歩行者の意図を理解する自動運転システムとは
コンチネンタルは6月11日、中国で6月13日に開幕するCESアジア2018において、人工知能(AI)やニューラルネットワーク、深層機械学習などの技術を備えた最新の自動運転向けシステムを初公開すると発表しました。
コンチネンタルは、自動運転を含めた先進運転支援システム(ADAS)の開発において、深層機械学習ソリューションを重視。
人工知能分野の経験豊富なエキスパートを集め、自動運転の開発を強化しています。
■自動運転車に求められるもの
自動運転車は、周囲の交通がどのような行動を意図しているか理解しておく必要があります。
これは、複雑な運転状況では、ひとつの対象物、ひとつのセンサー、容易に予測できる環境で、意思決定を行うことができないからです。
また、自動運転は常に、そして、いかなる状況であっても安全に動作することも必要。複雑な機構は設計、実装、およびテストなどの点で取り扱いが難しい。
環境センシングから、運転ストラテジー計画、車両制御まで、さまざまなレベルの複雑な機構の処理を支援するため、深層機械学習に基づく手法が重要になってきます。
■歩行者の意図を理解する!第5世代の多機能カメラは2020年から
コンチネンタルは第5世代の多機能カメラを、2020年から量産化する予定。
従来のコンピュータビジョンプロセスに加えて、人工知能の基本となるニューラルネットワーク(神経回路網)を使用します。
これにより、自動運転車が歩行者の意図や動きを、より高度に理解することが可能になる、としています。
最後に
近年、何かと話題にあがる自動運転ですが、今回は歩行者の意図を理解する多機能カメラについてご紹介しました。
自動運転化は急速に進んでいますが、自動運転には未だ不安がつきものです。こういった機能でより安全な自動運転の未来に期待したいですね。