トップへ戻る

交換用マフラーの騒音規制見直しが11月30日から公布・施行!どう変わった?

交換用マフラーの騒音規制見直しが11月30日から公布・施行!どう変わった?

国土交通省は11月30日、四輪車の交換用マフラーの騒音規制を見直したと発表しました。新車時の近接排気騒音が車種毎に定められた一定の値を超える四輪自動車等に交換用マフラーを備える場合、新車時の騒音から悪化しないことを確認する相対値規制を導入する等の改正となります。詳しく紹介していきます。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • カービュー査定

はじめに

「自動車騒音の大きさの許容限度」(昭和50年環境庁告示第53号)が改正され、交換用マフラーを備えた車両のうち、四輪車などの近接排気騒音について車種ごとに上限値を定めた絶対値規制に代えて、使用過程時、新車時騒音から悪化しないことを確認する近接排気騒音の相対値規制が導入されました。

言葉だけだとわかりにくいので、詳しく掲載していきます。

改正の概要

2018年11月30日付けで「自動車騒音の大きさの許容限度」(昭和50年環境庁告示第53号)が改正され、交換用マフラーを備えた車両のうち一部の四輪自動車等の近接排気騒音について、車種毎に上限値を定めた絶対値規制に代え、使用過程時において新車時の騒音から悪化しないことを確認する近接排気騒音の相対値規制を導入されました。

環境省_「自動車騒音の大きさの許容限度」(昭和50年環境庁告示第53号)の一部改正について

http://www.env.go.jp/press/106201.html

新車時の近接排気騒音値が車両の種別毎に一律に設けられた許容限度を上回る四輪自動車等に交換用マフラーを備える場合の近接排気騒音の許容限度について、騒音規制法第16条第1項の規定に基づく「自動車騒音の大きさの許容限度」(昭和50年環境庁告示第53号)の一部を改正しました。

改正の経緯

交換用マフラーを備える場合の近接排気騒音の許容限度については、昨年12月に新車時の近接排気騒音値が車両の種別毎に一律に設けられた許容限度を上回る二輪自動車等について、新車時の騒音から悪化しないことを確認する相対値規制を導入する等の改正が行われました。

四輪自動車等についても同様の改正を行ったのが今回の改正になります。

改正の内容

新車時の近接排気騒音値が車両の種別毎に一律に設けられた許容限度を上回る四輪自動車等に交換用マフラーを備える場合の近接排気騒音の許容限度について、新車時の騒音から悪化しないことを確認する相対値規制が適用されます。

施行期日

平成30年11月30日とすでに施行されました。

いきなり施行された感がありますが、実は平成30年1月29(月)~平成30年2月27(火月)まで改正についての意見募集(パブリックコメント)がされていました。

残念ながら 「「自動車騒音の大きさの許容限度」の一部を改正する案」に対する意見の募集(パブリックコメント)の意見提出件数は3件と寂しい結果でしたが。

「自動車騒音の大きさの許容限度」改正にともない、交換用マフラーを備えた車両のうち一部の四輪自動車等の近接排気騒音について、車種毎に上限値を定めた絶対値規制に代え、使用過程時において新車時の騒音から悪化しないことを確認する近接排気騒音の相対値規制を導入されることになりました。

これに対応するため、「道路運送車両の保安基準の細目を定める告示」(平成14年国土交通省告示第619号)について改正が実施されました。

やはり言葉だけだとわかりにくいので、詳しく見ていきましょう。

実際どうなる?

ちょっと長くなりましたが今回の改正内容について、簡単に言うと、
具体的に車種毎に定められた一定の値を超えた車両に関して基準値+5dBまでに抑えなさいという内容です。

車種毎に定められた一定の値

・乗合車・貨物車(車両総重量3.5t 超、最高出力150kW 超) :94dB
・乗合車・貨物車(車両総重量3.5t 超、最高出力150kW 以下) :93dB
・乗合車・貨物車(車両総重量3.5t 以下) :92dB

・乗用車(車両後部にエンジンを有するもの) :95dB
・乗用車(車両後部にエンジンを有するもの以外のもの) :91dB
※2 新車時の近接排気騒音(車検証等に記載)に5dB を加えた値以下であること。

例を挙げるとFRモデルは91dbが基準値ですが、新車時の接排気騒音(車検証等に記載)が92dbだった場合、97dbまでは許容されるということです。

例:乗用車(車両後部にエンジンを有するもの以外のもの)
新車時の近接排気騒音:92dB(>91dB) 規制値:92+5 = 97dB

プラス5dBの幅を持たせてるは経年劣化で音が大きくなっていく可能性があるので安全マージンのためにとられているのかもしれません。

ちょっとわからなかったのが新車時の近接排気騒音が基準値以内(例:80dB)の車両の場合は91dbまでOKなのか車種の設定値プラス5dbまでOKなのかが不明ですね。

基本はJASMA(日本自動車スポーツマフラー協会)会員企業のアーキュレー、フジツボなど有名所の車種に適合したスポーツマフラーなら概ねこの数値を超えないものなので実質問題はなさそうですね。

ちなみに車検は平成22年4月1日以前に生産された車両の場合、JSMA認定品マフラーなら問題なく車検は通りますが、平成22年4月1日以後に生産された車両車両に装着されているスポーツマフラーは「事前認証」を取得した性能等確認済マフラーでないと車検を受けることができません。

最後に

昔は近所を夜爆音を鳴らしながら駆け抜けていくバイクやクルマもそれなりにいましたが、最近はマフラー規制がより厳しくなりそういった違法マフラーの車両も少なくなってきましたね。

マフラー交換自体は走行性能やフィーリングも良くなる場合も多いですし、何と言っても2本出し、4本出しで見た目もよくなるので筆者的には規制範囲なら肯定派です。

しかし最近は純正マフラーから交換すると入庫不可なディーラーや、売却時の純正戻しなども面倒で昔ほど交換する方が減ってきた気がします。

市場が縮小してきている上に、規制もどんどん厳しくなりマフラー生産メーカーも大変だと思いますが、日本には技術力の高いマフラーメーカーも多いので頑張って欲しいですね。

  • カービュー査定

関連するキーワード


メンテナンス カスタム

関連する投稿


車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

季節の変化で気温が変わると必要になるのが車のエアコン。車のエアコンが効かなくなると、ドライブが快適ではなくなるだけでなく、車内が不快な環境になることもあります。今回は、そのエアコンのために補充が必要なエアコンガスについて、エアコンガスが少なくなったときに出る症状、補充の費用目安、自分での補充を行う場合の手順など徹底解説します。


【ホイール塗装】 DIYでホイール塗装にチャレンジ!塗装方法やおすすめ商品もご紹介

【ホイール塗装】 DIYでホイール塗装にチャレンジ!塗装方法やおすすめ商品もご紹介

ホイールのイメージチェンジで塗装をしたいけれど、塗装料金が高いことから断念しているといった方はいませんか?それならDIYでチャレンジしてみてもいいかもしれません!今回の記事では、缶スプレーを使ってホイール塗装をする方法をまとめています。おすすめ商品も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。


パーツクリーナーとは?使い方やおすすめのアイテムまで徹底解説

パーツクリーナーとは?使い方やおすすめのアイテムまで徹底解説

カー用品店などで見かけることの多いパーツクリーナーですが、実際には使ったことがないという方もいらっしゃるでしょう。そこで、パーツクリーナーの役割や使い方、おすすめアイテムなどを紹介します。


「エアサス」って何?メリットは?構造や価格、乗り心地や車高調との違い

「エアサス」って何?メリットは?構造や価格、乗り心地や車高調との違い

エアサスとは、何かご存知でしょうか? エアサスのメリットやデメリットを知りたいと考えている人にも、エアサスの構造や値段、乗り心地を知りたいと思っている人にもわかりやすく簡単に「エアサスとは何か?」を理解できるように掲載します。


マフラーカッターとは?取り付けるとどんな効果がある?注意すべき点は?

マフラーカッターとは?取り付けるとどんな効果がある?注意すべき点は?

自動車のマフラー部分に取り付けるマフラーカッター。今回は、マフラーカッターを取り付けることによってどんな効果があるのか、また取り付け方や車検時の注意点、おすすめのマフラーカッターについても紹介します。


最新の投稿


レクサス新型「LBX」発表!走りと静粛性が大幅進化&新グレードも登場

レクサス新型「LBX」発表!走りと静粛性が大幅進化&新グレードも登場

レクサスは2025年5月15日、コンパクトSUV「LBX」の一部改良モデルを発表するとともに、ラインアップに新たなグレード「Active」を追加設定。発表同日より全国のレクサス店を通じて発売しました。


2台以上所有しているバイク所有者の約3割が駐車スペースに不満【エアリンク調査】

2台以上所有しているバイク所有者の約3割が駐車スペースに不満【エアリンク調査】

エリアリンク株式会社は、バイク(50cc超)を保有しているもしくは保有予定のある方、男女を対象にバイク収納に関する調査を実施し、結果を公開しました。


ホンダ新型「ステップワゴン」発表!新モデルに加え、新色や便利な機能も追加

ホンダ新型「ステップワゴン」発表!新モデルに加え、新色や便利な機能も追加

ホンダは2025年5月15日、ミニバン「ステップ ワゴン(STEP WGN)」の一部改良モデルと新グレード「エアー イーエックス(AIR EX)」及び「e:HEV スパーダ プレミアムライン ブラック エディション(e:HEV SPADA PREMIUM LINE BLACK EDITION)」を発表。発表翌日の5月16日より、全国のHonda Carsにて販売を開始しています。


【軽自動車販売台数ランキング】ダイハツの復活が止まらない?それでも1位はやっぱり「ホンダ車」! 年度末の販売台数人気ランキングに変化はあったのか

【軽自動車販売台数ランキング】ダイハツの復活が止まらない?それでも1位はやっぱり「ホンダ車」! 年度末の販売台数人気ランキングに変化はあったのか

全軽自協(全国軽自動車協会連合会)が発表した2025年4月新車販売台数ランキングによると、これまでと変わらずホンダ「N-BOX」が1位となったほか、スズキ「スペーシア」、ダイハツ「タント」といった3位まで入れ替わりはなく、スライドドアを有する人気のスーパーハイトワゴンたちの膠着状態が継続しています。このほか、スズキ「アルト」や、「ジムニー」といったスズキ勢が好調なようです。


 1~5年で車を買い替えた方の約6割が後悔!?乗り換えるまでの期間が短いほど後悔する方が多く"もっと長く乗ればよかった"と感じやすい【ナイル調査】

1~5年で車を買い替えた方の約6割が後悔!?乗り換えるまでの期間が短いほど後悔する方が多く"もっと長く乗ればよかった"と感じやすい【ナイル調査】

ナイル株式会社は、同社が運営する個人向けカーリースサービス「おトクにマイカー 定額カルモくん」にて、自家用車を所有している全国の男女を対象に、車の買い替え時期や理由などについてインターネット調査を実施し、結果を公開しました。