共に50周年の日産GT-Rとイタルデザイン
2018年6月29日、日産自動車とイタルデザイン(Italdesign)は共に50周年となることを記念し、共同開発した「Nissan GT-R50 by Italdesign」の詳細を発表しました。
日産GT-Rは、1968年に開催に開催された東京モーターショーに「スカイラインGTレーシング仕様」を出品し、ほぼそのままの姿で翌年1969年に初代GT-Rとして発売されました。
今現在は、「GT-R」という車種名にて生産、販売されている日産が世界に誇るスポーツカーですが、2002年まではスカイラインの最上級グレードという位置づけで生産されていました。
スカイライン、GT-R、共に歴史は長く、スカイラインは2018年で還暦となる60周年を迎えています。
イタルデザインとは?
イタルデザインとは、ジョルジェット・ジウジアーロが、1968年に設立されたイタリアのデザイン会社で自動車のデザインを主に扱っています。
デザインをつとめた代表的な車種には、ロータス・エスプリ、ダイハツ ムーヴ(2代目}、デロリアン、フォルクスワーゲン ゴルフ(初代)、トヨタ アリスト・レクサスGS(初代)等が挙げられます。
■7月12日開催のグッドウッド2018で世界初公開!
この共同開発された「Nissan GT-R50 by Italdesign」は2018年7月12日、イギリスで開催される「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2018」で世界初公開されると発表されています。
このグッドウッド2018を皮切りに、今後数か月の間、世界各地で披露される予定となっています。
Nissan GT-R50 by Italdesign デザインは
日産とイタルデザイン、初の共同開発となるNissan GT-R50 by Italdesignは、「GT-R NISMO」2018年モデルをベースに、内外装デザインを日産デザインヨーロッパと日産デザインアメリカが、開発・設計・製造をイタルデザインが担当しています。
フロントデザインは、車両横幅いっぱいに広がる個性的なゴールドのインナーパネルを採用し、ボンネット上はパワーバルジ、シャープなLEDヘッドライトがホイールアーチから冷却用のインテーク上端へ向け配されています。
サイドデザインは、ルーフラインがベース車より54mm低くくなっています。ルーフ中央部を低く、外側を少し高くすることで筋肉質な印象に。
フロントフェンダーの特徴的なエアアウトレット「サムライブレード」は、ドア下方部からショルダーラインまで配され、ゴールドカラーを嵌め込むことで存在感を高めています。
リヤデザインは、ゴールドの大胆な配色により独立した塊感の印象を与え、リヤホイール周りの頑丈で力強いフレアーでトレッドの広さが強調されています。
ショルダーラインはリアウィンドウ下部に向かってテーパーがかかりトランクリッドへ収束、リアウィンドウラインはベース車より長く深く。スカイラインの象徴とも言える特徴的な丸型テールライトは、空洞を囲む細いリングのようなデザインが採用。
大きな可変式リアウイングが全体の印象を引き締めている。また、フロント21×10インチ、リヤ21×10.5インチの専用デザインホイールを採用。「リキッドキネティックグレイ」塗装仕上げのエクステリアカラーは、50周年記念として「エナジェティックシグマゴールド」がアクセントになってる。
インテリアでは、センターコンソール、インストパネル、ドアの内張りには2種類のカーボンファイバーを、シート素材には黒のアルカンターラと、同じく黒のイタリア製レザーを採用。
エクステリアにあわせて、インストパネル、ドア、スイッチ類にもゴールドのアクセントが散りばめられています。
専用ステアリングはハブとスポークがカーボンファイバー製で、リムはフラットボトムのデザインにマッチしたアルカンターラのトリムが採用されています。
パワートレインは、GT3車両用の大容量・大口径ツインターボチャージャーと大型インタークーラーに加え、耐久性の高いクランクシャフト・ピストン・コネクティングロット・ベアリング、高流量ピストンオイルジェットと大容量燃料噴射装置を採用したほか、カムシャフト、イグニションシステム、吸排気システムも改良。手作業で組み立てた3.8リットルV6「VR38DETT」エンジンは、最高出力720ps、最大トルク780Nmを発生する見込みだ。この強大なパワーを、強化デュアルクラッチシーケンシャル6速リアトランスアクセルとより強化されたデファレンシャル、ドライブシャフトが四輪に伝える。
足回りでは、ビルシュタイン・ダンプトロニックを採用した新サスペンションシステムを開発。フロント6ピストン、リヤ4ピストンのブレンボ製ブレーキには赤いキャリパーを組み合わせた。エンジンの出力を最大限に生かすためのグリップを確保するため、タイヤはミシュランのパイロットスーパースポーツ(フロント255/35 R21、リヤ285/30 R21)を履く。
台数限定で生産する可能性も!しかし、価格が…。
本記事にてご紹介したNissan GT-R50 by Italdesignですが、将来的には台数限定で生産する可能性もあると言う情報です。
しかし、その場合には50台以下の生産、価格も約90万ユーロ(1億1700万円)からになると言う情報です。
限定車両として販売されるのは嬉しいことですが、価格が価格なだけにおいそれとは手が出ません。
新たな情報が入り次第随時、更新してお届けしてまいります。
50周年という永い期間に渡り支持されている日産GT-Rとイタルデザイン。
この組み合わせからは目が離せませんね。