用に伴い、2012年7月から販売された車には、メーカーに対してISOFIX(アイソフィックス)の取り付け装置の標準装備が完全義務化されました。
ISOFIX(アイソフィックス)とはシートベルトで固定するのではなく、チャイルドシートと車の座席を直接固定する、固定方法のことです。
シートベルト固定式のチャイルドシートは取り付けにコツが必要で、実際に誤った取り付けが多くありました。
ISOFIX固定式は、シートベルト固定式よりも取り付けが簡単で、誤使用が少ないことが特徴です。
2006年〜2012年に発売されたほとんどの車に、ISOFIX取り付け装置が採用されています。
中古車を買う際や、マイカーが2006年以前に発売された車である場合はISOFIX取り付け装置があるかを確認しましょう。
チャイルドシートの選び方3 国土交通省お墨付きのチャイルドシートから選ぶ
国土交通省は自動車事故対策機構では毎年3月頃、「チャイルドシートアセスメント」と呼ばれるチャイルドシートの使用テストを行い結果を公開しています。
言うなれば、チャイルドシートアセスメントに公開されているのは国土交通省のお墨付きのチャイルドシートたち。
チャイルドシートアセスメントの中から用途にあったチャイルドシートを選ぶのが最も安全で安心できるといえるでしょう。
自動車アセスメント・予防安全性能アセスメント・チャイルドシートアセスメント | 自動車総合安全情報
http://www.mlit.go.jp/jidosha/anzen/02assessment/index.html国土交通省自動車交通局の提供するサイトです。自動車交通の安全を目指した取り組みや交通事故被害者救済対策の紹介をしています。
超厳選!チャイルドシートアセスメント最新版から選ぶ、乳児&幼児兼用のおすすめチャイルドシート3選
上記で紹介した最新のチャイルドシートアセスメント(2017年3月版)より、下記の基準で厳選した3つのチャイルドシートをおすすめします。
・乳児&幼児兼用で長く使えること
・チャイルドシートアセスメントに載っていること
・乳児&幼児のどちらにしても衝突試験で優れた結果を残していること
・ISOFIX方式であること
上記の諸条件を満たした厳選の3つのチャイルドシートはこちらです。
※価格は2018/01/23現在の価格となります※
■360度回転で乗り降りラクチン Combi(コンビ) クルムーヴスマート ISOFIX
まずは、Combi(コンビ)のクルムーヴ スマートISOFIXをご紹介します。
前面衝突試験はダブル優、使用性評価試験は乳児で4.1点 幼児で4.3点でした。
360度の回転や、3段階のリクライニングが特徴です。またAmazon限定で価格がお安くなっています。
《Combi クルムーヴスマート ISOFIXの特徴》
■リクライニングポジションでもゆび一本で360度回転するから、狭い場所でも簡単に乗降が可能
■前向き(幼児)でも後向き(乳児)でも3段階のリクライニングが可能。
■成長に合わせて7段階のベルト調節はレバーを操作するだけでOK。
■頭部・座部に分かれた2部構造
■通気性や快適性に配慮した3Dメッシュ素材。
■ベルト方式&ISOFIX方式の両方に対応 GRACO (グレコ) G-FIX
次にご紹介するのが、GRACO(グレコ)のG-FIXです。
前面衝突試験はダブル優、使用性評価試験は未実施でした。
最大のメリットはISO-FIX式、ベルト式の両方に対応していることです。
マイカー2台で、ISO-FIX対応と非対応の車で付け替える方にはこちらがおすすめです。
《GRACO G-FIXの特徴》
■ISO-FIX式、ベルト式の両方に対応
■リクライニング:前向き(幼児)のみ3段階のリクライニング。
■シートカバー手洗い可能
■頭部・座部に分かれた2部構造
■通気性や快適性に配慮した3Dメッシュ素材。
■使用性評価が高くて使いやすい!Takata(タカタ) takata 04-i fix
最後にご紹介するのが、Takata(タカタ)のtakata 04-i fixです。
特徴に乏しいと思われるかもしれませんが、
Combiのクルムーブよりも使用性評価試験では高い評価を得ています。
《Takata 04-i-fixの特徴》
■マグネット付きのベルトで取り外し簡単
■通気性や快適性に配慮した三次元スプリング、ブレスエアー
まとめ
以上、チャイルドシートの選び方とおすすめチャイルドシート3選をご紹介させていただきました。
愛するお子様のためにも国土交通省の発行する公式な情報をもとに、賢く安全なチャイルドシートを選びましょう。