スマート・ルームミラーとは
「スマート・ルームミラー」は2014年のジュネーブモーターショーで日産が発表した安全支援装備です。リアガラス内部に装着されたカメラで撮影した後方の映像を、ルームミラーに内蔵された液晶モニターで確認できます。
スマート・ルームミラーは何が便利なのか
通常のルームミラーの場合、後方や斜め後ろを走行する車両を確認する際、ピラーなどで視界が遮られることや、後席の乗員やラゲッジスペースに積んだ荷物によって後方視界が遮られることもあります。
また、日光の反射や窓に付いた雨粒などにより、ルームミラーでの後方確認が難しいこともドライブ中にはしばしば発生します。
スマート・ルームミラーは後方を広く見渡すことのできる車体後部、リアガラス内部にカメラを取り付けます。スマート・ルームミラーには新開発の液晶が内蔵されており、ルームミラーの下部にあるスイッチを押すことでルームミラーと後方カメラ画像を切り替えることができます。
邪魔なものに視界を遮られることなく後方確認をすることができるため、各自な安全確認をする事ができます。
スマート・ルームミラーの使用感は?
スマート・ルームミラーは、萩原氏もエルグランドの試乗記で、その使いやすさと、安心感、明るい画像を高く評価し「一度体験すると戻れない」と絶賛しています。
◆一度体験するともう戻れないスマートルームミラーの魅力
ゴルフバッグが縦積みできるようになるなどラゲージスペースの利便性が高まったとしても、後方視界が妨げられてストレスになるようでは元も子もない。その不安を解消するために液晶モニターとルームミラーを任意に切り替えられる世界初の「スマートルームミラー」をディーラーオプションで設定したのだ。これによって荷物の積載時をはじめ、降雨時、夜間や日中でも暗い立体駐車場など様々なシーンにおいてもドライバーはクリアな後方視界を確保できるのだ。
モニターの状態にしておけば通常のルームミラーと異なり、ドライバーが変わってもミラー位置の修正は必要なし。またカメラはズーミングをはじめ明るさや高さの調整、セカンド&サードシートを薄く写し込むことができるので、ドライバーは好みに合わせてベストの設定が選択可能だ。
今回はエルグランドでスマートルームミラーを体験したが、試乗開始時は距離感がつかめず後続車の近さに驚くシーンもあった。しかし途中からは切り替えることなくカメラ映像で走行してしまった。なぜならトンネルなど暗い場所や降雨時のモニターに映し出されるクリアで明るい画像を体験してしまうと、もう通常のミラーに戻る気がおきなかったからだ。1月のビッグマイナーチェンジ後の車両であれば装着可能なので、後期型エルグランドオーナーは販売店へ急ごう。
スマート・ルームミラー搭載車種
現在スマート・ルームミラーの搭載車種はエクストレイル・エルグランド・セレナとなっているが、日産の片桐隆夫副社長は会見で「この技術をまずエルグランド、エクストレイルに6月から設定を開始し、今後幅広いセグメントで採用を拡大していく予定」と述べている。
なお、ディーラーオプションのため、現行モデルであればすでに購入した車でも後付も可能とのことなので、これらの車種のオーナーは後付けも検討して良さそうです。
エルグランド
セレナ
エクストレイル