装備広がるLEDヘッドライト!なぜ人気?特徴は?
レクサス LS600h LEDヘッドライト
近年、LEDヘッドライトを使う車が多くなってきました。LEDヘッドライトとは具体的にはどのような部品なのでしょうか。
そもそものLEDとは「発光ダイオード(Light Emitting Diode)」の略で、ダイオードとは電圧を加えた時に発光する性質を持つ電子部品です。
今では車のヘッドライト以外にも室内照明や信号機など多くの照明機器に取り入れられるようになりました。
■車のヘッドライトは主に3種類
ハロゲンバルブ
車のヘッドライトの種類にはLED以外では、ハロゲンランプとHIDランプがあります。
簡単に説明すると、ハロゲンランプはタングステンのフィラメントを熱して発光させる方式をとっており、ランプ内に封入してあるハロゲンガスの作用で長持ちするようになっています。
ハロゲンランプの特徴は黄色がかった優しい光を出せること、発熱量が高いので積雪地に向いていること、安価である点などがあります。
ハロゲンバルブ(上)、HIDバルブ(下)
HIDランプは放電を起こして光を発生させる方式で、フィラメントを持ちません。
フィラメントの劣化が起こらないためハロゲンランプよりも寿命が長い点、およびハロゲンランプより明るい点がHIDランプのメリットです。
設置にはバラストという専用の機械が必要になること、点灯までに多少時間がかかることなどがデメリットとして挙げられます。
また、ランプを交換する際には、形式の違いだけではなくヘッドライトバルブ(電球部分)の規格にも留意する必要があります。
■ヘッドライトバルブの規格にも注意
ヘッドライトバルブの規格はアルファベットと数字の組み合わせによって表されており、「H」という規格が一般的です。Hという規格の中でもよく使われるものは大体決まっており、「H1」、「H3」、「H4」、「H7」がそれにあたります。
「H1」は1世代前までの車によく使われており、「H3」も1世代前までの車に主にフォグランプとして使われていました。
「H4」は現行の車で多く使われている規格で、「H7」はやはり少し古い形式の車で使われている規格です。
もしも乗っている車に使われているヘッドライトバルブの規格がわからなくなった時は、適合表を参照しましょう。
適合表は、パーツ取扱店の公式サイトなどに掲載されており、中には検索システムとして活用できるところもあります。
年式などによって規格が違っている場合もあるので、参照する時には車の車検証を用意しておきましょう。
■LEDヘッドライトのメリットは?
《画像提供:Response 》ダイハツ ミライース LEDヘッドランプ
LEDを使うメリットには様々なものがありますが、最も代表的なものは寿命が長いことと消費電力が少ないことの2点です。
LEDヘッドライトの寿命が長いのは、発光方法の仕組みが関係しています。LEDはランプ内の物質が電圧を感知すると光るよう作られています。
一方、白熱電球などではフィラメントに電圧を加えて熱し、白熱することによって光を出します。
このように、フィラメントを熱しで光を発する電球だと、繰り返し使うごとにフィラメントが劣化しますが、LEDは電圧を直に光エネルギーに変えているため、部品の劣化が少ないのです。
自動車用のLEDヘッドライトの寿命は約15年と言われており、その長さを伺い知れます。
もうひとつの消費電力が少ないという点もLEDヘッドライトの大きなメリットです。
このメリットもLEDの発光の仕組みが関係しており、電圧をそのまま光エネルギーに変えるため消費電力が少なくなっています。その他の電球では光を発するまでに熱エネルギーが発生してしまうため、どうしてもエネルギーの損失が多くなります。
この消費電力が少ない、すなわち光を発するまでのエネルギー損失が少ないというメリットは、発生する熱が少ないというメリットにも繋がってきます。
LEDヘッドライトは他の電球よりも熱管理にそれほど気を遣わなくて良いのです。
その他、点灯速度が速い、色がクリアといった点もメリットに挙げられるでしょう。
■LEDヘッドライト ハロゲンやHIDと比べてどう違う?
PIAA 二輪ヘッドライト用LEDバルブ
LEDライトとハロゲンライトおよびHIDライトは何が違うのでしょうか。
先ほどLEDヘッドライトの特徴が寿命が長い点、それと消費電力が少ない点にあると書きました。これらのメリットはハロゲンライトとHIDライトと比べてもそのまま当てはめられます。
ハロゲンライトの寿命はおよそ1,000時間、HIDライトの寿命は1,500時間~2,000時間であるのに対し、LEDライトは10,000時間と並はずれて長い数値を見せます。また、消費電力が少ないため、他の2種よりも発熱量が少ない点もメリットです。
ただ、発光量はHIDライトに劣る場合があり、発熱があまりないため積雪地ではハロゲンライトが使いやすいかもしれません。
結論を言えば、寿命が長いためLEDライトは経済性を優先させたい方におすすめできるでしょう。
LEDバルブの選び方や取り付け方の注意点まとめ
ヘッドライトを選ぶときに、多くの方が気にかける点は明るさではないでしょうか。
ヘッドライトの明るさは「ルーメン(lm)」という部分を見ればわかります。
実際にヘッドライトバルブを選ぶとすれば、どのような商品を選べばいいのでしょうか。ここでは、Amazonの売上TOP10を占めている商品を紹介します。
サイズ=規格です。
■LEDバルブの明るさはどう判断すればいい?
PIAA LEDバルブ
このルーメンという単位は、分かりやすく言えば「光の量」をあらわした数値で、ルーメンは全方向に照射される光をもとに計測されるため、一概に「ルーメンの値が高いものが明るい」とは限りません。
ルーメンの高さを頼りに買ってみたら意外と暗かった、という場合もあるため注意が必要です。ルーメンの値は目安として考えましょう。
ちなみに、ルーメンの表記方法には特には制限は設けられていません。ルーメンの値がバルブ1本あたりのものなのか、それとも2本合計での値なのかなど、表記を見間違えないようにしましょう。
なお、ヘッドライトを選ぶ時には「ケルビン(K)」という部分にも注目しましょう。
ケルビンとは、「色温度」を指し、平たく言えば光の色のことです。ケルビンは赤みがかった色は低い数値で、青みがかった色は高い数値で表されます。
例えば、ハロゲンライトの黄色い光は2000K弱で、HIDライトの青みがかった光は8000Kほどのものが一般的です。
6000Kがちょうど白色になるので、選ぶときには参考にしてみてください。なお、ルーメンの値が高いとケルビンの数値は低くなり、逆の場合にはケルビンの数値は高くなります。
■LEDヘッドライトの取り付け・交換方法は?
イメージ
LEDヘッドライトの取り付け方法はそれほど複雑なものではありません。
LEDヘッドライトの取り付けはそれまで使っていたバルブから、かかっても30分ほどで交換できると思います。
交換の際には、LEDヘッドライトバルブの製品に付属している説明書をまず確認しましょう。
インターネット上では交換の手順を詳しく解説したサイトも多いため、参照すると便利です。慣れないうちは戸惑うかもしれませんが、普段から車をあまりいじらない人でもできないことはないはずです。
やり方がよくわからない場合は、モーターショップなどに頼んでもよいでしょう。
LEDヘッドライトバルブへの交換は相場としては3000円ほどです。
また、取り付けた後の光軸調整(ライトの向きの調整)が必要な場合は、さらに料金がかかるかもしれません。ちなみに、光軸調整の工賃は高くても3000円までのようです。
■LEDヘッドライト 車検に影響は?
実はうかつなLEDヘッドライトバルブをつけると、車検に合格しなくなる可能性があります。
車検では、 まず明るさと色味が大きな判断材料となっていて、明るさについては、4灯式の場合はハイビームの時に12,000cd(カンデラ、明るさの単位)以上の値があるかが検査されます。
色味については、3,500K~6,000K程度にとどまっていることが必要です。
その他、光軸や配光(光の向かい方)などもチェックされます。
不安であれば、ディーラーやカーショップで相談してみましょう。
【2021年最新】LEDバルブ 人気ランキングTOP10!
■第1位:AUXITO H4 Hi/LoLEDヘッドライト 2個入り M3H4
バルブ規格 | H4 Hi/Lo | |
---|---|---|
明るさ | - | |
色温度 | 6,500K | |
寿命 | 50,000時間以上 |
コンパクトなサイズながら冷却ファンを搭載したLEDバルブです。ハイ・ロー切り替え式のバルブとなっており、発光点をハロゲンバルブのフィラメントと同位置に設計しているので、カットラインなどもはっきりと出やすく、光軸調整フリーと謳われています。
2個セットという点も使いやすいですし、なんと3年の長期保証が付く点も安心感がありますね。
インバーター一体タイプなので、純正ハロゲンバルブと取り替えるだけというお気軽さも嬉しいところです。
■第2位:SUPAREE H4 LEDヘッドライト ファンレス 2個セット SP-CL487-H4
バルブ規格 | H4 Hi/Lo | |
---|---|---|
明るさ | 3,200lm(片側) | |
色温度 | 6,500K | |
寿命 | 50,000時間以上 |
高品質なことで定評のあるCREE社製チップを使用しているこちらのLEDバルブは、バルブ全体のサイズ感でもハロゲンバルブとほぼ同等のコンパクトサイズが特徴的。ヘッドライト裏の空間が狭い車種でも安心して取り付けができます。
その理由は、アルミヒートシンクを活用することによるファンレス構造。コンパクトサイズが実現できているだけでなく、可動部が減ることで信頼性も向上します。
2個セットということで車に取り付けやすいだけでなく、バイクへの適用も謳われています。バイクは特にヘッドライト裏の作業スペースが狭い場合も多いですので、ぴったりといえそうです。
■第3位:SUPAREE D1S LED ヘッドライト SP-CL592-D1
バルブ規格 | D1S | |
---|---|---|
明るさ | 8,000lm(片側) | |
色温度 | 6,500K | |
寿命 | 30,000時間以上 |
こちらは純正HID車のD1Sバルブからの取り替えに最適なLEDバルブとなります。純正HIDの配線のまま、バラストに接続するだけで交換が可能とされており、経年劣化で暗くなっていくこともあるとされるHIDの交換バルブとしてもぴったりですね。
大きめの冷却ファンとヒートシンクを装備しており、ヘッドライト裏の防水カバーが閉まらない車種もあるようですが、その分冷却性能は抜群。長時間の点灯でも光量が落ちず、片側8,000lmというかなりの光量で安全にナイトドライブを続けることができそうです。
バルブ2個セットとなっており、3年保証がつく点も見逃せません。
■第4位:NOVSIGHT H1 LEDヘッドライト 2個入 A315-H1-25W-JP1
バルブ規格 | H1 | |
---|---|---|
明るさ | 4,000lm(片側) | |
色温度 | 6,500K | |
寿命 | 30,000時間以上 |
純正フィラメントと同位置での発光による優れた配光特性が魅力なのがこちらのLEDバルブ。大型のアルミヒートシンクを活用したファンレス設計となっており、気になる騒音も抑えられているほか、防水等級がIP68と安心感があります。
ノイズキャンセラーが内蔵されていることで、ラジオなどへのノイズの影響がないだけでなく、別途加工なども必要がない点も嬉しいポイント。
2個セットとなっており、メーカー保証が3年と長めな点も注目しておきたいところです。
■第5位:SUPAREE 一体型 H4 バイクLEDヘッドライト SP-CL300-H4
バルブ規格 | H4 Hi/Lo | |
---|---|---|
明るさ | 8,000lm | |
色温度 | 6,500K | |
寿命 | 50,000時間以上 |
バイク専用が謳われているこちらのLEDバルブは、台座前にヒートシンクと冷却ファンを内蔵している点が特徴的です。それでいてハロゲンバルブの発光点と一致したLED配置としていることで、光軸や配光特性も調整不要なほどとのことで、まさにバイクにぴったりなLEDバルブといえそうです。
同メーカーのシリーズ内でも、主にソケット側の小型化がどんどん進んでいるので、ヘッドライト裏のスペースに余裕がないことも多いバイクの取り付けに最適なサイズ感となっています。
無極性設計、ノイズキャンセラーも内蔵で、メーカー保証が3年間つく点も安心感があります。
■第6位:AUXITO H11 LEDヘッドライト 2個セット M3H11
バルブ規格 | H11/H8/H9/H16 | |
---|---|---|
明るさ | - | |
色温度 | 6,500K | |
寿命 | 50,000時間以上 |
ヘッドライトのロービームやフォグランプに用いられるH11、フォグランプに用いられるH8やH16。ハイビームに用いられるH9と、幅広い規格に対応することが謳われているLEDバルブです。
コネクタの近くに冷却ファンを備えることで、冷却性能を確保しつつ全体のコンパクトさも維持。一般的なハロゲンバルブと比べても同等サイズとなっており、取り付け時にも別途加工などが必要ありません。
同等サイズな上に発光点がハロゲンバルブと同じ位置なので、調整不要でもカットラインが綺麗に出るという声もよく聞かれました。
■第7位:Briteye H11 LEDヘッドライト 2個入
バルブ規格 | H11/H8/H9/H16 | |
---|---|---|
明るさ | 1,600lm(片側) | |
色温度 | 6,500K | |
寿命 | 30,000時間 |
H11、H8、H9、H16と、さまざまな規格に対応するLEDバルブです。
本体がアルミニウム製で、内蔵の銅基盤と結合されているほか、ヒートシンク状の形状となっていることで、ファンレスでの安定した点灯を実現しているとのことです。保護回路も内蔵しているので、万が一のトラブルの際も安心ですね。
CREE社製のLEDチップが用いられており、高輝度性と高品質性を両立。寿命は30,000時間以上とされています。
■第8位:M’s Basic by IPF LEDバルブ H4 AMZ-HFE141
バルブ規格 | H4 Hi/Lo | |
---|---|---|
明るさ | 4,000lm(ハイビーム、バルブ2本合計値) 3,200lm(ロービーム、バルブ2本合計値) | |
色温度 | 6,500K | |
寿命 | - |
カー用品店などでもお馴染みのIPFがAmazon.co.jpで展開しているブランドとなる「M‘s Basic」。こちらのLEDバルブは、そんなM‘s Basicの商品の中でも、ハロゲンバルブサイズに機能を凝縮したものとなっています。
国産メーカーだけあって、ルーメン数などのスペックを過度に追わない、実際に車に搭載して使用した際の使い勝手の良さが重視された仕上がりは好感が持てます。
特に本バルブにも用いられている左右非対称形状のATS(アシンメトリカルトップシェード)によって、ヘッドライト点灯時には歩道側は見やすく、対向車は幻惑しないような絶妙な配光加減となっており、日本メーカーならではの細やかな気遣いが感じられますね。
■第9位:SUPAREE HB3 LEDヘッドライト 2個セット SP-CL674
バルブ規格 | HB3/HB4 | |
---|---|---|
明るさ | 4,800lm(片側) | |
色温度 | 6,500K | |
寿命 | 30,000時間 |
発光点とサイズがハロゲンバルブと完全一致と、純正ハロゲンバルブからの交換にも最適なのがこちらのLEDバルブ。冷却はヒートシンクとファンで行うタイプながら、防水防塵レベルはIP67を実現しているので、雨や雪などの悪天候でも安心ですね。
3年以内の不灯に対して無償で1回代替品提供をしてもらえる保証も付いているので、リーズナブルな価格ながら安心感があります。
カットライン外への照射漏れを気にする声も聞かれますが、総合的なコストパフォーマンスとして相当に優れている点は、多くの人が高評価を下しています。
■第10位:スフィアライト LEDヘッドライト H4 SLASH4060
バルブ規格 | H4 Hi/Lo | |
---|---|---|
明るさ | 3,000lm(2灯合計) | |
色温度 | 6,000K | |
寿命 | 20,000時間 |
やや青みを抑えた6000Kのカラーが特徴的なこちらのLEDバルブは、高出力なチップをハロゲンバルブと同じ発光点になるように配置。LEDチップが発した余すところなく照射することができます。
コントローラー内蔵タイプなのでハロゲンバルブから交換するだけでOKなほか、ファンレスのコンパクトサイズで、取り付け車種が広がります。
LEDバルブならではの瞬時の点灯や省電力性はそのままに、車検にもきっちり対応する配光性能も備えており、選びやすさが際立ちます。
まとめ
LEDヘッドライト