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アイドリングストップで本当に燃費が良くなるの?その機能を解説!

アイドリングストップで本当に燃費が良くなるの?その機能を解説!

アイドリングストップとは、渋滞や信号待ちなどで一時的に車を停止するとき、自動的にエンジンも停止する機能のことを呼びます。当記事ではアイドリングストップ機能のメリット・デメリット、燃費は良くなるのかといった疑問やバッテリーへの影響についてもご紹介しています。

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アイドリングストップとは?

アイドリングストップ

アイドリングストップ

そもそも。「アイドリングストップ」とはどのような機能なのでしょうか?

アイドリングストップの「アイドル(idle)」には「活動していない」という意味があり、ここから転じて、エンジンが作動中のまま、クルマが停止している状態のことをアイドリングと呼ぶようになりました。

アイドリングストップとは、その名の通りエンジンのアイドリングをストップする機能の事を言いいます。信号停止などでクルマが停止した場合、自動的にアイドリングを止める仕組みになっています。

低燃費競争が激化している近年では、燃費向上に役立つ最新技術を次々に導入しており、アイドリングストップ機能も多くの車種に搭載されています。

アイドリングストップは、信号待ちなどの停止時間でのアイドリングを無くす、「燃費」と「環境」の両方へ配慮した機能と言えます。

ブレーキから足を離したり、ハンドルを動かすなど何かしらの操作を行うと自動的にエンジンが再始動する仕組みになっている事が一般的です。

アイドリングストップで燃費は向上するの?

アイドリングストップの付いてないクルマは、停止状態でもエンジンがアイドリングしていたので、その分、燃料を使っていました。

アイドリングストップ機能が搭載されたクルマは停止したときに、エンジンも同時に停止させるので燃費が向上します。

日産車のアイドリングストップ機能を例に上げて説明すると、エンジンが十分に暖まった状態で、一旦車速が20km/hになるとアイドリングストップが作動可能な状態になります。

ブレーキを踏んで停車した約1秒後にアイドリングストップが作動し、ブレーキを踏んでいる間はエンジンは停止し続けます。

再出発時には、ブレーキから足を離すと約0.4秒後にエンジンが再始動するため、エンジンが停止していても早めの発信準備を行うことができます。

駐車操作を繰り返す場面や、渋滞時に車速8km/h以内の低速で前進と停止を繰り返す場合は、クルマが状態をしっかりと把握してアイドリングストップの機能をコントロールしてくれます。

そのため、エンジン停止や再始動のわずらわしさを感じずに運転することができます。

アイドリングストップのメリット、デメリットは?

燃費の向上に繋がり、環境にも良いとされているアイドリングストップ機能ですが、その効果は実際どうなのでしょうか。

アイドリングストップ機能がもたらすメリット、デメリットについて解説します。

アイドリングストップの効果・メリット

・燃費の向上と燃料の節約

アイドリングストップのメリットは、クルマの燃費が向上するという点にあります。クルマは、2,000ccのオートマチック車で、Dレンジに入れてエアコンオンの条件だと、10分間に260ccの燃料を消費すると言われています。

アイドリングストップをすれば、エンジンを停められるので無駄な燃料を燃やす事はありません。そのため、クルマの燃費は確実に向上します。

エンジン始動時に使う燃料は5cc程度と言われていますから、5秒以上のアイドリングストップをすれば、燃料を節約できる事になります。

・排気ガス、Co2排出の抑制

現在、温室効果ガスの削減が世界的な課題となっていますが、アイドリングストップを導入することで、排気ガスの排出を減らす事が出来ます。排気ガスの主な成分は二酸化炭素=Co2なので、温室効果ガスである二酸化炭素の排出も抑制できます。

・停止中にエンジン音がしない

停止中にエンジンを切る事で騒音源がなくなるため、室内を静かに保つ事が出来ます。エンジン音が静かなガソリンエンジン車だとそれほど違いを感じないかもしれませんが、エンジン騒音の多いディーゼル車等にとっては、その違いは大きいと言えます。

・エコカー減税で税金が安くなる

アイドリングストップ機能が付いている事でエコカー減税の対象となり、重量税等が安くなります。

アイドリングストップの悪影響・デメリット

反対に、アイドリングストップ機能がクルマに与える悪影響やデメリットについて解説します。

・エアコンが停止する

アイドリングストップが作動するとエンジンが停まるため、エアコンも停止します。夏場、エアコンが作動しないと熱くて車内にいるのが辛くなります。最近ではエンジンが停止した場合、エアコンを自動送風への切り替える車種ももあります。

・アイドリングストップの時間が短いと、燃費が悪くなる

一般に「アイドリングストップの時間が5秒以下」の場合は、燃費の消費が節約分を上回ると言われています。

つまり、エンジンの停止時間が5秒を超えない場合、アイドリングストップは行わない方が良いということになります。

アイドリングストップはバッテリーにダメージを与える?

バッテリー

アイドリングストップの最大のデメリットは、バッテリーに負担がかかる事かもしれません。

アイドリングストップによって、電源の供給源であるエンジンは停止してしまうのに、電装系への電源供給は続けなければなりません。そして、アイドリングストップによって停止するエンジンの再起動もしなければなりません。

エンジンを掛ける時に使用するセルモーターは大きな電流を消費するので、バッテリーには大きな負荷となります。それを何十回、何百回と繰り返すとなると、バッテリーへの負担は相当大きくなります。

そのため、アイドリングストップを搭載しているクルマには、専用のバッテリーの搭載が不可欠となっていて、価格も通常のバッテリーよりも大幅に高くなっています。

アイドリングストップ無しのニューモデルも登場

トヨタ ヤリス

最近のアイドリングストップをめぐる議論に一石を投じるクルマが、トヨタ ヤリスです。なんと、最近のニューモデルとしては極めて異例な事に、ガソリンモデルがアイドリングストップを搭載していないのです。

しかし、ヤリスのガソリンモデルの燃費が悪いのかと言えば、1.5LのモデルでWLTCモードが21.6km/Lと、極めて優秀な数値を出しています。

トヨタによれば、ヤリスのガソリンモデルの燃費は極めて優秀なため、アイドリングストップ装着の必要性は無いとの事。

アイドリングストップ機能を付ける事で、ユーザーは高価なアイドリングストップ対応バッテリーの交換を強いられる事になるかもしれない事を考えると、「アイドリングストップ機能は最初から付けない」と言うトヨタの方針は、一つの見識と言っていいのかもしれません。

【最後に】市販化されているキャンセラーも紹介

また、アイドリングストップ機能はオン・オフの切り替えが出来るようになっていますが、機能をオフにしていても、エンジンを切るとまた同機能がオンの状態に戻ります。

毎回のオン・オフの切替が面倒という方には、市販されているアイドリングストップキャンセラーを備え付けるのも有効でしょう。

キャンセラーを使えば、常時オフにすることができます。

下記におすすめの商品を紹介します。

おすすめキャンセラー

アイストキャンセラー 接続タイプ《全メーカーマイナスコントロール車対応》

アイストキャンセラー 接続タイプ《全メーカープラスコントロール車対応》

アイドリングストップ機能は燃費向上や環境問題などの有効な機能ですが、燃費に良いとされるのは「アイドリングストップの時間が5秒以上の場合」というのは覚えて頂ければ幸いです。

その日の予定や道路状況に応じて、アイドリングストップ機能の使い分けをするのがおすすめです。

アイドリングストップに関するFAQ

アイドリングストップで、燃費はよくなるの?

エンジン停止の機会が多い市街地走行などでは、燃費が良くなると言われています。一般的に、アイドリングストップの時間が5秒を超えると、アイドリングストップで節約できる燃料がエンジンを再始動るために必要な燃料を上回り、燃費が向上するとされています。

アイドリングストップのデメリットは?

アイドリングストップのためには、高価なアイドリングストップ専用のバッテリーが必要になります。これは、アイドリングストップ車は非装着車に比べてバッテリーへの負担が非常に大きいからです。車検の時などに、負荷のかかったクルマは3年ほど使っただけでバッテリーの交換を進められる事もあります。
それらの負担を勘案して、最初からアイドリングストップを付けないトヨタ ヤリスのような新型車も登場してきています。

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