はじめに
実際に給油したユーザーの実燃費データを元に実燃費とカタログ燃費達成率ランキングを出して表彰する「e燃費アワード」の最新結果が発表されました。
「総合部門」以外にも「新型車部門」や「軽自動車部門」など8カテゴリーに分かれています。
その中でも日本で一番売れているクルマN-BOXなど人気の軽自動車部門中心に見ていきましょう!
e燃費とは?
e燃費とはイード社が運営する燃費管理サービスです。
マイカーの燃費や、メンテナンス情報をスマートフォンやパソコンで登録をしてオンライン管理が出来る無料サービスです。
筆者も利用したことがありますが、給油時のレシートやクルマのメーターをスマホアプリなどのカメラで撮影するだけで燃費の投稿ができ、お手軽に燃費の記録管理をできるところが魅力です。
投稿した燃費情報をランキング形式で参照できたりと競争要素もあり、ゲーム感覚で使えるのも楽しい点です。
その他気になるクルマの燃費ランキングや、利用ユーザー同士の口コミ情報、最寄りの安いガソリンスタンドを検索したり、オイル、タイヤ、消耗品(ワイパーやバルブ等)のメンテナンス管理、アラート通知など、かなり多機能で使いやすいサービスです。
燃費ランキング・ガソリン価格・車種情報の共有コミュニティ - e燃費
https://e-nenpi.com/実燃費による燃費ランキング、ガソリン価格、車種情報、車レビューを62万人のe燃費会員と共有するコミュニティ・サイトです。車選びの指標を提供し、エコカーライフを支援します。
e燃費アワードとは?
『e燃費アワード』とは、e燃費でユーザーが投稿した年間約100万回の給油情報にあたる実際の燃費データを元に、実燃費とカタログ燃費達成率のランキングを作成し、優れた数値を出したクルマを表彰するものです。今回で12回目の開催となりました。
今年は「e燃費アワード2017-2018」で2018年2月までに販売されていた車種が対象で「総合部門」「新型車部門」「ガソリン車部門」「ハイブリッド車部門」「軽自動車部門」「輸入車部門」「カタログ燃費達成率部門」「ディーゼル車部門」の合計8部門の優秀車が発表されました。
各部門の優秀車種上位10モデルがランキング形式で公開されています。
実燃費と乖離が出てしまうカタログ値の「JC08モード」ではなく実際にユーザーが投稿した燃費情報を元にしているので、非常にリアリティのある結果を見ることができます。
今回は8部門の中で気になる「総合部門」「新型車部門」「軽自動車部門」「カタログ燃費達成率部門」について見ていきたいと思います。
イード、IAAE 2018で e燃費アワード 2017-2018結果を詳細報告 | レスポンス(Response.jp)
https://response.jp/article/2018/03/14/307231.htmlイードは3月14日に東京ビッグサイトで開幕した第16回国際オートアフターマーケットEXPO 2018(IAAE2018)で、『e燃費アワード2017-2018』結果の詳細報告および、アワード選定のデータ源となるマイカー燃費管理サービス「e燃費」を紹介展示している。
総合部門 ランキングTOP10
順位 | メーカー 車種名 | e燃費計測値 | JC08モード | 達成率 | 1位 | トヨタ プリウス | 24.4km | 40.8km | 59.8% | 2位 | スズキ アルト | 23.8km | 37.0km | 64.3% | 3位 | トヨタ カローラフィールダー(ハイブリッド) | 21.6km | 33.0km | 65.5% | 4位 | ホンダ フィット(ハイブリッド) | 21.5km | 36.4km | 59.1% | 5位 | ダイハツ ミライース | 21.2km | 35.2km | 60.2% | 6位 | ホンダ シャトル(ハイブリッド) | 20.9km | 34.0km | 61.5% | 7位 | スズキ ハスラー | 19.7km | 32.0km | 61.6% | 7位 | トヨタ C-HR(ハイブリッド) | 19.7km | 30.2km | 65.2% | 9位 | スズキ スペーシア(ハイブリッド) | 19.3km | 30.6km | 63.1% | 10位 | 日産 ノート | 19.2km | 37.2km | 51.6% |
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総合部門の1位はトヨタ・プリウスでした。
燃費がいい車の代名詞といっても過言では無いプリウス。燃費に関しては不動の王者と言えるでしょう。
続いてスズキ・アルトが2位にランクイン。
ハイブリッドモデルでもないのにこの数値は見事。
軽自動車ではハスラーもランクインをし、スズキは優秀な結果となっています。
乗用車部門で最近の販売台数トップを走るニッサン・ノートは10位という結果。
総合部門は最近の主流のハイブリッド車が7台という結果になりました。
ガソリンの良さを生かしつつ燃費を向上させるハイブリッドモデルはやはり実燃費も良好ですね。
しかし、JC08モード燃費と比べた燃費達成率はランキングに入ってるクルマでも6割前後くらいというのは少し驚かされます。
【速報】実燃費ランキング1位はトヨタ プリウス、2期連続…e燃費アワード2017-18 | レスポンス(Response.jp)
https://response.jp/article/2018/03/14/307224.htmlイードが運営する、マイカー燃費管理サービス「e燃費(イーネンピ)」は15日、実燃費とカタログ燃費達成率の優秀車種をランキング形式で8部門表彰する『e燃費アワード2017-2018』を発表した。
新型車部門 ランキングTOP10
順位 | メーカー 車種名 | e燃費計測値 | JC08モード | 達成率 | 1位 | トヨタ アクア | 23.5km | 38.0km | 61.8% | 2位 | ホンダ フィット(ハイブリッド) | 20.5km | 37.2km | 55.1% | 3位 | トヨタ カムリ(ハイブリッド) | 17.5km | 33.4km | 52.4% | 4位 | ホンダ N-BOX | 16.9km | 27.0km | 62.6% | 5位 | マツダ CX-8(ディーゼル) | 14.9km | 17.6km | 84.7% | 6位 | ホンダ ステップワゴン(ハイブリッド) | 14.4km | 25.0km | 57.6% | 7位 | シトロエン グランドC4ピカソ(ディーゼル) | 14.2km | 18.0km | 78.9% | 8位 | ホンダ シビック | 12.8km | 18.0km | 71.1% | 9位 | フォルクスワーゲン ゴルフR | 12.0km | 13.0km | 92.3% | 10位 | フォルクスワーゲン ゴルフヴァリアント | 11.9km | 17.3km | 68.8% |
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新型車部門は2017年3月から2018年2月までに発売された車種が対象のランキングです。
トヨタのアクアが1位を獲得しました。
登録台数ダントツ1位の新型N-BOXは4位にランクイン。
NAモデルは軽自動車初のVTECエンジンを搭載したりターボモデルにはこちらも軽乗用車初の電動ウェイストゲートを採用したりなどエンジンもパワーアップされていますが、開発時には燃費の面でもかなり気を使ったのではないでしょうか。
ランク内にはやはりハイブリッドモデルやディーゼルモデルが多いですね。
ディーゼルモデルは燃費達成率が80%前後と優秀です。
フォルクスワーゲン ゴルフのフラッグシップモデルのゴルフRが9位にランクインしてますが、燃費達成率が92.3%というのは凄いですね。
【VW ゴルフR 試乗】この危うさ、まさに“ジキルとハイド”…中村孝仁 | レスポンス(Response.jp)
https://response.jp/article/2017/07/03/296903.htmlホットハッチなる言葉が70年代に流行った。いわゆるハッチバック車にホットなエンジンを搭載して、軽快かつ活発に走るようにしたモデルがそれ。
軽自動車部門 ランキングTOP10
順位 | メーカー 車種名 | e燃費計測値 | JC08モード | 達成率 | 1位 | スズキ アルト | 23.8km | 37.0km | 64.3% | 2位 | ダイハツ ミライース | 21.2km | 35.2km | 60.2% | 3位 | スズキ ハスラー | 19.7km | 32.0km | 61.6% | 4位 | スズキ スペーシア(ハイブリッド) | 19.3km | 30.6km | 63.1% | 5位 | スズキ スペーシア | 18.3km | 29.0km | 63.1% | 6位 | 日産 デイズ | 17.1km | 30.0km | 57.0% | 7位 | ダイハツ タント | 16.5km | 28.0km | 58.9% | 8位 | ホンダ N-ONE | 16.1km | 25.4km | 63.4% | 8位 | ダイハツ コペン | 16.1km | 25.2km | 63.9% | 10位 | ホンダ N-BOX | 15.7km | 25.6km | 61.3% |
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ランニングコストが重要視される軽自動車なので実燃費は気になるところ。
軽自動車部門ではスズキ・アルトが3年連続1位となりました。
アルトは軽量化や加速時にモーターでエンジンをアシストする「エネチャージ」を採用するなど企業努力によって低燃費化を実現し、ハイブリッドに負けない数値を出しているのは素敵だと思います。
何気にダイハツ・ミライースもe燃費21km/Lと良好な数値を出して2位にランクインしています。
ホンダはNシリーズが軽量のN-ONEが8位、新旧含めたN-BOXが10位にランクインしています!
N-BOXは期間的に旧型の割合が大きいので新型が増えてきた今年はもっとランクアップが期待できそうですね。
ニッサン・デイズは6位にランクインしてますが、同じベース車の三菱ekがランク外というのも興味深いですね。
カタログ燃費達成率部門 ランキングTOP10
順位 | メーカー 車種名 | e燃費計測値 | JC08モード | 達成率 | 1位 | トヨタ ランドクルーザープラド(ディーゼル) | 10.7km | 11.8km | 90.7% | 2位 | 三菱自動車 パジェロ(ディーゼル) | 9.4km | 10.4km | 90.4% | 3位 | トヨタ 86 | 10.7km | 12.8km | 83.6% | 4位 | トヨタ アルファード | 9.5km | 11.6km | 81.9% | 5位 | スバル レヴォーグ | 12.4km | 15.4km | 80.5% | 6位 | トヨタ C-HR | 10.6km | 13.2km | 80.3% | 7位 | マツダ アクセラスポーツ(ディーゼル) | 17.3km | 21.6km | 80.1% | 7位 | 三菱自動車 デリカD:5(ディーゼル) | 10.9km | 13.6km | 80.1% | 9位 | スズキ エブリイワゴン | 12.9km | 16.2km | 79.6% | 10位 | ボルボ V40D4 | 15.7km | 20.0km | 78.5% |
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最後はカタログ燃費達成率部門です。
トヨタ・ランドクルーザープラド(ディーゼル)が達成率91%で1位に輝きました。
2位は三菱・ジェロ(ディーゼル)
3位はトヨタ・86と上位3位は昨年と同じ結果になりました。
燃費達成率は、そもそも燃費の数値が低いクルマがランクインしているように感じます。
また、ディーゼル車はカタログ燃費に近い値を出しやすいようです。
トヨタ86やスバル・レヴォーグはランクインしていますが思ったより低いイメージがあります。
燃費より気持ちよく走れるようにパワーや走行性能を最重要視しているのでしょう。
最後に
やはり新型車の燃費が良いですね。
新型N-BOXは車内に広大なスペースを生み出すために、燃料タンク容量を旧型N-BOXと比べて減らしたりなどと苦心していますが、実燃費アップでカバーしています。
ランキングを見て自動車メーカーの努力が数値に表れていると感じます。
全般的にカタログ燃費達成率はランキングに入ってるものでも60%前後と相変わらずカタログ燃費と実燃費がかけ離れているのが現状です。
ちなみにカタログ燃費は現在「JC08モード」で表示されていますが、今年の8月から新しい燃費モード「WLTCモード」での表示が義務付けられます。
「JC08モード」は市街地、高速あわせた1サイクルの数値1つでしたが、「WLTCモード」では市街地、郊外、高速と全体の4つの数値で表記されるようになります。
利用者の使用パターンにあった燃費が参照できるようになるので、今までより数値に信憑性が出て、クルマを選ぶ側からすると助かりますね。
ちなみに現在「WLTCモード」での表示はマツダが先行しており、小型SUV車の「CX-3」がSKYACTIV-G 2.0を搭載したガソリンエンジン搭載車のみWLTCモードによる認証を受けています。
現状、カタログ燃費並に走るのは不可能ですが、適切なエコドライブをすることでクルマの燃費は最大で20%程度向上することが最近の研究から分かってきています。
ガソリン代は最近高止まり状態で、燃費に気をつけたエコ・ドライブ走行を心がけることでお財布にも地球にも易しいカーライフが送れるのではないでしょうか。
燃費を記録したことがない方も多いかと思いますが、「e燃費」のような無料のサービスも提供されており、最近は燃費の記録も簡単になってきているので、まずはマイカーの燃費の記録からはじめてみるのはいかがですか?
燃費走行だけ気をつけて運転しても楽しくないですが、市街地は燃費走行を心がけたり、急速なアクセルワークをしないなど細かい部分でも燃費は変わってくるので、メリハリをつけたエコ・ドライブを心がけたいですね。
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