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「シエンタ」に2列シート車を新設定!「フリード+」とどう違う?

「シエンタ」に2列シート車を新設定!「フリード+」とどう違う?

トヨタは11日、「シエンタ」をマイナーチェンジ、2列シート車を新設定しました。同じような設定の車種にホンダの「フリード+」があります。そこで、このライバル2車はどこが違うのか、2列シート車を中心に比較し、また、2列シート車の必要性も考えてみました。

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シエンタ「FUNBASE」の場合

今回「シエンタ」に追加設定された2列シート5人乗り仕様「FUNBASE」は、2列目シートを倒すことで、フラットな荷室フロアに最大荷室長2,065mmの大容量ラゲージを確保させています。その広さは、26インチのマウンテンバイク2台を積載できるとしており、デッキサイド両側には、ユーティリティホールを9個ずつ用意し荷物の固定にも配慮しています。

また、ラゲッジボードは、荷物の種類や用途によって、高さをかえることもできます。さらに、ディーラーオプションのユーティリティフックやシステムバーと組み合わせることで、さまざまなアクティビティに対応した荷室の使い方ができるとしています。

もともと3列シート(6、7人乗り)のためにあるスペースですから、サードシートを取り払えば大きな荷室スペースが得られるのは当然。コンパクトハッチ以上のスペース、あるいは「カローラフィルダー」をも勝るスペースを確保できるのです。

荷室長:2,065mm
荷室幅:1,260mm
荷室高:1,085mm
荷室フロア高:505mm(4WDは525mm)

フリード+の場合

では、「フリード+」ではどうかというと、サードシートを取り払うというのは同じ手法であり、「シエンタ」より奥行きは少ないものの、荷室を開口部地上高335mm という超低床化することで、「シエンタ」より高い室内高と、使い勝手を向上させ、ダブルフォールダウン機構を採用したことにより、フルフラット化を実現し車中泊も可能なフラット空間と床下収納を同時に実現していることです。また、軽量・高強度のユーティリティボードを使ってシートアレンジをすれば、セミダブルサイズのマットレスが敷けるフラットスペースが出来上がります。

似ているようで、「シエンタ」と根本的に異なるのは、「フリード+」そのものが、2列シート車を念頭に開発されていること。そして、前モデルに設定されていた「フリードスパイク」のノウハウがあり、後部荷室スペースの有効な使いみちを熟知した造りとなっていることにあります。

荷室長:1,710mm
荷室幅:1,260mm
荷室高:1,240mm
荷室フロア高:335mm(FF車)

意外と思うかもしれませんが、「シエンタ」は「フリード+」より全長が短いのです。全高が「フリード+」より低いためですが、そのため室内長も「フリード+」の方が長くなります。しかし、ホイールベースは「シエンタ」の方が長く、その結果、荷室長は「シエンタ」の方が長いという逆転現象が起きています。

トヨタとホンダの思惑の違い

アウトドアや車中泊に最適で、用途に対応した荷室の使い方ができるのはどちらも同じ。これまで「フリード」だけに設定されてきたのは、トヨタがコンパクトであtっても、3列シートであることがユーザーの求める車であると考えていたからにほかなりません。そのために存在するのであって2列シート車をわざわざ設定する意味はないと。必要なら「カローラフィルダー」があるということもあります。

事実、直近の販売成績では「シエンタ」が、「フリード/フリード+」を上回っています。

ホンダは、「フリード+」だけでなく、軽自動車の「N-BOX」にも商用バンの「N-VAN」を設定するなど、アウトドアや車中泊を重要視しています。広い室内を持つ「N-BOX」同様に、「フリード」の持つ優れたパッケージングを有効利用するのは、車種の少ないホンダとしては必然といえるでしょう。

2列シート車を設定した理由

ではなぜ今、2列シート車を設定したのでしょう。アウトドアや車中泊での利用を無視できないと踏んだのが一般的な考え方です。しかし、「シエンタ」のユーザーが本当に3列シートを使い倒しているかというと、ミニバンの「ノア/ヴォクシー」でさえ、普段は一人か+お子さんという程度。それより小型の「シエンタ」ではそれ以上にサードシートは利用されていないのです。

しかし、広い室内は開放的ですし荷物もいっぱい積めます。そうなると、収納したサードシートがジャマになるというユーザーも多いのではないでしょうか。めったに使わないすわり心地の悪いシートよりも、広くて荷物を積みやすいスペースがあったほうが良いと思っても不思議ではありません。

その他スペックの比較

シエンタ「FUNBASE」のグレード体系は「G」と「X」。それぞれに1.5Lとハイブリッドが設定され、すべてFFで4WDの設定はありません。燃費はハイブリッド車が28.8km/L、1.5Lガソリン車が20.2km/L。車両価格は1,776,600~2,340,360円となります。

フリード+のグレード体系は「B」、「G」、「G・ホンダセンシング」、「ハイブリッドB」、「ハイブリッドG・ホンダセンシング」、「ハイブリッドEX」。そして「B」と「ハイブリッドEX」以外には4WDも設定されています。燃費はハイブリッド車が27.2km/L、1.5Lガソリン車が19.0km/L車両価格は1,900,000円~2,676,000円となっています。

グレードが3列シート車同様に多いフリード+に対して、売れ筋グレードに絞ったシエンタ「FUNBASE」という構図になります。その他、シエンタ「FUNBASE」の方が燃費も上で価格も割安と見えます。

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まとめ

かつてはお家芸だったトヨタの「後出しジャンケン」。ホンダ得意のアウトドアや車中泊での利用車を「シエンタ」に設定しました。実用的な装備と設定の「フリード」に対して、ファッショナブルなデザインとカラフルなボディカラーが売り物の「シエンタ」。そこに実用的な装備と設定という「フリード」の得意技まで取り込んだシエンタ「FUNBASE」は、ただものではないのかもしれません。

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